下野街道・二十四人戦士の墓　福島県南会津郡下郷町

2009/07/25 - 2009/07/26

消えかけた、説明版からです。【下野街道は、会津版が隣国へ通じる際の本道五筋（下野街道・米沢街道・越後街道・一本松街道・白河街道）として、幕府に報告した中の一筋で、会津若松城下から日光神領今市までの総延長約32里（約132Ｋｍ）、道幅二間（約3.8ｍ）の街道です。･･･続く･･･

エリア 湯野上温泉(福島)

･･･続きです･･･この街道は、会津から江戸へ最短の道として、会津藩をはじめ近隣諸国藩主が参勤交代に利用し、あるいは会津藩の年間数万俵にも及ぶ廻米の輸送路として、政治的・経済的に重要な街道でした。明治17年（1884）大川沿いいに現在の国道が開通します。山間を通る下野街道は、一部県道や林道となって利用されますが、峠を越える山道や地形上急峻な場所はそのまま残され、道型がかろうじてわかるまでに荒廃した道となっていました。･･･続く･･･

･･･続きです･･･平成７年度から実施された「歴史の道整備活用推進事業」の調査により街道の所々には石畳や一里塚、あるいは峠の茶屋の遺構などが確認されこのたび、これらの整備を図ることができました。遠い次代に繫がるこの道を、往時の人々はどんな思いで歩いたのでしょうか。江戸時代の鼓動を確かめる上でも、ゆっくりとこの歴史の道に足を踏み入れてはいかがでしょう。　平成１１年３月　　文化庁・下郷町】良く見えないので、苦労した！

「大内峠は涙で上る　泣いた涙が沼となる」と馬子たちに唄われたそうです。

ここから旧道の下野街道です。大内ダムの脇から大内峠、氷玉峠を経て会津美里町（旧高田町）に出ます。現在は氷玉トンネルにてあっという間に峠を抜けてしまいます。

会津から下野（栃木県）へ通じる街道の説明版ですがコケが付いて良く読めませんでした。下野街道は栃木県の五十湖が崖崩れで出現して道が通れなくなり、迂回等をして苦労したようです。

春に来たときには、雪で目的地まで辿り着けませんでした。今回は「二十四人戦士の墓」まで見学に行きました。

車１台しか通ることが出来ない舗装道路を約２・３分、対向車を心配しましたが誰も来ませんでした。

草に覆われた公園の先にポツンと３個の石碑がありました。

大内ダムの建設により移設されたようです。

明治４１年に建立されました。

「二十四人戦士の墓」の詳しい説明はこれだけでした。戊辰戦争での東軍（会津藩）の戦死者の遺体は放置されたままであり、埋葬も許されない状態が続きました。会津の方々はそんな恨みは消してたくさんの場所で西軍の戦死者を葬っています。ここもそのひとつです。

「戦死二十四人墓」“戦”の漢字に歴史を感じます。

わざわざ、ここまで訪れる方は殆んど居ないと思います。ダムの近くが良いのに、山奥に追いやられて可哀想でした。

「大内ダム」阿賀野川の下郷発電所（大川ダム）（若郷湖）にたいする上部調整池。揚水式発電の発電専用池。揚水式とは電力が必要な時に発電して、夜間等電力が余っていると時に下側のダムから水を上のダムにくみ上げます。発電機はモーターにもなります。一台２５万Kwのモーターです。ダムはコンクリートでなく、自然の石を積み上げます。これをロックフィルダムといいます。お金が無いからコンクリートに出来ない訳ではありません。

大内ダムの場所には以前、大内沼があったようです。ここから北側へは３通りの方法で会津美里町（旧高田町）へ行く方法がありました。①結能峠②市野峠③氷玉峠（下野街道）です。ダムは岩がむき出しのロックフィルダム。岩のすき間から水が漏れそうです、でも心配ありません。中には粘土質の土（泥）が入っています。ダムの形式は経済産業省のダムの形式「http://www.enecho.meti.go.jp/hydraulic/index.html」を参照して下さい。

大内ダム南西の眼下に大内宿が見えます。

大内ダム南西方向の大内宿。

大内宿の上側の山の頂上にマイクロウェーブ電波反射板が見えました。小さく見えますが、４ｍ×６ｍは下らないと思います。大内ダムと大川ダムを無線で結ぶため設置されていると思います。電波は曲がらないため、反射板に電波を当てて反対側に飛ばします。こんな反射板に目を向けるのはしんちゃんくらいでしょう･･･

大内ダム管理事務所のパラボラアンテナ、直径３ｍはあると思います。柵があり近づく事はできませんでした。パラボラアンテナは前面がグラスファイバーのカバーで覆われていました。しんちゃんパラボラアンテナ蒐集家です、直径３ｍを筆頭に１０個以上持っています。４ｍ、６ｍ等欲しいな〜。