2008/09/13 - 2008/09/20
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kojikojiさん
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春の貴州省の旅に続く秋の旅行は中国湖南省の張家界に決めました。休みが1週間という短期間であったので効率良く芙蓉鎮と鳳凰までを周るために現地の旅行会社に車とガイドの手配をお願いしました。そのため自分で調べたり頭を使わなかったので物足りなさが残りましたが、張家界自体は素晴らしい所で全て満足いく観光が出来ました。長年行ってみたいと思っていた映画「芙蓉鎮」のロケ地である王村には絶対行かなければならないと考えていました。そして美しい川沿いの鳳凰古鎮。土家族のガイド君から聞いた少数民族の話。とても楽しい旅行でした。この1年後に映画「アバター」が公開されましたが、モデルとなった奇岩の森を先に見ておけたので、映画の場面がよりリアルに見えました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 観光バス 船
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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成田からANAの特典航空券を利用して、まずは上海の浦東空港まで移動しました。2000年以降何度もこの空港を利用していますが、来る度にどんどん周辺の景色が変わっていきます。
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浦東の空港も新しいターミナルが完成して稼働していました。ちょっと来ないとどんどん変わってしまう中国の力強さを感じた頃です。国内線に乗り換えるべくターミナルを移動しました。
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ここに来ると見慣れた空港のデザインに安心します。国内線に乗り換えですが、カウンターでパスポートを見せるだけで張家界行きの搭乗券が出て来ました。Eチケットの番号も確かめません。
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上海では4時間ほどのトランジットがありましたが、午後4時35分発のMU5373で張家界荷花国際空港に到着です。国際線の飛行機が直接ここまで来るとは思えませんでしたが、昭和40年代の日本の観光地もやたら「国際」の文字を使っていましたっけ。
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やっぱり飛行機はこうやってタラップを降りた方が気分がいいですね。旅に来ている実感が沸きます。
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着陸前は両側に山を見ながらの降下だったので緊張しました。今回行く予定に入っていない天子山の岩穴も見えました。ターミナルを出るとお迎えが来ていてそのままホテルにチェックインです。この日は通遠国際酒店というホテルで、近所の商店でビールとカップ麺を買ってきて夜食としました。
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翌朝はお迎えが来て車で黄石寨風景区の入り口まで送ってくれます。ゲートからはガイドさんと一緒の散策になりますが、遊歩道などとても整備されている印象です。
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いきなり奇岩が連なりますので心の準備をしている暇もありません。巡回バスで索道(ロープウェイ)乗り場まで移動です。
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バスは空いていましたがロープウェイ乗り場は結構な列になっていました。100人程でしたが、混んでいる時はここで1時間以上並ぶこともあるそうです。
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ロープウェイに乗って頂上までひとっ飛びです。上るに連れて大パノラマが開けるので、思わず「オ~。」と溜息がこぼれます。
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山頂に到着しました。山頂には遊歩道があってぐるりと廻れますが、こんな険しい所にロープウェイが架かっていますので迫力満点の景色が続きます。
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山登りなど大嫌いな妻ですが、この景色を前にすると歩く気にもなったようです。最も山頂の高低差のあまりないところを歩くだけですが。
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名も無い針峰が延々と続く様は何に例えて良いか言葉も浮かばないほどです。
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盆栽についての造詣は全くありませんが、見事な枝ぶりの松が見事です。ここまで育つのに数十年とか数百年経っているのでしょう。
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山頂は約3キロほどの遊歩道が設けられ、ぐるりと周遊する事が出来ます。「霧海金亀」はなるほど岩の上に亀の形に見える岩が乗っています。
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「仙女献花」など名前の付けられた有名なスポットには石碑が設けられているので想像しながら岩の嶺を眺めます。
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「五指峰」は名前の通り5本の指のように見えるということでしょう。西遊記の中で孫悟空は西王母の桃を勝手に食べ、老子の薬も盗み出し、しまいには神にしろと言います。そして釈迦に「右の手のひらからひと飛びで飛び出せたら神にしよう。」と言われます。?欖斗雲に乗って大空の彼方に飛び去り、空の果ての5本の柱に落書きして小便をひっかけてきたがそれは釈迦の手の指だったという話があります。 そんなことを思い出させる風景です。
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悟空は信じられずもう一度飛ぼうとしますが、5本の指が金・木・水・火・土の「五行山」となって悟空を押さえつけます。そして西天取経の旅で三蔵法師が通りがかるまで動けなくなります。
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ベトナム中部のホイアンの郊外に五行山と名付けられた岩山がありますが、ここの方がそんな物語を思い出すにはふさわしい光景です。
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山の上ですが少し歩くと汗ばむような陽気でした。
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一番見事だと思えた岩山がこれでした。雪舟の描く水墨画の世界って本当にあるのだなと感じました。
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三連に連なったロープウェイが観光客を乗せて登ってゆきます。
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途中の売店でガイドさんおすすめの葛切りのようなデザートをいただきました。冷たく冷やしてあって美味しかったです。
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遊歩道にはいくつかの展望台のような場所があり、どこも中国の観光客で賑わっていました。2000年を過ぎたころから中国の人の観光ブームが始まり、国内の観光地も混み合ってきたように思います。
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そして国内旅行に飽き足らなくなった人たちは世界を目指します。
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少し脇道にそれますが、こんな展望台に足を運ばない訳にはいきません。
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山頂の東屋では貸衣装屋が大繁盛でした。ちょっと着てみたい気もしましたが、春の貴州省で本物の民族衣装を着ているので偽物っぽくてダメでした。
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下りも同じロープウェイに乗って戻ってきました。この先どんな景色が出てくるのか楽しみです。
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ロープウェイ乗り場の近くでは子供たちがチャンバラごっこで遊んでいました。
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続いて「金鞭渓」を散歩しましたが、とても奇麗に整備された遊歩道がありました。
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景色が見渡せない木々が生い茂った所にはいろいろ遊べる仕掛けもありました。
橋を揺らすのは遊びではありませんが、中国の観光客は大喜びです。 -
お金の上を渡り歩くのは日常でも得意です。
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覆われていた木々が途切れると周囲は奇岩に囲われていました。
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遊歩道の脇には清流も流れ、このまま進めば桃源郷に至れそうです。
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山頂から立ち並ぶ針峰群を眺めるのも良いですが、足元から見上げる風景も素晴らしいことが分かります。
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森の中と上空の景色とは明るさが違うので、写真に撮ると露出を合わせるのが難しいです。
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森の中でも時たま空を望める空間が広がり、巨大な岩山に見下ろされていることに気が付きます。
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全体像が把握できませんが、すごい景観地帯を歩いているのだということは感じられます。
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有名な西遊記の岩です。先頭を右に向かって歩く三蔵法師(前で手を合わせています。)と従者(悟空と猪八戒)です。
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なるほど説明を聞きながら眺めているとそのように見えてくるのが不思議です。
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こんな感じで石碑も置かれているので見逃すことはありません。春の貴州省の旅で買ったトン族の藍染の服を着てきましたがちょっと暑かったです。
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恐竜が出てきてもおかしくないような風景にも見えます。
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張家界の辺りは湘西トゥチャ族ミャオ族自治州と呼ばれ、土家(トウチャ)族の人も多く住んでいます。散策した渓谷には水車?のようなものがありました。上の小屋でハンドルを回すとキャタピラーのような枠が回転して水を汲み上げる仕掛けになっていました。
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金鞭渓景区を散策した後はお昼ご飯になりました。湖南料理は初めてでしたが、貴州省のように酸味も無く、四川省のように麻辣の辛くもなくて日本人の口に合うと思いました。メニューには川魚のフライが必ず付きます。川魚のフライなんて絶対食べない我々ですが、かなりディープフライになっているので美味しくいただけました。
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筍など山で取れる野菜やキノコと豚肉を炒めた料理が多かったです。
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食事の後は「黄龍洞」という鍾乳洞の見学です。文化大革命の頃に農地を広げようと山を掘っている際に発見されたそうです。この辺りにはまだまだ未発見の鍾乳洞がいくらでもあるそうです。
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桂林でいくつかの鍾乳洞を見て、春の貴州省の旅でも鍾乳洞を舟で巡った我が家はにわか中国の鍾乳洞フリークになっていましたが、規模的にはここの鍾乳洞がとても巨大で4層になっているそうです。
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色が無いとふつうです。日本の鍾乳洞とあまり変わらない雰囲気です。
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ただその規模の大きさは日本の鍾乳洞とは全く違います。
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巨大な石筍の大きさにも驚かされますが、状態も非常に良いです。
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そしてこの鍾乳洞の最大のポイントは地下に川があるということです。
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我々だけで1艘貸し切りになりました。
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川幅も広くその先がどうなっているのか分からないほどの長さがあります。
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さあ舟に乗って出発です。電動モーターですが結構なスピードで進みます。
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シャッタースピードを遅くすると不思議な効果で、まるで動いているかのような写真が撮れます。
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こちらの舟は人数が少ないので、すぐに前のすぐに舟に追いつきそうです。
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地底を川が流れているのも不思議ですが、天井までの高さにも驚かされます。
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見上げた高さを考えてもどれほどの地下空間にいるのか想像が出来ません。
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前のボートに追いつきました。
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終点が見えてきました。この地底のボート遊びは最高に面白いです。
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秘密基地のような地底の港に到着しました。
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追い抜いたボートが後からやってきました。ここからはひたすら坂道を登ることになります。鍾乳洞の中の高低差は140メートルですが、実際はもっとあるように感じます。
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巨大な石灰棚まで上がってきました。カラフルな照明で照らされていますが、トルコのパムッカレの地中版といった雰囲気です。
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上から眺めると石灰棚の出来方が良く分かります。「千丘田」という名前がついていました。
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そんな石灰分を含んだ水は雨が地中を浸透して、地下のこの空間に雨のように降り注いでいました。
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「天仙水瀑布」と呼ばれる空間も巨大ですが、下に置かれた文字も巨大です。
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黄龍洞の全長は約60キロ余りもあり、二重水洞と二重陸洞が縦横に入り組んだ極めて特異な螺旋状の洞体構造になっているそうです。そんな構造を感じられる階段を下っていきます。
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しばらくシンプルなライティングでしたが、またカラフルな照明が見えてきました。
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「花果山」というエリアに出ました。西遊記には傲来国(ごうらいこく)の沖合にうかぶ花果山という島の頂に一塊の仙石があり、この石が割れて卵を産み、卵は風にさらされて1匹の石猿が孵ったとあります。中央で金色に輝いている石が仙石だという事が想像できます。
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花果山の島に住む猿たちが「誰かが谷川の水源を見つけたら王様にする。」というので、石から生まれた猿は勇を振るって滝壺に飛び込み、水簾洞という住み処を見つけてきたので、約束どおり猿たちに崇められ美猴王と名乗ることになったなんて孫悟空の物語を想像してしまいます。
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グルッと廻ってくると先ほどの地底湖の上に出ました。ボートから見上げた橋を渡って、さらに洞窟内を登っていきます。
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どれだけの地下空間が広がっているのでしょうか?日本の鍾乳洞とは桁違いの大きさなのだけは感じる事が出来ます。
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巨大な空間を越えると、また違った巨大空間が現れます。
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一番上の第4層の大ホールに出ました。かまくらの様なまっ白いドームがあります。手前の池に反射して二つあるようです。「石琴山」と呼ばれるかまくらのような鍾乳石です。
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大ホールの先にも巨大な空間が広がっています。針のような石筍が並んでいます。
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ここの石筍は見事でしたが、さらに奥まで続いているのが分かります。
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鍾乳洞の中は暑くも寒くも無いちょうど良い気温と湿度でした。
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我々以外見学している人の姿も無く、巨大空間を独り占め出来ました。
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この大ホールを1周するコースが先に見えます。
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一度崩れた地下空間の中に十数メートルの石筍が伸びるまでにどれだけの年月が必要なのでしょうか。
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このホールでは金色に輝く石筍が一番巨大なようです。
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照明の影が天井のドームに映り込んで不思議な雰囲気です。
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「金鶏報暁」という名前の岩です。文字通り東の空が赤くなってきて鶏が鳴くということですが、「チンチーパオシャオ」と呼ばれ中国の麻雀の手にも同じものがあります。索子(ソウズ)の1が鳥の姿なので、東と中をそれぞれ3枚揃えるとこの役になるわけです。
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しかしこんな地下空間にこれだけの遊歩道を造り込んだなと感心します。
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高さは19.2mもある石筍ですが直径がわずか10センチしかありません。この石柱は「定海神針」と名づけられており、湖南省政府は海神針の保護のため1998年に中国平安保険公司に1億元の保険をかけたそうです。
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この石柱の周囲は遊歩道が設けられているので、いろいろな角度から見る事が出来ますが見事な石筍です。
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数万年にわたって折れる事が無かったのですから、保険に加入する必要もないと思いますが、折れるとしたらその原因は人間だと思います。
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しばらく1億元を見上げて休憩します。この洞窟を一通り見学すると2時間以上かかるのが分かります。
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奈落の底に落ちるってこんな感じでしょうか?そろそろ地上に戻る時間ですが、まだまだ下るようです。
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一度ホテルに戻って一休みしてから晩御飯になりました。このレストランでもお昼に食べた魚のフライがでてきました。
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我が家の大好物トマトと卵炒めです。家でも作りますが美味しいです。
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食事の後はホテル街を歩いて民族ショーを見に行きました。
「魅力湘西」という土家少数民族ショーですが、最初に掛け軸の即売があったりローカル色たっぷりです。 -
土家族の民族衣装がとても奇麗です。こういった中国各地にある民族ショーは芸術がどうとか難しい事を考えたらいけません。
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訪れたその地の歴史や文化を感じつつも気楽に楽しみましょう。
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銀の飾りは苗族にも似ていますが、衣服は全く違うことがすぐに分かります。
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土家族の歓迎式の様子を再現しているのだと分かります。春の貴州省の旅ではこの丼ぶりで白酒を何杯飲んだか分からないほどでした。
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艶やかな衣装の女性が赤い傘を持って踊ります。
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前年に旅した雲南省の昆明で観たヤンリーピンの「雲南映像」をちょっと意識しているのが分かります。
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中國を旅していて時間が許せばこのような民族ショーは全部観るようにしています。だって公演中に写真が撮れるショーなんて日本にはありませんからね。
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「魅力湘西」では民族や文化の紹介だけではなく曲芸も演目に組み込まれていました。
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雑技団の技術は中国のどこへ行ってもレベルが高いので楽しく見る事が出来ます。
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ビール瓶1本でも出来ない自信があります。
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足の上で竹を回転させますが、お客さん2人を乗せても大丈夫。すごいバランス感覚です。
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中国全体でどれだけの雑技団があるのでしょうね。
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雑技の後はまた土家族の若い男女が現れます。
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花いちもんめのような男女の掛け合いがあります。
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この出し物は翌日行った宝峰湖で見た歌や船に通じるものがありました。
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たくさんの演目があるので飽きることはありませんでした。
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最後は歌謡ショーのような雰囲気に変わります。今までいろいろな都市で数々のショーを観てきましたが、一番素朴なのは間違いありません。
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でもこの女性の歌はとても上手でした。
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バックダンサーも勢ぞろいです。本来の民族衣装をちょっとセクシーにしているのは演出なのでしょうね。
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最後は大団円でショーはフィナーレを迎えます。
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劇場でのショーが終わると入り口前の中庭での出し物を見る事が出来ます。まずは刀や釘の上に段々に寝た人を、最後は大きな木槌でぶっ叩きます。
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続いて大勢で石板を担いできて、男の人に積み重ねていく怪力ショーです。
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最後には中国人の観光客が8人乗って万歳三唱!
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最後は燃え盛る丸太の上を歩いていきます。
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この火渡りは地味だけど一番やりたくない演目ですね。これですべての演目が終了し観客は近所のホテルへ散り散りに帰っていきます。
これで長い1日がようやく終わりました。
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