2009/05/02 - 2009/05/10
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azianokazeさん
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ボルネオ島4日目は、ダマイ・ビーチ近くのサラワク・カルチュラル・ビレッジでサラワク先住民の生活文化に触れてみます・・・と言うか、ちょっと風変わりな生活文化を観光するだけのことですが。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 航空会社
- マレーシア航空
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サラワク・カルチュラル・ビレッジは、サラワクに住む各民族の伝統的な住居を集め、伝統舞踊などを見せてくれるテーマ・パークです。
観光用の見世物と言えばそれまでですが、この手のものは結構好きです。
現地ツアーなどで少数民族の村を訪ねても、観光客が行けるようなところで実際に生活している人々は、そんな伝統的な暮らしをしている訳でもなく、普段から民族衣装を着ている訳でもなく、ちょっと期待はずれに終わることが少なくありません。
その点、この種のテーマ・パークは、観光客がイメージするような住居・衣装を、お手軽に、各種みつくろって見せてくれます。
文化人類学のフィールドワークでもなければ、観光としては上出来です。
写真は、カルチュラル・ビレッジのゲート。
ガイドブックを兼ねた“パスポート”をわたされ、各部族の住居でスタンプ押してまわります。
全部スタンプを集めると・・・何ももらえません。 -
クチン市内の主なホテルからダマイ・ビーチへのワゴン車のシャトルバスがあります。
HVホテルを9時に出ましたが、ふたつほどのホテルを回って、9時40分頃には再びHVホテル前を通過。
一体この30分間はなんだったのか・・・という疑問も感じますが、まあ、10RM程度(300円弱)の低料金で行ってくれますので文句は言わずおとなしくしていましょう。文化村までは1時間程度でしょうか。
写真は敷地内の地図。大きな池の周りに各民族の伝統的な住居が再現されています。 -
入場料は60RM。(事前にINSAR Tours & Travel でクーポンを55RMで購入)
写真はエントランス付近の売店・レストランなど。 -
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オラン・ウルのロングハウス(後述)から眺めた敷地内の様子。
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池越しメラナウ族の住居(後述)。
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順番に回ります。先ずは竹橋を渡ってビダユ族の住居に向かいます。
バランス感覚を要求される橋です。(橋を使わない普通の道もあります) -
住居の隣にあったものですが、一体何なのか訊きそびれました。
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ビダユ族住居内。
ビダユ族は人口約15万人、州人口の約8%を占めています。
かつて敵から身を守るため山麓に多く居住していたことから、陸ダヤクとも呼ばれていました。イバン族同様、首刈りの風習もあったようです。
伝統的には陸稲栽培を生業としていますが、現在ではコショウや野菜などの換金作物を栽培しており、クチンの市場に多く出荷しています。宗教的には現在はキリスト教徒が大多数です。
【“サラワク州概要”(http://borneo.web.infoseek.co.jp/sarawak1.htm)より】 -
吹き矢の説明。
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住居隣にはヘッドハウスと呼ばれる円形集会所が。
集会所は男性用とか。 -
集会所内部。
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こんなところに寝そべって仲間内でダベるのもいいかも・・・。
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次はイバン族のロングハウス。
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イバン族は約55万人、州人口の約30%3割と、サラワクで最も人口の多い民族です。
航海術にたけ、かつては海ダヤクと呼ばれていました。
首刈りの習慣があり、勇敢な戦士として知られていました。
伝統的生業は陸稲栽培ですが、現在ではコショウ、ゴム、ココア、油ヤシ等の栽培に従事しています。
宗教的にはキリスト教。
【“サラワク州概要”(http://borneo.web.infoseek.co.jp/sarawak1.htm)より】 -
ライス・クッキーの実演販売。
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ロングハウス内部
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マレー人のお嬢さんたち。
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次はプナン族の小屋。
プナン族の人口はおよそ1万人ほどと考えられています。
プナン族は狩猟採集の生活を続けながら、近隣の農耕民族とは交易を通じ友好関係を保ってきたそうです。
移動生活のための、住居は簡単な小屋です。(現在も狩猟採集の移動生活を続けているのは300人程度とか)
狩猟は吹き矢・ヤリによる、いのしし、鹿、猿。吹き矢の先端には蔓性植物「イポー」から生成された「タジャム」と呼ばれる猛毒が塗られています。とれた獲物は各世帯で均等に分配されます。
プナン族のもう一つの主食は「アポ」と呼ばれるサゴヤシからとれるデンプン質の粉。
この粉をお湯で解いたり、焼いたりして食べます。
狩猟には収穫に波があり、1週間以上獲物が獲れないこともあります。
そのため、サゴヤシはプナン族にとって保存が利く大切な食料です。
【“知られざる人類婚姻史と共同体社会”(http://bbs.jinruisi.net/blog/2007/12/000310.html)より】 -
森の民プナン族の男性。
吹き矢を試すこともできます。 -
これはオラン・ウルの住居
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オラン・ウルとは、ウル(上流)に住む人々(16部族)の総称で、プナン族もそのひとつです。
人口は約10万人、州人口の約5.5%を占めています。 -
彼らのロングハウスは彫刻や伝統的な図柄が描かれ、女性の装飾品は大変美しいとか。
また、歌や踊りの才能が豊かであることでも知られています。
【“サラワク州概要”(http://borneo.web.infoseek.co.jp/sarawak1.htm)より】 -
この伝統的文様は家系図をも表しているとか。
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柱の装飾
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室内には大きな特徴は見られません。
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ビレッジでは11:30からと16:00からの2回、40分程度の伝統舞踊などのパフォーマンスが行われています。
会場はファンも回っており、ゆったりと観られます。 -
どれが何族なのかはさっぱりわかりませんが(多少の英語アナウンスはあります)、色鮮やかなコスチュームは見ているだけで楽しくなります。
どの程度、実際の民族衣装に沿ったものなのかもわかりませんが。 -
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バンブーダンスは東南アジア共通文化のようです。
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ただ、竹を使った演目はここからが見せ場です。
日本のはしご乗りのようなパフォーマンスです。 -
退場するときお腹を手で押さえていました。
ちょっと痛かったようです。 -
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吹き矢のパフォーマンス。
ステージ反対側に吊るされた風船を割ってみせます。 -
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最後は観客もステージに上がってのダンスです。
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敷地ないレストランで昼食を済ませて、散策再開。
こちらはメラナウ族の高床式住居。
屋根裏までいれると四階構造の随分大きな住居です -
メラナウ族は人口は約110万人、州人口の約6%を占めています。
伝統的生業は漁業とサゴ栽培でしたが、元来の活動的で商才があり、現在では政府や実業界で活躍する人も多いとか。メラナウ族はサラワク地域の元々の先住民だと言われています。
かつてメラナウ族は河の民で河沿いのロングハウスに暮らしていましたが、イバン族によって沿岸に追いやられ、高床式の家に暮らすようになりました。
【“サラワク州概要”(http://borneo.web.infoseek.co.jp/sarawak1.htm)より】 -
祭礼に用いるスペースのようです。
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現在はマレー人の影響を受け、イスラム教に改宗している人が多いそうですが、伝統的には精霊信仰でしょう。
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建物内には各家族の小部屋が並んでいます。
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メラナウ族はサゴヤシデンプンの製造に長けた人々です。
写真はサゴヤシデンプンを丸めたもの。 -
こちらはサゴヤシデンプンの精製に使うもののようです。
サゴヤシを使ったお菓子などが販売されています。
ビレッジの土産物店でひとつ買いましたが、ココナツの風味が強く、言われないとサゴヤシだかなんだかわかりません。 -
こちらはマレー人の住居。
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ちょっと住んでみたいと思わせる、とても気持ちのいい部屋です。
いろんな部族のロングハウスを見てくると、ここで“文明”を感じます。
それを狙っての配置という訳ではないでしょうが。 -
ここでもお菓子の実演販売コーナー。
ひとつ買いましたが、カステラ菓子のようなおいしいものです。 -
最後は華人の住居。
住居自体は特段のものはありませんが、土間に置かれた石臼に猫盛り状態。 -
片方は無関心ですが、もう1匹がこちらを睨んでいます。
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土間にもう1匹、更に戸の外に子猫が1匹、計4匹がゴロゴロ。
主なビレッジ内の展示は以上。
シャトルバスが2時間おきぐらいしかなく時間があまったので、売店でお土産を買ったあと、池のほとりの東屋で時間つぶし。
静かでいい雰囲気です。
なんやら大勢の子供達を引き連れた一行が、お芝居の稽古のようなことをやっています。
この日、ホテルにもどると、昨日から接続状態が悪かったワイヤレス・インターネットが一段と調子が悪いみたい。
部屋でもロビーでもうまく繋がりません。昨日はロビーならなんとか使えたのですが。
「INSAR Tours & Travel」の日本人スタッフに電話して、ネットカフェを紹介してもらいました。
ちょっとお高いコーヒーを注文して、何とかネット接続OK、執念のブログ更新もできました。
クチンは今日まで。明日は7時の早朝フライトでミリ経由でムルに向かいます。
もっとも、日本語ガイドのユディが同行しますので“お任せ”です。
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