2007/04/25 - 2007/05/08
398位(同エリア445件中)
ちゃおさん
このホテルは昨日のブログに既に写真を載せているが、今日はこれからピサヌロークの駅からこのスコータイ・リゾート・ホテルまで行く行程である。
午後2時半、雑駁としたピサヌローク駅頭に降り立った外国人旅行者数人を目敏く見つけた客引きは、それぞれ盛んに誘いを掛けてくる。
当方これからスコータイまで出て、スコータイホテルにチェックインする予定であり、その旨を話すと、バスセンターまでは50バーツだと言う。勿論ツクツクの料金だ。通常町の人はツクツクを20バーツで利用しているので、当方も20を提示したが、相手は譲らない。
後日気がつくが、どうも外国人には50バーツが最低単位のようだ。結局地理も不案内な為、言われるままに50バーツを支払い、バスセンターまで運んでもらう。バンコクは流石にタクシーが主流で、ツクツクは少数派だが、この町ではタクシーなど見当たらず、ツクツクOnlyである。
又バンコクでは見かけなかった人力車ならぬ、人力自転車(サムロー)もツクツクに並んで駅前広場に駐輪している。近代都市バンコクとの大いなる格差を感じた。
タイはバス網が発達していて、各都市は高速バスで連絡され町の郊外には大きなバスセンターが一つ二つあるが、ツクツクの便利な点は、次に訪問する予定の都市名を言うと、どのバスセンターかを割り出し、そのバスの前まで運んでくれることで、常時バスセンターに数十台並んでいる高速バスのどれに乗ったら良いか判断できない旅行者に取っては、至って便利である。地元の人より倍の料金を支払うのもやむを得ないのかも知れない。
ピサヌロークから高速バスで約40分、スコータイまでは真西に向って4車線の直線道路が真っ直ぐ走っている。タイは大体が平坦地で土地も充分あるから、道路を作るのも簡単に出来るのだろう。日本の様に歩車道の区別とか麗々しいガードレールなどはないが、この様な地方都市間の道路でも4車線の本格国道が整備され、メルセデスベンツの大型バスは快速に飛ばす。制限速度の標識もない。全て自己責任だ。反対方向に走っているオートバイなどもある。愉快だ。
相変わらずの平原地。が、スコータイに近づくにつれ、西の端にうっすらと山影が見えてくる。この辺りまで来て漸くに山の端に近づいてきたのか。
タイに於ける古代最初の都市国家も、全くの平原地ではなく、この様な後背地に山を抱えた土地に出来たのだ。人間の意識の持ち方は時代、地域を超えて共通するものがあるのだろう。
バスはスコータイ新市街のバスセンターに到着。とすぐさま又ツクツク運転手が寄ってきて、どこのホテルへ行くかと聞いてくる。当方スコータイリゾートを伝えると、途端に500バーツと言ってくる。冗談じゃない。500バーツと言ったら、空港からバンコク市内のホテルまでの料金と同じじゃないか。猛烈に抗議し、当方100バーツを提案すると誰も乗ってこない。その内一人がまだ時間が早いので、スコータイ旧市街を回ってホテルへ向えば、500バーツで良いだろう、と提案してくる。当方旧市街は明日観光する予定だから真っ直ぐホテルへ行ってくれ、とお願いし、相手もそれではと、300バーツまで下げてきたので、双方合意し、ホテルに向う。
トゥクトゥクで行くと確かにホテルは遠い。リゾートと言うだけあって、一つ二つ小さな集落を通り越した、静かな林間の中に所在していた。
新市街からは約30キロ、スコータイ空港と街との中間に位置していて、300バーツを吹っかけられてもやむを得ないか。ホテルは大きなガーデンホテルで、真ん中の池を取り囲むようにしてコテージ風の戸室が並んでいる。
周囲は林とその外の畑。近くに人家は全くない。インターネットで選んだのだが、ホテルの格はまずまずとしても、こんな辺鄙な場所では交通費の方が却って高くつきそうだ。今晩の客はそう多くなく、外国人は当方一人。タイ人は皆車で来ているようだ。部屋で一休みし、裏庭のプールへ行くと、タイ人の親子が一組泳いでいる。父親と小学生らしい娘のようだ。片言の英語で自己紹介するとモーさん父子とのこと。チェンマイから休暇で来ているとのことだった。
陽が沈む頃、池を見渡すテラスのレストランで夕食。薄暗くなるとカエルが一斉に啼き出し、何の鳥か、大きな声で、「アホウ、アホウ、ククルークルー、」と鳴いている。鳴き声が余りに大きく、暗闇に良く通るので、最初は草むらかどこかに隠したマイク音かとも思ったが、20−30分で鳴き止み、翌朝も又同じような大きな声で鳴いていたので、人工のものではないのだろう。食後、フロントに聞いても言葉が余り通じず、結局名前は分からず仕舞いに終わってしまった。
夕闇の中、池の上に架かるライトアップされた吊り橋を眺め、自分も嘗て子供が小さい頃、家族でこの様なリゾートで楽しんだことを思い、今は一人何の所縁かタイの田舎の辺鄙なホテルで、カエルの唱和を聞きながら、人生の帰趨を考える。淋しいというか、侘しいというか、豊かとは言えない人生の後半を踏み出した今、流れのままに流されるしかないのだろう。
7時になるともう漆黒の闇。物音一つしない静かコテージで、井野さん、服部先生、タイ語サークルのハタ先生等に絵葉書を書く。
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