母と二人のスイス旅行(6)シルスマリア、ソーリオ、ベルニナ鉄道

2004/09/11 - 2004/09/23

旅も終盤。サンモリッツから南に広がるオーバーエンガディンのシルスマリアでゆっくりと滞在。

エリア スイス

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: スイスインターナショナルエアラインズ

9月19日夕方6時過ぎにサンモリッツに到着し、そこからタクシーでシルスマリアの「ホテル・エーデルワイス」へ。最初、タクシーの運転手に「エーデルワイスはクローズした。」と言われ、ドキッ！！としたが、それはサンモリッツのホテルのことで、シルスマリアのホテルはちゃんと営業しておりましたよ。
たぶん田舎だろうということで夕食、朝食付で予約（初めてメールで直接ホテルに予約を入れました。）を入れていました。この日は日曜日ということで特別なディナーだったらしく、レストランの前のロビーではカクテルが配られ、他の宿泊客の人とお話をしたりしました。
レストランではピアノの生演奏が流れ、オードブルはブッフェ形式。メインの料理を選びます。肉、美味しかったです。

デザートのカシスシャーベット。
いままでカシスって酸っぱすぎてあんまり好きではなかったんだけど、これはおいしかった〜。でも中にかなりのお酒が入っていて、酔っ払いそうでした。
コーヒーなどの食後の飲み物は別のバーで飲むようになっているようでしたが、母が列車酔い？で夕食を途中でリタイアしたので、私もデザートを食べてすぐに部屋に戻ることにしました。母は意外と元気で洗濯なんてしてたりして、こんなんだったらコーヒーを飲んでおけばよかった、とちょっと後悔。

9月20日
ホテルの部屋からの眺め。
今日もいいお天気だ。ひんやりとした空気が気持ちいい。

このシルスマリア地区は外部からの車の出入りを制限しています。だからとっても静か。近くには馬車乗り場があって、馬車で近辺を観光することもできます。

歩いて1分のバス停からバスに乗って「ソーリオ」を目指します。黄色いポストバスはスイスパスで乗ることができます。

バスからの風景は本当に美しい。
けれどバスがとても混雑しているのであまり写真は撮れませんでした。

ソーリオ到着。大きなバスが狭い山道を走っていくのにはびっくり。
静かで小さな村です。

石造りの家が並びます。

ソーリオ村が見渡せる丘の上に登りました。

丁度お昼になり、教会の鐘がなり、本当に静かでのどかな村です。

ソーリオにあるホテルの中庭にあるレストランでランチしました。ここは山一つ越えればイタリアという場所。もちろんイタリアンです。
この食事中、ここにいた猫にとっても好かれてしまい、ずっと私の膝に乗りたがるのです。見かねた周りのお客さんが私のところから猫を抱いて自分の席の方へ連れて行くのですが、またすぐに戻って私の足元に来て膝に登ろうとするのです。なんでだろう。この中で東洋人は私と母だけだから？日本でもこんなに猫によって来られたことはないのに・・・。不思議な猫でした。
ということで、食事の写真が撮れませんでした。

ソーリオからのバスはここで乗り換えて、シルスマリアへ戻ります。
本当はマローヤで途中下車したかったのですが、バスの中で母が転寝していたので、やめました。だんだん疲れが出てくる頃なのでしょう。

シルスマリアに戻ってきました。
どこかでゆっくりお茶でもしましょうか。

結局ホテルエーデルワイスに戻ってお茶にしました。
前日の夕食のときに気になっていたのですが、食道のカウンターの奥に日本の鉄瓶のような急すとたくさんの種類の紅茶の缶が並んでいたんです。で、ケーキと紅茶を頼んでみました。

残念ながら、鉄瓶は来ませんでした。これは明日の朝、試してみるほかはない。

ホテルの部屋。白木の香りのする部屋です。

ホテルでの夕食。
今日は前日の華やかさとは打って変わって、普通のレストラン。ワインをまず一杯。

ローストビーフだったかな。

ニョッキのようなもの。

デザート。

9月21日
今日もいいお天気です。

ホテルのレストラン。ここで朝食です。左上のバルコニーで日曜日はピアノ演奏がありました。

たくさんの紅茶の缶があります。

そして、朝食に紅茶を頼むと、鉄瓶にお湯がはいいてきました。鉄瓶の奥にある茶こしにお茶葉が入っていて、ティーカップにそのままお湯と一緒に入れます。

ホテルは出口まで段差などがたくさんあったので部屋から出口までポーターの人に荷物を運んでもらったら、バス停まで運んでくれました。
バスを待つ間に山の方を見ると霧が下からわきあがってきました。

あっという間にあたりが霧に包まれました。

バスでサンモリッツに行きます。
サンモリッツ駅のコインロッカーに荷物を預けて、スイスパスを利用して、ベルニナ急行に乗ります。

パノラマ車両もあったので、私たちはファーストクラスのスイスパスを持っているので大丈夫だろうと思って乗っていたら、ここは予約が必要で、さらに料金がかかる。と言われたので、「普通の」1等車両に乗りました。そうなんだ〜。

黒い湖と呼ばれている方。

それで、こっちが白い湖（ラーゴビアンコ）だそうです。

アルプ・グリュムで途中下車。

一緒におりた乗客もあちこちへ行って誰もいなくなりました。

ここはベルニナ鉄道の最高地点の駅なので、ここから電車はどんどん高度を下げていきます。

私たちはここでサンモリッツに引き返しました。
えぇ〜！ベルニナ急行ってここから先が一番の見どころなのにぃ〜。なんで〜？って私はその時はまったく気づきませんでした。

線路の近くに滝がありました。

サンモリッツ駅で軽いランチを食べ、今度はチューリヒへ戻ります。サンモリッツからクールまでは氷河急行と同じ路線を戻りますので、電池切れで写真を撮れなかった場所のリベンジ撮影です。
ガイドブック片手に「この駅を過ぎたら右側・・・」と呟きながらガラガラの車両を歩きまわります。

ランドヴァッサー橋です。よく見ると貨物車両も連結してますな。

渓谷からまたスイスらしいのどかな風景に戻ります。

クールから乗り換えて一路チューリヒへ。
たぶんここはチューリヒ湖。

チューリヒに戻ってきました。

スイスを旅行して11日目。
さすがに母は日本食が食べたくなったらしく、チューリヒのスーパーで巻きずしとカップ麺を買いました。
私はあと10日ぐらいスイスにいても大丈夫なんですが。
明日は帰国します。

9月22日
本当はスイスインターナショナルの飛行機の往復なので、チューリヒ中央駅でチェックインができる、と思っていたのですが、このときはJALとの共同運航で飛行機がJALだったのでチェックインはできませんでした。

水曜日、チューリヒ中央駅の中にマーケットができていました。

空港内の出発ゲートまで5分、小さな電車に乗ります。

チューリヒ空港出発ゲート。
ゲートが決まってから飛行機の出発が1時間近く遅れ、おまけにＪＡＬ便で日本人で満席。ちょっと帰りは大変でした。しかし、お天気にも恵まれたし、いい旅ができました。

この旅行記へのコメント （8）

• フルリーナさん 2011/11/07 10:01:42

  はじめまして

  はじめまして。
  
  お母様との旅、なんかほっとあったかくなりながら読ませていただきました。
  来年、うちも母の８０歳になる記念に、ははがもう一度行きたがってるソーリオとイタリア国境付近の旅を考えていて旅程作成中です。
  
  このあいだは素通りしてしまったシルスマリアとフェックス谷をソーリオの帰りに組み入れたいなあと検索中にこちらにお邪魔しました。
  
  シルス、すてきな村ですね。
  フェックスの帰りにちょっと時間をとってお茶でもするとよさそうですね！
  
  またおじゃましますね。
  いろいろ教えてください♪

  ペコリーノさん からの返信 2011/11/07 14:39:26

  ソーリオのご縁で

  フルリーナさん、こんにちは
  
  実は、はじめましてではなくて、以前に私の方から、ソーリオの旅行記にお邪魔して、メッセージを残させていただきました。
  そうですか、またソーリオへ行かれるのですね。いいですよね〜。
  以前はソーリオのホテル、「パラッツォ・サリス」に泊まられたのですよね。
  
  シルスマリアは本当に静かで素敵なところですので、お母様との旅行にぜひ訪れてください。
  
  フルリーナさんがこちらに訪問してくれたのもソーリオのご縁なんでしょうね。今でもあの風景は心に残っています。
  
  ソーリオやシルスマリアはあまり交通の便が良くないのが難点（そこが静かでいいところでもあるのですが）ですが、サンモリッツの近くの「サメダン」という町はバスや鉄道などを使うといろいろなところに行けて、おまけに静かでいいところなんで、私のお勧めです。
  
  ペコリーノ

  フルリーナさん からの返信 2011/11/07 15:07:44

  RE: はじめまして

  ペコリーノさん
  
  失礼いたしました~m(..)m。
  最近ほんとに、物忘れが激しくてお恥ずかしいです。
  サメダンすてきそうな村ですね！
  
  今回は、ソーリオ・フェックス谷・ミュスタイアと泊まって、イタリアのトラフォイに向けて、見逃してるドロミテのフネスに足を延ばそうと思っているのでサメダンまで足が回らなそうですが、次回はぜひ行って見たいです。
  
  ありがとうございました♪
  
  

• 旅は人生の友さん 2010/01/24 12:39:44

  懐かしい〜　スイス〜

  　ペコリーノさん、お久しぶりです。
  　以前行った、サンモリッツやベルリナ特急の写真をありがとうございます。
  　そして、おいしそうな食事と行っていない場所の写真も素敵で、行っている気になりました。
  　お母様と一緒に行けて良かったですね。
  私の母は、スイスに連れて行けませんでした。
  父が外国に行くことを反対していたからです。
  父が許してくれた時は、母は遠くへ行ける体力がなくなってました。
  
  　しかたなく、私が行った時の写真を見せてます。
  ハワイは、母と行ってきました。

  ペコリーノさん からの返信 2010/01/25 09:49:43

  RE: 懐かしい〜　スイス〜

  旅は人生の友さんこんにちは
  
  > 　お母様と一緒に行けて良かったですね。
  > 私の母は、スイスに連れて行けませんでした。
  
  そうですね。母にとっても、私にとってもとってもいい思い出になりましたし、テレビなどでスイスの番組をやっていると母も興味を持って見ているようです。私自身はツアーが苦手なので、個人旅行をしましたが、重いスーツケースを持って電車を乗り換えたりするのが母にとってはつらかったようです。
  一人旅のときはホテルも日程も行き当たりばったりだったのですが、このスイス旅行だけはすべて日程、ホテル、列車ときっちりと計画を立てた珍しいタイプです。その分、ちょっと堅実すぎる（？）旅だったかな〜と反省しております。
  ベルニナ急行は次回は絶対にティラノまでいって、ループを体験してみたいです。それだけが心残りです。

• フルリーナさん 2009/04/01 01:16:31

  おいしそう！！

  すごく美味しそうですね〜。
  旅行中お天気にも恵まれたみたいでステキなお写真がいっぱい。
  エンガディンは地味だけど、とっても雰囲気のある地方ですてきですよね・・。

  ペコリーノさん からの返信 2009/04/01 11:12:55

  RE: おいしそう！！

  フルリーノさんこんにちは。
  今までイギリスばかり旅していた私にとって、スイスの食べ物は本当においしかったです。デザートも日本人の口に合っているみたいです。
  フルリーノさんの旅行記でいろんなことを教えていただき、またまたスイスへ行きたくなりました。
  

  ペコリーノさん からの返信 2009/04/01 11:16:34

  ごめんなさい！！

  フルリーナさんでしたね。
  お名前間違えちゃってすいません。