2008/04/23 - 2008/05/01
36位(同エリア84件中)
JUNさん
〜滞在記②〜
4/26 ロンドン4日目【バーミンガムvsリバプール、アヴリル嬢との出会い】
4/27 ロンドン5日目�【タワーブリッジ】
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- ヴァージン アトランティック航空
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-
〜ロンドン4日目(その1)〜
*写真「North Acton Station」(ホテル最寄の駅。これから他の地下鉄を乗り継いでユーストン駅へ向かいます。)
さて、ロンドン観光3日目です。とはいっても、今日はちょっと遠出します。
ロンドンのユーストン駅から特急列車に乗って、イギリス第2の都市バーミンガムへ向かいます。
お目当ては、イギリスに行ったらサッカー好きには欠かせないプレミアリーグ観戦。カードは「バーミンガム・シティvsリバプール」。
僕、リバプールが好きなんです。街じゃなくてサッカーチームが。日本でも放送されましたが、トルコのイスタンブールで催された2005年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝。カードは「リバプールvsACミラン」。
前評判でもほぼ世界選抜に等しいメンバーを揃えたミランが勝つだろう、とのサッカーファンの意見が大半を占めていました。
試合は前半を終えて、ミランリードの3-0。ミランのディフェンス力からしても、ほぼ決まりと言っておかしくない点差です。
ところがところがところが・・(3回言ったところがミソなんですが(笑)by ジョン=カビラ)、後半ちょっとしばらくして、リバプールの若きキャプテンであるジェラード(僕がリバプールで一番好きな選手です)が技ありのヘディングシュートで1点返すと、そのあとすぐさまMFスミチェルのミドルシュートで1点差、ペナルティエリアでジェラードが倒され得たPKをMFシャビ・アロンソが決め同点。
なんと、「6分間で3点差を追いつく」という波乱のドラマをリバプールはやってのけたのです!
その後、延長でも決着つかず、PK戦に突入。ミラン最後のキッカー、シェフチェンコが外してリバプールの勝利。後に「イスタンブールの奇跡」とも呼ばれるようになったUEFAチャンピオンズリーグ2005優勝を果たしたのでした。
この試合を見て、僕はいたく感動しましてリバプールが好きになりました。サポーターも熱くて、リバプールは独特の一体感があるんですよね。別名「イングランドの赤い悪魔」。そう、日本で言えば浦和レッズです。レッズもチームカラーが赤だしね。
きっと、この試合を見てリバプールを好きになった人はたくさんいるんじゃないでしょうか。
えらく前書きが長くなりました・・。
そんなもんで、僕はロンドンで開催される試合じゃなくて、リバプールが見たくてわざわざバーミンガムまで行ったのです。 -
*写真「いざユーストン駅へ!」
とはいえ、バーミンガムも勿論初めて。しかも、多分200キロ以上は出していると思われる特急に乗ってもロンドンから約1時間半かかります。若干不安です。
しかし、「リバプールを見たい」という気持ちがその背中を押しました。 -
*写真「ユーストン駅のペンドリーノ」(「欧州鉄道の旅」が始まる(笑))
バーミンガムへは、イギリスに旅立つ前に日本で手配した「ブリットレイル・パス」という、スコットランド以外ならイギリスの特急列車が4日間乗り放題(自由席のみ。指定席は要予約)という、鉄道ファンにはありがたいパスを使って向かいます。 -
*写真「車窓風景」
ユーストン駅から、発車ベルもアナウンスも無く列車はゆっくりと発車。バーミンガムまでは窓際の席を確保し、イギリスの車窓風景を楽しみます。
ユーストン駅を出発すると程なくして最高速度。イギリスの特急はほんとに飛ばします。日本の鉄道に慣れた身としては、JRの地方特急列車が走る線路を新幹線がぶっ飛ばして走っているような感覚です。
速いです。ハッキリいってかなり速いです。衝突事故なんてあったら即死でしょう。 -
*写真「菜の花畑」(分かりにくいかもしれませんが遠くに映ってます)
んでもって、そんなスピードで飛ばすもんだから車窓に広がる、菜の花畑、羊たちの群れといった美しいイギリスの田園風景をデジカメに収めるのに一苦労。 -
*写真「羊たちの群れ」(分かりにくいかもしれませんが雰囲気をお楽しみ下さい)
「あっ」と思った時にはすぐ通り過ぎるので、車窓風景を撮るには常にデジカメを構えないといけない始末。「車窓風景を楽しみたいのなら、普通列車に乗れ」っていうことなんでしょうか。。
とにもかくにも列車は無事にバーミンガムニューストリート駅へ到着。実は僕が心配していたのは、イギリスでは日常茶飯事な列車の遅延だったのですが、この日は往復路において駅の電光掲示板にも列車の遅れを告げる「DELAY」の文字は無く、ほっと一安心。「ちょっとツイてるかも」と思いました。 -
〜ロンドン4日目(その2)〜
*写真「セント・マーティンス教会」(駅のすぐ近くにある)
バーミンガムニューストリート駅から、バーミンガム・シティのホームスタジアムである「セント・アンドリュース・スタジアム」までは徒歩で15分ほど。
ちなみにスタジアムの名前、「セント・アンドリュース」ですが・・
そうです!あのスコットランドにあるゴルフ発祥の地、セント・アンドリュースと・・
「何の関係もありません(爆)」
なんで同じ名前なんでしょうか・・。お陰で日本からバーミンガムのホームスタジアムくんだりまで行く人間としては、ややこしい事この上ないです。
スタジアムまではバスも出ていますが、徒歩圏内なので「歩こう」と思い、駅の観光案内所で貰った周辺マップを手に歩き始めました。
まずは隣の駅「Moorstreet」方面を目指します。
ところが、途中まで道案内の標識が出ていたのに、ある通りに出たとたん標識から「Moor street st.」という文字がふと消えました・・。
「(道を間違えたか!?いや、そんなはずはない。地図の通りに歩いていたはずなのに・・)」
迷ったときに頼りになる地図ですが、なにせここはイギリス。あらゆる地図の表記がみんな英語で書かれています(当たり前)。
道がわからない上、再度地図を見渡しても英語表記ばっかりで、おかげでますます混乱しました。その上、ここで道なんぞ聞いたら相手の人の英語が分からず、ますます混乱するであろう状況は想像に難くありません。
仕方が無いので駅に戻ってタクシーを使うことにしました。 -
*写真「ランドマーク」(銀色の変な建物の中はデパートらしい)
ロンドンでは世界的に有名な「ブラックキャブ」というタクシーが走っていますが、ここバーミンガムでもそれは走っています。ただ、ロンドンではブラックキャブのように正規ではない「ミニキャブ」という白タクみたいなものも走っていて、そちらのタクシーではしばしば観光客を乗せたのをイイコトに、目的地までわざと遠回りして稼ごうとしたり、運転が荒かったりする運ちゃんも幾らかいるそうで、初めてのロンドンでは「ミニキャブは控える」というのが暗黙の了解みたくなってます。
幸いにも駅前に並んでいるタクシーはブラックキャブがほとんど。それでもなるべく人相が良さそうな人に当たるように少し調整してタクシー乗り場の列に並びました(笑)。
とりあえず「To St.Andrews stadium,please.」と言えば伝わるはずです。
ところが・・
僕に当たった運ちゃんは、いかにも英国紳士といったようなガッチリとしていて、且つ温厚そうなおじさん。読者の皆さんはさしあたり「ちょっとワイルドなハリソンフォード」を思い浮かべお楽しみ下さい(以下ハリソン)。なかなかダンディズムでかっこいいです。自ら「ダンディ」と自称するどこかの芸人とは天と地の差があります。
まず地図でスタジアムの位置を指差しながら、先ほどの文法的にはオッケーなはずの英語でハリソンに伝えました。
しかし、何故か「よく分からない」といったようなことを仰ってます。
難しい試験にパスしないとなれない、誇り高きブラックキャブの運転手が、まさかここから徒歩で15分足らずのスタジアムまでの道のりが分からないはずありません。
ですが、必死に僕が観光案内所で貰ったもうひとつのマップを取り出して、スタジアムの位置を指し示してもどうもハリソンは要領を得ないようです。
「(これはおかしいぞ・・)」
その間、ハリソンは僕に「何故分からないのか」らしき理由を説明してくれたのですが、今まで聞いた英語で一番リスニングが難しいものでした・・。
僕はその説明を一通り聞いたあと「I don't know・・」としか言えない始末。。
まことに滑稽です。端から見ればまことに滑稽でしょう。しかし、これが現実です。
でも、これから歩いてスタジアムまで行くのにいちいち道に迷っていたら、キックオフまではおそらく間に合いそうな時間ではありません。バスという手もありますが、ここバーミンガムニューストリート駅のバス停は至る所にあり、初めて訪れた者に対して誠に不案内な構成になってます。それにバーミンガムに限らず、ロンドンを始めとするイギリスのバスの運賃は「おつり不可」なのです。小銭がないと話になりません。ロンドン滞在中は「地下鉄の1日乗車券」があれば、そのままロンドンのバスにも乗り放題だから小銭だのは全く問題にならないのですが、ここはバーミンガム。ロンドン限定のそれは使えません。それにスタジアムまでの運賃も分からないし・・。
諦めきれない僕はダメ元で
「I want to go to birmingham city home stadium・・」と言ってみました。 -
*写真「バーミンガムニューストリート」
すると・・
「Oh,birmingham football ground!?」とハリソン、何故か要領を得たようです。
僕「Oh,yes!」。
安心したのと、自分の説明が通じた嬉しさで僕のテンションはかなり上がりました。単純なもんです。しかし、本場で自分の英語が相手にキチンと伝わるとほんとに嬉しいのです。
スタジアムまでの車中では、ハリソンが「リバプールのファンで(バーミンガムまで)来たのかい?」などと、聞いてきてくれました。
このハリソン、なかなか気さくな感じです。ここはチャンスです。この機会を利用してなるべく英語で会話してみようと思いました。
「I came to England for the first time.(僕は初めて英国に来たんです。)」とか「Is it far from here?(スタジアムはここから遠いですか?)」
などと取り留めのない事を言ってみました。
結果、ハリソンの返答はほとんど聞き取れず意味不明でしたが(笑)、それでも会話としては成立してました。まぁ僕はその返答に対して「yes」、「uh-huh」とか言えばいいだけですからね(爆)。
程なくスタジアムに到着。料金は約8ポンド。降りる際に、「試合が終ってタクシーに乗りたかったら、ここに電話してくれ!(もちろん英語)」みたいな感じで電話番号等が書かれた紙を貰いました。なかなか、最後まで「乗客思い」です。そして「Keep the change.Thank you very much!(お釣りはいいです。どうもありがとう!)」とチップを渡してタクシーを降りました。降りた後も手を振ってくれたり、素敵なハリソンでした。 -
〜ロンドン4日目(その3)〜
*写真「セント・アンドリューススタジアム」
スタジアムはちょっと小高い丘にあります。キックオフ30分前に着いたので、バーミンガムサポーターの方々を中心に多くの方がぞろぞろ歩いていました。でもみんな結構ゆっくりです。イギリス人はキックオフぎりぎりにならないとスタジアムに入りません。別に入場時間の規制等があるわけではないです。
まず試合前にパブでサポーター同士、サッカー談義などで一杯やりながら盛り上がった後、スタジアムに入るというのがここイギリスでは定着してます。
ですが、僕が歩いた限りではスタジアム周辺にはパブが1軒しかありませんでした。だもんで、僕が通り過ぎたそのパブはすごい混雑ぶりです。例によって、店に入りきれず外で飲んでいる人がたくさんいました。
特に今日はサッカーの母国イングランドでは、抜群の人気を誇るリバプールが対戦相手。チケットはもちろん「Sold out」です。
僕はこの日のチケットを日本で手配しました。ただ、実際のチケットは当日スタジアムオフィスで受け取ることになってます。
・・ですが・・・・
そうです。もうお分かりでしょうが、実はチケットを受け取るまでに予想だにしない時間を費やしたのです。。 -
*写真「セント・アンドリューススタジアム2」
日本で手配してもらったチケット会社のスタジアム案内紙面には「現地のメインスタンド裏のチケットオフィス」にて受け取る旨が書いてあります。僕がまずたどり着いたのは「コップスタンド」。ちなみに僕の席はコップスタンドです。メインスタンドは反対側。少々めんどくさいんですが仕方ありません。しかもメインスタンドの場所が分かりにくい・・。スタジアムの門を出て、側の通りをぐるっと歩いていかなきゃならないのですが、割と小さいスタジアムなのでちょっと離れるとたちまち見えなくなります。途中で周辺にいた警備隊の人に道を聞かなきゃ分かりませんでした。
ところが、メインスタンド裏に行ってもスタジアムオフィスっぽいものがありません。ちょっとオフィスっぽいものがあるにはあるのですが、どうもそこはバーミンガム・シティのクラブ会員専用入場口っぽいのです。
しかし、それらしき場所が見当たらないので、仕方なくそこで「チケットを受け取りたいんですが」と言うと、なにやら「souvenir shopで受け取ってください」と言っている模様。「souvenir shop」つまり「お土産屋さん」。出てすぐ左にありました。ただ外観は「公衆トイレ」みたいで、近づかないと「お土産屋さん」だと分かりません。
「(何でお土産屋さんでチケットを受け取るんだろう)」と中に入ってみると、お土産品を扱っている店内の隅になにやらチケットオフィスみたいなところがありました・・。
そんで・・、そこにいたのはなんとあのアヴリル・ラヴィーン!? -
〜ロンドン4日目(その4)〜
*写真「セント・アンドリュース3」(写真のゴール裏がいわゆるホーム側。リバプールの選手が写ってます。)
・・なわけないです(笑)。
(すいません。)
でもあの最後を読んで、この世界にひとりでも
「期待したのに〜」
なんて人がいたら本懐というものです。
ですが、例えの通りアヴリルっぽい感じだったんです。(説明しよう!アヴリルは米国出身で若干まだ20代半ばの小柄な女の子。今をときめく世界的ロック歌手である!)
この旅の道中、僕は彼女のことを勝手に「アヴリル嬢」と名付けることにしました。当の本人はそんなこと知ったこっちゃありません。しかも、まさか自身がこうして僕の文章におこされている状況など、正に「露知らず」。
アヴリルからあの派手な化粧をとって、ちょっとぽっちゃりさせた感じにしたら彼女に大分近づくんじゃないでしょうか(もちろん、良い意味で言ってます)。さしあたり、清純派乙女系のアヴリル・ラヴィーンです。見た感じからすると高校生っぽかったので、おそらくteenager(10代)でしょう(勝手に推測)。
サラッサラ且つ艶やかな金髪ロングストレート、透明感のある白い肌、吸い込まれそうな青い透明な瞳・・。ほんと冗談抜きで、まるで「お人形さん」と話しているみたいでした。
はるばる極東の島国からバーミンガムのスタジアムまでやって来た、ふつうに考えて場違いな(笑)僕に対しても、笑顔で、極めて自然な対応。また、まばたき一切せず目を逸らさずに、まっすぐ相手の目を見て話してくれるので、僕は話を聞きながらもあの綺麗な青い瞳に釘付けになっていました。
ハッキリと僕の目を見る彼女の瞳からは、自身の「芯の強さ」や、とても上品な「凛」としたものを感じます。それでいて、威圧的な感じは一切受けませんでした。ちょっと大袈裟なようですが、僕はあれほど魅力的な瞳をした女性を見たことがありませんでした。
「惚れた」と言うよりは「感動した」と言ったほうが、この場合適切な表現のような気がします。
外からはやっぱりどう見ても「公衆トイレ」にしか見えない「souvenir shop」に、まさかこんな美女がいるとはおよそ見当もつきません。
とはいえ、実際はあまり彼女に感動してる時間はありませんでした。彼女に「I'd like to take a tiket・・(チケットを受け取りたいのですが・・)」と話していた時には、キックオフまで既に5分を切っていたのです。 -
*写真「バーミンガムシティvsリバプール」(右の女性が絵にマッチしている感じで、割とお気に入りの一枚。アヴリル嬢の写真が無くて残念ですが・・。)
チケット引換えの紙を渡すと、彼女はそれをもとにパソコンで検索みたいなことを始めました。しかし、パソコンの画面を見ながらしばらく彼女は黙ったまま。なんか雲行きが怪しくなってきました。すると、彼女は引換えの紙を僕に返して、なにやら長々と丁寧に説明し始めました。
これまた聞き取れません(泣)。しかも、彼女がまたその瞳でまっすぐ僕の目を見て話すので、またそれに見とれて話なんて半分上の空です。彼女には大変申し訳ないのですが、ここは適当に「yes」とか言って切り抜けるしかないかな・・と思いながら、聞いていると辛うじて「・・Kop stand・・」という単語が聞き取れました。どうやら、僕の席がコップスタンドなので「コップスタンド裏のチケットオフィスで受け取ってください」とのことらしい。「Kop stand?」僕は反射的に聞き返していました。すると彼女は「yeah.」
・・とりあえず「Thank you very much.」と言うと、彼女笑顔で「OK,Thank you!」と送り出してくれました。
う〜ん、ちょっと友達になりたいな・・・。・・いやぃやいや・・!!!
「Kop stand」ですと・・!?話がちゃうやんけ!メインスタンドで受け取るんじゃなかったんかい!!
・・などと心の中で叫びながら、僕は走ってまた反対側のKop stand裏のチケットオフィスに向かうハメに。時計はもうキックオフの15時を回り、場内はサポーターのチャント(応援コール)が始まってました。
まぁ今思えば、メインスタンドに行かなければあの「souvenir shop」にも立ち寄らず、アヴリル嬢にも会えなかったのだから、わざわざ20分以上かけてチケットを受け取る価値は幸いにしてあったのかもしれません。いや、そう思うことにします。
息を切らしながら、Kop stand裏のチケットオフィスに到着。そう、実はここスタジアムに着いて一番最初に訪れていた場所だったのです・・。。
今まで、チケットが手に入らなかったのはアヴリル嬢に会うためだったのでしょうか。そう考えると全てのつじつまが合います(笑)。
チケットオフィスの人、これまた高校生っぽい青年でした。アヴリル嬢といい、このスタジアムは高校生のバイトを雇っているんでしょうか。しかし、青年はどうも僕のことも同い年くらいに思ったみたいです。チケットを僕に渡す際、「健闘を祈るよ」みたいな感じで親指を立てて「Good job」ポーズを決めてくれました。
まぁよく幼く見られるけどね。老けて見られるよかはマシです。
キックオフ時刻から約2分後、チケットを受け取り僕はやっとスタジアムに入ることが出来ました。 -
*写真「バーミンガム・シティvsリバプール2」
僕の席はアウェイゴール裏寄りの2階上部。日本で言えばメインスタンドに当たります。
イギリスは陸上トラックが無い「サッカー専用スタジアム」がほとんどで、ピッチまでの距離がかなり近いため見やすく、迫力があります。「セント・アンドリューススタジアム」はキャパ約3万人のため、2階上部でもピッチが近く快適に観戦出来ます。
またイギリスのサッカー観戦客の特徴としまして、その7割が男性客です。なので、チャンス時に湧き上がる声援やチャント(応援歌)の迫力は日本のJリーグをはるかに凌ぎます。
そこには、サッカー母国としての各チームサポーターのプライドもあるのでしょう。
特に僕の席は、リバプールサポーターのいるアウェイゴール裏の近くでしたから、世界的にも「熱い」ことで知られているリバプールサポーターの声援やチャントは大音量で圧巻の一言でした。その上、スタジアム全体が屋根で覆われているため、サポーターの歌声がよく響きます。
しばらくは、試合よりもあれを聴いているだけで、感動で痺れていました。
さて、肝心の試合内容なんですがその前に僕はふと気付きました。
・・ジェラードが・・
い・な・い・・・
いや、ジェラードばかりかフェルナンド・トーレス、シャビ・アロンソ(両スペイン代表)のリバプール主力2名もいません。
トーレスやアロンソはともかく(ファンの人いたらすみません)、ジェラードはリバプール一筋の生え抜き選手で、サポーターから最も愛されている「リバプールの顔」といえる選手であると同時に、チームの若きキャプテンでもあるのです。
そのジェラードがいないとは・・誠に残念。。
試合は、いつも中盤を司るジェラードがいないためなのかリバプールの攻めにいまいちキレがありません。
ただ「ジェラード、トーレス、アロンソがいない」とはいっても・・
クラウチ(イングランド代表FW)、ベナユン(イスラエル代表MF)、キャラガー(イングランド代表DF)、リーセ(ノルウェー代表MF)、ヒーピア(元フィンランド代表DF)
といった、僕にとっては馴染みがある選手たちは先発しており、それなりに感動しました。
攻撃にキレの無いリバプールは、前半は結構ミスパスや枠外のシュートも目立ちました。どことなく「プレーが締まらない」んですよね。
・・ちょっと心配です。
バーミンガムはというと、相手が強豪リバプールということもあり「しっかり守ってカウンター攻撃」というスタイルを徹底してる感じです。そして、あわよくば「チャンスがあれば前半のうちに得点しておく」という戦略でしょう。
リバプールをひいきにしてる僕ですが、席の周りは皆当然バーミンガムファン。バーミンガムに大きなチャンスが訪れると、その周辺の熱い声援に煽られ次第に中立的な立場にならざるを得なくなってきました。
・・そして、前半なかば。
クロスボールのこぼれ球から、ゴール前フリーになったバーミンガムの選手がネットを揺らし、なんとバーミンガム先制・・!
「yeahhhhhh!!!!!!(イエエェアァァァーーー!!!!!!)←(イギリスプレミアリーグ独特の大歓声。日本ではまず聞けません。)」
僕も周りと一緒になって絶叫!!!!(心の中で「ゴメンねジェラード・・!!」)
だって絶叫する以外どうしようもない状況だったんです(笑)。 -
〜ロンドン4日目(その5)〜
*「リバプールサポーター」(1階席仕切りの左側)
バーミンガムファンと思いっきり狂喜してしまった僕ですが、ほんとはリバプールファンなので、とりあえず周りと一緒に騒いだ後何とも言えない違和感に包まれました(苦笑)。
その後も、前半はリバプールにほとんどいいとこなし。バーミンガムリードの1−0で前半終了。後半に期待です。
ハーフタイムに入ると、何やらスタジアムDJのような男性がピッチに出てきました。マイクアナウンスで場内を盛り上げようと努めてます。何かイベントが始まるみたいです。
すると、今度はピッチに現地中高生みたいな男女ダンサー数十名が出てきてスタジアムに音楽が流れ始めました。
このようなイベントはJリーグの数クラブでも行われていますが、どうも内容が「ゆるい」感じなんですよね(笑)。まぁハーフタイム中は多くの人が席を外しているからそんな感じになるんでしょうが、そんな状況下ではダンサー達の皆さんがちょっと気の毒に思います。
英国フットボールは格式高い伝統があるので、日本みたくハーフタイムにこのようなイベントがあるとは意外に思いました。
しかし、そこは一流の選手が集うサッカーの母国です。選手だけでなく、ダンサーもさぞかし一流揃いなのだろう!と期待してダンスを見てみると・・
(゚д゚ )ポカーン・・
・・かなりゆるいです(笑)。
振り付けが恐ろしく簡単です。
しかし・・割と多くの人は席も立たず真面目に見てました。さすが紳士淑女の国イギリスです。 -
〜ロンドン4日目(その5)〜
*写真「バーミンガムシティvsリバプール3」
後半が始まりました。リバプールは前半とあまり変わらずイマイチ。逆に開始早々、ゴール前でバーミンガムの選手を倒してしまいFKのピンチを迎えます。
バーミンガムのFWラーションの蹴った球は、リバプールDFの壁を越え「ここしかない」というゴールネット左隅へ吸い込まれました。
「・・yeahhhhhhhhh!!!!!!!!!!」
僕はまた立ち上がって一緒に叫んでしまいました。。予想外の展開にバーミンガムファンは大喜び。そしてスタジアム全体はバーミンガムチームソングの大合唱に包まれました。
リバプールサポーターはそれから10分くらい黙り込んでしまいました。 -
*写真「バーミンガムシティvsリバプール4」
しかし、これで目が覚めたのか次第にリバプールのボールキープ率が高くなってきました。相手陣内に攻め込む機会が増え、コーナーキックを得るチャンスも出てきました。
そして後半半ば。
リバプールのたしかMFバベル(オランダ代表)が、一人二人とバーミンガムDFを軽やかにかわすとゴール前へパス。これをリーセやベナユンがつなぎ、最後はクラウチが落ち着いて、グラウンダーでゴール右隅へ決めました。
「yeahhhhh!!!!!!」
「待ってました!」という感じのリバプールサポーター。僕も心の中で「(待ってました!)」。
こうなりゃ試合はリバプールペースです。このあたりから、リバプールのパスが速く正確に回り始めます。レベル高いです。このあたりにJリーグとの実力差を感じました。プレッシャーを受けつつも、ボールが足元に「ピタッ」と止まり、選手の動き出しや状況判断が速いからこそパスも速く回せるんです。
そして、後半も終盤。
右サイドから上がったクロスがゴール前のベナユンの頭にピタリ。そのヘディングシュートは相手DFに当たりコースが変わって、コロコロとゴールに吸い込まれました。
リバプールサポーターは余程嬉しかったのか、皆僕の席周辺のバーミンガムファンを指差して喜んでます(笑)。僕もあのゴール裏に行きたかったなぁ。
そして試合終了。
あっという間の90分でしたが、比較的中身が濃かったのでそれなりの充足感があります。
今度は是非近いうちにリバプールの本拠地「アンフィールド」に行きたいと思います。 -
*写真「バーミンガムニューストリート駅構内」
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*「ローカル線」(ニューストリート駅にて)
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〜ロンドン5日目(その1)〜
*写真「ロンドンの朝」
今日はロンドン観光ハイライト。半日観光では名所を外から見るだけだったので、これから実際に見学する予定です。 -
*写真「ロンドン三越前」
ピカデリーサーカスに出るとF1のイベント(?!)らしき準備をしてました。 -
*写真「F1イベント」
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*写真「カナダのマシン」
日本のマシンはどうも見当たりませんでした。 -
*写真「フェラーリ」
フェラーリが! -
*写真「フェラーリ2」
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*写真「タワーブリッジ」
この日はまずタワーブリッジに向かいます。ここは外から見るだけだと思っていましたが、実際に橋上の通路を渡る事が出来て、階下のエンジンルームも見ることが出来ました。
入口と出口はそれぞれ、橋の真ん中にある2つの塔にあります。 -
*写真「タワーブリッジ2」
料金は6ポンド(約1200円)。地下鉄の初乗り運賃が2ポンド(約400円!)のイギリスではごく普通の値段と言っても過言ではありません。
橋上の通路にはエレベーターを使って登ります。エレベーター前では、係りの人が見学する人全員を1人ずつ写真撮影しています。僕は元来写真を撮られるのが好きではないんですが、この際仕方ありませんでした。
それで帰りに、タワーブリッジの景色とそれを合成した記念写真みたいなものを受け取れるんですが、これがなんと有料。。タダでくれても良いものです。
僕は普通に受け取ろうとしたのですが、普通に料金を請求された時は少々面食らいました。(てか、金取ること知ってたら受け取らなかったわい!) -
*写真「タワーブリッジから眺む」(「ロンドンに来たんだなぁ」と改めてしみじみ。)
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*写真「タワーブリッジ3」
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*「橋上の通路から眺む」
橋上の通路には日本語の自動ガイドや解説文もあり助かりました。
見学の途中で、係りの人が「下を見ていて下さい。間もなく橋が上がり始めますよ。(英語)」と言い始めました。
ご存知、タワーブリッジは可動橋です。
昔はテムズ川を渡航する大型船も多く、中央の橋桁が上がる光景はよく見られましたが現在ではめっきり少なくなりました。
この時はたまたまその光景に出会えたのでラッキーでした。
まぁ建物内部にいるとなかなかその様子が分かりずらいですが、上から見ていてもかなり迫力がありました。 -
*「タワーブリッジ内部」
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*写真「エンジンルーム」
-
*「タワーブリッジ4」
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*写真「タワーブリッジ近くのストリート」
-
*「タワーブリッジ近くのストリート2」
お次は世界遺産に指定されている「ロンドン塔」へ向かいます。
(滞在記?・終)
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