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 アンコール(大きな)ワット(寺)<br /><br /><br /> 永年、訪問を夢見ていた場所にたつと、どうしても大きな言葉を探そうとします。<br /><br /><br /><br /> でも、自分の感動の方が大きくて、うまく表現できないので、<br /><br /> 旅行記なんか書くのをやめようかと思いましたが、<br /><br /> まあ、そんなに気張らなくても良いんじゃないか、<br /><br /> だんだんそう思えるようになってきましたから、<br /><br /> この遺跡のことを自分なりに語っちゃいたいとます。

トゥクトゥクに乗って風を切る。ああ遺跡の大きさよ

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2009/01/19 - 2009/02/05

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ちびのぱぱ

ちびのぱぱさん

 アンコール(大きな)ワット(寺)


 永年、訪問を夢見ていた場所にたつと、どうしても大きな言葉を探そうとします。



 でも、自分の感動の方が大きくて、うまく表現できないので、

 旅行記なんか書くのをやめようかと思いましたが、

 まあ、そんなに気張らなくても良いんじゃないか、

 だんだんそう思えるようになってきましたから、

 この遺跡のことを自分なりに語っちゃいたいとます。

同行者
カップル・夫婦
航空会社
ユナイテッド航空
  •  前日の朝8時には、シェムリアップの空港に着いていたというのに、<br /><br /> その日一日は、遺跡に行くでもなく<br /><br /> ぶらぶらと町歩きをしておりました。<br /><br /><br /> この辺が、この遺跡に対する自分の思い入れの深さを象徴しているのですが‥‥。<br /><br /><br /> 翌朝8時に、お願いしておいたトゥクトゥクが5分早くホテルに迎えに来ました。<br /><br /> 初老の律儀そうな方が運転手でした。<br /><br /> トゥクトゥクの後ろを見ると、日本語で<br /><br /> 「タカさん」<br /><br /> と書かれていました。<br /><br /> 「タカさんですか。」<br /><br /> というとうれしそうに握手をしてくれました。

     前日の朝8時には、シェムリアップの空港に着いていたというのに、

     その日一日は、遺跡に行くでもなく

     ぶらぶらと町歩きをしておりました。


     この辺が、この遺跡に対する自分の思い入れの深さを象徴しているのですが‥‥。


     翌朝8時に、お願いしておいたトゥクトゥクが5分早くホテルに迎えに来ました。

     初老の律儀そうな方が運転手でした。

     トゥクトゥクの後ろを見ると、日本語で

     「タカさん」

     と書かれていました。

     「タカさんですか。」

     というとうれしそうに握手をしてくれました。

  •  このトゥクトゥクは遺跡巡りをするのに、まさにうってつけの乗り物だと思います。<br /><br /> 本当は自分の足で歩くか、自転車に乗って回るのが「正しい」ように思いますが<br /><br /> 残念ながら、そんな体力もなく<br /><br /> かといって、風を感じつつ走るその速さは早すぎず、遅すぎず。<br /><br /> まさに、その遺跡のスケールを「体感」するのにぴったりの乗り物ではないでしょうか。<br /><br /><br /> アンコールワットの遺跡の入り口に立つと<br /><br /> 乾期にもかかわらず、満々と水をたたえた広大な堀。<br /><br /> 「水の支配がこの国の根幹を支えていた。」<br /><br /><br /> どこかで読んだそんな一節が頭に浮かんできました。<br /><br /> 

     このトゥクトゥクは遺跡巡りをするのに、まさにうってつけの乗り物だと思います。

     本当は自分の足で歩くか、自転車に乗って回るのが「正しい」ように思いますが

     残念ながら、そんな体力もなく

     かといって、風を感じつつ走るその速さは早すぎず、遅すぎず。

     まさに、その遺跡のスケールを「体感」するのにぴったりの乗り物ではないでしょうか。


     アンコールワットの遺跡の入り口に立つと

     乾期にもかかわらず、満々と水をたたえた広大な堀。

     「水の支配がこの国の根幹を支えていた。」


     どこかで読んだそんな一節が頭に浮かんできました。

     

  •  とにかくアンコール(大きい)!<br /><br /><br /> まだ9時前だというのに、すでに焼けるような長い石畳を歩いて<br /><br /> ようやく二番目の回廊に付きましたが、本殿はまだ遙か彼方。<br /><br /><br /> 少し手前にあった池越しに見る人気ポイントは、あいにく乾期のために水が少なくイマイチ。<br />

     とにかくアンコール(大きい)!


     まだ9時前だというのに、すでに焼けるような長い石畳を歩いて

     ようやく二番目の回廊に付きましたが、本殿はまだ遙か彼方。


     少し手前にあった池越しに見る人気ポイントは、あいにく乾期のために水が少なくイマイチ。

  •  前日に見たアプサラを思い出します‥‥。

     前日に見たアプサラを思い出します‥‥。

  •  日陰で昼寝をするのも、良い鑑賞方法だと思いました。<br /><br /> 事実、敷物持参で長時間本神殿を囲む石段に長時間寝ている白人女性を見かけました。<br /><br /><br /> カメラを持っているでもなく。<br /><br /><br /> ‥‥<br /><br /> ああ、やっぱりアンコールワットの旅行記なんか書き始めなければ良かった。<br /><br /> まとまるわけもない。

     日陰で昼寝をするのも、良い鑑賞方法だと思いました。

     事実、敷物持参で長時間本神殿を囲む石段に長時間寝ている白人女性を見かけました。


     カメラを持っているでもなく。


     ‥‥

     ああ、やっぱりアンコールワットの旅行記なんか書き始めなければ良かった。

     まとまるわけもない。

  •  気を取り直して、このデパダー、なんか茶目っ気があると思いません?<br /><br /><br /> 髪と、胸飾りをちりちりといじって、なんと女性っぽいしぐさでしょう。<br /><br />

     気を取り直して、このデパダー、なんか茶目っ気があると思いません?


     髪と、胸飾りをちりちりといじって、なんと女性っぽいしぐさでしょう。

  •  こっちは髪飾りをいじっているのでしょうか。<br /><br /> 彫刻していた人の、人間観察のほどを感じたのです。

     こっちは髪飾りをいじっているのでしょうか。

     彫刻していた人の、人間観察のほどを感じたのです。

  •  ある意味で、ピラミッドをもしのぐような偉大な遺跡だと思いましたが、<br /><br /> 肩肘張らずに、無数にある彫刻やレリーフを<br /><br /> 全く個人的視点で楽しむのもありだと‥‥。<br /><br /> 中には、彫っている人のにやにやしている顔が浮かんでくるような物もあるんです。<br /><br /><br /> 後日、プノンペンの国立博物館を見て回ったときに意外だったのは、<br /><br /> プレアンコール時代とされている作品の方が、ぐっと力強く独創的な彫刻が多かったと言うことです。<br /><br /> アンコール時代のそれは、どちらかというと様式化されていて、<br /><br /> 何か勢いを失っているような‥‥。<br /><br /> それでも、この遺跡のすごさが変わるわけでありませんが。

     ある意味で、ピラミッドをもしのぐような偉大な遺跡だと思いましたが、

     肩肘張らずに、無数にある彫刻やレリーフを

     全く個人的視点で楽しむのもありだと‥‥。

     中には、彫っている人のにやにやしている顔が浮かんでくるような物もあるんです。


     後日、プノンペンの国立博物館を見て回ったときに意外だったのは、

     プレアンコール時代とされている作品の方が、ぐっと力強く独創的な彫刻が多かったと言うことです。

     アンコール時代のそれは、どちらかというと様式化されていて、

     何か勢いを失っているような‥‥。

     それでも、この遺跡のすごさが変わるわけでありませんが。

  •  間近で見上げます。<br /><br /> ぐるっと一回りしてみました。<br /><br /> 修復作業の方たちが、階段を下りてくるのが見えました。<br /><br /> この建造物を、王国の人々が満たしていたときのことを思い浮かべます。<br /><br /> 周囲は雑然とし、おみやげや供物を売る人々が声を上げて、参拝者に売り込もうとしています。<br /><br /> 香の匂いが立ちこめ、参拝客が道を空けるなかを僧侶たちが歩いてゆきます。<br /><br /> やがて王国は廃れ、ガジュマルや絞め殺しイチジクの木のジャングルが遺跡を飲み込んでゆきます。<br /><br /> ジャヤバルマンの功績も密林の奥へと包み込まれてゆきます。

     間近で見上げます。

     ぐるっと一回りしてみました。

     修復作業の方たちが、階段を下りてくるのが見えました。

     この建造物を、王国の人々が満たしていたときのことを思い浮かべます。

     周囲は雑然とし、おみやげや供物を売る人々が声を上げて、参拝者に売り込もうとしています。

     香の匂いが立ちこめ、参拝客が道を空けるなかを僧侶たちが歩いてゆきます。

     やがて王国は廃れ、ガジュマルや絞め殺しイチジクの木のジャングルが遺跡を飲み込んでゆきます。

     ジャヤバルマンの功績も密林の奥へと包み込まれてゆきます。

  •  長い歳月を経て、再び王の功績は人々の目に触れることとなります。<br /><br /><br /> 第一回廊の長大なレリーフは、最新の技術で一枚一枚丁寧に撮影され、ハードディスクに保存されておりました。<br /><br /><br /> 技術指導は外国でも、スタッフはこの国の方たちが、誇りに満ちた顔で作業に打ち込んでいます。<br /><br /> クメール文明の末裔たちが、新しいカンボジアをどのように築いてゆくのでしょう。<br /><br /><br /><br /><br /> ふと、この旅の前に体調を崩していた妻の顔に疲労の色が浮かびつつあるのに気づき、<br /><br /> そろそろトゥクトゥク運転手のタカさんの待つ遺跡前に戻ることにしました。<br /><br /><br /> ちょっと早いけど、お昼にしますか、タカさん。

     長い歳月を経て、再び王の功績は人々の目に触れることとなります。


     第一回廊の長大なレリーフは、最新の技術で一枚一枚丁寧に撮影され、ハードディスクに保存されておりました。


     技術指導は外国でも、スタッフはこの国の方たちが、誇りに満ちた顔で作業に打ち込んでいます。

     クメール文明の末裔たちが、新しいカンボジアをどのように築いてゆくのでしょう。




     ふと、この旅の前に体調を崩していた妻の顔に疲労の色が浮かびつつあるのに気づき、

     そろそろトゥクトゥク運転手のタカさんの待つ遺跡前に戻ることにしました。


     ちょっと早いけど、お昼にしますか、タカさん。

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