2008/11/23 - 2008/12/24
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Elliott-7さん
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ムスタンでの研修も終わりそろそろジョムソンを離れることになった。
MDSAの研修センターは、簡素な施設だったが食事のことや身の周りのことでスタッフの方々には大変お世話になってしまった。
もっと時期が早ければ、アッパームスタンのガミ村まで足を運びたかったがかなり寒さが増してきたこともあり今回は断念した。
ガミ村にはNDSAが建てた学校や診療所や農園があるのだが、少し遠すぎる。車は入れないので現地の人でも歩いて2日はかかる。我々なら4日は見ておかなければならない。そのうえ標高が高いので高山病の畏れもある。
ジョムソンの町外れに”MUSTANG ECO MUSEUM”というのがあるので行ってみることにした。
次にシャン村の隣りにMarpha・マルファという村があるのでそこにも行ってみた。
もう一箇所は、研修センターからいつも見上げた丘にあるグンバ・僧院も行ってみることにした。
これで、ジョムソン近郊の主な見所は全て歩いたことになる。一つだけ行ってないのは、カグベニの先にあるMuktinath・ムクチナートだけである。ヒンズー教の寺院があることでよく知られている大変景色がよいところだそうだが、ここに行けなかったのが心残りであった。
今回で”MDSAの拠点・ネパール、ムスタンを訪ねて・・”は終わることにする。
次回からは、MDSAを離れてポカラ、カトマンズ気ままな一人旅をアップしたいと思う。
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MUSTANG ECO-MUSEAM は、ジョムソンの町外れの岩山の傾斜を利用して建てられていた。
この石段を登りきったところにミュージアムがある。
あまり見学者も訪れていない様子・・・ -
石段を登りきったところに正面入り口がある。
見学者はゼロ、私一人、係のおじさんに入場料を払って見学させてもらう。
-
係のおじさんは滅多に見学者が来ないものだから話し相手に飢えていたようだ。
「日本人か?」と尋ねるので「そうだ!」というと、二階の展示室に案内されていきなり和服を着た日本人の肖像写真の前に連れていくではないか。
「これはEKAI KAWAGUCHIだ。知っているか?」というから、「いや知らない。EKAI KAWAGUCHI って誰だ?」というと、ここに解説してあるから見てみろというではないか。そこには全て英文で紹介してあった。
それを読むと、日本名では”河口慧海”といい、日本人僧侶だとある。今からおよそ100年も前にインドからネパールに入りヒマラヤを越えてチベットへ潜入したというではないか。
100年も前にネパールから当時厳重な鎖国をとっていたチベットに単身入っていったというからすごい!
私はここ、MUSTANG ECO-MUSEAMで河口慧海(かわぐち・えかい)という人物を初めて知ったのである。
その陳列棚には、「チベット旅行記」が五冊展示してあった。
**河口慧海については、ポカラにあるマウンティンミュージアムでも紹介されていたので後ほど紹介すことにする** -
エコ・ミュージアム内部の様子・・ -
エコ・ミュージアム内部の様子・・ -
エコ・ミュージアム内部の様子・・
民族衣装をまとったマネキン像 -
いろいろな薬草が展示されていた・・ -
薬草の展示が占めるスペースが多かった・・・
病や怪我を癒すためにいかに薬草が重要であったかよくわかる・・ -
牛やヤクの剥製 -
山羊や羊の剥製、骨格など -
ミュージアム内部に僧院があった -
典型的な僧院の内部・・
本尊が正面にあり、両サイドに席がある。向かい合って座るのだ・・ -
仏教経典が保存されている・・ -
仏像が・・ -
参詣人の姿は見えず -
このミュージアムの管理人・・
「一人でここにいるのか?」
「そうだ、おれだけだ」という。
ミュージアムからニルギル山はよく見える、
ポカラ空港の滑走路が目の前に見える。 -
次にシャン村から少し離れたところにある、Marpha・マルファという村に行った。
MDSAの現地人農園チーフ、クルバさんがマルファの先まで用事があるからバイクに乗せてもらっていったのだ。
マルファを通り過ぎたところにある、Chhairo・チャイロという小さな村である。 -
村の様子・・ -
カリガンダキ川を渡っていく -
石で囲まれた人家がある・・ -
りんご園 -
小川・・ -
村の様子・・ -
地元の子どもたち -
村の中に仏塔のようなものがあった・・ -
クルバさんの用事が済まないので、一人でMarpha・マルファまで引き返す・・
Welcome to Marpha の案内標識・・ -
マルファにはこのような人家が多かった・・ -
街中の様子・・ -
しばらく行くと、ここにもEKAI KAWAGUCHI HOMEと書かれた家屋があった。
何故?河口慧海の家がここにあるのだろう?
帰国して「チベット旅行記」を読んでその理由がわかった・・・ -
表の扉を開けて中庭を覗くと、赤ん坊を背負った女性が洗濯していた、
「ここはエカイ・カワグチのミュージアムか?」
女性はそれに応えてうなずく、「入ってもいいか?」、またうなずくので中に入ってみた。
二階に上がる階段があるので上がってみる。鍵がかかってあり入れそうもない。閉鎖してあるようだ。
「クローズか?」と尋ねると、女性はうなづく。
現在閉鎖されているようだ。これで河口慧海とマルファは関連性があるようだとわかった。 -
内部の様子・・戸が閉まっていた -
再び街中を歩く・・・ -
ここはやたらと土産物屋が多い・・ -
人家 -
マルファにはかなり大きなグンバ・チベット仏教の僧院がある。
Rinjin Gompa と書いてあった。
長い石段を上がっていく -
なかなか立派な僧院だった -
このとき僧侶たちは修養中だった -
僧院から人家がよく見える -
僧院から人家がよく見える
人々の生活の場である・・ -
境内を歩いていると小坊主さんに出会った、
英語が上手くいろいろ説明してくれた
目下修行中だそうだ・・ -
どうしても石・土造りの人家に目がいく -
マルファの帰途、お腹がすいたので食堂に入る、
一人のチベット僧と出会う、これからジープを乗り継いでポカラまでいくのだそうだ、
これからポカラで厳しい修行があるのだという。 -
とうとうクルバさんとは行き違いになってしまった。
てくてく歩いて帰るつもりだったが、トラクターの青年がシャン村まで行くのなら乗っていけ!というので乗せてもらった。
しかし、乗り心地の悪いこと悪いこと・・・歩いた方がよかったかもしれない、いやいやせっかくの好意だから我慢しておこう・・・ナマステ・・ -
いつも研修センターから見上げた高台にグンバが目に入る・・
あそこまで行ってやろうと一人で行ってみた、
あそこまで行けば、MDSAのシャンやティニの農園が見えるはずである・・・ -
岸壁が続く -
奇岩が・・ -
ここにも奇岩が -
ようやく稜線まで出ると赤い建物が目に入ってきた -
さらに近づく・・ -
MDSA・ティニ村の養殖池がよく見える -
遠くに研修センターの建物が見える -
シャンのりんご園だ・・ -
石を積み上げた仏塔のようなもの・・ -
遠くに植林地も見える・・ -
反対側に目をやると乾季のため干上がったカリガンダキ川が望める -
いよいよ仏塔が間近に・・ -
下からいつも見ていた赤い仏塔だ・・ -
色とりどりの幟に特徴がある・・ -
やっと到着・・ -
人影も見えない -
中庭に入っていく -
僧院の内部を案内してもらった -
僧院の壁に描かれた仏画 -
内部の様子・・ -
内部の様子・・ -
中庭で -
中庭の様子
若い僧侶見習いが数人しかいなかった -
帰途、小さな池があった、 -
池の側で馬が草を食んでいた・・
-
翌日、私は近藤翁ほかMDSAのスタッフに見送られてジョムソンを後にした。
二週間のムスタン・ジョムソン滞在でいろいろなことを学んだ。
荒漠としたところに農園をつくりいろいろな作物やニジマスの養殖、植林をやってきた、いやそれだけではない。
給食を取り入れた多くの学校を建てたり、病院までつくり地域の人々のために人生をかけた近藤翁には頭が下がる。
JICA時代を含め、30年以上にも亘って常人ではなし得ない偉業を成し遂げたその情熱はいまだ衰えず老いてなお地域の人々のために尽力されているのです。
最後に近藤翁が揮毫した色紙を掲載させて頂くことにする。
”平穏の余生を拒み 家を捨て
祖国を捨てて 辺境に燃ゆ”
MDSAの拠点、ムスタンを訪ねてはこれで終了します。つたない日記に目を通していただきありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- capeさん 2009/01/18 20:49:25
- お帰りなさい&お疲れ様でしたm(_ _)m
- バンコクの空港のニュースを拝見して心配しましたが
元気で帰国されたようで何よりです^^
本当に、旅行会社のパッケージでは体験できないような旅、
私も一度体験してみたいものです。
ちょっと諸事情で暫くは旅は無理かと思いますが、
落ち着いたらまたあちこち旅して、旅行記を書きたいと思います!
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