2008/06/12 - 2008/06/16
1412位(同エリア1770件中)
瑞樹さん
成田から台北へ到着した私。
もう夕方になりつつありますが、一度も訪れたことのない九分へ行きたいと思います。
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東部幹線の松山、南港、汐止、七堵、基隆を通って、
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瑞芳に16:21到着。台北を15:40に出発したから、41分ですね。
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地下道を通って、
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おっ、分かりやすい案内板がありました。右へ行くとしましょう。
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駅を出てみると、小雨が降っていました。
駅舎の前は木が邪魔していたのか、それとも雨で躊躇したのか、正面から撮った写真がありません。でも、自強号と同じピンクでした。これ、日本だったら絶対浮くのにね。 -
駅前には小さな店が立ち並び、傘を品定めする人も居ます。
台北近郊は雨が良く降るイメージなのに、傘を持たずに外出する人もいるのね〜。
なーんて見ていたら、 -
目の前のバス停にバスが停車中。もしかして九イ分行き?!と思って小走りに近付いて見ると、分かり易くそう表示されていました。
急いで飛び乗ります。 -
瑞芳から九イ分までは10分ちょっとで着きました。が、山の中をかなりな速度で進んでいくので、車窓からはこんな写真しか撮れませんでした。このブレ具合でその運転とスピードをご想像下さいな。
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乗っていた人たちの多くは、殆どが私と同じ場所で下車。時計の針は、もう17:40を指しています。こんな時間から観光する人居るのかな、と思っていたけれど、居ました。平日なのにね。
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私も傘を開いて山道を登って行きます。ひとり旅の人は居なさそう。
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バス停から数十m行ったところに、こんな展望台?みたいなところがありました。真っ赤な柱が中華チックでいいですね。
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山の僅かな平地に小さな建物がへばりついていました。山を登ってきたんだなぁと実感できる景色。
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ちょっと幽玄な空気が漂う眺めです。九イ分は山にありますが、直ぐ近くは海。雨の日もいいものです。
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展望台でぼうっと過ごした後は、更に坂を上って行きます。
近くに「便所」と書かれた公衆トイレがありました。入らなかったけれど、観光地のお手洗いは街歩き好きにとっては嬉しいものです。 -
雨の中道を歩いてくると、左右各店のアーケードが張り出した商店街のようなところへ到着。
入口には、駄菓子屋みたいなキッチュな玩具や携帯ストラップなどが並んでいます。昭和な感じ! -
そして左側には、目指すお店が見えてきました。
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阿雲傅統切仔麺店です。なんと創業50年の老舗。奥に座って食べているお婆ちゃんは多分、この店を切り盛りしている人。笑顔なんか少しも見せずに黙々と食べています(笑)。
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もう時間が遅いからか、頼もうと思った綜合魚丸湯(魚団子スープ:35元)は売り切れだそうで、五味綜合魚丸湯(50元)にしました。
新鮮なサメやイカを使った手作り団子(魚丸)がウリのお店ですが、私が食べたものに鮫が入っていたかは分かりませんでした。でもどれもプリップリで魚の味がぎゅっと凝縮されていて美味しかったです。スープもとてもやさしい味でペロリと平らげました。 -
さて美味しくお腹が満たされたところで再び歩き出します。細い道の両側には小さなお店が沢山あって、歩いているだけでも楽しいです。こちらは、中華らしく?筆の販売店。
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こちらは和菓子屋さんかと見紛うような…と思ったら、本当に和菓子屋だったみたいです。九イ分に和菓子屋があるなんてびっくり〜。
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こちらは手作りの下駄屋さん。看板に「の」の字が見えますが、台湾では結構見かける表示です。
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こちらはオカリナ屋さん。店員さんが素敵なハーモニーを響かせていましたが、店先にはこんなキャラクターオカリナがありました。とっ○こハム太郎やミッ○ーマウスなどのようなゆる〜いものが下がっています。
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たまにこんな細い路地があって、ふと脇道に行ってみたくもなります。
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この先には「黄金博物館」があるという看板が見えますが、ここは19世紀にゴールドラッシュで栄えた町です。もともとは九戸しか家が無く、それが地名の由来だと伝わっています。
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美味しいモチモチ芋団子を食べた後は、基山街から続く道を店が並んでいる最後まで行ってみました。
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可愛いタイルの外壁が目を惹くLAVAZZAの珈琲を使っているカフェがあったり、
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これまた紅い提燈が下がった良さ気な店がありました。雨にぬれた石畳も良いものです。
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少し戻って、基山街の道と交差する豎崎路を下りて行きます。いつの頃の写真でしょう?素敵!
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ここは石段の続く道、映画「非情城市」でもよく登場したところです。
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右側にはやたら綺麗な公衆トイレがありました。
清潔で嬉しいのですが、もう少しこのレトロな町に溶け込む工夫があったらもっといいのになぁ。 -
この辺りはカフェがとても多いみたいで、お茶をする場所には困らないかも。
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町として、ちゃんとその「色」があるところは、とても居心地がいいですね。日本は急激な開発のせいで、そういうところがどんどんと減っていましたが、最近はまた町おこしなどで良いところも増えていますね。
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古い建物を利用したであろうこんな茶飯館や、
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茶館が軒を連ねています。
この赤提灯があると、日本だと祭りか飲み屋か?って感じですが(笑)きっとゴールドラッシュの頃はこの灯りに負けないくらいに賑わったのでしょう。
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雰囲気のある建物が続く中、壁に日本語を発見。読んでみると、
『ショーウィンドー物語
これは精緻を極めた華麗な家族の着物です。14枚の菊花の紋章があった刺繍で表した栄耀栄華の象徴です。
貴方の心は自由自在にその時点に停留すればるでしょう』
とありました。そしてその先には赤い振袖と扇が飾られていました。 -
道を挟んだところには、在りし日の九イ分を思い出させる、手押し車を押す金工の像があり、
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再びショーウィンドーの先を進んで行くと、こちらも九イ分を代表する老舗茶芸館が姿を見せました。先程素敵なポスターのあった、阿妹茶楼です。
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行ってみると、最初に応対してくれた女性が中国語の分からない私の為に、日本語の分かる人を連れて来てくれました。お茶か食事か訊かれて、「お茶」と答えたらこちらに案内されました。
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店内は茶系の家具でまとめられていて、台湾らしさもありながらとてもシック。そして、窓際の席に座れば
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基隆湾が望めます。軒には一輪挿しなども飾られていますが、この日は時折吹く風で揺らめいていました。
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茶芸館なので、本当はお茶を楽しみたかったのですが温かいものを飲む気分では無かったので、蓮の花茶(180元)とジャスミンティーゼリー(60元)を注文。
どちらもさっぱりと頂きました。美味しい。
台湾は、こうした冷たい飲み物もたっぷりと出してくれるので嬉しいです。 -
こちらもとても遅くまで開いているので、呑んだ後にお茶を楽しむことも出来ます。
さてまったりと過ごした後は、おっぅ!「悲情城市」の世界が待っていました! -
今度九イ分に来たら、阿妹茶楼の向かいにあるその映画で使われた「悲情城市 小上海茶飯館」に行きたいな〜。ちょっと入口から覗いてみました。こっちも素敵!
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20時近くになり、私のカメラではこの景色を綺麗に写すのはもう限界。
中央にレトロな絵が描かれているの、分かりますか?ここは昇平戯院。ゴールドラッシュ全盛の頃に建てられた劇場で、台湾最大規模を誇ったそうです。 -
更に石段を下りて行くと、軽便路という交差する道に出て、
明るい照明にこれまた良い感じの大きなお店が。茶芸館を改築した八番黄金地というレストラン。 -
店の前には金魚が泳いでいました。
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少し降りると、右側にナイスなにゃんこがお出迎え。亨利屋美術工作室かな?オーナーのヘンリー・リーさんは、ディズニーアニメの美術監督も勤めた方で様々な猫グッズや動物グッズが売られているそうです。
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更に進むと、左に少しキッチュな仙師宮が。中に入ってみたら、とってもシンプルでした。
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こんなほのぼの素朴な看板を見ながら豎崎路を下りて行くと、汽車路にぶつかりそこを左へ。
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ほどなくバス停へ到着。
ここでようやく日本人観光客に出逢いました。日本人と台湾人の数人は、数分後に来たバスへ乗車。
綺麗なバスでした。
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