2008/10/07 - 2008/10/13
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ちゃおさん
二日前、タイ最高裁判所が先の総選挙の無効を判断し、ソムチャイ政権はあっけなく崩壊し、長らく続いた反政府運動も漸く終焉し、スワーナブーム国際空港も再開されることになったが、タイの最高裁はここ王宮前広場(サナームルーアン)の真正面にデンと構えている。
タイは真に三権が分立していて、裁判所は現政府に対する解党命令を出したり、政権がある日突然に空中分解したとしても、行政府は粛々とその業務を遂行している。
さてこの最高裁判所・ศาลฎีกา(サーンデイカー)。大理石造りの重厚な建物の正面には、「天秤の計り」模様のプレートが張られている。ギリシャ神話の法と正義の女神「テミス」にあやかっての天秤計りかも知れない。
この模様は日本の裁判所にもあり、世界共通のマークかも知れない。今様に言うと「世界共通」なのだろう。
世界共通と言えば、三権分立もそう。自衛隊違憲裁判で、現政権の顔色を窺っているような日本の裁判所も少しはタイを見習ってもらいたいものである。
裁判所の前には大きな菩提樹が繁り、その太い幹には、何匹ものリスが枝から枝へ乗り移っている。人の近くまでやってきて、餌をねだったりしている。動物愛護精神に富むタイならではのこと。
最高裁判所の裏手には高等裁判所・ศาลยูตีธรรม(サーンユーテイトン)もあり、又、この王宮前広場近くには法務省もあって、タイでは「法と正義」が「王権」を守る姿勢がはっきりとしている。
タイでは真に王権の下に四権(軍部を含む)が分立・牽制し合って、王位を守っているが、丁度明日の5日はプミポン国王の81歳の誕生日。タイでは皆黄色のシャツを着て、国中を挙げて誕生祝をするが、日本の天皇家以上に国民の中に親炙しているものである。
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タイ最高裁判所・ศาลฎีกา(サーンデイカー)。
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ギリシャ神話の女神「テミス」を思わせる、天秤計りの模様。
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計りはどちらにも傾かない。公平である。
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最高裁の裏手には、高等裁判所・ศาลยูตีธรรม(サーンユーテイトン)の建物もある。
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前の道路は綺麗な花で飾られている。
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菩提樹と思われる大木にはリスが何匹もいて、枝から枝に渡り歩いている。
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人の近くまでやってきて、餌をねだったりしている。
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さてこれは何と読むんでしょう。สำนักงานอัยการสูง(サムナックガーン・エイカーンスーン)、最高検察庁ですね。
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これは又々難しい。下に漢字と英語でBangkok City Pillar Shrine、と書いてあるので、漸く読めますが、
ศาลหลักเมือง(サーンラックルーアン)、「バンコク市(曼谷城)のセンターポールの神廟」ですね。
実にこのศาล(サーン)は裁判所にも神廟にも等しく使用されるんですね。
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