2008/11/07 - 2008/11/08
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旅人のくまさんさん
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小雨の天龍川下りでしたから、ビニールの屋根付の観光船でした。お賽銭用の小船や売店用の小船も浮かんでいました。『天龍』と『天竜』の表記は、どちらも多く使われているようですが、『天竜』の表記を優先して使用しました。
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『天龍』と『天竜』の表記は、どちらも多く使われていることを先に紹介しましたが、例えば、国定公園一覧では『天竜奥三河国定公園』の表記が遣われています。一般的には、『龍』は『竜』の旧字体とされますが、『竜』のほうが先に生まれた漢字ともされます。
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『龍』と『竜』の話しの続きです。『龍』の文字は、左側にある『立』と『月』で『竜』を表し、右側に模様や長い胴体を表したものがついている字体です。『竜』は、冠を被った大蛇に似たものが象形化されたようです。冠を被った大蛇は、大蛇と龍が水の神であることが由来とされます。古代では『大蛇』が、後世では『龍』が水の神として祀られ、『大蛇と龍は同一視』されました。
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まだ緑が多い樹々の光景ですが、緑の樹のように見えるものが、薄く黄葉を始めていました。『龍』と『竜』の話しの更に続きです。戦前はもちろん1954年までは『恐龍』、『龍宮』などと書き、『竜』の文字は使われませんでした。
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天竜峡の両岸の絶景が続きます。『龍』と『竜』の話しの、取り敢えずの締め括りです。現在は、『竜』は常用漢字の新字体、『龍』は『竜』の旧字体であり、人名用漢字でもあります。公式な文書では『竜』の字が用いられます。したがって、国定公園の名前は、『天竜奥三河国定公園』の表記となったようです。
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年代別に記した、『龍』と『竜』の話しの補遺です。
①1954年までは、『竜』の文字は使われませんでした。
②1946年(昭和21年)の当用漢字に、『龍』は入りませんでした。
③1951年(昭和26年)の人名用漢字に、『龍』が入りました。
④1954年の当用漢字補正案で追加する字の中に、『竜』がありました。
⑤1981年(昭和56年)の常用漢字に、『竜』が加えられ、人名用漢字から『龍』が削られ、『竜』が常用漢字新字体、『龍』は旧字体となりました。 -
イチオシ
『天龍ライン下り』の文字が船腹に記された、水上の売店の光景です。お酒にビール、それにあったかい甘酒なども摘みと一緒に販売されていました。お酒が入ったところで、『龍』と『竜』の話しの思い出話です。1954年の当用漢字補正案で追加する字の中に、『竜』が入った時の記憶です。新聞紙上でも『芥川龍之介』が、『竜之介』になった見出しの紙面のことを思い出しました。今、手元で1982年版(昭和56年)の『朝日新聞の用語の手引き』を確認しましたが、『竜:リュウ:たつ』の表記だけでした。
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岩の上に佇んでいた『アオサギ(青鷺)』の光景です。魚を捕る態勢ではないように見受けました。ペリカン目サギ科アオサギ属の鳥類です。水辺で待ち伏せたり、水辺や浅瀬を徘徊しながら獲物を探します。
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今日の天候では、錦に染まった山肌光景を想像するのは、少し無理かもしれませんが、その雰囲気の一端は紹介できそうです。京都の嵐山の光景を、スケールアップした光景とでも表現しておきます。
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左手に、剥落した壁面の光景が大きく見えています。剥落して間もないのか、岩肌の白い色が際立っていました。
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同じく、崖崩れの跡があった場所の光景です。この写真では、中央左寄りに白く見えている箇所です。現在のところは崩落部分はある程度かぎられているようです。
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天竜峡の光景が続きます。天竜川は、長野県の諏訪湖から流出し、南アルプスと中央アルプスの間を流れ下り、太平洋遠州灘に注ぐ、流程213キロの大河です。天竜峡の下流では、泰阜ダム、平岡ダム、佐久間ダム、秋葉ダム、船明ダムなど、数多くのダムが築かれています。
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伊那谷は、西を木曽山脈に、東を赤石山脈に挟まれた区域です。その中央を天竜川がほぼ南北に流れています。伊那谷は、二つの山脈に挟まれた広い平坦部を有しますが、平坦部には、いくつかの段差面が存在しています。段差面は断層によるものと判明し、谷全体が地溝であることが判明してきました。地溝は、ほぼ平行に位置する断層によって区切られ、峡谷の形状をなしている地塊および地形のことです。
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この辺りでは、黄葉の木々が目立ちました。伊那谷の地形の紹介の続きです。南北方向に流れる天竜川に対し、直角の東西方向から多くの支流が流れ込みます。特に、中央アルプス側の段丘面では、大規模な田切地形を形成しました。田切地形は、50メートルを超える規模ともなり、伊那谷の南北方向の交通を不便なものにしました。田切地形とは、傾斜地を流れる河川により、両側が崖状になった場所のことです。天竜川流域がその典型とされます。
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1970年代以降にできた、中央自動車道こそ段丘面上方の扇状地付近を通過しますが、古くから存在する国道や単線の飯田線は、田切地形を回避するため、急勾配と急カーブ、橋梁が連続することとなりました。このため、通行する公共機関の速度は著しく制限され、交通を不便なものとしてきました。
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飯田方面から、東京および名古屋への交通手段は高速バスが主な手段です。これは田切に因る地形のため、電車移動が不便なこととが要因です。
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岸辺の紅葉と黄葉の木々のズームアップ光景です。殊に目を惹くのは、岩肌から、身体を乗り出すように枝が伸び、黄葉をした木々の光景です。
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天竜峡の船下りは、『天龍ライン下り』と、『天龍舟下り』の2コースがあることを最初の方で紹介しましたが、この『天龍ライン下り』は、水飛沫を浴びることも少ない景色眺めのコースでした。一方、『天龍舟下り』のコースは、豪快な水しぶきが特徴と紹介されていました。
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この辺りは、山水画の世界が楽しめる光景でした。墨絵にしても見応えがありそうな景色が、錦秋を迎え始めたところでした。
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天龍下りも最終盤ですとなって来ましたが、この辺りの眺めも素晴らしいものでした。狭い渓谷が急に開けた場所の光景です。
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雄大な天竜峡下りの光景です。前方右手に鉄橋が見えて来ましたから、終点の唐笠駅が近付いてきたようです。予定通りの1時間弱のコースになりそうです。
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イチオシ
この辺りの紅葉は見頃に近付いていました。色々な色が混じりあって、あと間もなくで、最高の錦秋の光景になりそうでした。
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石垣に文字の表示がありました。『天竜ライン下り』の赤い文字と、『下重駅は天竜峡』の青い文字でした。
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天竜ライン下りの終点である唐笠港のすぐ隣に、飯田線の唐笠駅があります。そのすぐ下流の長瀞橋の光景です。橋は、泰阜村の県道1号と阿智村の国道153号とを結ぶ県道の天竜公園阿智線の一部で、右岸側が下條村、左岸側が泰阜村になります。到着です。
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天龍川下りの終点の唐笠駅に到着しました。出迎えてくれたのはアヒルさん達でした。残念ながらあげる餌を持参していませんから、アヒルさん達ごめんなさいでした。
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アヒル(鶩、家鴨)は、水鳥のカモ科のマガモを原種とする家禽で、生物学的にはマガモと同種とされます。ヨーロッパや中国などで飼育が始まり、世界中に広まったようです。
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イチオシ
アヒルは、同じ家禽のガチョウ(鵞鳥)に似ていますが、ガチョウの方は『(ガン(雁)を祖先とし、アヒルとは種が異なります。ガチョウは、古代エジプトに既に家禽化されていた記録が残るようです。見知らぬ人間や他の動物を見かけると、大声で鳴くため、古くから番犬代わりとされたようです。
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アヒルさんのズームアップ光景です。家禽化され、次第に体が大きく重くなり、翼は小さくなって、数メートルほどしか飛ぶことが出来なくなったとされます。
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お出迎えの仕事を終えて、陸に上がり始めたアヒルさん達です。あまり餌を貰えそうになく、早く見切りをつけたようです。
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『天龍奥三河国定公園・唐笠港』の案内標識の光景です。泰阜村(やすおかむら)と、泰阜村観光協会の連名での立札でした。
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JRの唐笠駅の標識です。天龍下りを終えた後は、もう一度飯田駅まで戻ることになります。飯田駅付近の散策の後、名古屋までバスで戻る予定です。
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