2008/07/10 - 2008/07/10
46位(同エリア95件中)
まみさん
2008/07/10木 バチコフスキ僧院、プロブディフ旧市街からカザンラックへ
【宿泊:Hotel Roza(カザンラック泊)】
ピリン山脈、リラ山脈、ロドピ山脈、スレトナ・ゴラ山脈、バルカン山脈の5つを目にするか、山越えをした一日。
・ピリン山脈ふもとのバンスコを出発、リラ山脈との間で花の写真撮影
・バチコフスキー僧院
・プロブディフ旧市街散策
ネべ・テペ遺跡
聖コンスタンティン・エレナ教会
ローマの円形劇場跡
・バルカン山越え
・カザンラックのバラの谷でひまわり畑を撮影
なんと本日は、1日でブルガリア五大山脈───ピリン山脈、リラ山脈、ロドピ山脈、スレトナ・ゴラ山脈、そしてバルカン山脈を制覇してしまいました!
といっても、車窓から彼方に眺めたものを含めてですが@
本日は、バンスコからピリン山脈とリラ山脈を後にして、ロドピ山脈を越えてトラキア平原にあるブルガリア第2の都市プロヴディフへ、そしてブルガリア第2の修道院バチコヴォを見学したあと、バルカン山脈を眺めながらカザンラックへ移動というルートです。
ドライバーによると、バンスコからプロヴディ、そしてカザンラックへは、それぞれ車で1時間半ずつくらいとのことでした。
ところが、実際には、バンスコからロドピ山脈を越え、いったんプロヴディフを経由してバチコヴォに着くまで、なんと4時間もかかってしまいました。
これはドライバーの計算違いというより、私があちこちで車をストップさせたせいでしょう@
ブルガリアで一番広いロドピ山脈越えは、前半はあまりカーブがなく、路肩にもゆとりある道路が続きました。
おかげで、私もリクエストしやすく、ドライバーも快く応じてくれました。
だって、ブルガリアに来てから私の心を捉えてやまなかった黄色い熊手のような花の、理想の群生地があったんですもの。
放牧中のウシやヤギと出会えたんですもの。
たくさんの自然と動物に囲まれ、これぞ私がブルガリアに求めていたもの!───と大満足でした。
バチコヴォに着くまでの4時間、もうたっぷり観光した気になりました。
まだ本日の観光予定は1つも始まっていなかったのに@
車窓の外は、輝くような緑の山林と、眺めて飽きない遠方の青い山の稜線の連続でした。
ホント、視力が良くなりそうな1日でした。
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその7:熊手のような黄色い花」
(帰国後、和名でビロードモウズイカと判明)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10262841/
「ロドピ山脈
15,000平方キロメートルのロドピ山脈は、ヴェリングラッド(Velingrad)からスモーリャン(Smolyan)、そしてギリシャ国境を越えて広がっています(山脈の約85パーセントがブルガリア国内)。トラキアの神ロドパ(Rhodopa)にちなんで名づけられたこの山脈には、トリングラッド(Tringrad)とヤゴディナ(Yagodina)近くに壮大な渓谷と洞窟、バタク(Batak)湖とデスパット(Despat)湖、そしてブルガリアで最大規模の松林があります。パンポロヴォ(Pamporovo)やチェペラレ(Chepelare)は、夏はハイキングに、冬はスキーに最適です。高さは平均すると低いですが(たったの785m)、スモーリャン近くの最高峰ゴリャン・ペレリック(Golyan Perelik)山は2,190mです。」
(Lonely Planet(2nd edition 2005年刊)より私訳)
-
本日のルートマップ
こうして眺めてみると、移動距離はベオグラドチックを往復した初日と同じくらいあります。
プロヴディフをはさんでほんとに1時間半ずつのドライブで移動できる距離だったのか、いまさら疑問になってきました。
ドライバーの英語は聞き取りにくかったので、私が間違えたのかしら@
といっても、ベオグラドチックは険しいバルカン山脈越えでしたが、ロドピ山脈はなだらかでしたし、プロヴディフからはトラキア平原ですから、走りやすかったと思います。
ベオグラドチックを往復したときのルートマップ
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14467806/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア旅行第2日目(1):北へ、バルカン山脈を抜けて」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10269189/
本日の出発地点のバンスコのすぐ北はリラ山脈、南は世界遺産のピリン山脈です。
プロヴディフの南に広がる広大な山岳地帯のほとんどはロドピ山脈です。プロヴディフのすぐ南はなだらかなスレドナ・ゴラ山脈ですが、この2つの区別はこの地図ではつけづらいですね。
トラキア平原の北はバルカン山脈です。
スレドナ・ゴラ山脈とバルカン山脈の間の一帯が、かの有名な「バラの谷」です。
本日はまず、ピリン山脈とリラ山脈を眺めながらバンスコを後にし、1番広いロドピ山脈を越えてプロヴディフをいったん素通りし、アセノフグラッド(Asenovgrad)を経由して星印の位置のバチコヴォ僧院を見学しました。
バチコヴォ僧院はロドピ山脈の東端にあります。
そのあと、プロヴディフ旧市街を見学し、バラの谷を通り抜けてカザンラックに移動しました。 -
バンスコのすぐ郊外から眺めたピリン山脈
手前の草で工場のようなものを隠しました@
私の日常でも旅行先でも山の写真を撮る機会はそう多くないので、その意味でも今回のブルガリア旅行に満足です。
ピリン国立公園の写真はこちら@
「2008年ブルガリア旅行第4日目(3):車でラクラク、世界遺産のピリン国立公園」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10277037/ -
2日前に見学したリラ僧院のあるリラ山脈
バンスコのすぐ郊外にて
リラ僧院とリラ山脈の写真はこちら。
「2008年ブルガリア旅行第3日目(1):リラ僧院への道とセパレヴァ・バニャ」の後半
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10270744/
「2008年ブルガリア旅行第3日目(2):ブルガリア正教会の総本山、リラ僧院」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10270746/ -
熊手のような黄色い花(和名:ビロードモウズイカ)とリラ山脈
実はここは、ビロードモウズイカを撮りたくて車を止めてもらったスポットでした。
ドライバーが、どうせなら、と景色のよいところを選んでくれたのです。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14328528/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14328529/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14328530/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14328531/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14328532/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその7:熊手のような黄色い花」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10262841/ -
ロドピ山中を、車道に並列に走る線路
またがって撮りました。
列車の本数が少ないからできたのです。
(ガイドも止めなかったですしね@) -
ロドピ山中を、車道に並列に走る線路
反対側@ -
線路のすぐ脇から、熊手のような黄色い花とロドピ山脈
-
線路の上の山並みを斜めに捉えて
-
車道沿いにベンチ@
いったい誰がこんなところで休むのかしら?
と思ったら、近くに(といってもかなり遠く@)農家があって、このあたりは放牧地だったのです。 -
放牧中のウシとビロードモウズイカ
1頭だけはぐれて、こんな方までやってきてしまったみたいです。
近くに群れがいて、羊飼いのおじいさんがこのウシを追っかけてきていました。 -
丘陵のウシの群と牛飼いのおばさん(お姉さん?)
※ここでは他にも、こんなウシたちの写真を撮っています。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276442/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276443/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276444/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276445/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその3:ブルガリアのその他の動物」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10260540/ -
ロドピ山中の駅
ビロードモウズイカを追っていたら、駅を見つけました。 -
アブランボ(ABPAMBO)駅
キリル文字で「P」は、「R」の発音です。 -
標高1267m、バルカンで一番高い駅との表示
ガイドも「知らなかった!」とちょっと感激していました。 -
駅から見える周辺の景色
この路線はすばらしい山岳景色が見られそうですね。
近くに看板がありました。町まで2km、村まで1kmだそうです。 -
駅舎
このアングルは、もちろん(?)、線路に下りて撮りました@ -
ユンドラ村近く、農家が見えるステキな丘陵
「ロドピ山脈
人々は美しい自然と調和して生活してきました。とても興味深いのは、深い川峡谷や巨大な洞窟があり、独特な形をしたカルスト地形エリアです。トリグラッド(Trigrad)川の水はいくつもの滝(もっとも高い滝で42m)を経て、感動的な洞窟(「悪魔の喉」)へと流れて行きます。ヤゴディナ(Yagodina)洞窟もユニークな名所です。ロドピ山脈で最も長い洞窟です(10m)。そこは長年かけて3層に形成されました。先史時代、最上層は住まいとして使われていました。」
(ブルガリアで買ったパンフレット「BURGARIA」(2007年Gufo社発行/R. Daskalov編集)より私訳) -
ユンドラ村の近く、ピンクの花の群生とじゃがいも畑のある景色
さきほどの写真とほぼ同じポイントで撮影しています。
さきほどの写真は向かって左側、こちらは右側の景色でした。
ちなみに、帰国後、ピンクの花の名前はヤナギランと判明しました。
「オルフェウスの魔法の国
ロドピ山脈は神秘的な山脈であり、伝説の歌い手であり竪琴奏者であるオルフェウスと彼の妻エウリディーチェの神話が生まれたところです。オルフェウスは、古代世界の最も愛された英雄の一人であり、詩と歌の神アポロとすら競い合いました。彼は伝統的なトラキア人の衣装で、アポロが与えた竪琴を弾いている姿で描かれます。彼の音楽は無生物である自然をも魅了し、野生動物を大人しくさせました。彼はトラキア地方で重要な役割を演じました。どうやらトラキア人の言い伝えでは、オルフェウスは超自然の力を操る僧侶または魔術師のようでした。古代の哲学的な宗教集団オルフィズムはトラキア起源であり、後に古代世界全体に広まりました。ワイン作りはオルフェウス信仰とディオニソス教団と深い関わりがありました。ロドピ山脈はヨーロッパ文化の揺りかごの一つです。」
(ブルガリアで買ったパンフレット「BURGARIA」(2007年Gufo社発行/R. Daskalov編集)より私訳)
※ここでは他にも、こんな写真を撮っています。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14357832/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその9:花と実り豊かな夏のブルガリア・その1」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10264144/ -
花の豊かな草原
ロドピ山脈は通り過ぎただけですが、ブルガリアで買ったパンフレットや写真集によると、当然というか、景観のステキな見ごたえのあるスポットがあちこちにあったみたいです。
「『奇跡の橋』はロドピ山脈で最も面白い自然の造成物です。地震によって古い洞窟が破壊され、その結果、稀有な美しさの2つの大理石の橋が隣り合って形成されました。何千年もの長い歴史を通じて、ロドピ山脈の風光明媚な小路には、トラキア人、ギリシャ人、ローマ人、スラヴ人、原始ブルガリア人と、次々と足跡が残されました。そして、まさにここからです、ヴァリャ・バルカンスカ(Valya Balkanska)がデリュー・ハイドゥティン(Delyu Haidutin)を歌ったブルガリアの独特なフォークソングが私たちの文明からのメッセージとして宇宙に発せられたのは。」
(ブルガリアで買ったパンフレット「BURGARIA」(2007年Gufo社発行/R. Daskalov編集)より私訳) -
グラデーションが美しい丘
誰もが目を留めるスポットなのか、すでに先客の車が2台ほど止まっていました。 -
ふもとの村はトルコ人の村
ちょっとアングルを変えて、望遠側で撮りました。
トルコ寺院の塔が見えます。
それでもここはブルガリアなので(だから?)、軒並みオレンジ屋根! -
夢中になって草を食むヤギたち
美しいグラデーションの丘とビロードモウズイカの写真に夢中になっていたら、ガードレールの下からいきなり、ヤギたちが次々飛び込んできました@
※ここでは他にも、こんなヤギたちの写真を撮っています。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276446/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276452/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276453/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276454/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276455/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその3:ブルガリアのその他の動物」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10260540/
同じく車をチャーターして田舎をまわった去年(2007年)のルーマニア旅行でも、いろんな家畜の写真を撮りましたが、ヤギだけはチャンスがなかったので、とても嬉しかったです。
ちなみに、このブルガリア旅行中、主な家畜のうち、ウシ、ヤギ、ウマの写真は撮れたのですが、ロバとヒツジはチャンスがありませんでした。 -
グラデーションの美しい丘、今度は鮮やかなビロードモウズイカと
※ここでは他にも、こんな写真を撮っています。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14357833/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその9:花と実り豊かな夏のブルガリア・その1」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10264144/ -
線路と崖、車窓から
ロドピ山脈越えの後半は、崖と川に挟まれた細い道が続きました。
なので、車を止めての撮影はあきらめ、走行中に撮りました。
今までいろんなスポットであんなに写真を撮ったのに、まだ撮り足りないと思ってしまいました。
欲望にはキリがなく、1つ叶ったら次から次へと生まれるからでしょう。
実は、崖沿いの線路の写真を撮りたかったのです。
これがせいいっぱいでしたが、たぶん、車を止めてもらっても大差なかったでしょう。 -
迫力ある崖にうっとり
走行中の車窓から -
川のある景色
走行中の車窓から
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