2008/09/28 - 2008/09/28
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さすらいおじさんさん
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室津(むろつ)は、兵庫県たつの市御津町に属す港町で「室の如く静かな津」であることから室津と呼ばれるようになったそうだ。
中世には「室津千軒」と呼ばれる山陽道の遊女町として繁栄し江戸時代には西国大名の参勤交代、朝鮮通信使の中継点として6軒の本陣があり賑わった。室津の隆盛ぶりは民俗館、江戸時代の廻船問屋「嶋屋」を改修した海駅館などで紹介している。
室津は文学者にとっても魅力がある街だったようで井原西鶴(1642−1693年)、谷崎潤一郎(1886−1965年)、竹久夢二(1884−1934年)、司馬遼太郎(1923−1996年)、平岩弓枝(1932年−)などが作品の舞台にしている。
井原西鶴は室津を 「遊女発祥の地」といい、「好色一代男」 の主人公・世の介が訪れている。また室津は姫路を舞台とする「お夏と清十郎の悲恋物語」の清十郎の生誕地であることから「好色五人女」にも登場する。西鶴にとって室津は戯作者魂をそそる街だったようだ。
谷崎潤一郎は「乱菊物語」の舞台を室町時代末期の室津に設定し、遊女 「かげろふ 」をめぐる幻想的な世界を描いたが、耽美な作風は「源氏物語」 の現代語訳や「細雪」 の創作のベースになったと言われており谷崎文学にとっても重要な街だ。
室津は白壁が美しい、江戸時代の情緒が残る港町で文学者たちが作品の舞台にしたくなる気持ちも理解できる。
(写真は室津の漁港)
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