2014/01/26 - 2014/01/26
33位(同エリア255件中)
ころっつさん
姫路の北西に今は合併して「たつの市」というまちがあります。その中心地「龍野」は、古くからの城下町で、歴史ある面影を伝えるまちなみが残っています。そして、播磨で生産される小麦と揖保川の水を利用したそうめんとうすくち醤油という伝統的な特産品でも知られています。観光オフシーズンの1月の休日にまち歩きしました。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 交通手段
- 自家用車
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天気が安定しない冬の休日。自宅から西へ、1時間半ほどかけてたつの市へ到着。まずは市街地北部にある「揖保の糸そうめんの里資料館」へ向かいました。この頃にはみぞれが降ってきました。
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たつの市の三大伝統産業は、素麵・醤油・皮革。
「揖保の糸」はそのうちのひとつ、たつの地域で生産される有名素麵ブランドで、市内を南北に貫流する揖保川の名を冠しています。その歴史や生産過程を見せる資料館が建てられています。 -
資料館内にあるレストラン。いろいろな素麵メニューが食べられます。
昼前ですが、すでに多くの先客がいました。 -
注文したのは…牛コロ(すじ肉)入りの暖かい素麵。大きな鉢に入っており、火薬ご飯とセットで800円でお腹いっぱいになりました。
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1階の展示コーナーでは、手延べ素麵づくりの説明・体験もできます。女性係員の説明で、子ども2人が実際に箸のような棒を使い、素麵をぐんぐん伸ばす体験をしていました。女性係員の機械的な説明が結構ツボにはまる。
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販売コーナーでは、もちろんこれでもか…というほど、贈答用から家庭用までさまざまなパッケージの素麵製品を売っています。
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少し前に生産された素麵は「イケメン」という名で売っていましたが、ワインのように時が経った方が旨味を増すのでしょうか…謎です。
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そうめんの里を後に、たつの市龍野の旧市街地へ。
龍野は江戸時代に城下町として栄え、その風情が残るまちなみがあり、播磨の小京都とも呼ばれています。まずは、龍野城の西にある「聚遠亭(しゅうえんてい)」を訪れました。 -
城下から晴れた日には瀬戸内海まで見渡せる眺望が良い場所で、「聚遠の門」と呼ばれる場所にあります。龍野城主・脇坂氏が築いた浮堂の茶室が、その場所の名にちなみ「聚遠亭」と呼ばれるようになったそうです。龍野のシンボル的な建造物です。
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浮堂の裏にあるのが近代的な茶室「楽庵」です。
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聚遠亭の周辺は庭園となっており、近くには江戸時代中期に建てられた龍野藩主脇坂氏の別邸である「御涼所」も近くに建っています。
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冬枯れの中の御涼所。
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体を温めるため、降り積もった落ち葉を少し堀り込んで作った布団で丸まっているネコ。
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聚遠亭から歩いて5分ほど下って行くと龍野城があります。復元された隅櫓が石垣上に残っておりますが、実際にはなかった櫓のようです。ここは春には桜の名所として多くの人が集まるようです。
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龍野城の前には昔ながらの町家が残っています。
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白壁の塀が続く通りから、龍野城の敷地内に入って行きます。
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龍野城の埋門。こちらも復元された建物です。
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門柱には「龍野城」の扁額が掛けられています。
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龍野城は江戸時代には、城主居館が陣屋形式であったと伝わっていますが、その場所には実存とは違った御殿が復元されています。
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御殿の表玄関。入場料は無料です。
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復元御殿を入ってすぐ左の部屋は洋室仕様となっています。そもそも龍野城には御殿はなかったので、歴史的な重厚感は感じられませんが、まあ歴史の情緒を感じ、観光客を招致するスポットと考えればいいでしょう。
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奥の間は城主の居室が復元されています。
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座敷部屋。
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御殿の中から、城の埋門が見えます。
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龍野城の本丸から見た城下。白壁の土塀が連なっています。
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龍野城内の見学を終え、次はまちなみ散策を始めます。城跡西側には龍野出身の文学人の資料館「霞城館」がありますが、その塀の連なりの中に藩家老の屋敷門が残っています。
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城門を出てすぐのところには、童謡「赤とんぼ」の作詞者である三木露風の生家もあります。この時は公開に向けて改装工事中でした。
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この後に訪れたうすくち醤油資料館の別館となっていた建物。洋館の建物は龍野に本拠地を置くヒガシマル醤油の本社として使用され、その後に龍野醤油協同組合本館として使用されていたという建物ですが、現在内部の公開はされていません。
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まちかどにある「城下町龍野案内」。手造りの天守閣風の建物があります。
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まちなみに溶け込む醤油蔵。
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カネヰ醤油のレンガ造りの煙突。
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カネヰ醤油の屋号が白壁に付いた醤油蔵。
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江戸時代に創建された如来寺周辺は、白壁が続く情緒あるまちなみが見られます。
以前は重伝建の指定を目指していましたが頓挫。しかし、現在再び指定に向けた動きもあるようです。 -
如来寺のすぐ近くにある御菓子司・晴風に立ち寄りました。
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龍野名産の淡口醤油を使用して作った地元ならではの和菓子・しょうゆ饅頭。饅頭の外皮に醤油を練りこんで、中のこしあんを包んで蒸し上げた饅頭ですが、嫌味のない醤油の香りが上品な味でした。ちなみにお近くの赤穂には、塩味饅頭がありますが、どちらも餡の甘さとシンプルな暮らしの調味料がコラボした絶妙な味を醸し出しています。
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醤油の大手メーカーで、調味料なども手掛けるヒガシマル醤油の本拠地もここ龍野にあり、屋号が入った長い醤油蔵が水路に沿って建っています。
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うすくち醤油資料館は、龍野を代表するヒガシマル醤油のかつての本社の建物を使っています。赤レンガ造りの近代的建築で、国の有形文化財にも登録されています。入場料が必要ですが、大人10円という破格の安さです。
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うすくち醤油資料館の看板。資料館の通り向かいには、歴史を感じさせる町家が建っています。
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資料館の敷地内には、昔ながらの醤油蔵も残っています。
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近代建築の資料館の窓越しに広がる町家。
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ヒガシマル醤油の暖簾の向こうには、江戸時代に創業された醤油商として、かつて番頭が勘定をしていた座敷が再現されています。
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かつて醤油造りで使用されていた樽も館内には残っています。
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しょうゆ資料館の周辺には、昔ながらの白壁の建物が並んでいます。城下町、そして商業の集積地として栄えた龍野の面影を残しています。
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かつて料亭であったような感じの興隆の歴史を偲ばせる建物も城下には残っています。
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城の西側にある武家屋敷通り。藩主脇坂家が明治維新後に居住した旧屋敷も残っています。
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江戸・天保年間に建築された武家屋敷を公開している武家屋敷資料館。数は少ないものの、城下町の中には武家屋敷も残っています。
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城下の下川原のまちなみの入口にある「かどめふれあい館」。明治時代後期に建てられた町家を原形に沿って再建したもので、元の町家は「西播金融」の店舗として使用されていたとのことで、無料の休憩所となっています。
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古い商家が立ち並ぶ下川原のまちなみ。
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醤油まんじゅうの老舗・觜崎屋。こちらも下川原のまちなみの中に店を構えています。
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うすくち醤油の大手メーカー・ヒガシマル醤油の風格ある本社工場が、揖保川を挟んだ城下町の向かいに建っています。
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龍野市街地の揖保川沿いには少し変わった堤防が。
市街地のため、堤防を高く築くことができないので、川が増水した時に堤防に家の畳を挟み、高さを増すことで、水があふれるのを防ぐように造られた「畳堤」という構造になっています。
最近は実際には使われなくなっているようですが、この風習を伝えるため、堤防の改修後も堤防は畳が挟めるような構造となっています。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 旅猫さん 2014/06/20 07:19:43
- 懐かしき龍野
- ころっつさん、おはようございます。
龍野、懐かしいです。
学生の頃、青春18きっぷで訪れたことがあります。
龍野城跡ぐらいしか覚えていないのですが。
復元されている建物は、実際にはなかったものなのですね。
出来れば、忠実に再現して欲しいものですね。
城下町の風情が残るレトロな街並みがいいですねぇ
昔に比べると、少し綺麗になった感じがしますが、久しぶりに訪れてみたくなりました。
そうめんと薄口しょうゆが特産とは知らなかったです。
旅猫
- ころっつさん からの返信 2014/06/21 22:49:08
- RE: 懐かしき龍野
- 旅猫さま、こんばんは。ご無沙汰です。
塩漬け旅記がたくさんある状態が続いています。
龍野はそうめんで有名、関西では奈良の三輪そうめんと並ぶ産地です。
薄口しょうゆは、最近はぞうすい商品などで関東にも進出したらしいヒガシマルがあることで地元では有名です。
昔に比べると確かに整備が進んでいるのかもしれませんね。どこのまちでも昔に比べてまちなみ保存や地域活性化のためのまちづくりが進められていますものね。
そうした動きは嬉しい部分もありますが、伝統や歴史と関係がない観光スポットが造られるのは確かにどうかと思います。
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