2008/09/26 - 2008/10/03
10567位(同エリア16678件中)
風神さん
ウブドのパダンテガル・ガジャ集会場で、トレナ・ジェンガラ演ずるケチャを観ました。
ウブドではいくつかのグループが伝統舞踊の定期公演をしています。事前情報でこのトレナ・ジェンガラグループが比較的本物に近いと言うことで、これに決めました。
日曜・水曜・土曜の午後7時からの1時間が定例公演です。
場所はパダンテガル・ガジャ集会場、ウブドの街中です。この会場は概ね方形の露天で、既存の割れ門を舞台装置として使います。入場料はRp.50000、英語または日本語の簡単な説明書をくれます。
大事なのは早く行くこと!観るのももちろん、特に撮影のためには最前列中央寄りの席が最適です。
私が行ったときは40分前なら受付も並ばず、席もほぼ選び放題。30分前を過ぎると急に席が埋まりました。
撮影:会場は多少の照明はしていますが、微々たるものです。したがってフラッシュが欠かせませんが、主たる踊り手まで数mの距離がある上に、演技者全体の広がりがかなりなので、全体を照らすのは不可能です。的を絞って狭い範囲を狙う方法が中心になります。またはフラッシュが弱く効いて沢山の出演者がうっすらと背景に並んでいる絵になります。
測光は当然狙ったポイントのスポット測光でないときれいに写りません。多点測光では全体に中途半端な露出で、何が撮りたいのか分かりにくい絵になってしまいます。
ほとんどのコマは35mmカメラ換算350〜400mmの望遠、手持ち、発光で、ISOは1600設定です。
望遠であっても被写体まで距離があるので、被写界深度が極端に浅くなることはないと予想して絞り開放に固定、シャッターを切るごとにカメラがシャッター速度を選び適正露出を確保するやり方です。
ブレないようにと、早いシャッタースピードで固定してしまうと、絞り開放でもアンダー露出になってしまう可能性があります。
踊り手の動きから1脚ならまだしも3脚は役立たないと思いますし、隣のお客さんに迷惑になります。踊り手の動きが一瞬止まるタイミングを捉えてシャッターを切ると良いと思います。
普段からスロー気味のシャッターでもブレない練習と、大体の焦点距離ごとに自分なりにブレないシャッタースピードを知っておくのもよいと思います。
後はバッテリー。続けざまの発光ですから、十分なチャージや予備のバッテリーが必要です。
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割れ門が舞台装置で、かつ雰囲気作りに。
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割れ門の基壇の動物。
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大きな蜀台に火をともして気分を盛り上げ、ケチャが始まれば舞台装置のひとつにもなります。
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公演は3部構成です。
はじめがケチャ。
古代インドの叙事詩ラーマヤナから抜粋したストーリーで、善(ダルマ)と悪(アダルマ)の戦いの物語です。
ケチャの特徴は、楽器・歌その他の音楽は使われず、パーカッション的に発せられる人の声と手拍子、群舞的な上体の動きが、効果音・BGM、そして死など抽象的事象の象徴として使われることです。
(手前の男性と比較すると、輪の向こう側の男性は極端に暗く写っています。フラッシュの有効範囲はこの程度なのです) -
人の声は、スキャットのように意図された音の高低やハーモニーはありませんが、一種原始的なエネルギーを感じさせるものです。
男性が3重の輪を作って座り、その時々の主役を囲みます。
声や上半身・腕・手の動きが、風や波の音や動き、さらに死・敗北・歓喜などの抽象的事象を表現しているように思えました。 -
これは善(ダルマ)の象徴、アヨディア王国のラーマ王子でしょうか?
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こんな風にいろいろな動きをします。
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これは悪(アダルマ)の象徴、アランカ王国のラワナ軍団でしょうか?
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これは敗北か死か、はたまた長い眠りの象徴か?
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ここからは第2部、サンヒャン・ドゥダリ・ダンス。
サンヒャンとは、村が疫病や災害に見舞われたとき、村を清めるために行われた土俗的・降臨信仰的宗教儀礼です。ドゥダリは天女を意味し、ここでは二人の少女によって演じられます。 -
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改めて火が焚かれ・・・
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炎が大きくなると・・・
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・・・
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馬男が登場して、ここからは第3部、サンヒャン・ジャラン・ダンス。
ジャラン(馬)に跨った男性が、サンヒャンのコーラスに誘導されて、火を蹴散らしながら踊ります。 -
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誇らしげな表情をして・・・お仕舞い。
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ケチャの後は食事、ナシチャンプルです。
ところでカメラの発光の有無で、食事の写り方、発色、雰囲気はどう変わるのでしょうか?
試してみました。
これは発光あり。当然ですが影らしい影はできません。つまり平板。 -
これは発光無し。ろうそくの光が活きてきます。
ブレ防止のため、両肘をテーブルについての撮影です。
ピントは白飯の中央あたりです。一見ボケているように見えますが、元画像にしていただくと、米粒ひとつひとつの輪郭がくっきりと写っているのがおわかりいただけます。 -
これは店の看板。
横着して自分の席に着いたまま撮影しています。
発光無しです。 -
これも発光無し。
デートの記念ならこれですかね、まっ好みですが。 -
これは発光。
手前の草がすごく目立ちます。覚えていますか?小学校か中学校の理科「光の強さは距離の二乗に反比例する」。
フラッシュを焚くと近い物ほど強い光として戻って来て、極端に明るく写ります。うるさくなりがちです。
逆に遠いとフラッシュは効きません。カメラがフラッシュ有効範囲内の被写体と勝手に判断して、露出を絞るので、遠い被写体はアンダーになります。
特に強力なフラッシュ以外は有効範囲は数メートル位と思ったほうがいいかも知れません。
サッカー場や国技館での発光撮影は有害無益です。
発光させないよりアンダーな露出になります。
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