2008/07/16 - 2008/07/29
20位(同エリア32件中)
tomoさん
多国籍パーティーと思いがけずブスアへ
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- エミレーツ航空
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-
クマシのバスターミナルはタマレのそれと比べて閑散としている。しかし切符は日本のものに近く、機械発券とハイテクだし、何よりもすんなり返金してくれたことに感動。幸先は良好。
ジュリエットに、11時ごろ出発することになったと電話する。出発間際、ジュリエットがホテルまで訪ねてきてくれた。
大きなバンに皆乗り込み、いざ出発!トーゴ人ドライバーが一路南へ車を進める。ジェドゥネが一緒に座ろうと席を取っておいてくれている。1時間ほど走っただろうか、アシャンティの伝統的な建物が残っているという場所に立ち寄る。
壁には細工があり、クマシ市内の建築様式とは異なるのがわかる。ここはクマシから離れているので、入植者の手を逃れて、昔の建物が残っているのだとか。 -
腰みのをつけて踊るラシッド。
更に車は南を目指す。
皆が露店で軽食を買っているので、私も。メイズというトウモロコシに似た物を買ってみる。見た目はまさに焼きトウモロコシ。食べると硬く、しょうゆ味でないという当然のことに気づく。
ようやく見つけたレストランに入る。なんだかまたお店の人と交渉している。どうなっているのかまるでわからないけど、ジェドゥネとしゃべりながら待つ。
しばらくすると向こうの方からムイーズたちが歩いてくる。近所でパンやアボガドやトマトを買ってきてくれて、レストランのテーブルでみんなでサンドイッチを作って食べるそうだ。飲み物は注文しているとはいえ、日本人にはない発想。アボガドは絶対外せないわよと言っているあたりがおっしゃれ〜。
ブラックアフリカン4人は奥でフーフをおいしそうに食べている。
タマレ・クマシ間の幹線道路と比べて、道が悪い。なんだか迷っているような…
リーダーのジャンリックが何度も道を尋ねている。そのうち、本格的に迷ったようで、ジャンリックに「ケープコーストでなくブスアというビーチを目指すよう予定を変更するが構わないか」と聞かれる。地図を見るとブスアはケープコーストよりさらに西で最終目的地アクラから遠くなるし、まるでノーマークで聞いたことすらない場所だが、まあ何とかなるだろうとブスアに行くことにした。 -
ところで、私は子供たちにに興味深々だった。特にちびちゃん2人、キュート!いくら興味あるよ光線を出しても、ちびっこたちは突然仲間に加わった東洋人と目を合わせようとしない。子供に大人気のラシッドに相談すると、ちびちゃん達はとっても恥ずかしがり屋さんだそうだ。
大学時代にフランス語の授業を取っていたが…まじめに勉強していなかった自分が悪い。昨日からフランス語を嫌というほど聞いているので、少し思い出してきたものの、ちびちゃん達の気を引くほどはしゃべれない。思いついたのが、子供 = くすぐりという鉄板の公式!くすぐりパワーは万国共通で、あっという間にちびちゃん2人を陥落できた。 -
それから車の中は大変な騒ぎとなった。車は動くディスコと化した。ジェドゥネのDJに合わせて、マティスとファトゥーとラシッドと、歌って踊った。マティスのダンスは大人顔負けの本場のダンスで、アフリカンの遺伝子に刻み込まれているダンスの才能に驚嘆せざるをえない。
どこまでも鬱蒼と茂る緑のカーペットの真ん中を貫く道はどんどんでこぼこになり、天井に頭をぶつけそうなほど車はガタガタ揺れ、時折CDラジカセの音は飛び、それでもみんなで歌って踊って笑って苦しかった。
ジャングルの中を進む笑い声と歌声に溢れる私たち15人を乗せた車は、でこぼこ道に苦戦しながら、さらに南を目指す。 -
それからベルギー版じゃんけんポイポイをやったり、にらめっこしたり、はしゃぎにはしゃいだ。その結果、疲れ果て、皆で寄り添ってお昼寝した。
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ガイドブックによると4時間でケープコーストにたどりつくはずだったのに、道に迷った上に最終的に幹線道路から外れてしまい、未舗装未整備の道を走るはめになった。結果、午前11時に出発し、150キロ程度を走っただけだが、ブスアに着いたのは夜10時を過ぎたころだった。
ここは村だ。電気が少なく暗い。1軒目に聞いたホテルは15人の私たちを収容するだけの空きがなかった。みなで放浪者のように真っ暗の村を歩き、アラスカなるホテルに落ち着く。
砂浜に立っているコテージ!すぐそこは海。絶対明るくなったらすごい景色に決まってる。ちびちゃん達と真っ暗な砂浜を走り回る。明日、絶対早起きして日の出を見なきゃ!
それから夕食を注文する。食事が出てきたのは11時を過ぎたころ。15人もいるからもう大騒ぎだ。
ひとり浜辺にたたずむ。どこからが海なのか全く見えない。静かな夜に轟く波の音に、恐ろしさすら覚える。今日は思いがけない一日だった。ふとしたことからみんなと旅行をすることになり、気づけば聞いたこともない場所にたどり着いた。旅は人生と同じだ。5年前の私は、5年後の自分がアフリカを一人で旅することも、アフリカの地でたくさんの友達を作り、いろんな国の人と何でも話せるようになることも想像できなかった。どこまでも広がっているであろうアフリカの暗い海を見ながら、10年後の自分は何をしているんだろうか、今の私が想像もできないような状況になっているんだろうな、どんな人生であれ自分が納得できて楽しめる人生ならいいと、ひとりそんなことを思った。
子どもたちが寝たあと、大人はもちろん宴会。明かりは裸電球1つ。その下に夜光虫のように集まって、今日もまたおしゃべりの花が咲く。気づけば今日も2時だ。
4つキープした部屋を女子部屋と男子部屋に部屋割りするという話だったのに、いつの間にか男子部屋に入れられていた。2階建てベット2つとマットレスの5人部屋。まあいいっか。明日は絶対早起きするんだから!
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