2008/07/16 - 2008/07/29
19位(同エリア32件中)
tomoさん
2008年夏、ガーナへ女一人旅
タマレ近郊のソグナユリ村での素晴らしいホームステイ体験
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- エミレーツ航空
-
10時にアクラ発タマレ行の飛行機乗った。
10時発の予定だが、ちっとも出発する気配なし。乗客は少なく、観光客らしき人は私と白人の女の子しかいない。彼女に話しかけたら、彼女もオランダから来ているボランティアだとのこと。今までは学校に行けない子供に英語を教えていたが、今日からは障害者の成人女性に英語を教えるとのこと。ガーナは共通語が英語であり、幼稚園から皆英語を習う。その他、10の地域ごとに土地の言葉がある。つまり、教育を受ける子どができる人は共通語を話せるが、学校に行けない人は“共通語”が話せず、生涯にわたり不利益を蒙る。
ガーナには今までいったどこの国よりもこういったボランティアが入っている。彼女はタマレはものすごく安全だからガーナにいると言っていた。確かに、ここなら安心して働けると私も思った。
国内線は2社あるが、シティリンクを利用。
小さな空港なので1番ゲートに集合という方式ではなく、ロビーで係員に呼ばれて誘導される方式。
結局、“アフリカンタイム”の1時間遅れで無事出発。
乗客は10人程度で、所要時間は1時間程度。 -
ガイドブック(Bradit)を読んだ時からどうしても参加したかったプロジェクト。Meet AfricaというオランダのNGOが主催している、タマレ近郊のSOGNAAYILLI村でホームステイし、アクティビティーに参加し、その参加費は村のために使われるというプロジェクトMARVEL。
日本からメールを送ったが届かず、英語での情報が少なかったため、ガーナに来てから電話して参加できるかという最終手段に出た。
前日にアクラから電話して、無事参加できることになって安心。
http://www.joli-ecotours.com/downloads/MARVEL_poster.pdf
http://www.ontmoetafrika.nl/index.php/home-en?Itemid=126
彼は現地スタッフのEzekiel。今回の旅で出会ったガーナ人の中で一番いい人だった。
私はこのプロジェクトに参加するにあたって、子供たちに文房具を持ってきていた。そのことを彼に伝えて文具を見せようと思い、バックパックの小さいポケットのカギを開けようと思ったら、なんと鍵が開かない…3けたの番号を合わせる形式の鍵だが、どうやら今朝パッキングするときに知らないうちに番号が変わってしまったらしい。隙間から取り出そうとしたり、それらしき番号に合わせてみたり必死な私を見かねて、彼はハサミで金属をこじ開けようとしてくれた。あまりに金属が強靭で、彼は親指を負傷し大流血!!!ご、ごめんなさい。結局、000から地道に番号をそろえたら20分ほどで開いた。
それから欧米人と違って2週間しか休みのない私は、翌日にはモレ国立公園へ出発したいというと、チケットを手配するためにバス停まで連れてってくれた。彼のスクーターに乗せてもらって、アフリカの風を切るのは最高だった。しかも、翌日14時発のバスのチケットの売り出しは明朝6時からである上に即完売してしまうらしく、村にホームステイする私には購入不可能。困っている私を見て、親切な彼は代わりに買いに来てくれるという。ああ、なんていい人なんだ!その上、バスターミナルで伝統料理フーフまでごちそうしてくれた。 -
私の他にオランダ人の女の子2人組も一緒に参加することになった。私はスケジュールの都合上、たった1泊だが、彼女たちはなんと10泊!羨ましいなあ。
写真の男の子はオフィスの隣にあるバックパッカー向けの宿を経営している家の男の子アブドゥル。オランダ人の女の子たちもここに泊っていたので、彼女たちが荷物をまとめている間、彼とのんびりおしゃべり。アブドゥルは一生懸命数独をやっている。アフリカまでSUDOKUが伝わってるなんてびっくり!
彼や彼のお母さん、ご近所さんと大きな木の下にあるベンチに座って風に吹かれながおしゃべり。そのうちに、日本でのあくせくした生活は段々私の中から消え去り、代わりにアフリカののんびりとした時の流れに自分もすっかり染まった。それがとっても心地よい。 -
タクシーで村に向かう。オフィスからは10分か15分。
この赤土、私があこがれていたものの一つ。ああ、とっても楽しみ!タマレはそれほど大きくない都市だが、それでもだんだん景色が田舎になっていく。 -
SOGNAAYILLI村に到着!
-
ほとんど情報がないままこのプロジェクトに参加したので、村がどのような感じか全然知らないことに気づく。村の人は受け入れてくれるか心配したが、みんなにこにこ挨拶してくれるので安心する。
-
彼女達がお世話になる案内役ムハンマドのお家。私は隣のお家にお世話になった。
-
お部屋はとってもきれい。
オランダの女の子たちが蚊帳を持参していたのでパニックになる。私、持ってない…。アクラではみんな無防備な格好をしていたので、彼女たちが厳重な装備をしていることに危機感を覚える。確かにここは蚊帳が必要だと思う。彼女たちはオランダから持参したとのこと。アクラのマーケットでも蚊帳を見かけなかったので、必要な人は蚊帳を日本で購入して行く方が確実。
村まで連れてきてくれた現地スタッフのアイーシャと相談して蚊取り線香を複数焚くことにした。結局、一晩で6巻の蚊取り線香を焚いた。 -
トイレ兼お風呂。
ムハンマドのお家は5つの建物と建物にくっついたは外壁からなり、、全体として円形になっている。その外壁にちょっと衝立が付いている感じのトイレ。当然野外。外壁の壁は150センチ程度で、衝立の幅は1メートルはない。絶対上からも横からも見切れると思うが、まあいっか。前回のイエメンで生理になって大変だったので、今回はピルを飲んで生理を止めてきた。ナイスジョブ!、このトイレを見た時に心から思った。
因みにここは尿専用のトイレ。大は村はずれにある外国人専用のトイレに行く必要がある。 -
案内役ムハンマドについて村の散策。大専用トイレはもっと向こうにある。
畑では唐辛子など色々な野菜が栽培されている。雨なんか嫌いだという話をすると、雨が降らなかったらどうやって栽培するんだと叱られる。そういう当たり前のことも忘れて生活してるんだなあ。 -
ムハンマドのお家の子供たち。
ちょっと緊張してるけど、とってもいい子たち。写真を撮る前はすっごい笑っているのに、カメラを向けるとみんなまじめな顔をするのがとってもかわいい。 -
キッチン。
もちろん野外。
水は汲みに行ってきて、ガーゼのようなもので濾して、甕にためる。
もちろん、この村に電気は通っていない。 -
ママのお部屋。
中央のくぼんでいる場所で出産をするとのこと。 -
ママの嫁入り道具。とってもきれい!デザインや色使いがアフリカンで素敵。
-
ママの寝場所。子供たちも一緒に寝る。男の子は15歳になるとママ部屋から入口近くの部屋に移り、万一の事態に備えるらしい。
-
夕飯の準備が始まった。
あたりにガーリックのいい香りが立ち込める。 -
お家の敷地内から撮った写真。
丸い建物は円形に立ち並び、それを外壁が取り囲んでいる。家の出口はこのように1か所。向って右の建物は15歳以上の男の子の部屋。映っていないが向って左には一家の主用の建物がある。この村ではどの家もそういう配置になっているそう。私の部屋は門から一番遠く、キッチンの横の手前右奥にあたる場所にあった。 -
だんだん日が暮れてきた。夕飯の準備も佳境に入る。
自然のサイクルに合わせて生活する、そういう人間があるべき生活がここでは営まれている。 -
案内役のムハンマド。
この村ではほとんど英語をしゃべれる人がいない。つまり、教育を受けられる人が限られているということ。
私はムハンマドの隣の家に1人ホームステイしていて、そのお家では英語を話せる人がいないので、彼は私のことを心配してずっと私と一緒にいてくれた。
写真を撮るといったらとっても嬉しそうだった。1枚目の写真を撮った際にサンダルを履いていなかったので、サンダルをあわててはいてもう一枚!って言った彼が子供のようで可愛かった。今度は完ぺき! -
今日のディナー。
見た目はチキンライスみたいな感じ。
私は旅に出ると小食になる。
アクラでAuntyの料理を半分以上残してしまってSethに叱られたし、やっぱりアフリカでご飯を残すのは非常に心苦しい。今回もあらかじめアイーシャにご飯は少なくして欲しいと伝えておいたが、それでも多かった。食べれる分はきれいに食べて、残りは家族に食べてもらった。
外で食べるご飯は美味しかった。 -
食後はみんなと外でおしゃべり。
だんだん暗くなり、星が瞬き始める。こんなに星を見たのは久しぶりだなあ。でも暗くて誰がいるのか分からない。
会話の切れ目はとっても静か。静寂。
私たちから少し離れたところでたき火をしている。
涼しい風に吹かれ、チロチロと燃える火、そして楽しいおしゃべりに、すっかり心もほどける。
ハワイの高級ビーチリゾートでのんびりするよりも、私にはずっと落ち着けて癒される場所だ。
スローライフってこういうことを云うんだろうな。
そのうち眩しい程の満月が空に輝き始め、驚くほど明るくなったが、逆光で結局誰がいるのかよくわからない。月明かりにも逆光ってあるんだなあ。
修学旅行で電気を消した部屋の中でおしゃべりしているみたいで楽しい。
英語の喋れるムハンマドとデービッドといろんな話をしたなあ。
サッカーの話、トヨタの車について、神様はいるのかいないのか、日本の宗教、これまでの旅の話など。
他の人たちも私と話したそうだったが、英語が話せない。でもずっと一緒にいてくれた。
私はこの村に来た、記念すべき第一号の日本人らしい。すごくうれしい!
9時半に解散。野外トイレは蚊に刺される危険大なのでトイレに行くのがためらわれたが、思い切って初トイレに挑戦。懐中電灯、大活躍!
部屋の中ではこれでもかというほど蚊取り線香をたく。念には念をいれ、長そで長ズボンの通常の就寝スタイルに加え、スカーフを首に巻き、軍手をはめ、今回の旅用に購入したスリーピングシーツにくるまり就寝。
もし夜中におなかが痛くなったらあの村はずれのトイレまで行くのかと思うとドキドキした。場所は全然わからないし、仮に辿り着いたとしても家に戻ってこられない。お家の外見なんて全部一緒だもん。でも、私の鉄壁の胃腸はアフリカでも健在だった。
どこかのお家でおしゃべりしている声が聞こえる。
とっても静かなんだなあ。
幸せな気持ちで眠りにつく。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
tomoさんの関連旅行記
その他の都市(ガーナ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
21