ちゃあちゃん映画「白薔薇の祈り」を尋ねてミュンヘンへ行く

2008/06/19 - 2008/06/23

ミュンヘンは過去３回ほど訪問しているが今回のようにテーマを持って訪れたのは初めてです。

そうしようと計画して来たわけではないのですが・・・

ナチスの被害者の象徴のアウシュビッツ・ビルケナウと
ナチス抵抗運動をして処刑された「白薔薇」のミュンヘン大学の学生達の足跡とが全くの偶然で今回の大きなテーマとなりました。

もちろん観光もバッチリしてますが。

写真はＵバーンのルートヴィヒ・マクシミリアン大学（ミュンヘン大学）近くの凱旋門Ｓｌｅｇｅｓｔｏｒ

エリア ミュンヘン(ドイツ)

ミュンヘン大学へ行く前にまず訪れたかったところは
処刑されるまでショル兄妹が住んでいたアパートでした。
今は一般の人々が住むアパートなので中を見ることはできませんが通りに面したところの壁に記念のプレートがあります。

ルートヴィッヒマクシミリアン大学駅のひとつ先レジデンツのあるオルデンスプラッツから２つ目の駅
Ｇｉｓｅｌａｓｔｒ駅下車

「白薔薇の祈り」の映画を見ていたので映画の色々なシーンがよみがえります。

ミュンヘン大学構内で逮捕された日までここに普通に住んでいたんだなぁと思うと感慨深いです。

記念のレリーフが無ければごく普通のアパートです。
うろうろ探していたら自転車に乗ったおじさんが道案内してくれました。
ドイツの人は旅人に親切です。感謝。

さてＵバーンでもと来た道を一つ戻りルートヴィッヒマクシミリアン大学駅で降ります。
ＬｕｄｗｉｇｰＭａｘｉｍｉｌｉａｎｓＵｎｉｖｅｒｓｉｔａｔ駅（グゥワァ〜！！　な、長い名前だ）
私の目は駅名のＬとＵｎｉｖｅｒｓしか見えてなかったです。
つまり駅名を読んでない(-_-;)

大学といっても大学街なのでどこにショル兄妹関係のホールや記念館があるか駅からでは皆目わからない。

その辺の学生をつかまえて（学生の町なので石を投げれば学生に当たる）聞いたら「あそこじゃないかなぁ」と頼りない返事でした。でも当たり！

建物に入ればこのホールはすぐにわかりました

大階段の正面の壁にあるゾフィ・ショルのレリーフ

その左側にあるその他の処刑された学生たちと教師のレリーフ

映画を見ていない人にとっては「何じゃコレ？」な写真ですよね？
でもここからはあの緊張した瞬間の連続・・
ショル兄妹が抵抗運動の活動で刷ったビラを授業が終って学生達が教室からザワザワと出てくる数分前にビラを配り置いて行き、最後に逮捕された場所なのです。

この上にもゾフィはビラの束を置きました。
ハンスに「早くしろ、講義がもうすぐ終るぞ」
と言われ急ぐゾフィ

何を思ったかゾフィはここから積み置いたビラの束を下のホールへばら撒き落とします

下に向かってハラハラと舞い散るビラ。教室の扉が開きザワザワと出てきた学生達がいぶかしげに天井を見ている。
という映画のシーンが浮かびます。

私もかなぁりミーハーです。

「待って、ビラがまだ残ってるの」とゾフィーが言ってハンスが蒼ざめる場面

講義を終えた学生達に混じって逃げる二人が階段を駆け下りてきます。

用務員の男に「あいつだ！ビラを撒くのをオレは見た！」と指差されゲシュタポに取り押さえられた場面（多分）

もう、いい加減にしろっていわれそうですね。ハイ弁士はやめます。

「白薔薇の祈り」のあらすじはここです↓
http://www.paoon.com/film/jugoxwtzwd.html
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323822

「白薔薇」のメンバーゾフィー・ショルやその兄ハンス・ショル、クリストフ・プロープスト、アレクサンダーシュモレル、クルト・フーバー教授、ヴィリー・グラーフ、など抵抗運動をした学生達と教師の資料館がホールのすぐ脇にありました。
写真はビラつくりに使われたタイプライター実物です

大学構内にショル兄妹を始めとする抵抗運動した学生グループ「白薔薇」の資料館があります。
当時の様子のパネルや道具なのど展示と説明があります。

写真は兄ハンスとその友人たちがドイツ国防軍兵士として東部戦線へ向かう時。
ゾフィーが別れに行っています。
英語のタイトルは
「saying goodbye befor leaving for the eastern front,Munich,July 23,1942]

処刑された学生と教師達
下段がショル兄妹

参考資料
「白バラ」尋問調書
フレート　ブライナースドルファー/編
石田勇治　田中美由紀/訳
未来社　

ゾフィーが着ていたブラウス

ビラ撒きに使われたカバン

資料館内に展示してあったゾフィーの胸像
とても意志の強そうな顔ですが

まだ２１歳でした。

レジデンツ前のホーフガルテン内にある白薔薇記念碑

ホーフガルテンは素晴らしく美しい公園です。
庭でランチやお茶、アルコールを楽しむ人で賑わっていました。
私もカフェで一息入れました。

日差しが強く日焼け止めをしていったにもかかわらずよく日に焼けました。

ホーフガルテンのカフェ
木陰は爽やかで気持ちいい

バラが咲き誇っていてベンチも空いていたのですが日差しが強すぎて暑くて座れなかった。
残念！

ホーフガルテンの美しい花壇

暑くてだれも座っていないベンチ。
花だけが美しく誰にも邪魔されず咲いています。

オデオンツプラッツ。レジデンツ横にある将軍堂
「Feldherrenhalle」
ヒトラーの影は微塵も無く今は観光客が行きかい、
ひと時の腰掛場所になっています。
私も腰掛けてこの日陰で一休み。

レジデンツ入り口。
たくさんの人が入っていきます。
私は今回はパス。

このあとニンフェンベルク城にいくので「こっちはいいや」ということで。
お腹空いたし・・・

バイエルン歌劇場
３回来てまだ一回もここでのオペラを観ていないのです。
今回も見送りぃ〜

バイエルン歌劇場を眺めながらゴハンたべました。
何だかミュンヘンに来るたびにこのレストランで歌劇場眺めてゴハン食べて歌劇場を諦めてるなぁ・・ワタシ
食べ物はドイツ名物シュペッツレ。
美味しいんだけど食べ続けてると途中で味に飽きてくる。
途中で隣で食べている夢ちゃんのほうれん草のクリーム（限りなく離乳食っぽい。でも美味しかった）を失敬してシュペッツレにかけて味に変化を出しました。

夢ちゃんが食べた目玉焼きとジャガイモとほうれん草のクリームマッシュ。う〜ん。まずくはないんですけどね。
まずくは・・
まさにそのまんまというのもねぇ〜

二人でベジタリアン用のメニュー２種類だけあったのでそれを頼んだらこれらが来ました。

何だか間に合わせのベジタリアン料理みたい。
日本料理の素晴らしさを思い起こしました。

この旅行記へのコメント （3）

• frau.himmelさん 2014/03/29 22:05:28

  白薔薇記念館

  utaさん　お久しぶりです。
  
  utaさんの「白薔薇」旅行記凄いですね。
  とってもよく調べていらっしゃるのでびっくりしました。
  私もミュンヘン大学の白薔薇記念館には行きましたが、あんなにいろいろ見つからなかった。
  あの記念館で写真を撮っていたら「ここは撮影禁止だ！」って係員に叱られました（笑）。
  
  オデオンプラッツではヒトラーが演説をしたのでしたね。
  それを知ってからはまだ1度もあそこに行っていないのです。
  ヒトラーの足跡は残っていませんでしたか？ 当然ですね。
  
  5月のドイツ旅行に備えていろいろ調べております。
  また参考にさせてください。
  
  himmel

  utamiumiuさん からの返信 2014/03/30 00:06:38

  RE: 白薔薇記念館。いえいえわたしのほうこそ

  
  himmelさん。
  私の方こそhimmelさんのベルリン旅行記、読み入ってしまいました。
  コメント書いたのですが反映されまでんでした！残念！
  私は
  今、ナポリにいます。
  iPad初海外使用です。
  このホテルWi-Fi、只じゃないのですがせっかく持ってきたのでお金払って使ってます。
  ナポリの前は当然ながらドイツにいました笑。
  ドイツはAlsfeldに滞在してました。
  今回は？ も ？、お勉強無しです。
  ベスビオス火山とナポリ湾を眺めながら書いてます。

  frau.himmelさん からの返信 2014/03/30 10:13:46

  ナポリの旅行、お楽しみください

  utaさん　今ナポリなのですか？
  いつの間に・・。
  行動的なutaさんらしいです。
  
  お帰りになったら旅行記、楽しみにしています。
  
  himmel