早春のロマンティック街道ドライブ【その２】中世の街と隕石跡の丸い街

2008/03/20 - 2008/03/24

まだ肌寒い早春のドイツ・ロマンティック街道をドライブ旅行。

北の起点、ヴュルツブルクから南の終点、フュッセンまでロマンチック街道を縦断しました。
前半はときどき雨が降るどんよりした曇り空でしたが、後半は天候も回復。前日降った雪が残る中、ヴィース教会、ノイシュバンシュタイン城がまぶしく輝いていました。
その後北上して、古城街道沿いの古城ホテルに宿泊。贅沢な気分を味わいました。　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　【その１】起点の街、ヴュルツブルクへ　　
＞【その２】中世の街と隕石跡の丸い街　　　
　【その３】ビース教会と　　　　　　　　　
　　　　　　　　　ノイシュバンシュタイン城
　【その４】古城に泊まりハイデルベルクへ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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【その２】ロマンティック街道の起点ヴュルツブルクから中世の香りの残るローテンブルク、隕石痕のくぼみにできた丸い街ネルトリンゲンを経て、アウグスブルクまでを進みます。　　
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　【１】3/20　成田＝フランクフルト　　　　
　　　　　＝ヴュルツブルク（泊）　　　　　
＞【２】3/21　ロマンチック街道（その１）　
　　　　　ヴュルツブルク　　　　　　　　　
　　　　　＝ローテンブルク　　　　　　　　
　　　　　＝ネルトリンゲン　　　　　　　　
　　　　　＝アウグスブルク（泊）　　　　　
　【３】3/22　ロマンチック街道（その２）　
　　　　　アウグスブルク＝ヴィース教会　　
　　　　　＝ノイシュバンシュタイン城　　　
　　　　　＝フュッセン　　　　　　　　　　
　　　　　＝ヒルシュホルン（泊）　　　　　
　【４】3/23　古城街道　　　　　　　　　　
　　　　　ヒルシュホルン　　　　　　　　　
　　　　　＝ハイデルベルク　　　　　　　　
　　　　　＝フランクフルト＝　　　　　　　
　　　　3/24　成田

エリア ロマンチック街道周辺(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0

• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヴュルツブルクの朝。
教会の鐘の音が聞こえてきます。ヨーロッパまでやってきたことを実感する瞬間です。
窓を開けると教会の尖塔が見えます。

ドリント ホテル ヴュルツブルク ホテル

宿泊したのはノボテル・ヴュルツブルグ。
シンプルな作りの実用的なホテルです。

ヨーロッパのホテルは朝食つきが普通。
絞り機が置いてあり、絞り立てのみかんジュースを飲めます。贅沢な気分。

初めて見るワッフル焼き機。
自分でワッフルを焼いて食べられます。

ちょうど復活祭（イースター）の時期で、ホテルに「イースター・エッグ」が飾ってありました。

復活祭はあさって３月２３日ですが、今日３月２１日はイースターの前の金曜日の「聖金曜日」という祝日とのこと。

復活祭（イースター）は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」という難しい定義。
３月下旬から４月中旬のどこかで、毎年日付が変わるので注意が必要です。

かわいらしい絵のイースターエッグ。

９：１９ホテルを出発。
今日はロマンチック街道を南下し、途中のアウグスブルクまで行きます。

その前にちょっとだけ市内を見物することにして、ホテルのすぐ近くにある聖キリアン大聖堂に寄ってみました。

ザンクト キリアン大聖堂 寺院・教会

教会内に入ると３色のステンドグラスが控えめながら鮮やかな色を放っています。

反対側から見るとまったく別の形。

教会を見上げています。いったいどういう意味？

教会の周囲にはよくわからない彫刻が他にもありました。

聖キリアン大聖堂の隣にあるノイミュンスター教会の前を通ります。

ノイミュンスター教会 寺院・教会

復活祭の祝日のためか、９時半を過ぎているというのに街は歩く人もほとんどなく静まり返っています。

マイン川を渡って対岸に渡ると、川越しにビュルツブルクの街中にたくさんの塔が見えました。

川沿いにはピンクの花が咲いています。桜に似ていますが何の花でしょうか。

ビュルツブルク市街地の西から、いよいよロマンチック街道が始まります。

ときどき小雨の降るあいにくの空模様です。

ロマンティック街道には、なんと日本語入りの案内板が随所に掲げられています。
それだけ日本人が多く訪れるということでしょうね。

１１時前、レッティンゲンの街を通過。
街中のルートが分からず、やっと街を抜けたら今度は工事中で道が変わっていて、少し迷いました。

街道沿いには点々と小さな街があり、ロマンティック街道はその中を通り抜けて走ります。
街中はくねくねした狭い道が多く、石畳でゴロゴロいうところもあって運転は注意が必要です。

どの街でもイースター・エッグを見かけます。
昼に近いというのに人影をまったく見かけないのは、やはりイースターだからなのでしょう。
店も全て閉まっています。
人が少ないのは運転には好都合ですがちょっと寂しい。

１２時半、ローテンブルクに到着です。

街の東側、ビュルツブルク門の外にある大きな駐車場に車を止めて街を散策します。
駐車場は有料。自動販売機でチケットを買ってフロントに置いておきます。

ローテンブルク城壁 史跡・遺跡

ローテンブルクは城壁に囲まれた街です。
ビュルツブルク門から城壁に登ることができました。城壁の上を南に向かってみます。

城壁の上から家並み越しに街の中心部を望みます。教会の塔が見えます。

この城壁は第二次世界大戦中に爆撃で多くの部分が破壊され、戦後に世界中から寄付を募って復元されたそうです。

城壁の内側には寄付した人の名前が刻まれていて、日本の企業や日本人の名前も多くあります。「世界まるごとＨＯＷマッチ」なんてなつかしいのもありました。

屋根はえび茶色に統一されています。
ヨーロッパは色が統一されていてきれいなところが多いですね。
なんと衛星放送用のパラボラアンテナまで同じ色に塗られています。

南端のシュピタール門まで来ました。
東から南まで街を４分の１強回ったことになります。
ここで城壁から下りて、街の中心部に向けて北上します。

シュピタール門からシュピタールガッセを街の中心部に向けて北上します。

途中でタウバー川から登ってくる道と合流します。
合流地点の建物が傾いて歪んでいるように見えます。気のせいでしょうか？

街の中心のマルクト広場までやってきました。
左が市庁舎、右が市参事会酒宴場です。

マルクト広場 (ローテンブルク) 広場・公園

市参事会酒宴場には「マイスタートゥルンク」のからくり時計があります。
市長がワインを一気飲みして街を救ったという故事を表しているそうです。
とっても素朴。

マルクト広場の北西近くにある聖ヤーコプス教会には、リーメンシュナイダー作の聖血の祭壇があります。

聖ヤコブ教会 寺院・教会

これは公衆トイレ。
こんなところも中世の趣です。

マルクト広場を後にして東へ向かいます。
入ったときの一つ南側にあたるレーダー門から城壁の外に出ました。

これは井戸。
イースター・エッグで飾られ鮮やかです。

城壁の外の草地には昨日降ったと思われる雪が残っています。

街の南西側はタウバー川で、天然の堀になっています。

車に乗って街の南を回り、坂を下ってタウバー河畔に降りてみました。
段丘の上に街並が広がっているのが見えます。

手前は中世に架けられたドッペル橋です。
二重アーチの橋ですが、同じアーチでもローマ時代の水道橋と比べるとずいぶんとずっしり重たい印象です。

ドッペル橋 (二重橋) 建造物

ローテンブルクをあとにして、再びロマンチック街道を南下します。

１５時半、ディンケルスビュールに立ち寄ります。
中心部は駐車できる場所がわからなかったので、少し離れたところに車を止めて街を歩き、聖ゲオルグ教会とドイチェス・ハウスが建つ中心地にやってきました。
ローテンブルクに比べると開けた大都市で趣には欠けます。

ホテル ドイツ ハウス ホテル

再びロマンティック街道を南に向かいます。

１６時半、ネルトリンゲンに到着。
街道は街を大きく東に迂回しています。
東側から街道を右折して街に向かい、ダイニンガー門から街の中に入ります。

マルクト広場の裏手に数台停められる駐車場があったので、そこに車を停めます。
街の象徴、ダニエル塔までは歩いて数分。

聖ゲオルク教会の塔 (ネルトリンゲン) 寺院・教会

ダニエル塔を登ります。
そこそこ疲れます。
頂上に近いところにコスチュームをまとった男性がいて、そこで入場料を払います。

見張り台に上ると街を一望できます。
ここは隕石が落ちて丸く窪んだ地形になっているところにできた街です。
本当に街が丸い形をしているのがわかります。

これから行く南の方に厚い雲がたれ込めているのが気がかりです。

降りてきたら扉が閉まっていてドキッとしましたが、開けて出られました。公開は１７時まで、８分ほど過ぎていました。
帰りがけに写真を撮っていたら、さっき塔の上で受付をやっていた男性が、コスチュームのままで帰っていきました。
夜警があると聞いていたのですが帰ってしまうのですね。

１７時半、ネルトリンゲンを後に再びロマンティック街道を南下します。

日が傾いてくる中を走ります。
広く整備された道が続き、爽快な気分です。

道ばたには雪が残っています。

沿道の小さな街の教会塔の向こうに日が沈んでいきます。

１８：１５、休憩所があったので一休み。
向こうに大きな街が広がっています。
地図を確認したらドナウベルトという街でした。

左手に見えているのがかつてローマ帝国とガリアの境界だったドナウ川です。
電車が橋を渡っていくのが見えます。
南北と東西の交通路が交差する交通の要衝です。

ドナウ川を渡り、だんだん暗くなる道を更に南下します。

暗くなって１９時過ぎ、本日の宿泊地アウグスブルクに到着です。

大都会です。
都会は運転が難しいので、予め地図でホテルへの行き方を調べ、Google Mapを縮尺を変えて印刷してルートを書き込んでおきました。これとカーナビとのおかげで、今日も迷わず到着です。

宿泊はシュタイゲンベルガー・ドライ・モーレンホテル。あの大富豪、フッガー家の隣にある大きなホテルです。

夕食はホテル１階のカフェで、スープと飲み物だけで軽く済ませます。カフェだとこういう自由な注文ができて便利です。

Hotel Maximilian’s ホテル