2008/07/31 - 2008/07/31
388位(同エリア790件中)
風神さん
角館で、秋田内陸縦貫鉄道から新幹線こまちに乗り換えるのに、2時間弱の待ちがあります。
そこで、急ぎ足で武家屋敷を見ました。
新幹線こまちは仙台ではやての後ろに連結して、一路東京に向け疾走します。
写真は青柳家正門です。
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今朝、大館能代空港に降りてから、現在地角館までの移動が、観光地図のこのフレームに納まっています。
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角館駅前の観光案内所です。
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角館周辺の観光ポイントが表示されています。
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西宮家です。
道路に面した方はカフェ、裏手の棟はレストランになっています。 -
西宮家の蔵です。
単に蔵としての機能だけでなく、
小作人が地代として持ってきた米の検査をする場所でもあったようです。 -
西宮家の蔵です。
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西宮家から安藤家に移動する途中です。
門には郵便受けもあり、実際に住宅として使われているようでした。
緑青を噴いた銅葺きの屋根が見事です。 -
ここも移動途中です。どなたかが実際にお住まいのようです。
当時大変モダンだった、古い木造住宅でしょう。 -
これも移動中です。
観光ポイントになっていない場所の方が、むしろ良い雰囲気です。 -
路地を通って、となりの道に渡る途中、
大きな敷地の店(会社?)の裏手にあった蔵です。
画面中央上部の白い線は、蜘蛛の巣の残骸です。 -
この中は、仙北市指定文化財、安藤家「煉瓦造蔵座敷」です。
明治15年8月7日の約260軒を焼失する大火の後、安藤家は明治17〜18年にかけて、本屋・味噌醤油蔵・文庫蔵を再建し、明治24年に「煉瓦造蔵座敷」を竣工させます。
棟梁は藤田松五郎、煉瓦は地元白石窯によるものです。 -
煉瓦の赤が鮮やかです。
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前の写真の内側、蔵座敷です。
蔵座敷としては、東北地方現存最古、煉瓦造住宅としては秋田県内3例の内のひとつです。
(上部中央の白いモヤモヤは蛍光灯の光です) -
襖絵は西宮礼和画伯によるものです。
部屋全体をぐるりと一周しています。 -
床の間です。
左側の一番奥にあります。 -
この蔵座敷の撮影には苦労しました。
当然ですが蔵座敷ですから、窓はありません。人工光だけです。
家庭用の蛍光灯が2灯下がっていて、そこからスイッチの紐が垂れ下がっていました。
その紐は一時的に上に引っ掛ければいいのですが、カメラの高さとアングルはちょっと油断すると、蛍光灯の光が直接はいってしまい、蛍光灯を避けるためにカメラ位置をあげると、畳を撮っているような写真になってしまいます。
蛍光灯を消してカメラのストロボだけにしても、ストロボの光はこの広い部屋の一部にしか届かず、奥のほうは暗くなってしまいます。
うまく撮るには、スタジオ並みの機材が必要かも知れません。 -
蔵座敷を出て、入口に向かう途中、屋内から庭を見ています。
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典型的な古い商家のつくりです。
間口も六間はあると思います。大変立派です。
残念なのは簾、幅・長さ・色まで違います。視覚的リズムも悪く、装飾的効果は感じられません。
しかも商家の顔、暖簾を隠しています。
まずは外からの見かけに気を配り、お客さんの気持ちを掴むことが営業努力の第一歩だと思います。 -
観光パンフなどに「武家屋敷通り」と書いてある場所にはいりました。
このネーミングちょっと安直だと感じます。 -
小田野家です。
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小田野家です。
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小田野家です。
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河原田家(かわらだけ)です。
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この門は冠木門でも、最もシンプルなつくりです。
冠木門の横木は薬医門の部材としても冠木と呼ばれます。
ここは確か幕末写真館です。。 -
この門は、屋根はありますが、控え柱はなく平面的なつくりなので、薬医門の定義からは外れます。
発展した形の冠木門とするのが適当だと思います。
右奥に見える郵便ポスト、黒塀とのコントラストが鮮やかですが、大写しは他の方のブログにいくつか見られますので、私はベビーカーを押すヤンママと共に微小点景にしたコマを載せました。
なお私が急ぎ足で歩いた範囲では、長屋門は見当たりませんでした。
(長屋門とは門番・使用人等が住む長屋風の建物の一部を貫通させ、通り抜けの門とした形式です) -
岩橋家です。
小規模ながら薬医門です。
向かって右奥に控え柱が写っています。
観音開きの左扉を、主柱(鏡柱・本柱)と控え柱で挟む形に見えています。 -
岩橋家です。
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青柳家表門です。
今日見たなかでは最も大規模な薬医門です。
観音開きの扉の左側に片開きの木戸を設え、そこにも小さな屋根をのせています。
右側の黒塀風の意匠にしてある部分が木戸になっていないのは、元々このようにしてあったと言うより、木戸をこのような形に修理してしまったのかもしれません。
切妻屋根の微妙なカーブには、並々ならぬ品格を感じます。
人目を引きすぎず、かといって単調にもならない、ぎりぎりの加減を追及した結果と想像します。 -
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石黒家の薬医門と黒塀、奥に茅葺の母屋が見えています。
薬医門とは、前面に太目の主柱(鏡柱・本柱)を2本建て、その背後にやや細め、あるいは同じ太さの控え柱をさらに2本建て、その上に切妻屋根を乗せたものを言います。
特徴は切妻屋根の稜線が、主柱と控え柱の中間ではなく、主柱寄りにくる事です。従って屋根の荷重は主柱により多くかかります。
薬医門の語源には、武家の門が、弓矢による攻撃から防御する目的で屋根をのせたとされる事から「矢を食う」⇒「矢食い」に由来する、あるいは江戸期に医家の門に良く使われたから、など諸説あり、定説はありません。
また「薬医門」の建築史上の定義も、主柱の本数・形状などでいくつかに分かれ、単一ではありません。 -
石黒家の母屋、高さのある立派な茅葺です。
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青柳家の北門近くです。
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青柳家の蔵です。
このシリーズの最後、
「4こまちで・・・東京へ」に続きます。
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