2006/05/01 - 2006/05/01
102位(同エリア122件中)
マルオさん
朝8時半、泣く泣く愛の街バシュの街アシガバットを離れ、トルクメニスタン東部の町マリへと出発です。
トルクメ手配旅行もとうとう後半戦…。昨日のタルクーチュカバザール・地底湖温泉・一大アミューズメントパーク(笑)アシガバットがあまりにも楽しすぎたので、テンションが一気に躁から鬱状態になってしまいました…。(^^;;
とっても楽しいトルクメニスタンを離れる時が刻一刻と近づき、不安になる自分…。「中央アジアの北朝鮮」から脱出できる事は、世間一般のステレオタイプな尺度から考えると、喜ぶべきことなのかもしれないけど…。
しかし、実際にトルクメに足を踏み入れ、素顔のトルクメを肌で感じてからウズベクに戻ると、ウズベクをつまらなく感じてしまい、情熱が冷めきってもはや旅行にならないのではないかと心配になりました…。これって、トルクメへの恋心…?!(笑)
イランとの国境になっているグランドキャニオンのような断崖絶壁の山脈を右手に眺めながら、一人メランコリーな気分になっていました…。
でも延々と一直線の道を走っているうちに、雄大な自然と牛・馬・羊・ラクダの放牧風景に徐々に憂鬱な気分は癒されていきました…。リーマンをしながらトルクメに来れた事自体が素晴らしい事ではないかと、前向きに考えることにしました。(^^)
マリ市内で昼食後、郊外のゲストハウスにチェックイン。真昼に砂漠の古城遺跡・メルヴを観光するのはかなり大変とのことなので、観光に適する気温に下がるまで宿でしばらく休憩しました。
陽が傾き徐々に涼しくなってきた16時半、世界遺産にも登録されているメルヴ遺跡の観光に出かけました。
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トルコのブルーモスクを模して作られたアシガバット郊外のモスク
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マリへ向かう4時間のドライブ中(普通は7時間かかる道をドライバーはかなりぶっ飛ばしていた…)、延々とこんな景色が広がっていました。
これは家ではなく、錆び付いた貨物列車の列。マリ−トルクメンバシュ(カスピ海沿岸の街)間の鉄道の旅も面白そう。 -
お昼2時、民家を改装したゲストハウスにチェックイン。
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メルブ遺跡の近くの町、バイラム・アリへ。
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こちらは珍しくまともなバイラム・アリ(笑)。
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トルクメに3日も居ると、こーゆー看板も、だんだん日常の光景として違和感なく溶け込むようになってきました…(爆)
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ロバさん、休憩中?
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だだっ広い草原の中に、世界遺産・メルヴ遺跡が見えてきました。
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大キズ・カラ遺跡。キズ・カラとは、トルコ語で「乙女の城」という意味です。6世紀頃、当時メルヴ一帯を支配していた王が娘の為に建てたお城と言われています。もとは2階建ての大きなお城でしたが、1221年、メルヴの町もろとも、モンゴル軍によって破壊されました…。今は城壁が残るのみ。
なおこちら側の城壁は、風の侵食で平らになっています。 -
侵食を受けていないオリジナルの城壁。
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キズ・カラのそばでは、のどかな放牧風景が広がっていました。(^^)
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大キズ・カラの奥に、スルタン・サンジャール廟が見えます。
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もう夕方なので半分日陰になってますが(汗)、メルヴお決まりの写真。
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小キズ・カラから見たらこんな感じ。13世紀、モンゴル軍によって破壊される前は、豪勢なお城だったのでしょう。
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15世紀に建てられたアスカブス廟。7世紀にイスラームを広めた宣教師(?)達のお墓で、トルクメニスタンの聖地になっています。
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クフナウルゲンチの遺跡みたいに、この廟の壁も崩れかけ…。
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宣教師のお墓。
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お山の上にぽつんと立つエルク・カラ。
メルヴは時代毎にいくつかの遺跡に分かれていますが、このエルク・カラが最も古い遺跡で、BC6C〜4Cのアケメネス朝ペルシャの城跡であると言われています。 -
城跡からの景色
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奥には、エルク・カラを取り囲む城壁跡が。
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ラクダさんの後ろについてって、次の目的地へ。
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ちっちゃい頃に父親に連れて行ってもらった別府サファリをふと思い出しました…。(^^)
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11世紀に建造されたスルタン・サンジャール廟。
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内部の壁はこのように綺麗に修復されており、ちょっと物足りない感じ…。(^^;;
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ここのドームも修復され過ぎて、クフナウルゲンチのような感動はありませんでした。「深イイ〜」じゃなくて「ふ〜ん」って感じ…。修復された方、すみません…。(^^;;
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メルヴ内の小さなモスク
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モスク内には、このように砂をかぶった年期の入ったミフラーブが…!(^^)
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青タイルで飾られているわけでもなく、色彩的には地味なんですが、感じさせる歴史と、装飾の細かさが個人的には気に入っています。(^^)
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