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ジャハンパナーは現在のデリーのOuter Ling Rdの南側に位置する地区で、Siri Fortの道路を挟んで丁度向かい側の地域がそれに当たる。<br /><br />ジャハンパナーは今のデリー地域で4番目に造られた街と言われており、ドゥグラク朝の第2代皇帝ムハンマド・ビン・トゥグラクによって1326年頃に造られた。<br /><br />ムハンマドは先に有ったSiri FortとLal Kotという2つの町を継ぐように城壁を建てた。それがジャハンパナーの始まりであった。<br /><br />ジャハンパナーには今なお多くの謎が残されており、その建築が何の理由で建てられたのか解明していない事が多い。またムハンマド時代の建築はビジェイマンダルとベグンプリモスクそして城壁以外には残っておらず、他の建築は後で建てられたものである。<br /><br />現在はデリーの一つの住宅街となっており、地元の人々の生活を垣間見ることが出来る。あまりにもローカル過ぎて、運転手のクリシャン君はあまりにも心配で僕の観光を後ろからずっと着いてきました。

デリー観光VOL6~トゥグラク朝の史跡を辿る。その2:ジャハンパナを歩く

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2008/06/21 - 2008/06/21

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Krisflyer

Krisflyerさん

ジャハンパナーは現在のデリーのOuter Ling Rdの南側に位置する地区で、Siri Fortの道路を挟んで丁度向かい側の地域がそれに当たる。

ジャハンパナーは今のデリー地域で4番目に造られた街と言われており、ドゥグラク朝の第2代皇帝ムハンマド・ビン・トゥグラクによって1326年頃に造られた。

ムハンマドは先に有ったSiri FortとLal Kotという2つの町を継ぐように城壁を建てた。それがジャハンパナーの始まりであった。

ジャハンパナーには今なお多くの謎が残されており、その建築が何の理由で建てられたのか解明していない事が多い。またムハンマド時代の建築はビジェイマンダルとベグンプリモスクそして城壁以外には残っておらず、他の建築は後で建てられたものである。

現在はデリーの一つの住宅街となっており、地元の人々の生活を垣間見ることが出来る。あまりにもローカル過ぎて、運転手のクリシャン君はあまりにも心配で僕の観光を後ろからずっと着いてきました。

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  • ++++++++++++++++++++++<br />名前:Begumpuri Masjid<br />種類:モスク<br />建築:14世紀<br />++++++++++++++++++++++<br /><br />誰が建築したか未だに明らかになっていないが、ジャハンパナーという町をムハンマド・ビン・トゥグラクが建てた事により、ムハンマドがこれを建築したという説、或いはフェローズ・シャーの宰相であったカーン・ジャハーン・ジュナン・シャーが建てたという説が有る。<br /><br />このモスクはとても印象的な建築様式で建てられている。四角い形をしたドーム付のチャンバーが四方向に取り付けられており、東側にある物がメインの入り口となっている。

    ++++++++++++++++++++++
    名前:Begumpuri Masjid
    種類:モスク
    建築:14世紀
    ++++++++++++++++++++++

    誰が建築したか未だに明らかになっていないが、ジャハンパナーという町をムハンマド・ビン・トゥグラクが建てた事により、ムハンマドがこれを建築したという説、或いはフェローズ・シャーの宰相であったカーン・ジャハーン・ジュナン・シャーが建てたという説が有る。

    このモスクはとても印象的な建築様式で建てられている。四角い形をしたドーム付のチャンバーが四方向に取り付けられており、東側にある物がメインの入り口となっている。

  • 西側に有るチャンバー。こちらは内部が礼拝所となっている。よって他の方角にあるチャンバーより大きめ。<br /><br />内部は中央の礼拝部屋とその両サイドに本来はミナレットが有ったはず。ミナレットはトゥグラク様式で建てられてあったと予想される。

    西側に有るチャンバー。こちらは内部が礼拝所となっている。よって他の方角にあるチャンバーより大きめ。

    内部は中央の礼拝部屋とその両サイドに本来はミナレットが有ったはず。ミナレットはトゥグラク様式で建てられてあったと予想される。

  • 礼拝所中央ホールのミハラブ。つまりこの部分がメッカの方角を示している事となる。

    礼拝所中央ホールのミハラブ。つまりこの部分がメッカの方角を示している事となる。

  • モスク境内の周囲を取り囲む柱廊式回廊。回廊の中もアーチ式の屋根、また境内に面している出入り口もアーチ式の装飾。<br /><br />外側に面している壁には明り取りの小さな窓が取り付けてある。

    モスク境内の周囲を取り囲む柱廊式回廊。回廊の中もアーチ式の屋根、また境内に面している出入り口もアーチ式の装飾。

    外側に面している壁には明り取りの小さな窓が取り付けてある。

  • 境内の大きさは94 x 88m四方で、周囲を柱廊式回廊によって囲まれている。それぞれの回廊には中央に出入り口が取り付けられている。<br /><br />写真は回廊の上から西側に有るモスクを見た様子。出入り口に取り付けられた円形のドーム屋根が特徴。

    境内の大きさは94 x 88m四方で、周囲を柱廊式回廊によって囲まれている。それぞれの回廊には中央に出入り口が取り付けられている。

    写真は回廊の上から西側に有るモスクを見た様子。出入り口に取り付けられた円形のドーム屋根が特徴。

  • +++++++++++++++++++<br />名前:Vijay Mandal<br />種類:不明<br />建築:14世紀前半<br />+++++++++++++++++++<br /><br />ジャハンパナーの中でも一際不思議な光彩を放っているのが、このビジェイ・マンダル。そもそも何の目的で、どの様に使われていたかは、想像の域を出ていない。<br /><br />一般的にはムハンマド・ビン・トゥグラクの宮殿の一部ではないかと言われている。<br /><br />ビジェイマンダルは手前に有るドーム建築、その奥の高台の上のパビリオン、写真の中には無いが、もう一つのパビリオンの3つから構成されるが、トゥグラク時代に建てられたのは高台の上のビジェイマンダルそのものであり、手前のドームは15世紀の建築である。

    +++++++++++++++++++
    名前:Vijay Mandal
    種類:不明
    建築:14世紀前半
    +++++++++++++++++++

    ジャハンパナーの中でも一際不思議な光彩を放っているのが、このビジェイ・マンダル。そもそも何の目的で、どの様に使われていたかは、想像の域を出ていない。

    一般的にはムハンマド・ビン・トゥグラクの宮殿の一部ではないかと言われている。

    ビジェイマンダルは手前に有るドーム建築、その奥の高台の上のパビリオン、写真の中には無いが、もう一つのパビリオンの3つから構成されるが、トゥグラク時代に建てられたのは高台の上のビジェイマンダルそのものであり、手前のドームは15世紀の建築である。

  • ドーム建築のすぐ裏手に有る高台への登り口。この階段を伝って、高台の上にあるビジェイマンダルまで到達出来る。

    ドーム建築のすぐ裏手に有る高台への登り口。この階段を伝って、高台の上にあるビジェイマンダルまで到達出来る。

  • これがビジェイマンダル。高台の上に立っている不思議な建造物。<br /><br />周囲は石造りの傾斜壁に囲まれており、トゥグラク様式の大きな影響をそこに感じさせられる。建築自体は2層建築となっており、1階のホールの上に小さなパビリオンが乗った形となっている。

    これがビジェイマンダル。高台の上に立っている不思議な建造物。

    周囲は石造りの傾斜壁に囲まれており、トゥグラク様式の大きな影響をそこに感じさせられる。建築自体は2層建築となっており、1階のホールの上に小さなパビリオンが乗った形となっている。

  • ビジェイマンダルと同じ敷地内に位置するアーケード式邸宅の跡。大きさから考えると巨大な邸宅であった事を伺わせる。

    ビジェイマンダルと同じ敷地内に位置するアーケード式邸宅の跡。大きさから考えると巨大な邸宅であった事を伺わせる。

  • これが一番高いところに位置するパビリオン。ここから更にパビリオンの屋根まで上る事が出来る。<br /><br />パビリオンの壁も傾斜式となっており、様式はトゥグラク様式である。

    これが一番高いところに位置するパビリオン。ここから更にパビリオンの屋根まで上る事が出来る。

    パビリオンの壁も傾斜式となっており、様式はトゥグラク様式である。

  • 向こうの方に見えるのがベグムプリ・マスジッド

    向こうの方に見えるのがベグムプリ・マスジッド

  • +++++++++++++++++++++++++<br />名前:Serai Shahji Mahal<br />種類:????<br />建築:16世紀頃?<br />+++++++++++++++++++++++++<br /><br />スラム街に隣接するように有る建造物。たぶん何かの邸宅であっただろうと思われる。色々なガイドブックを探したが、詳細を記載している物は無く、イマイチ良く分からない建造物。<br /><br />日曜日は鍵かかっていて入れない。

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    名前:Serai Shahji Mahal
    種類:????
    建築:16世紀頃?
    +++++++++++++++++++++++++

    スラム街に隣接するように有る建造物。たぶん何かの邸宅であっただろうと思われる。色々なガイドブックを探したが、詳細を記載している物は無く、イマイチ良く分からない建造物。

    日曜日は鍵かかっていて入れない。

  • ++++++++++++++++++++<br />名前:Lal Gumbad<br />種類:廟<br />建築:1397年<br />++++++++++++++++++++<br /><br />名前の通りLal(赤い) Gumbad(廟)という事であるが、建築様式はギヤスウッディン・トゥグラクの物と非常に良く似ている。特に若干内側に傾斜した廟壁の造り方や、赤色砂岩を利用した建築は実に良くにているが、こちらの廟はギヤスウッディンより後に建てられたもの。<br /><br />この廟にはイスラムの聖人シェイク・カビルウッディン・アウリヤが葬られている。

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    名前:Lal Gumbad
    種類:廟
    建築:1397年
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    名前の通りLal(赤い) Gumbad(廟)という事であるが、建築様式はギヤスウッディン・トゥグラクの物と非常に良く似ている。特に若干内側に傾斜した廟壁の造り方や、赤色砂岩を利用した建築は実に良くにているが、こちらの廟はギヤスウッディンより後に建てられたもの。

    この廟にはイスラムの聖人シェイク・カビルウッディン・アウリヤが葬られている。

  • モスクの明かり取り用の透かし彫り。ジャリスと呼ばれる物で、後のイスラム建築には良く見られるもの。それぞれのセルが星の形をしているのが特徴。

    モスクの明かり取り用の透かし彫り。ジャリスと呼ばれる物で、後のイスラム建築には良く見られるもの。それぞれのセルが星の形をしているのが特徴。

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