2008/05/02 - 2008/05/07
4951位(同エリア7401件中)
山菜迷人さん
5月6日(火)
今日は、Sさんの奥さんの友達の家で、ベトナムの家庭料理を食べることになっている。これから、それを「ベトナム家庭料理体験ツアー」として展開できないかと考えているという事で、今回の我々をテストケースとしたいということだった。
5時起床。シャワーを浴びる。シャワーを終えるとK下さんが入れ替わりに風呂に入る。8時半にロビー集合という事なので、朝飯をベンタン市場で済まそうと、I井さんを誘って三人で出かける。ホテルから歩いて数分でベンタン市場。市場ではこれから店を出す準備をしているところから、すでに、開店の準備が終わり売込みに熱心なお店まで、生鮮食材から乾物専門店、衣料品から装飾品までありとあらゆるものが売られているのだが、その市場の中を物色しながらどこで一杯やるかを決めなければならない。飯屋の並ぶコーナーで、一番最初に声をかけてきた小柄な女性の店のカウンターに腰を落ち着けることにした。小エビの煮物、焼いたフォー(?)、つくねのようなものなどを頼み、いつもの朝のように、ビールを飲む。僕の隣で、件の女性が煮豚を切っている。僕がその様子を笑顔で見つめていたら、切り終えた肉片を
「食べるか?」
という感じで差し出すので口を開け、そのまま食べさせてもらった。親指を立て前に差し出しながら
「グーッ!」
おばさん、はにかむ様に笑い、僕もつられて大笑い。ビールを追加する。結局調子に乗って朝からビール3本を飲んだ。
怪しい親父がサングラスを売りに来る。
「レイバン!本物よ。20万ドンでどうよ。」
「高い!高い!買わないよ。」と断るが、離れて行ってはしばらくすると戻ってきて、
「レイバンよ。15万ドンにするよ。」
それでも断ると、また離れていくのだが、飲んでいるとまたやってくる。そんなことを繰り返すうちにだんだん値段も安くなり、しまいには、
「3本で5ドル!」
まで下がった。
「とても安い。何故買わないか?」
かなり執拗な売り込みあったが、最後まで頑としてにこやかに拒絶。集合時間前にホテルに戻る。
Sさんが奥さんと一緒に11人乗りのベンツ(運転手付き)でやってくる。早速乗り込み、車で走ること30分。奥さんの友人(ホンさんだったっけ)を拾い、市場に買い物に行く。女性陣は市場で買い物。ベトナム家庭料理体験ツアーを企画、商品化することが果たしてできるのか。今日の女性陣の奮闘に依存していいのかな?一緒に市場の中を一回りする。それぞれの店に看板娘(元娘の人もいるが・・・)がおり、雑然としているが、活気があって、カメラを向けるとニコニコ笑いながらさりげなくポーズを決める。デジカメなので、写真を撮ってすぐに見てもらうと、友達と一緒に見て大喜び。どこに行っても女性が元気!この女性たちのエネルギーがベトナム発展の原動力に違いない。
食材を買って、ホンさんと女性陣をホンさんの家の近くで降ろして、僕たち男性陣は、郊外に展開される新開発地域の見学。高級住宅街と日本人学校など外国人学校が並び、広大な空き地にはマンション建設計画やマーケットが建設される予定で、空き地は残っていても、ほとんど買い手がついて開発計画が具体化されるつつあるのだという。ベトナムはこれから、日本の高度経済成長のような、あるいは、今現在中国が抱えている環境破壊を、もうすぐ体験する時期が来るのかもしれないなという思いを抱いたのだった。新開発地域を一回りして、ホンさんのお宅に向かう。女性陣が料理に奮闘しており、今日のメニューは、生春巻き、メコン川で取れる海老のココナツジュース煮、揚げ春巻き、ベトナム風チャーハン、デザートはココナツ入りの甘いスープのようなもの。そしてもちろんビール。ベトナム語で3は”バー”というのだが、『333(バーバーバー)ビール』が次々と運ばれてくる。じゃんじゃん飲んで、食べる。旨い!!ベトナムの家庭料理に大満足。
みんなより少し早めに外へ出て、路地裏の写真を撮らせてもらう。愛嬌たっぷりの男の子が出てきたのでデジカメでパチリ。写真を見せてあげると大喜びした。お母さんと思しきまだ若い女性から豆類か何かの干したのをいただいた。皮の部分を食べるのだけれど、かじってみると日本の干し柿と同じ味がした。
「ありがとう!」
と笑顔と一緒にお礼の言葉を残し、皆も出てきたのでベンタン市場経由で空港まで送ってもらうことになった。
「S藤さん、メールで男の子の写真を送りますので、印刷して彼に見せてあげてください。」
「わかりました。責任を持って彼に見せることにします。」
いったん、ベンタン市場に寄り、お土産を買い求め、空港へ。空港で出発を待つ間、もちろんビールを飲む。これだけ飲んでいると酔ってもいいのだけれど、何故か、あまり酔わないのだ。ベトナムという異国の地がそうさせるのか、それとも、暑さか、いずれにしてもよく飲んだ。台北に向かう機内でも勿論飲んで、行きと同じ友來大飯店に向かう。21時に桃園空港に着き、タクシーでホテルへ。気のいい運ちゃんだったので、明日の朝の迎えも頼む。
チェックイン。フロントで、
「ベトナムに行くときも泊まったのだけれど、風呂がない。風呂がある部屋に変えてほしい。」
と要求すると、
「どの部屋もシャワーだけ。バスが付いている部屋は1つしかない。でも、今日は空いているので、あなたの部屋をグレードアップしてあげます。」
と、すんなり認めてくれた。しかし、Kさんの部屋はシャワーのみ。
「何であの客だけ風呂付なんだ!俺の部屋も風呂付にしろ!」
と要求したが聞き入れられなかった。
荷物をといて、行きと同じく屋台の市場で台湾ビールを飲みながら店頭に並ぶ料理の中から
「卵焼きと、魚、筍とカレー」
と、それぞれ好みのものを店の人に伝え、テーブル席で飲む。
「これらの料理は、何時に調理されたものかなぁ?」
少し不安がよぎるが、飲んでしまえば関係ない。
「もっと飲まんかい!」
と大量飲酒モードに突入したのだが、その不安が的中することはその時点では知る由もなかった。台湾ビールをしこたま飲んでホテルに戻り、明日の朝が早いので就寝。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- エバー航空
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ベトナム家庭料理体験ツアーの食材仕入れ
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市場の女性!
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市場で果物を売る少女。そのひたむきな美しさにシャッターを押した。
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市場のおばちゃん達のおおらかさを見よ!感動そのものだね。
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「撮らないで」とたぶん言ったのだけれど、ひそかにポーズ。撮った後で見せたら喜んでいたもの。
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市場に並ぶ食材の山
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市場で働く女性のたくましさ。逆光なのでざらついた感じになってしまったけれど、それが力強さを表現することにつながっているかなと思っています。
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毎朝同じように市場に食材が並ぶ。それがみな、地元の人たちの胃袋に収まり、生きていくエネルギーとなるのだ。
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食べ物が豊かで、市場のおばちゃん達が元気で、僕は、この空間が大好きになった。
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メコンの恵み
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ベトナム家庭料理体験ツアーのホンさんの家の近所の路地裏の風景
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川海老のココナツ煮
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路地裏で出会った少年。この屈託のない表情が、ベトナムの今を物語っているのだ。
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彼の存在感はとてもフォトジェニックですね。
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大通りに並ぶ市場、そこから一本入るとこんなに静かな路地裏通りとなる。
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原色
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