2008/01/26 - 2008/01/26
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harihariさん
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毎年冬になると、京都の様々な寺社仏閣では非公開文化財の特別公開が行われます。
今年は知恩院、東寺、相国寺、瑞春院・・・チャンスがある限りは行ってみようと思います。
まず今回は知恩院。というのも、朝寝坊をしてしまったために、自宅を出るころにはもう昼を回っていたので、一番アクセスのよいところへ・・・ということになりました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄
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午後もずいぶん過ぎ、ようやく八坂神社に到着。
朱塗りの楼門は、最近塗りなおしたんですよね。 -
八坂神社の境内にある、北向蛭子社。1646年に建造された社殿は、国の重要文化財。
あまり気づかれないのか、このお社に参拝する人は少ないですねぇ。 -
今日の昼ご飯は、「いもぼう平野家本家」さん。
八坂神社隣の円山公園内にあって、江戸中期創業。約300年の歴史を誇る老舗料理屋です。 -
時間は2時頃。うまい具合に、入り口のところで団体客とすれ違ったので、私たちが入ったときには店は空いていました。
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店には小さな坪庭がありますが、それよりもその向こうに広がる円山公園を借景にしているので、桜の季節などは最高でしょうね...
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注文したのは、「円山御膳」4,200円也。
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「いもぼう」とは、海老芋と棒鱈を甘辛く炊いたもの。
江戸時代に、平野権太夫という人が九州から唐芋を持ち帰って、これが京野菜海老芋のもとになったんだとか。そして、北海道産の棒鱈と相性がよいことを発見して、名物「いもぼう」ができたとのことです。 -
いもぼう、祇園豆腐、とろろ海苔巻き、湯葉のお吸い物など。
丸一日かけて飴色になるまで炊かれた海老芋は、鱈の出汁がしみこんでとても美味しかったです。 -
だし巻き玉子も、非常にジューシーな味わいです。一つ欲を言えば、器にもこだわってほしいかも...。
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デザートは黒糖アイス。
食事中、ガラス窓の向こうには晴れ間の中にも雪が舞ったりもしていましたが、食べ終わるころには止んでくれていました。 -
本日のメイン、国宝・知恩院三門。
何度見ても素晴らし過ぎるフォルムとスケール。時間が許せば、何時間でも眺めていたいものです。が、今日は、普段は非公開のあの楼閣に登れるんです。 -
ウチの奥さん(推定147cm)と比べても、三門の大きさは分からないかとは思いますが...
このあと、寒さに耐えながら、かなり長い時間、三門の上に登っていました。
楼上内部には、釈迦如来像や十六羅漢像が安置されており、柱や天井には極彩色の龍などが描かれていました。
一つ驚いたのは、国宝にまで指定されている楼門の内部に、よく見ると落書きがたくさんされていること。しかも、大半が明治時代の落書きでした。これは、明治初期の廃仏毀釈により、寺院が粗末に扱われていた時期の影響だということです。なんだか、残念ですよね。 -
三門を降りて、本堂へと向います。また、雪がちらついたりしました。
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国宝・知恩院本堂(御影堂)。
三門と同じく、かなりの迫力。 -
御影堂は普段から公開しているので、以前にも入ったことはあるのですが、今回もまた入らせていただきました。
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御影堂の回廊。
冬に京都の寺社を訪れる際は、必ず厚めの靴下を持参した方がいいです。 -
結局、知恩院には閉門までいたあと、円山公園、八坂神社を通って戻ってきました。
八坂神社の鳥居を抜けて、祇園の交差点の通りの向かいにある「亀屋清永」という京菓子のお店へ。 -
亀屋清永さんの代表銘菓・「清浄歓喜団」。
奈良時代に日本に伝わった唐菓子をルーツにしています。外側は、ニッキ(シナモン?)風味の皮で、中にはあっさりした餡が包まれています。外側の皮はごま油の風味が香ばしくて、美味しくいただきました。ちなみに、1個525円!! -
お土産に(自分たちの)、「京の田舎」も購入。これは、メチャメチャ好み。
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知恩院、八坂神社だけでなく、清水寺、南禅寺、金戒光明寺、延暦寺など、数多くのビッグネームからも御用達となっています。
それもそのはず、こちらのお店は、1617年創業で、もうすぐ400年の歴史になろうかとしている京都を(というか日本を)代表する御菓子司です。 -
店内には、明治時代の「亀屋清永」さんの写真が飾ってありました。創業から明治ぐらいまでは、現在の場所ではなく三条寺町通りの辺りにあったようですね。
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こちらは、以前、食事をしたことのある、四条通りに面したカーラ・ラガッツァというイタリアンレストラン。
実はこの建物、たばこ王・村井吉兵衛が興した旧村井銀行祇園支店だった1924年築の建物で、国の登録有形文化財です。
中央に膨らみを持たせた重量感のある柱といい、屋上のかわいらしいデザインといい、もっとじっくりと鑑賞したいのですが、人通りの多さと電柱&アーケードに邪魔をされ、全景があまりよく見えないのが残念です。 -
お茶を飲みたくなったので、行きがけに目をつけていた、路地を入ったところにあるダッチ・コーヒーの喫茶店へ。(なんて店の名前だっけ?)
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決して広いとは言えない店内でしたが、落ち着いた雰囲気と、マスターの淹れてくれたダッチ・コーヒーにホッと一息つくことができました。
ガイドブックに載っているようなカフェやお茶屋さんもいいですが、たまにはこんな路地裏の、地元の人に愛されているようなお店がいいですねぇ。 -
喫茶店のそばにある、「甘泉堂」という京菓子屋さん。一目見て、その雰囲気が気に入りました。
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こちらの代表銘菓・五色最中を購入しました。
お店のおばあちゃんが、注文してから皮に餡を詰め始めてくれます。作り置きをせずに、その都度作り立てを買うことができるので、皮が餡の水分で湿気ることなく、パリッとした食感を味わうことができます。
作っていただいている間、お店の中をいろいろ見ることができるのも、こういう店ならではの楽しみですね。 -
買い物をしているうちに、すっかり夜になってしまいました。晩ご飯は、切り通しにある「権兵衛」というお蕎麦屋さんにします。
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おそらく、町屋を改装して作られた店内は、座敷の席と席の距離も広く、落ち着いた大人の店って感じです。
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今日は迷わずに「鴨なんばん」。
肉厚の鴨肉に出汁(つゆ?)の味がよくしみこんで、鴨を口に入れると、両方の旨みが口の中いっぱいに広がります。少し値段も張りますが、間違いなく最高の一杯です。
食事を終えると、8時を過ぎた頃。お蕎麦であったまった私たちは、まだまだ賑やかな冬の祇園を後にして、京阪電車で大阪に帰りました。
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