2006/09/21 - 2006/09/30
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pablitoさん
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けさはさすがに二人とも疲れがたまっており、予定時間をかなり繰り下げて出発した。午前9時前にホテルを出て、最終目的地はロカ岬。私が今回の旅でもっとも楽しみにしていた場所である。なぜその岬が楽しみだったかは後で。
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けさはさすがに二人とも疲れがたまっており、予定時間をかなり繰り下げて出発した。午前9時前にホテルを出て、最終目的地はロカ岬。私が今回の旅でもっとも楽しみにしていた場所である。なぜその岬が楽しみだったかは後で。
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リスボンのロシオ駅が工事中のため、地下鉄と鉄道を乗り継ぐこと1時間。ついたのはリスボン郊外の街、シントラ。街並みは世界遺産に登録されている場所である。もともとこの場所は通り過ぎるだけの場所として考えていたのだが、「世界遺産」という言葉に近い私たちは、急遽少し見ていくか、ということになった。
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しかしかつてイギリスの詩人バイロンが「エデンの園」と称した(地球の歩き方より)この街は、山のあちこちに観光地が点在していて、歩いて回るには根性がいる。その上、それらを周遊するバスも20分に1本しかなく、さらにそれらの観光地に到着してからも、さらに歩いて30分とか、所要時間を要するものばかりで、先を急いでいた私たちは、周遊バスで1周するだけの観光をするだけにした。でももし時間があれば、派手な宮殿やムーア人が築いた城跡など興味深いものばかり。ぜひ1日時間をとって、また訪れたい場所だと思った。
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シントラからバスで30分。西へ西へ向かうと、やがて高い木や家々は姿を消し、前に広がるのは海のみとなった。そうここは、ヨーロッパで一番西にあるポルトガルのさらに一番西。つまりユーラシア大陸の一番西に位置する、「ロカ岬」という場所である。観光名所となっていて、多くの観光バスが次々と訪れ、世界中の人々がやってくる。
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北緯138度47分、西経9度30分というこの場所の石碑には、ポルトガルの詩人が呼んだ、「ここに地果て、海始まる」という興味深い詩が書かれている。特にロカ岬には何があるわけでもない。見れば見るほど一面ずっと海が広がっているだけだ。目の前はがけ。簡単な木の柵が設けられているだけで、がけの一歩手前まで誰でもいけてしまう。(怖いけど)。
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でもその海をじっと見つめていると、この先何があるのだろう・・・どうなっているのだろう・・・と、考えてしまう。一面に広がる太陽と海との境。雲がこの場所で生まれ、大地へ向かって流れてゆくのがわかる。天気は西から変わるというが、まさに天気が生まれる場所そのものではないかと感じた。ロカ岬、あとにも先にも強い印象を残した場所となった。
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その「思いをはせている写真」を撮影しようと、通りすがりの外国人観光客に頼んだら、英語が通じないので、なかなか私たちが後ろ向きのままシャッターを切ってくれなかった。OK?と聞いてくるので、私たちが海の方をみたまま「OK」と答えると、また15秒位して「OK?」と聞いてくる。やはりカメラの方を私たちが向いていないので、シャッターを切ってくれなかったのだろう。なかなかに時間のかかる1枚となった。
本当にロカ岬は感動した。ポルトガルから列車とバスを乗り継いで1時間30分。簡単にいけるので、ぜひ興味があれば。
おすすめしたい。 -
シントラ→ロカ岬と移動し、ポルトガル市内西部へと移動すると、そこには「大航海時代の遺産」が数多く残されている。私は世界史を専攻し、スペインとポルトガルの歴史に強い興味を持った。特にそのハイライトが大航海時代。興味深いものが数多くあった。最初の写真はベレンの塔、大航海時代に船の出入りを監視し、また生きて帰ってくるかわからない船乗りを見送るためのものでもあったという。
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そこから10分ほど東へ歩くと、「発見のモニュメント」がある。エンリケ航海王子の500回忌を記念して作られた高さ52メートルのモニュメントだった。まさよはこれが見たくてポルトガルにきたので、いたく感動していた。
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大航海時代にかかわるバスコダガマなどの姿が石造として建てられている。中に2ユーロ50センティモで入ることもでき、6階は展望台となっている。ちなみに上る際に利用したエレベーターは「シンドラー」。あー怖い怖い。
展望台からカメラだけをだし、モニュメントの先端を上から撮影すると、エンリケ航海王子の帽子が撮影できる。しかし高所恐怖症の場合、絶対に撮影をお勧めしない。半端じゃなく高い。もし転落したら、大後悔時代に突入する。 -
またモニュメント内部は、大航海時代にかかわる数多くの展示があり、非常に興味深い。時間があったら、もっとじっくり見たかったのだが、やはり駆け足の旅だったので、先を急ぐことにした。さらにモニュメント前の広場では、大理石に世界地図と各地を発見した年号が記されていた。日本は1541年。アメリカが1500年。あ〜今と同じで日本はずと遠くの国だったんだな。って思った。
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続いて通りを渡ってまた5分くらい歩くと、今度は必ず耳にしたことのある「ジェロニモス修道院」。入るのに4ユーロ50センティモかかる「回廊」が見所だということだが、そちらへ入らなくても「教会」が併設されており、それだけでも十分建物のエッセンスは感じ取ることができた。大航海時代によって、香辛料を販売することによって得た富を投入することによって建てられたと言うことだが、確かに壮麗豪華な美しいつくりである。ポルトガルと言う国は面積が日本の4分の1しかないのだけれど、ブラジルという大国を手に入れている。日本も鎖国さえしなければ、世界の大国と対等に渡り合えるほどの国際競争力をつけられただろうと、日本鎖国反対教会リスボン支部の人が話していたのを耳にした。
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そして日本でもエッグタルトとして売られているお菓子の本家本元の店にいってきた。パステルデナタというらしく、世界中からの観光客でにぎわっている。どれくらいにぎわっているかと言うと、店の中に警備員が常駐しているほど。ジェロニモス修道院のすぐ東にある「パステイス・デ・ベレン」のタルトを買って食べたが、本当にうまい!
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でも1列に並んでみんな買ってるわけではないので、大きな声で注文を先に通してしまえば、混雑していてもまったく問題はない。購入後は15番の市電で市内に戻れると言うことだが、どこの国のガイドブックにもそう書いてあるらしく、15番の市電停留所は激混みしていた。このため、私たちはフィゲラス広場行きのバスに乗車したところ、スムースだったので、こちらをお勧めしたい。
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おみやげ物を見たり、市内の写真を撮影したり、エルコルテイングレスというスペインのデパートリスボン支店を見たりしていたら、すでに時刻は10時半。疲れもたまってかなりヘトヘト。しかし市街地の1軒の店が目に留まる。それはシーフードの店。スペインでシーフードはたらふく口にしてきたが、「ポルトガルはどうなのだろう」と思いはいってみた。私は大好きなイカフライ。そしてまさよは、白身魚のソテーを食べたが、そのどちらもおいしかった!スペインほどではないけれど。もともと内陸の人が海のものを食べると何でもおいしく感じるものだが、それにしてもおいしいと思った!
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いつかは行ってみたいと思っていた北スペインへの旅行。すべての都市を回ったわけではない私に、また訪れたいと感じさせてくれる場所ばかりだった。すべての都市が甲乙つけがたい素晴らしさだった。さらにポルトガルも強烈な印象を残してくれた。スペインとは近いようで遠い国がポルトガルだった。何度も訪れてみたくなるそんな国だった。
以上で私の北スペイン〜ポルトガル旅行記を
終わります。とてもポルトガルという国をすべて知るには短すぎるし、魅力的な都市をもっともっと訪れてみたい。
でも同じイベリア半島で、こうも雰囲気が違うなんてすごかった。特に、ポルトガルにアフリカ系の人がものすごく多かったのには驚いた。あとスペインよりもっともっと情熱的な人々が住んでいるな、という印象も受けた。
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