2006/09/23 - 2006/10/01
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pablitoさん
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ついにやってきた北スペイン旅行。
でもなぜ北部スペインなのか?
これまでは南部を中心に巡り、スペインらしいスペインは
一通り目にしてきたと思っている。
白い壁の家、赤茶けたオリーブの大地、
そして青い海とまぶしい砂浜。
でも前々から「北部には南部にはない別のスペインがある」と信じていた私は、少なからず北スペインにも惹かれていた部分がある。
決して華やかなイメージはないし、スペインを代表するような建物や観光地もない。でも「惹かれている」のだ。それはなぜだろう。
その理由を探しに、スペインをもっと知るために、
今回の旅を選んだ。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
-
「ビルバオ」まではロンドン経由になった。航空券を抑えるのが2か月前と比較的差し迫ってしまったため、繁忙期の席を確保するのに理想的なルートとはならなかった。まずロンドンといえばテロ未遂の影響で、計り知れないほど面倒くさいセキュリティーチェックが行われているとマスコミは伝えている。さらに12時間という距離。長旅が思いやられた。
午前1時に長野を出て、午前6時に成田に着いた。中森明菜の曲を思い出す。年齢を感じさせる思考回路であることが伺えますね〜。これが北ウイングか。やはり第2ターミナルに比べて華やかな印象はない。しかも空港とは思えないほど旅客の数も少ない。やがて時刻は午前7時になり、一番安い海外旅行傷害保険に加入し、空港内の書店で「ポルトガル指差し会話帳」「旅客機の謎99(続編)」を購入。←やはり前作にネタを出し切った感があり、半分まで読んだがかなり薄っぺらい内容だった。ポルトガル語指差し会話帳も、付け焼刃的な対策であることは明らかだが、微妙にスパニッシュと異なっているため、もしわからなければまずい、という一抹の不安が湧き上がったため、雅代の購入する意思に同意した。
その後、チェックインのカウンター前で45分ほど並んだ後、ブリティッシュエアウェイズ006便にチェックイン。どうやら出国審査、セキュリティコントロールもすんなり通った。成田から向かう便についてはそれほど問題がないようだ。
出発前に、友人から「同じ職業の友人もパリにいくみたいよ」という思いがけない情報を教えていただいた。その彼女も一人旅ということで、なんと飛行機は10分違い。10時30分と10時40分!しかも隣のスポット。こんな偶然はそうないだろう。彼女は限りなく地味な表情と衣装に身を包み、搭乗口へと向かう列の中にいた。聞くと3回目の海外旅行ではじめての一人旅だという。不安だ不安だと口にしていたが、大丈夫だろうか?そう見送ると彼女はマイレージのことを従業員に尋ねながら、ジャンボの中へと消えて行った。 -
やがて私と雅代もボーイング747の中へと入り、チェックイン時に告げていた席、一番後ろの窓際二人がけの席へついた。やはりイギリス人の航空会社だけに、バッキンガム宮殿の前にいる衛兵の衣装同様、シートピッチもきつい感じだった。しかも巡航中ずっと、俺の前に座っている、寝癖も直せないほどの育ちのわるいおかちめんこが、最大限にリクライニングを利用し続けていた。さらに悪いことに、たぶんイギリス人は好んで食べないであろう「日清カップヌードルシーフード」がなぜか旅客機の中には豊富においてあり、その女性がカップヌードルを食べ始めると、日本人の群集心理が露骨に表れた形で、あちこちでカップヌードルをすする音が聞こえ始めた。雅代によると、数杯たいらげた学生っぽいやつもいたという。まったくこんな高度30000フィートにまできて、とんだフードファイター根性を見せ付ける必要もないと思うのだが。
-
さらに悪いことに12時間の搭乗後下降体制に入ったジャンボの天井から、水滴が「ポトリ、ポトリ」と落ち始めた。その被害にあったのは私の妻の雅代。すでに使用後のまくらなどでしのいだが、客室乗務員の説明は「すみませんっ!凍結していたものが解け始めたみたいで・・・」 バカヤロー! 凍結していたものってなんなんだ! それが溶けても客室内に流れ込まないような作り方をするようにボーイング社にちゃんと伝えておけ! 結局その水滴は10分ほどに渡って断続的に振り続け、とっても後味の悪い空の旅になってしまった。
でも機内食は、そんなにまずくなかったよ。ムースやキットカットもついていたし。1食めは上昇してすぐに出てきた。白身魚とごはん、もしくはビーフとポテトからの選択。二人で旅行していると両方の味が楽しめるのがなんといってもいい。しかし2食目が出てくるまで9時間ほど何も出されずに機内は暗くされたまま。しかし目がさえてしまったため、PCをつかってDVDを見ていた。前の座席にあるモニターで映画を見ることもできたのだが、私はどうもそれは好きではない。集中できないし、2時間以上ひとつの画面に拘束されるのが、なんらかの緊急事態に対応できなくなるのが怖くて仕方がないのだ。さらに途中で眠くなっておいしいところを見逃す危険性も高いのだ。 -
ただその「9時間」の間に、あちこちでカップヌードルのすする音、そして一人暮らしの時によく食べていたあのにおいが充満していたことはいうまでもない。
ロンドン到着後待っていたのは、やはりうわさされた厳しい「セキュリティチェック」。かと思いきや、ただそれを待っている行列が長いだけで、30分程度待って、チェック自体はすぐに終了してしまった。まさよはバッグの中にはみがきこを持っていたらしく、事前の通達では、ねり物状のものも持ち込めない、といっていたが、結局甘い英国政府の危機管理が露呈した格好となった。もう少ししっかりやってほしい。
ただ日本人は、前の人がそうしていたら、それをまねする傾向にあり、みんなが靴を脱いでいたので、うしろの人も靴を脱いでX線検査を受けていたが、私が見ている限り、警備員は「靴を脱いでください」とは一言もいってなかった。
そしてイベリア航空に乗り換えて、17時40分、ヒースロー空港からビルバオ空港へ。この時間となると、日本ではすでに真夜中の時間。眠くて眠くて頭が重くて仕方がなかった。だからどんな景色だったとかはまったく記憶していない。ただイベリア航空はケチで、機内で出される飲み物は「有料」! 長距離線はたぶんそんなことはないと思うけど、短距離線は気をつけたほうがいいかも。水を持ってのるとか。
そしてビルバオ空港に無事到着。現地時間の19時30分ころ。日本を出てから14時間くらいたっていた。さすがに疲れたな〜と思っていたわれわれを目覚めさせてくれたのが、ビルバオのタクシー運転手。120キロくらいの猛スピードで、ハイウェイを突っ走り、市内へと猛スピードで駆け抜けた。目に飛び込んできたのはビルバオの美しい夜景。しかし、文字通り飛び込んできただけ、すぐ後方へとすっ飛んでいったのだった。
ホテルZENITに到着した。非常に遠かったが、明日から始まるたびの日々を思うと、心が躍ってならないが、きょうは死んだように眠ることにした。まさよもきちんと洗濯をしてくれた後、こちらも死んだように眠っていた。 -
水を切ったばかりの新鮮な生野菜にお気に入りのドレッシングをたっぷりかけて食べる。日本にいたら当たり前のこのサラダというメニューも、スペインにおいては若干事情が違ってくる。ホテルによくあるビュッフェスタイルの朝食にも、これまでの少ない経験の中では、一度も「生野菜サラダ」が出てこない。けさのメニューにも、果物がパイナップル、スイカ、そしてメロンがあるだけで、レタスやたまねぎ、キャベツの千切りなどは並べられていない。きっとそういう野菜をサラダにして食べるという習慣がないのかもしれない。
従って、修学旅行に行くと突然毎朝の習慣が途絶える私のような人間は、食物繊維がとれないために、さらにその傾向に追い討ちをかけるようになってしまうのである。あぁ、体重が増えないか心配である。
でもせっかく旅に来ているんだから、そんなことばかり気にしていては仕方がないではないか。
きょうは午前7時起床。8時30分にホテルを出て、近くのバスターミナルに向かった。いきなり小雨がポツリポツリ。そう太陽に象徴される南スペインとはうってかわって、北スペインは意外と雨が多いらしい。なるほど豊かな緑と水は深い関係があったのだった。
なかなかに近代的なバスターミナルでチケットを買い求めようとすると、なんと出発は5分後に迫っていた。サンセバスチャンは、バスク語で「DONOSTIA」と呼ばれる。ともすれば、この言葉でしか行き先が表記されていないことも多いという。気をつけなければ。
バスは日本に勝るとも劣らない近代的な曲線を中心とした車体。ここ1、2年で新調された装いである。ALSA社という会社だ。車窓には山間地の豊かな緑と、石、岩コンクリートを混ぜた壁の家々が立ち並ぶ。しかしスペインのドライバーは制限速度を知らないのだろうかと思えるほど、とばす。きょうもまた飛ばす。カーブなんかものすごい横にGがかかるくらい飛ばすのだ。乗っている人のためのサービスとは、乗り心地のよい運転より、早く目的地に着くこと。そうスペインでは思われているようである。 -
1時間10分東にハイウェイを突っ走ると、見えてきました本日の目的地。サンセバスチャン。「フランス国境に近いサンセバスチャンは、ビスケー湾の真珠と呼ばれる美しい街。19世紀にはハプスブルク家の王妃、マリアクリスティーナが保養地として以来、高級避暑地としてその名を知られている。」と地球の歩き方にある。特に見所という見所はないこの街に私が着てみたかったのは、ビューティフルな街のイメージにあこがれたからだった。国際映画祭も開かれる美しい街並みにはピン著すのおいしい店が数多くあり、そして砂浜も湘南のようにごみひとつ落ちていない。さらにカテドラルや博物館も一通りあるので観光するにも飽き足らない。
バスターミナルに到着して、海岸の方へ歩いていくと、ちょうどフランスパンを買ったばかりで、日曜日の朝に笑っていいとも増刊号を見ながら食べよう、ともくろんでいたおじさんが、声をかけてきた。そのおじさんは写真を撮ってくれたり、親切にも見所を案内してくれた。私たちはサンセバスチャンには海岸しかない、くらいの勢いできたのだが、シンプルな外観だが決してその美しさを失っているわけではないカテドラルも、その男性のおかげで知ることができた。私は何気に人見知りをしてしまい、勇敢な妻にいつも助けられることが多い。とほほ、もう少しブレイブな男性にならないといけない、そう心に感じた。
海岸は「コンチャ」海岸という。「コンチャ」とは貝殻の意味、そういう美しい、緩やかなカーブを描いているのだ。海岸そのものの美しさより、そこにある砂浜の美しさが際立った。ごみなどはなく、砂そのものに不純物がまったく含まれていない、大げさに言えばそういうことだと思う。しかも砂が黄土色に近い。ちょうど砂漠の(実際にはまだみたことがないが)色のような砂だった。それはそれはとっても美しかった。
そして海岸に沿って海を見ながら街を一周すると、なにやらテレビ局(TVE)の中継車が3台くらい立ち並び、そして大勢の観光客が集まるホールのような場所を見つけた。そう今は「サンセバスチャン国際映画祭」が開かれているのだった。ちょうどテレビでよく見るような赤いじゅうたんが会場の前に準備されている時だった。もともと映画にものすごく興味があるとはいえない私のことなので、ミーハー根性でどんな人がくるのだろうと、案内板を見てみたら、知っている俳優は一人もこないようなので、一気に興味はうせてしまった。
このころから、また少し雨が降り出した。やはりまさよが機転をきかせてくれて、旅に出る直前に超コンパクトなこうもり傘を買ってきてくれたため、ものすごい助かった。こちらの人たちはこうもり傘を常備しているらしく、雨が降ってきた瞬間に多くの人がいっせいに傘を開いたのは興味深かった。 -
おなかがすいたので、どこかの店に入ろうと路地を歩いていると、どこかの店に入ろうと店を探す必要もないくらいに、バルが並んでいた。ものすごい数だ。やはりピンチョスというスペインの食文化の発祥地だけあって、どこもかしこもお店は人でいっぱいだった。ピンチョスとは、簡単に言うと、マッシュルームの鉄板焼き、カタクチイワシの酢着け、ゆでたたこ、などの食べ物を大皿に盛り付けてある料理。そのほとんどが爪楊枝に刺さっていて、たとえば白身魚のフライなどを小さく切ったフランスパンに乗せて、楊枝をさして、大皿に盛り付けてあったりする。それが何種類も店のカウンターに並んでいて、自分の好きな料理を好きなだけ頼んで、飲み物も頼んで、それで会計をするシステムだ。
私たちは2つの店をはしごしたが、そのどちらも30〜40種類のメニューがあり、そのどれも「おいしい」のだ。なぜだろう。すべての食べ物が絶対にはずれがないくらいおいしい!胃袋がもう少し大きければと後悔することは日本ではめったにないが、スペインでは毎日である。
そしてデザートに私たちは、ものすごく巨大なアイスクリームを頼んで、しかも二つのフレーバーを一緒に食べられるビッグなコーンつきのアイスクリームを食べてしまった。でも旅行は毎日歩いているから、カロリーは気にしなくても大丈夫だよね。私はチョコレートとチーズ、まさよはマラガというラムレーズン味のものと、カスタードにした。カスタードという単語は初めて目にしたが、マンテカードというらしい。 -
そしてバスで再びビルバオに戻ったとき、すでに時間は5時近かった。バルセロナのトラムのような路面電車に乗り、いよいよビルバオの象徴、「グッゲンハイム美術館」に到着。建物自体が美術品として名高いこの美術館は、非常に前衛的な作品を展示していることでも知られている。確かにこの建物の存在はとてつもなくこの街にとって大きい。路面電車の窓から飛び込んでくるその姿は、なんと表現したらよいだろう。とにかく「すごい」。。。この言葉しか見つからない。よくこんな建物をつくってしまったな。そんな印象だ。玄関の前には高さ10メートルはあろうかという犬の形をした花畑?が置いてある。
中に入ってみると、なんと興ざめなことに、2階と3階は作品の入れ替えらしく、入ることができなかった。そのため、入場料も一人12ユーロ50から、7ユーロ50に割引されていたが、とっても残念だった。
どんな展示があったかだが、写真を撮ることができないため、口で説明しなければいけないんだろうけど、どう説明したらいいかわからない、そんなものばかりだった。高さ5メートル、厚さ5センチくらい、幅50メートルくらいの鉄板を波状に折り曲げてそれを直立させ、間隔50センチくらいで10枚くらい並べたオブジェ、無理やり説明すればそんな感じだろうか。
とにかく印象が強く脳裏に、そしてまぶたの裏側に焼きついた。
そのまま美術館の裏庭を歩いていると、そのままビルバオ川の沿岸を歩き、旧市街まで30分ほど歩いた。雨はずっと降っていた。晴れていたらこのたびももっと趣深いものになっただろう。でもそれは雨が降っているからこそ趣深いのであった。
旧市街を歩いていると、カテドラルが見つかったが中はしまっていた。そしてきょうは日曜日、どの店もしまっていて、薄暗くて、さらに柄の悪い若者も多く、さらに昼に食べたアイスクリームがきいていてなかなかおなかが空かなかったため、地下鉄に乗り込んでホテルの近くまで帰ってきた。まさよと一緒にスーパーマーケットに行こうとしていたが、日曜日だから休み。スーパーマーケットも日曜日休んでしまうのだ。さすがスペイン万歳。休息と活動の住み分けができているなって感じた。
結局ファーストフードと書かれたカフェみたいなところに入り、ハンバーガーとポテトフライを食べた。ちなみに言っておくとこれもうまかった。どうしてどこで何を食べてもおいしいんだろう。スペインって本当にすごい国だ。 -
これはサンセバスチャンの大聖堂の写真。中には入らなかったよ。
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