2006/09/23 - 2006/10/01
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pablitoさん
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2006年9月23日〜10月1日
成田→ビルバオ→サンセバスチャン→
ブルゴス→レオン→コンポステーラ→
ビーゴ→リスボン→成田
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ビルバオのホテルで昨日と同様に朝食をとった。昨日と違ったケーキが私たちが帰るときになって出されたため、若干名残惜しい気もしたが、時間がないため、先を急ぐことにした。
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ホテルを出たのが大体午前8時ころ、とぼとぼバスターミナルまで10分の道のりをスーツケースとともに歩いた。時間はまさに通勤ラッシュ。だが午前7時ではまだ真っ暗。そして午前8時でも薄暗い。日本の朝とはわけが違う。みな暗い中を学校や会社へ向かうのだ。したがって朝食は大体暗闇の中である。
(写真は HOTEL ZENIT BILBAO) -
バスターミナルで「CONTINENTAL AUTO」社の黄色いバスに乗り込み、一路ブルゴスへ。窓から見える景色は緑の濃い北部独特の光景から、やがて赤茶けた、土の色へと変化してゆく。2時間ほどのバスに乗り南へ向かうと、右側の山間に街が見えてきた。スペイン3番目のカテドラルの規模を持つ街に到着。
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バスを降りたのは目抜き通り。バスを降りて一言。「寒い!」。 吐く息が白い。北部は寒いかもしれないとは聞いていたが、ここまで寒いとは正直驚いた。長袖のトレーナーでは不十分である。聞けばここは標高1000メートルを超え、スペインの街の中でも1位2位を争うほど気温が低いところなんだそう。知らなかった。
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ブルゴスに入るといきなり、サンタマリア門の前の端が工事中。観光シーズンを終え、待ってましたとばかりに始まった復旧工事なんだろうと思う。そして門をくぐると目の前に大聖堂が姿を現した。あいにくの曇り空だったが、その雲を突き抜けても余りあるほどの堂々としたたたずまいを見せている。まさよはカメラを構えて「全部入らない」と叫んでいる。やはり広角レンズは必需品のようだ。
広場横にある観光案内所で地図をもらい、世界遺産!ブルゴス大聖堂の中へ。なんとここは撮影OKだった。でも7ユーロくらい入場料はしっかりとられてしまう。 -
中へ入ると、カテドラルの中特有の神妙な空気に体が包まれる。にぎやかに響いていた広場の談笑は、遠く彼方へ消え、静けさだけが残っている。カテドラルは中央の部屋をぐるりと取り囲む回廊式になっており、廊下の外側にはいくつもの「礼拝堂」が連なっている。そのどれもが目を見張る彫刻、そして装飾ばかり。なぜそこまでする必要があるのか、と突っ込みどころ満載の工夫がしてあった。これについては写真も何枚か掲載したいと思うが、実際に目で見てみないとすごさはわからないと思うので、ぜひブルゴスを訪れてほしい。ただし内部はいたるところで工事の真っ最中だった。
なぜか出口がみやげ物屋につながっており、みやげ物やを通らないと外に出られない仕組みになっている。スペイン人はヘラヘラ笑っている傍ら商売上手な一面も見せていた。 -
外にでて、カテドラルの裏側に回りこむと、街の路地に置かれた「ホタテ」のマーク。これこそ「サンティアゴ巡礼の道」のシンボルなのだ。巡礼に訪れる人は、帆立貝を身につけ、そして巡礼の道には、わかりやすいように帆立貝がはられているというわけだ。この道は全部で700キロくらいあると言われている。
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全部を歩いて、聖ヤコブの墓へとみな1か月以上かけて歩いて向かうのだ。私もいつか歩いてみたいと思うが、いかんせん時間がない。でも時間をつくってでも歩いてみたいと思わせる何かが、そこを歩く人の表情や、バックパックを背にした後姿からうかがえた。
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このようなバックパッカーが世界中から集まってきている。ただ日本人の姿は今回は見ることはなかった。
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午後1時からは、列車の形をした観光バスに乗り込んだ。とおおげさなことをいうが、バスでもなければ列車でもない乗り物である。ちょうど、馬車に近いだろうか。市の観光課の人が運転して、街の観光スポットをぐるりとめぐるというやつである。3ユーロ払って乗ってみたが、石畳の上を走る上に、プラスチックのいすに座って、さらに車自体の衝撃吸収力がないために、ブルゴスの町の凹凸がダイレクトに大臀筋に響く。痔持ちの方はかなりつらい思いをすることになろう。しかし大部分は普通のアスファルトの上を走るため、それほど問題はないだろう。
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ハイライトはやはりブルゴスを一望できる展望台だ。歩いていこうと思ったが、かなりの階段を上らねばならず、ここまでつれてきてもらえるだけでも、このバスにのったかいがあるというものである。
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街を一周したら、またきょうもタパスを食べた。どうしてもやめられない。前にも書いたが、スペインはどうしてこんなに料理がおいしいのだろう。
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どのバルにはいっても、どの店で食べても、すべてものもがおいしい。というか、日本の水準をはるかにこえている。まずいものがないのだ。オリーブオイルと酢はかなり使われているが、それだけではないはず。きっと素材自体の固有の味も、きっと違うのではないだろうか。
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ただひとつブルゴスで困ったことと言えば、「シエスタ」。午後2時までの営業を終わると、店はシャッターを閉めてしまう。街の活気はがらんと静まり返り、残されたのは観光客だけ。かろうじて数軒のカフェとおみやげ屋が開いているだけで、きれいさっぱりしまってしまう。まさよもサラ(日本ではザラ)の服を買おうと思っていたらしいが、なんとサラまで閉まってしまう。午後5時まで営業は再開しないのだ。でも午後5時はレオンに向かうバスの時間。残念ながらブルゴスでの買い物はあきらめるしかなかった
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公園で昼寝をしたり、エルシドの像の写真を撮影したりして、時間を使った後、バスターミナルへと戻って、コインロッカーから荷物を取り出す。スペインではどこの街のバスターミナルにもコインロッカーがあり、だいたい2ユーロくらいで利用できる。日本のようにハイテクなものではなく、ポンコツだけれども、時間制限がないのがうれしい。ブルゴスでも私たちはスーツケースを預けたが、一人分のところに、2つのスーツケースは入らない。私たちはどうがんばってもそれはできなかった。
そしてブルゴスの注意点は、バスターミナルの前にある目抜き通りからバスが出るということ。ターミナルは現在工事中のようで、地球の歩き方に乗っていた場所は工事を行っていて、チケット売り場しかなかった。 -
ブルゴスを出発し、荒涼とした大地の中を、西へ西へバスは走ってゆく。いたるところに「Camino de Santiago」の文字。
でも巡礼の道はハイウェイとは離れていると見られ、バックパックを背負った人の姿は見られなかった。青い空の下に広がる大地を見ながら、ぼーっといろんなことを考えた。 -
レオンについたのは、午後7時。前記したとおり、まだ全然明るい。バスターミナルから離れているホテルしか予約できなかったため、歩いてそのホテルまで向かった。バスターミナルにはタクシー乗り場がないのだ。
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京都、鴨川のような川を渡り、15分ほどできょうのホテル「CONDE LUNA」に到着。4つ星のホテルだということだが、サービスは5つ星のよう。ちゃんとポーターが部屋まで荷物を運んでくれたし、わからないことも丁寧に教えてくれた。そのわからないこと、ってのは、「エルコルテイングレス」がどこにあって、何時までやってるかってことだけどね。「エルコルテイングレス」ってのは、スペインの有名な都市には必ずひとつあるというデパートのこと。
ここの電化製品売り場では、なんと「足のうらマッサージ器」を見かけた。日本にも売っているあれである。街にも「マッサージ屋」を見つけた。以前にはおそらくマッサージ屋などなかったはずである。スペイン人も疲れがたまっているようだ。 -
またエルコルテイングレスには、日本のデパートよろしく地下には食料品売り場もある。しかしここのはスケールが違う。日本にはあまりみかけない、「ハム専門売り場」や「チーズ専門売り場」があって、もうその売り場の近くまでいくと、その香りが漂ってくる。
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まさよはその両方とも苦手なため、売り場には近づけなかった。でもほかの売り場も見ているといろいろ面白い。日本にはない食べ物などが豊富にあったりして、やっぱり外国にいったら観光地ばかりではなく、一度は地元の大きなスーパーマーケットに行ってみると、生活や嗜好がわかって面白いと思った。
この食料品売り場で、お惣菜2品、果物、ビール、サングリア、ポテトチップを購入して、ホテルの部屋に持ち帰って食べた。これがまたおいしい。たまには夜も外で食べないで、こういうのも全然あり。調子にのってサングリアをがぶ飲みしたら、疲れもあいまってすぐにベッドでバタンキューとなってしまった〜
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