兼六園の雪景色

2008/01/27 - 2008/01/27

「いカニばならぬ北陸」バスツアー２日目の金沢の朝。
昨晩は本格的な雪に変わったようで、朝起きると、金沢の町は白銀の世界に大変身。
念願の兼六園の雪吊の雪化粧を見ることができました。
金沢って意外に雪が積もらないそうで先週までは全く雪がなかったそうですから、今回は昨日の雪の白川郷と雪の兼六園　ダブルで見ることができてラッキー！

エリア 金沢(石川)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

兼六園は江戸時代の代表的な林泉回遊庭園で、この金沢城の外郭として城に属した庭だったそうで、五代藩主の前田綱紀が、延宝４年（１６７６年）に蓮池御亭という別荘を建て、その周りを作庭したのが始まりとされています。

蓮池門に向かう入り口の脇には、歴史を感じさせるいかにも古そうな茶店が８軒軒を並べています。

これは日本最古の噴水と言われ、園内にある霞ヶ池を水源としていて、自然の水圧で水が噴出していて、池の水位によって高さが変わリ、普通は３．５mとの事。今朝はちょっと低いようです。

噴出した水の飛沫によってツララになってます。

兼六園をイメージする写真として必ず登場する、足元が二つに分かれているこの燈籠。徽軫灯籠（ことじとうろう）と呼ばれ、水面を照らすための雪見灯籠が変化したもので、形が楽器の琴の糸を支え、音を調整する琴柱に似ているため、そう呼ばれるようになったとか。

昨年夏の岡山後楽園、先々週行った水戸の偕楽園と、ここ金沢兼六園で日本三大庭園制覇しました。

唐崎松
兼六園のなかで最も枝ぶりの見事な松で、13代斉泰公が近江八景の一つである琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松です。

兼六園は高台にあるため眼下に広がる金沢の街並みを見下ろす事ができ、眺望がひらけています。

今日は雪模様のため、ほとんどモノクロの世界で色気が全くなく、白黒写真を見ているような感じですが、徽軫灯籠の右側の木はモミジで、この兼六園の定番写真スポットも秋には素晴らしい紅葉を見せてくれるそうです。
秋の兼六園も見てみたいですね。

雁行橋
11枚の石を使って、雁が夕空に列をなして飛んでいく様をかたどった「雁行橋」。石の形が亀の甲羅に似ている事から「亀甲橋」とも言われ、この橋を渡ると長生きするとされてきましたが、今は石の磨耗が著しく通行禁止になっています。

東京ではあまり馴染みのない雪吊に関して､今日まで間違った認識をもっていたことがわかりました。放射線状に張った縄が傘のように枝に直接雪を付けないようにするものと思っていましたがそうではなく、枝に積もった雪で樹木の枝が折れないように、樹木の幹付近に柱を立て縄で枝を吊ってその重さを支える役目をしていたんですね。
一つだけ賢くなりました。

雪吊には３種類あって、これらの松はりんご吊と呼ばれる手法で、名前のとおり、もともと、青森のりんご果樹園で使われいた雪吊りだそうです。

明治紀念之標
　明治政府ができたときにつくられた建国の祖“日本武尊像”。人物像としては、日本最古のものだそうです。明治１０年の西南戦争の戦没者の霊をなぐさめる加賀藩旧士族の記念碑でもあります。

根上松
兼六園名物の一つに数えられる高さ約15ｍの黒松。この松は、13代藩主・前田斉泰が土を盛り上げて若松を植え、成長後に土を除いて根をあらわにしたものだと伝えられています。

大小40数本もの根が地上2ｍにまでせり上がった迫力の奇観を呈しています。ガジュマルの根っこのようですね。

雪の下に可愛い冬桜の花びらがのぞいてました。

冬桜も終わりの時期なのか、花は半分枯れているようです。

カラー写真なのですが、完全モノクロですね。

兼六園の中心部に位置する、霞ヶ池は園内で最も大きな池 今朝はモノトーンの世界でまったく色気があません。まるでカメラが壊れてしまったように・・・。

それにしても、一晩で結構雪が積もりましたね。昨日の夜はうっすらと雪が残ってた程度でしたが・・・

瓢池の中島に建つ、海石塔には、２つの説があり3代藩主・利常がつくらせ、金沢城の庭園にあった13層の石塔の一部を移したというのと、朝鮮出兵の際、加藤清正が持ち帰ったものを、のちに豊臣秀吉が、前田利家に贈ったという説がありますがどちらが正しいのか？

雪景色を見慣れていないせいか、何を見ても新鮮に感じてしまいますね。

この夕顔亭は、安永3年（1774年）に建てられた園内で最も古い建物。蓮池庭にあった４つの建物の一つで、当時のままの姿を今に伝える茶亭です。

瓢池
園内で最も古い時代に作庭されたとこの池。中央がくびれて、瓢箪のような形をしていることからこの名前が付けられました。

ずっとモノクロの世界が続き、木の色が新鮮に見えます。

この茶店の通りは江戸町通りと呼ばれ、なかなか風情がある家並みです。

移動時間まであと１５分。少しだけ金沢城のほうに行ってみましょう。

金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡

金沢城と兼六園はこの橋でつながっています。

この石川門は、天明８年（1788年）に再建されたもので、金沢城では三十軒長屋とこれだけが古い建物で、重要文化財に指定されています。

金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡

金沢城の搦手門で、高麗門の一の門、櫓門の二の門、続櫓と2層2階建ての石川櫓で構成された枡形門になります。

金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡

奥にある菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は平成１３年復元された新しいものです。

今は移転しましたが、戦後城内が金沢大学のキャンパスになっていた時期もあり、この門はそのときは大学の正門としても使われていたとか。

金沢城も２年前に世界遺産に追加登録申請の動きがあったそうですが、見送りになってしまったようです。

金沢城公園 玉泉院丸庭園 名所・史跡

そろそろ出発の集合時間　金沢での短時間の滞在もこれで終わり。金沢も、ゆっくり散策してみたい魅力を感じさせるいい町でした。

この旅行記へのコメント （11）

• CANさん 2008/04/20 12:50:04

  まるで水墨画の世界

  ぬいぬいさん
  
  こんにちは！CANです。私は金沢が好きで昨年は夏と秋と
  ２回行ったのですが、冬は通り過ぎただけで
  まだゆっくりと見た事はないんです。
  それにしても、前夜に雪が降って本当にラッキーでしたね！
  まるで水墨画の世界のようで本当に綺麗です！
  とくに空から少し光が差しかかっている写真が
  幻想的で素晴らしい〜。
  今年は思わず冬に行こうかな〜と思ってしまいました！

  ぬいぬいさん からの返信 2008/04/21 20:57:59

  RE: まるで水墨画の世界

  CANさん　　こんばんは
  
  書き込みありがとうございます。
  
  ここ４トラベルですずかさんに教えてもらったバスツアーでしたが、タイミング的にすごくラッキーだったようです。
  
  私が行く２，３日前までは白川郷も金沢もほとんど雪がなかったようで、１週間行くのが早ければ、平凡な光景しか見れなかったようです。
  
  バスツアーだったのであまり自由に散策する時間が取れなかったので今度またゆっくり訪ねてみたいと思ってます。

• bigwellさん 2008/03/01 12:24:17

  本日の１枚、すばらしいですね。

  ぬいぬいさんへ
  
  こんにちは、
  
  兼六園の雪景色、拝見しました。
  本日の１枚にふさわしいすばらしい写真ですね。
  静寂、まるで墨絵を見ているようなモノトーンの世界。
  シンプルな中にも深みを感じます。
  雪景色の金沢の風景堪能させていただきました。
  ありがとうございました。
  
  
  
  

  ぬいぬいさん からの返信 2008/03/02 07:42:34

  RE: 本日の１枚、すばらしいですね。

  bigwellさん　おはようございます
  
  静寂に包まれた雪の金沢、なかなか幻想的で良かったですよ。
  今回は、バスツアーで、飛騨高山、白川郷、そして金沢と３ヶ所堪能できる見所満載の格安ツアーでした。
  これって、ツアーでなければ１泊２日でここまで回らないので、バスツアーもたまにはいいなと思いますね。
  
  

• ぶうちゃんさん 2008/02/18 22:48:04

  こんばんは

  すばらしいですね。10年くらい前に一度行ったことがありますがもうほとんど記憶がありません。こんなに綺麗だった？と思いました。
  ところで当日の天気は晴れ？曇り？時間は何時ごろなんですか？すごく幻想的な写真があり気になります。教えてください。

  ぬいぬいさん からの返信 2008/02/18 22:58:42

  RE: こんばんは

  こんばんは　お気に入りリストに加えていただきありがとうございます。
  
  金沢では夜から雪が降って、朝一度雪はやんで晴れ間がのぞいたのですが、兼六園を散策中の１時間はずっと雪が降っていました。
  
  時間は朝の７時５０分頃〜８時５０分にかけてです。
  私が行った１日前にはほとんど雪がなかったそうで、雪の兼六園が見れたのはラッキーでした。

  ぶうちゃんさん からの返信 2008/02/18 23:04:49

  RE: RE: こんばんは

  そうですか朝ですか！いま妻と写真を見ていて「綺麗だねえ〜」と。
  天気はうす曇？夕日かなあ〜？と。
  すごく光の加減が絶妙です。５枚目の池の写真とかすごいですね。後半の方の池の写真もモノトーンな感じが雰囲気出ていますよね。
  

• jyugonさん 2008/01/30 00:12:10

  雪景色

  ぬいぬいさん　こんばんは〜
  
  一夜にして雪景色とはなんとラッキーなことでしょう。
  兼六園の雪景色は素晴らしい美しさですね。
  
  白川郷と金沢と雪のもたらす美しさと幽玄な雰囲気を
  存分に楽しまれたことでしょう。
  
  白川郷のライトアップも楽しみにしています。^_^;
  
  jyugon

  ぬいぬいさん からの返信 2008/01/30 09:06:22

  ライトアップ前に強制退去させられました

  jyugonさん　　おはようございます
  
  東京はめったに雪が降らないので、雪景色はとても新鮮に感じます。
  今年は、雪深い白川郷も、先週までは積雪は少なかったようですが、先週末からの本格的な雪で、行った時は積雪量９０センチになっていました。
  飛騨高山で散策後に到着したのは４時。ライトアップは５時３０分から開始でしたが、ライトアップを見る権利は事前に旅行会社の抽選に当たったバスだけとのこと。５時には駐車場から強制退去させられてしまい、わずか１時間だけの散策で残念ながら見ることが出来ませんでした。
  でも、雪の白川郷を見れただけでも良かった。
  金沢も到着した７時ころは雪がほとんどなかったのですが、一夜にして銀世界に大変身｡これまたラッキー　でも雪になれていない東京人には雪道の歩行は困難を極め、バスを降りてからホテルまでのわずかな距離をスケートリンクの上を歩いているようなツルツル、ヨチヨチ慎重に歩いてきたにもかかわらず、入口でほっとしたとたん思いっきり転倒し、痛いやら、恥ずかしいやら大変でした。
  そんなわけでバスツアーで時間の拘束もあって、今回はいつもと違って、旅の信条とする彷徨い歩くことはかなり制約がありましたが、それでも食後の夜の部と、早朝の散歩はしっかりしてきました。
  徐々にアップしますのでまた見に来てくださいね。

  jyugonさん からの返信 2008/01/30 17:29:59

  RE: ライトアップ前に強制退去させられました

  そうでしたか…残念でしたが、それだけ観光客も多いということですね。
  そうなると反ってということもありますからね。
  
  雪道のよちよち歩き、雪になれていない人間はどうしてもそうなりますね。
  雪国に行くと地元の人がどうかすぐわかりますね。
  怪我をしないでよかったですね。恥ずかしくてその場はきっとすぐに何事もなかったかのように立ち上がられたことでしょう。(^^ゞ
  
  その他のアップを楽しみにしています。
  
  jyugon

  ぬいぬいさん からの返信 2008/01/31 09:15:08

  ライトアップ見たかった

  ライトアップの準備を見ながら、白川郷を後にする悔しさ。
  見たかったですね。
  
  金沢も京都と同様、趣きある街並み　今回が２度目でしたが、いずれも団体旅行だったため、今度ゆっくり歩いてみたいですね。