2007/12/30 - 2008/01/03
6916位(同エリア11695件中)
つーさん
上海の夜景の素晴らしさは何度見ても美しい。
旅の最後に見たのは外灘や東方明珠塔で見た壮大な夜景という
よりももう少しこじんまりとはしているものの落ち着いた物に
見えた。名残惜しい、そんな感覚だが上海はいつでもすぐに
来る事の出来る距離にある。
そして成長著しいから、きっと1年後に来たらまた違う様相を
見せてくれるだろう。
楽しみに取っておけば良い、自分にそう言い聞かせながら
最後の夜景を楽しんだ。本当に素敵な街だ。本当に凄い勢いだ。
2008年の幕開けから素晴らしい景色を見て美味しい物を
沢山食べて素晴らしい体験を沢山した。
今年一年また頑張れる、勢いをそのまま自分の中に溜め込んだ
この数日。
またすぐに訪れたい中国だが、オリンピックイヤーという事も
あって中々来れそうにないかもしれない。落ち着いたらまた
きっと訪れよう。
そんな名残惜しさの中で作成した旅行記。
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- 中国東方航空
PR
-
南京東路駅から地下鉄に乗り、今度は南京西路へ
向かった。最終日の夕食を食べたいお店があったのと
そのあたりはまた素敵な夜景を見る事ができるので
楽しみな場所。 -
空はまだ紫色に焼けた色が残っている。
でもあと数時間もすると夜が訪れ、真っ暗ではない
昼間よりも明るいネオンに輝く夜が始まるのだ。 -
有名なブランドの店などが沢山ならぶ通りを
歩きながら、最後の夜を楽しんだ。 -
すぐに巨大なデパートが見えてきた。
これは日本の伊勢丹だ。私の職場の近くにも伊勢丹は
あるが、他のデパートと違ってお洒落な雰囲気がある
気がする。上海でもとても綺麗なつくりの外観と
上海に溶け込むネオンが美しかった。 -
そして見慣れた高層ビルがここにも沢山ある。
いったいどれくらいの人数がそこに暮らしている
あるいは働いているのだろうか。
人の多さ、さすが人口13億の国だ。日本の10倍
以上の人口がいるこの国ではこの人の多さはあたり
前なのかもしれない。 -
そして程なく目的の店が見えてきた。梅龍鎮酒家
(メイロンジェンジュージア)だ。駅から5分ほどで
お店に辿り着いた。外観はすごいの一言。
大通りからはちょっと奥まった位置にあるが、門で
すぐにわかった。 -
ライトアップされた外観はどこからどこまでが
お店なのかわからない。
なんとなく高級そうなイメージがあるが、一品一品は
それ程高く無い。 -
小龍宝を3つ頼んだ。飲茶メニューもあって、
他の料理が殆ど時下やグラム毎の値段表示で
高額に感じたが、こちらは一つあたりの値段表示と
なっていた。しかも安い。 -
入り口にはスタッフが立っていてすぐに中へと
案内してくれた。さて最後の夕食は何を食べようかな。 -
このような奥まった場所にある。
奥から見る大通りもまた綺麗だった。
路地が細いせいか、たまに通り過ぎていく車の
ライトが閃光のように一瞬で目の前を通り過ぎて行く。 -
デパートの入り口には正月の門松とクリスマスの
サンタが融合したような不思議なオブジェクトが
あった。サンタなのに文字は「Happy New
Year」。 -
夜が更けようとも人の波はデパートに向かう。
夜の街に煌々と輝く大きな建物。人を集めるかの
如く暖かな光を放っている。 -
中は大きく吹き抜けていて、真っ赤な飾り付けが
とっても綺麗だ。中央部ではなにかのイベントが
行われていたのだろうか。真っ赤なステージ。 -
飲食街も充実している。
瑞々しい野菜が並べられ食欲をそそる。
さっきご飯を食べたばかりなのに猛烈な寒さの中を
少し歩くだけでまたすぐにお腹が減った気がする。 -
外観は古いアパートのように見えるが、中に入って
いるテナントはお洒落なお店のようだ。
古さと新しさが美しく融合している。 -
このあたりはオフィスや商業ビルが多く建ち並び
飲食店も沢山あるようだ。マクドナルドは上海に
沢山ある。 -
前面の広場のような場所には大きなツリー状の
イルミネーションがあった。青や赤に色を変化
させながらキラキラと輝いていた。 -
こちらは青くなった瞬間。
どちらかというと青いほうが私は好きだが、
赤い方が中国の雰囲気を多く感じる。
こちらへ来てから赤色が好きになった。 -
トナカイのイルミネーションは日本でも良く見かけた。
こちらのトナカイは奥の方30メートル先位まで
沢山いた。 -
トナカイも青から赤に色を変える。
その変わる瞬間も良かった。
イルミネーションの前では女の子達がワイワイ言い
ながら記念写真を撮っていた。 -
私も負けずにシャッターを切る。
こんなイルミネーションに囲まれていると
なんだかファンタジックな気分になる。 -
上海では最初にツアーガイドに偽物に気を付けて
下さいと注意を受けていた。ランコムもデパートの
化粧品売り場で何度かみかけたが、本物かどうか
疑ってしまう。そんな目で見ている自分がちょっと
嫌だ。 -
綺麗なイルミネーションや夜景に囲まれて、まだまだ
先を目指す。そう、今目指しているのは日本のホテル
オークラが経営している花園飯店だ。
中には上海三越やいくつかレストランが入っており
建物もすごく素敵なのだ。
地下鉄1号線の陝西南路駅近くにあるが、2号線の
南京西路駅から歩いていけない距離ではなく、途中の
夜景が美しい。 -
この美しい建物は住居なのか、こんな綺麗な建物に
住めたら良いな。 -
写真に撮ると色が少し変わりそうだったが、
実際にオレンジの光に囲まれていた。空気はとても
冷たく既に手の感覚が麻痺し、心臓の鼓動もいつも
以上に少なくなって来た感じがするが、光の色は
そんな停止寸前の心臓に暖かく問いかけて力を
少しだけ分けてくれる。 -
派手なイルミネーションの建物。
いったいどれ位の電気代がかかるのかな。
それでも他のビルよりも目立つよう、
どこよりもお客さんに見えるよう沢山の光を
纏っている。 -
クリスマスが終わっても年を越しても、まだ
サンタクロースに逢える。なんだかちょっと
うらやましい国だ。 -
駅が近づいてきたのか車の交通量が少し増えて来た。
目の前に見える歩道橋の青い光がなんともいえず
綺麗だ。 -
交通量が多く歩道橋の下には沢山の車が走っている。
フロントのライトが流れるように通り過ぎていくのを
しばらく眺めていた。 -
この青い光はきっとずっと遠くからでも良く見える
のだろう。そして昨日見た東方明珠塔から眺めた
上海の広大な光絵図の中の一部となっているはずだ。 -
街中には公衆電話もまだまだ見かける事ができた。
いまや日本では携帯電話が主流となり、自宅にさえ
電話を設置しない家庭が多い。上海でも皆携帯を
持っている。驚いたのは電車の中でも人ごみの
中でもあの独特の早口と大声で喋り捲る。
日本でやったらマナー違反となることもこちらでは
普通にやられている事がある。文化の違いを凄く
感じたのが携帯だ。 -
そしてこちらも驚いたものの一つ。形は昔の日本の
郵便ポストと一緒だが、色が緑色。
ついつい赤が当たり前だと思っているとそれは自分の
中のただの常識なのだ。自分の殻の中で閉じこもった
考えは異国に来たら捨てなければ。 -
さらに歩くとまるでマカオの夜景を小さくした様な
色使い。椰子の木のイルミネーションがとても可愛い。 -
以前マカオを訪れた時にこんなステキな夜景は他には
ないだろうと勝手に決め付けていた。今でもそう
思ってしまうが、上海にはマカオの夜景とは違う
違う雰囲気の夜景があった。
そしてこの夜景を見ながら世界中にはまだまだきっと
美しい夜景が至る所にあって、きっと訪れた時には
同じような感動を再び味わう事ができるのだ。 -
手作りの雑貨を売る店がまだ開いていた。
若い店員さんが二人レジのお金を計算したり
商品を並べたり忙しくしていたが、快く中に
招き入れてくれた。結局何も買わなかったが
店を出るときも暖かい笑顔で見送ってくれた。
中国語の会話を聞いていると無愛想でともすると
怒っている様に感じてしまうが、普通に優しく
普通に暖かい人々なのだろう。 -
そしてとうとう花園飯店の近くまで来た。
ちょっとゆっくり歩きすぎて、店は閉まっている
所が多かった。さらに言うなら、あまりの寒さに
手足の感覚や頭の中までが少し寒さで麻痺して
しまったのか、中々次にどちらに向かうか
というすごく単純な事が出てこない。 -
大きな交差点を通り過ぎる車のライトがやたらと
眩しく感じたり、すぐ真横を猛スピードで走り抜ける
車の風を突風の様に感じたり、色々な感覚が
全身を包む。
この冷気は殺人的だ。首からお腹に入れたカイロの
暖かさだけが、まるでそこを鋭い刃物で刺された様に
局所的に熱く熱を帯びている。 -
夜景のひとコマを見ていると、ここが上海ではなく
ヨーロッパの街並みに感じる事もある。
なんと美しい街並みだろうか。 -
見えてきた美しい外観は花園飯店だ。
まるでディズニーシーの夜景を見ているようだ。
ディズニーシーの夜景は本当に綺麗だな、と思ったが
わざわざ作らせた物では無く、そこには人々の人生や
生活が詰まっている。 -
花園飯店に宿泊する旅行客は殆どが日本人らしい。
しかもここではめずらしく水道から出る水をそのまま
飲用として使えるとの事。
私が止まったメイフェアホテルでも綺麗な設備と
広い部屋で設備も結構充実していたが、水だけは
ミネラルウォーターが備えつけられていた。
間違って水道水で口をすすいだ時は、泥水を口に
入れたような土の味がした。
広い上海でも水道水をそのまま飲めるのはここだけ
だろうと、ツアーガイドが昨日教えてくれた。 -
花園飯店で熱いコーヒーを飲んでホテルに戻る
事とした。ホテルの前で沢山走っているタクシーの
中から強生タクシーを選んで乗った。
タクシーは大衆か強生が良いと事前に調べていたが、
他のタクシーも特に私には問題は感じられなかった。
問題があるとしたらそのスピード、前の車を本気で
あおっている運転だ。メーターはちゃんとセットして
くれた。
あっという間にホテルまで辿り着いて上海の素晴らしい
夜景は一瞬のうちに過ぎていった。寒かったが一生の
想い出に残る夜景と寒さであった。 -
翌朝の上海最後の食事はいつもどおりのモーニング
ビュッフェ。出発の便の時間の都合で仕方無いが
さすがに朝4時起きで5時の朝食は辛い。
サラダの瑞々しさが体に浸透していく。 -
空港までは観光バスで移動。朝焼けに煙る上海の
街並みに別れを告げる。
もうすぐ空港についてしまう。 -
空港の中も最後まで楽しませてくれたツリーが
大きくそびえていた。空港自体はかなり大きく
オリンピックまでには世界最大級の空港に拡張される
そうだ。 -
空港内でお土産を見て周る。飛行機の出発時間が
少し遅れてしまったので、ぶらぶらしていると
パンダのぬいぐるみがあった。中国らしいお土産。
動物園でパンダは見なかったが、いつかジャイアント
パンダを見にもう一度ここを訪れたい。 -
飛行機は定刻より少し遅れて離陸した。
さようなら上海、料理も夜景も街並も本当に
素晴らしい場所だった。そして肌で感じた勢い、
激しく天に向かって昇る龍の如く、凄まじい
成長を続ける中国。
再び訪れた時のその街並みの変化をきっと感じられる
だろう。
そんな未来への期待と楽しみを抱きながら別れを
告げる。また来るから、「再見」。
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