2007/12/30 - 2008/01/02
8189位(同エリア11695件中)
つーさん
上海と言えば恐らく殆どの人が絶品の食材である上海蟹を
まず一番に思い浮かべるのではないだろうか。
今回の旅でもそれをかなり楽しみにしていたわけだが、
2007年の最後の食事でそれを頂くことが出来た。
そして上海の最も有名な観光地ではないだろうか、豫園を訪れ
まさに中国といった風景を間近で見ることができた。
本当は夜の豫園を見たかったのだが、それはツアー。予め
決められたコースなので後の楽しみにとっておく事にする。
ただ午後の夕日に照らされる豫園も素晴らしい庭を見る事が
できたのでとてもすばらしかった。
ここでも驚きはその人の多さだ。ただでさえ細い通路を
次々とぶつかりながら進んで行く人々。ツアーだけど迷子に
なりそう。夕刻に訪れた新天地も若い人で賑わっていた。
豫園の古きよき風景とはうってかわって洗練された近代的な風景。
人の勢い、経済成長の勢い、そんな勢いの一部を旅行記で感じる
事ができたら、と思いながらまた旅行記を作ります。
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス タクシー
- 航空会社
- 中国東方航空
PR
-
七宝古鎮を訪れた後、午後のツアーは豫園(ユーユェ
ン)であった。上海中心部に程近い場所にこのような
場所があるのを誰が想像できるだろう。
日本で言えば浅草のような場所と、ガイドツアーが
紹介してくれたがスケールがすごい。浅草の落ち
着いたゆったりとした雰囲気とは違う、ここにも
中国の勢いがあった。 -
私が生まれるずっと前の事、戦時中の上海は日本軍の
侵攻を受けていた。南京大虐殺は歴史でもその存在が
あやふやだが伝わっているが、実際のところはいざ
知らず間違いなくここには反日感情を持った人々が
いる。歴史が多少誇張されて伝わっているのか、その
具合は受けとる国によって異なっているものの、
間違いなくそれはあったのだろう。豫園到着後暫くは
カメラでの民家の撮影は控えるよう注意を受けた。 -
しかし一度豫園内部まで入るとそこは観光地。
撮影も問題なしとの事、カメラを出して色々と
撮ってみた。
ただ人が次々とぶつかって来るので構えたまま
じっとしているのは難しい。 -
しかし目の前に広がるのは、出発前にイメージして
いた中国そのものだった。当たり前に広がる赤を
基調とした光景。黒くそびえ立つ建物、どれも
中国のイメージそのものだ。 -
赤い提灯がこの場所に本当に良くあっている。
海岸沿いで風が若干吹き込んで来ているが
ゆらゆらと揺れる提灯の赤い色にはしばし目を
奪われる。 -
それにしても凄い人の波だ。
そして構わず突っ込んでくる人々。
こちらに来てからずっと感じている。
この国の人々は並んだり、避けたり、譲り合ったり
という事をあまりしない。とにかくぶつかってでも
前に進む。 -
だから何度も何度もぶつかって足を踏まれて
それでも自分から前に進まないとついて行けない。
最初は戸惑ったり遠慮していた自分も、進む為には
仕方がないと思い始めていた。 -
そんな中でも繊細な造りの建物の素晴らしい
眺めをなんとかカメラに収めた。
写真にしてしまうと熱気までは私には伝えることが
できないが、その場の人々の呼吸、食べ物が発する
匂い、湯気、それらが自分を包み込んでいる。 -
この場所は中心部だろうか、広場のようになって
いたが、まさに満員電車といった感じだった。
近くには小龍包の美味しい名店があるらしく
ものすごい混雑していた。さすがにそこでは皆
行儀良く並んでいる。 -
建物を見上げればそこはまさに中国、素晴らしい
想像通りの建築物。壁も屋根も全てが素敵だった。
外観とはうって変わって内部は小奇麗に整備された
商店が並ぶ。 -
スターバックスでさえ外観はこんな感じだ。
それらはうまく調和し、違和感無く溶け込んでいる。 -
そしてこの場の雰囲気の中で私が一番気になるのは
やはり食べ物の店。あいにく自由時間がなかったので
並んだりする時間はなかったが、この中国の旅で
上海にいる間に沢山食べたいものがある。 -
ど派手な金色の看板の店が並ぶ。
その細い店先の通路を、ものすごい勢いで歩いていく
人々。 -
たまに上を見上げると午後の太陽に照らされた
美しい建物が見える。
店は殆ど一階にあるように見えるが、上の階は
住居になっているのだろうか。 -
豫園は1559年から19年かけて造られた、
私庭園から始まった。何度も戦争で破壊されたが
復興され今に至っている。豫園自体素晴らしい庭だが
ここまで歩いた商場もすさまじかった。
だがやはり庭はとても素晴らしい。 -
建物の屋根に見えるのは三国志で有名な張飛と関羽の
像。こちらは張飛の像。 -
日本では三国志といえば諸葛孔明の方が有名かつ
尊敬のまなざしを受けているが中国では関羽が神として
尊敬を受けているらしい。 -
豫園商場とは異なり落ち着いて静かな雰囲気の庭園が
続く。どちらかというとお店の並ぶ方が賑わっていて
面白いが、静かな雰囲気の庭園もこれまでの怒涛の
中国を忘れて落ち着いて観光ができる。 -
中に差し込む光がとても素敵だった。
-
天気が良く青い空に突き出すような独特の屋根の形。
もしかしたら何か意味があっての形だろうか。
波打つ壁と四方八方に向かって伸びる枝。 -
日本で言う狛犬のような銅像が建っている。
力強い姿で中に入る人をじっと睨みつけている
ようだ。 -
空が青く清々しい。
日本でも正月は晴れ渡る空がどこまでも続くような
天気になることが多かったが、こちらもそう。
明日、正月も晴れると良いな。 -
冬は陽がおちるのが早いが、傾いた日光をうまく庭に
取り入れているような暖かく柔らかい空気が漂って
いる。 -
この場所では昔お見合いが行われていたそう。
遠くに見える黒い透かし窓の向こうを女性が通り
今私が立っている場所からどんな女性かを想像する
らしい。お見合いといっても既に相手は決まっている
ので、拒否権は無く、それは女性も同じで男性を拒む
事ができないのだそうだ。 -
白い壁に太陽のオレンジの光が当たっている。
許されるならこの庭でずっと日が沈むまで
読書でもしていたい。 -
上海のビルの森とは違い、ここでは本物の木々が
沢山あって緑色がすごく落ち着くのだ。 -
鳥も沢山いる。都会のビルの中では到底住めない。
ここではそうした鳥や自然の逃げ場になっているのかも
しれない。 -
龍が象られている。壁が龍が泳ぐように波打って
いる。その表情は力強く、全ての悪を喰らい尽くす
かのようだ。この壁を超えてこの場所に入ろうとする
盗人が居たら即座に弾かれて空高く放り出されそうだ。 -
日向の暖かさが冷たい空気でかじかんだ手を
まるで温泉の暖かい湯につけた様に癒してくれる。 -
次に目指したのはお茶屋さんだった。
これはツアーに付き物のショッピングの一環だ。
お茶を入れる実演を見た後、欲しい人(欲しくない人
には強くは勧めてこなかった)には販売してくれる。
店員の話では相当安い、とのことであった。 -
お茶の器も販売されていた。面白いのは、
お茶を注ぐと黒から赤に色が変わっていく器も
あった。 -
お茶屋さんはデパートの地下のような場所にあった
ので、吹き抜けの上を見上げると綺麗な赤い飾り付け
があった。 -
さあ、豫園観光も終わり次の場所は新天地だ。
旅行記を作りながら少し調べてみると、あの反り
返った屋根は蝙蝠を表しているのだそうだ。
コウモリは中国で縁起の良い動物。 -
新天地ではそれまでとは全く違う雰囲気が広がって
いた。それはまさに都会の洗練された建物と
お洒落な街並み。流行のファッションと綺麗なカフェ。 -
ショーウィンドウの向こうにはどれも欲しくなる
ような服や小物が小奇麗に並べられている。 -
豫園を見た後だからだろうか、タイムスリップして
近未来に来た様な感覚におちいる。 -
レストランの建物もヨーロッパの街並みのようで
とても綺麗だった。 -
建物の前では女の子がポーズを撮って彼氏だろうか、
写真を何枚も撮らせていた。
何度も何度もやり直しさせているのを見ていて
私がカメラを向けたのに気を遣ってくれたのか
少しだけどいてくれたので一枚。 -
ここで暖かいコーヒーでも飲んで行きたいところで
あったが、ツアーで30分の滞在だったので時間が
無い。 -
夕刻の空が紫がかる頃に訪れた新天地は本当に
綺麗だった。そろそろ凍えるような寒さの夜が
やって来る。 -
夕食はツアーについていた上海料理のコースメニュー
だった。美しい洋館の中で食べるディナーは
中華料理にはめずらしく量が少なく不満を訴える
客も中には居たが味は良かった。 -
一番期待していた上海蟹到着。
食べ方は事前にインターネットで調べていたので
まず腹側のカラを外したりしながら美味しいみその
部分を頂いた。
でも日本の身がたっぷりの蟹に食べなれているせいか
なんとなく物足りない。 -
コース料理なので食べるのに時間がかかった。
外へ出るとあっという間に真っ暗になっていた。
今日のツアーはここまで。この後は解散し自由時間だ。
丁度、東方明珠塔の近く(すぐ真横のレストラン)で
あったのでそのまま向かう事とした。
上海蟹は味は良かったが日本の蟹を想像しては
いけない。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- いっちゃんさん 2008/01/06 12:12:46
- 注目の中国
- つーさん 今年も宜しくお願い致します
中国の知識はありませんので
台湾を対照に見せていただいていますが
伝えられている経済成長の度合いや
人の勢いが感じられますね。
楽しまれている様子が伝わってきました。
中国も訪ねてみたい国の一つです。
いっちゃん
- つーさん からの返信 2008/01/06 18:41:16
- RE: 注目の中国
- いっちゃんこんにちは、本年もよろしくお願い致します。
中国経済は本当にすさまじい勢いで成長を続けているようです。
国土の広さと豊富な資源、何より人口の多さが需要を引っ張っている
事を様々な場所で感じました。
どこに行っても人をかき分けないと前に進むのも苦労する程人が
多かったです。
私も以前台湾を訪れたことがありますが、落ち着いてゆっくりと屋台を
周ることが出来とてもよかったです。それとは人の多さが全く違う
事に本当に驚きます。
今年はいオリンピックもありますので、今年もまだまだ成長続けそうな
国ですが、あの勢いには学ぶところもありました。
今年も沢山旅行記作って行きたいと思いますので、また遊びにいらして
下さいね!
それではまた。
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