2007/09/15 - 2007/09/22
1204位(同エリア1983件中)
てつや。さん
4日目の夕方、スイスを縦断したのちツェルマットへ到着した。
すでに村の中は、世界各国から集まった大勢の観光客でいっぱいであった。実際自分も、ここで多くの日本人観光客を目にすることになった。お店の前では、日本語で書かれた看板を目にすることができ、現地では日本人が「お得意様」だということもよく分かる。
アルプスの谷深くに位置するこの村に、大勢の観光客が目当てにするものは、アルプスの「女王」マッターホルンの雄姿。だが、この日は晴れていたもののマッターホルンだけは雲に隠れて見えない・・・感動は翌日に持ち越される。
翌朝、村は零度近い真冬の寒さと谷に深く垂れこめた雲に覆われていた。やがて雲は晴れてゆく。宿のライブTVでは朝焼けに染まるアルプスの山々が映し出される。「トップ・オブ・ヨーロッパ」をめぐる旅に、ついにその感動の舞台が用意された。
ツェルマットから、登山鉄道でゴルナーグラート展望台へ。登山鉄道で登って行くたびに、雲はどんどん消えていき、マッターホルンはその雄姿を見せた。車内では歓呼の声が響き渡る。このとき、自分は別の日本人観光客と出会い、一緒に感動を共有していた。自分より年配の方でツェルマットに来るのは12年ぶりだそうだ。社会人になりたてのひよっこの私だが、やはり日本で過ごす「退屈な」日常から外に出られることが何よりの「感動」であることはよく分かる。
雲ひとつない空はどこまでも蒼く、白銀の氷河は光り輝く。そして荒々しくも優美なアルプスの山々。「言葉では言い表せない」世界だった。そしてゴルナーグラートから途中駅のリッフェルアルプまでの2時間ちょっとをハイキングした。
観光客のほとんどは、ゴルナーグラートの展望台を見てすぐ列車で引き返しているようで、ハイキングコースを歩く人の姿はまばらだった。だからこそ、雄大な景色とpricelessな時間を独り占めできるというもの。
この日記を書いている今でも、マッターホルンを見ながら歩いたこの光景、そしてこの心境が心に焼き付いている。「終わりのある」旅であるからこそ、いつかは終わる旅であるからこそ、思い出は美しく残るのであって、だからこそ自分の「人生」にも生き甲斐があるのではないのかと。そしてそんな思い出を紡ぎながら続く、自分の「終わりなき旅」
昼過ぎ、時間があればもっとほかの展望台をめぐってみたかったが、ここでツェルマットを離れた。
そして列車を乗り継ぎフランス国境へ向かう。この旅における未曽有の苦労が、鮮やかな思い出として今残っているとは、つゆにも知らずに。。。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
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ツェルマット駅前
村の中はガソリン車は通行禁止。代わりに、馬車や電気自動車がタクシー代わりに走っています。 -
にぎわう村のメインストリート
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夕暮れのツェルマット
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マッターホルンにだけ、雲がかかって見えないなんて・・・↓↓
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翌朝の村から。
だんだん雲がはれてゆく・・・ -
ついに雲が晴れた!
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電車で上がるにつれて、谷を覆っていた雲も消えてゆき、、、
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マッターホルンの姿も現れる
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ほかの山々や氷河の姿もどんどん現れてゆき、、
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モンテローザ発見!
スイスとイタリアの最高峰 -
ゴルナーグラート展望台に到着!!
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ゴルナーグラート駅とマッターホルン
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ゴルナーグラート展望台とマッターホルン
標高3100mぐらい -
360度の大パノラマ
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コブみたいなリスカム
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ドーム
スイス国内の最高峰 -
空はどこまでも蒼く、風が気持ちいい。
現在の気温は、、、零度! -
ゴルナーグラートより
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ゴルナーグラートより
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ゴルナーグラートより
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ゴルナーグラートより
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ゴルナーグラートより
・・・ハイジは? -
ゴルナーグラートより、下界まで歩いて下る。
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マッターホルンと池と登山電車と・・・
ハイキングでの最高の絶景 -
さっきの池で、「逆さマッターホルン」を見事に撮影!!
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マッターホルンに最接近!!
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ツェルマットの谷間が見えてきた
歩いてくる人は本当に少ない・・・だから本当に道があってるのかどうかちょっと不安・・・ -
途中駅のリッフェルベルク駅
標高2500mぐらい -
リッフェルベルクからのマッターホルン
またちょっと違った雰囲気がgut! -
リッフェルベルクから下っていくとようやく森が見えてくる。
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やがて道は森の中へ入ってゆく
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リッフェルアルプ付近から撮ったマッターホルン
やがて道は森の中へ入っていき、マッターホルンの姿は隠れてしまう。 -
リッフェルアルプ駅に到着
標高2200mぐらい。
ざっと800mぐらい下って、ハイキングは楽しんだので(時間的にも限界)、ツェルマットまでは電車で戻る。 -
名残惜しいがこれでマッターホルンとはお別れ。。。
ここはツェルマットから電車で1時間20分、フィスプ駅で途中下車。ジュネーブ行きの快速待ち。。。 -
電車でトンネルを抜けると・・・
さっきの写真からは景色が一変!ついに「ドイツ語圏」から「フランス語圏」に入った。当然、車内のアナウンスや人々の話す声、駅の案内表示や広告もがらっと変わる。 -
途中停車駅のシオンにある古城
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マルティニ駅に到着。
ここでまた電車を乗り換える。ローヌ川の渓谷に挟まれたのどかな町。 -
マルティニ駅近くにある古城
スイスもやっぱ古城が多い。 -
フランス国境を目指して「モンブラン急行」へ!
「急行」とは名ばかりの超ローカル線☆これで山を越えてシャモニまで行く予定 -
マルティニを出発した30分はたったであろうか・・・
フランスとの国境付近。ついにモンブラン山群が姿を現す。そして、ついに旅も終盤のクライマックスへ・・・
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