2007/09/15 - 2007/09/22
486位(同エリア346件中)
てつや。さん
「トンネルを抜けると、そこはフランス
旅の終わり、一つまた一つ近づく」
ツェルマットを出て2時間余り、ローヌ渓谷の谷間を列車でひたすら西へ向かう。しばらくしてトンネルを向けると、今までの素朴な丘や村が、太陽が燦々と照りつける一面のブドウ畑に早変わりする。それとともに、乗客たちの話す言葉もドイツ語からフランス語へと変わる。こんなにも狭い国の中で、こんなにも国の雰囲気がガラリと変わるのは、スイスぐらいじゃないか・・・そう感じざるをえない。
とはいえ、フランス語の不自由なこの筆者は、これ以降とかく苦労する。今まで読めていた町中の案内や看板など、読みづらくなってしまったのだから。
まぁそれだけが原因ではない。確かにあの時はついていなかった。まず、シャモニへと行く列車(モンブラン急行)が国境駅で停止してしまう。。。(のちに判明したが、どうやらフランス側の区間が工事中で、ちょうどその時は運休していた。)代行バスに拾ってもらい、辛くもシャモニ駅前に着いた時にはすでに午後7時、ツェルマット出発からすでに5時間がたっていた。
また、「地球の○き方」のシャモニの地図が明らかに間違っていて、夕暮れの寒い町中を余計に歩き回る。そしてユースホステルの位置が分からなくて途方に暮れる。(実は、ユースはシャモニの隣町にある。)
ヒマそうな駅員に行き方を教えてもらい、ローカル線で隣町まで移動したときは、すでにあたりは街灯すら少ない暗闇の中であった。もちろん右も左もわからない。
「いや~、フランスに来たの失敗したなぁ~。余計な回り道をしないで、ジュネーヴにそのまま行っていれば楽だったんじゃね?」
いろいろぼやいていると、一人の旅行者と偶然出会う。彼はシャモニから電車に乗ってユースに戻るポーランド人。彼と偶然出会ったおかげで、暗闇の中無事ユースに着くことができた。彼はイギリスで働いているらしく英語はペラペラだが、ドイツ語やフランス語混じりなので、正直会話が分からなくなる時もある(笑)
その後も何かの偶然なのか、受付のイケメンフランス人のイタズラなのか、彼と一緒の部屋となる。彼とは、いろいろ旅行について語っていた気がする。彼はジュネーヴからここに来たので、明日ジュネーヴに行く私としてはとても会話は弾んだ。地図までもらったが、フランス語で読めない~orz。気づけば今日は、朝から何も食べずに動き回り、真冬並みの寒さと慣れない土地のため疲れ果てていた。でも、あの時のシャモニの夜空の美しさは今でも忘れられない。
翌朝、雲ひとつない快晴。モンブランの雪山が眼前に迫りくるこの町の風景は、スイスでは味わえない。ポーランド人の彼とフランスの陽気なおっちゃんと朝食をとったあと、ヨーロッパ最高峰「モンブラン」を間近で見られる「エギーユ・デュ・ミディ」展望台へ向かう。途中、町まではポーランド人の彼と日本人のおばちゃんバックパッカーと一緒だった。その方は、もう4か月ほどヨーロッパを旅し続けているらしい。そりゃもう、とても羨ましいよ。。。
その後、それぞれの目的地を目指して各自で別れたが、肝心の荷物を預けるところが、この町にないことが判明。再び萎える。とはいえやむを得ないので、大きい荷物を持ったまま展望台まで行くことにした。エギーユ・デュ・ミディは、ヨーロッパ屈指の人気がある展望台のため、夏には半日待ちも珍しくないという。このときも多くの観光客でにぎわっていたが、9月下旬であったため、20分ほどの待ち時間で乗れた。町から展望台までの高低差は2800m!わずか20分ほどで富士山よりも高い場所で、ヨーロッパ最高峰の景色を堪能できる。その景色はやはりスイスとは違う。
「やっぱフランスに来てよかったなぁ~」
っと昨日の言葉はどこへやら・・・
ジュネーヴへ行くバスは午後4時発。昼過ぎには町に戻っており、もう一つぐらい展望台へ行ける時間があったが、大きい荷物を持っている以上あまり移動はできない。町中のマックや広場でひたすら時間をつぶしていた。そんな、あわただしい時間はあっという間に過ぎていき、気づけばもう旅は終わろうとしている。こんな間近でアルプスの山々を眺めることももうないであろう。山々とともに、人々との様々な出会いの美しさ。一期一会の旅路はもう終わる。
終りがあるからこそ、美しいということ。
苦労して得たものであるからこそ、美しいということ。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
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シャモニ・モンブラン駅前に到着
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夕日に照らされたモンブランの山々
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町の広場から、お気に入りの一枚
ちょうど日本人ツアー客が通り過ぎていた(笑) -
翌朝、ユースホステル前で。
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町の広場、ソシュールとバルマ像
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絵葉書の写真にしたくなるような、そんな風景
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シャモニ・モンブラン駅前
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エギーユ・デュ・ミディへのロープウェイ乗り場
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ロープウェイについに乗る・・・!
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ロープウェイから見た、シャモニの町並み
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いよいよ氷河が間近に見える
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あの山の頂上がエギーユ・デュ・ミディ
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展望台までの途中停車駅にて
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やがて山々の上へと上がってゆく
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ヨーロッパ最高峰の眺め
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展望台とモンブラン針峰群
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展望台の上へと上がる
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エギーユ・デュ・ミディ
標高3842m
富士山よりも高い -
ヨーロッパ最高峰
モンブラン
標高4809m -
展望台からフランス側を眺める
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白銀の世界が一面に広がり、
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はるか眼下に見えるシャモニの町
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