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<br />    「トンネルを抜けると、そこはフランス<br />    <br />           旅の終わり、一つまた一つ近づく」<br /><br /><br />ツェルマットを出て2時間余り、ローヌ渓谷の谷間を列車でひたすら西へ向かう。しばらくしてトンネルを向けると、今までの素朴な丘や村が、太陽が燦々と照りつける一面のブドウ畑に早変わりする。それとともに、乗客たちの話す言葉もドイツ語からフランス語へと変わる。こんなにも狭い国の中で、こんなにも国の雰囲気がガラリと変わるのは、スイスぐらいじゃないか・・・そう感じざるをえない。<br /><br />とはいえ、フランス語の不自由なこの筆者は、これ以降とかく苦労する。今まで読めていた町中の案内や看板など、読みづらくなってしまったのだから。<br /><br />まぁそれだけが原因ではない。確かにあの時はついていなかった。まず、シャモニへと行く列車(モンブラン急行)が国境駅で停止してしまう。。。(のちに判明したが、どうやらフランス側の区間が工事中で、ちょうどその時は運休していた。)代行バスに拾ってもらい、辛くもシャモニ駅前に着いた時にはすでに午後7時、ツェルマット出発からすでに5時間がたっていた。<br />また、「地球の○き方」のシャモニの地図が明らかに間違っていて、夕暮れの寒い町中を余計に歩き回る。そしてユースホステルの位置が分からなくて途方に暮れる。(実は、ユースはシャモニの隣町にある。)<br />ヒマそうな駅員に行き方を教えてもらい、ローカル線で隣町まで移動したときは、すでにあたりは街灯すら少ない暗闇の中であった。もちろん右も左もわからない。<br /><br />「いや~、フランスに来たの失敗したなぁ~。余計な回り道をしないで、ジュネーヴにそのまま行っていれば楽だったんじゃね?」<br /><br />いろいろぼやいていると、一人の旅行者と偶然出会う。彼はシャモニから電車に乗ってユースに戻るポーランド人。彼と偶然出会ったおかげで、暗闇の中無事ユースに着くことができた。彼はイギリスで働いているらしく英語はペラペラだが、ドイツ語やフランス語混じりなので、正直会話が分からなくなる時もある(笑)<br /><br />その後も何かの偶然なのか、受付のイケメンフランス人のイタズラなのか、彼と一緒の部屋となる。彼とは、いろいろ旅行について語っていた気がする。彼はジュネーヴからここに来たので、明日ジュネーヴに行く私としてはとても会話は弾んだ。地図までもらったが、フランス語で読めない~orz。気づけば今日は、朝から何も食べずに動き回り、真冬並みの寒さと慣れない土地のため疲れ果てていた。でも、あの時のシャモニの夜空の美しさは今でも忘れられない。<br /><br />翌朝、雲ひとつない快晴。モンブランの雪山が眼前に迫りくるこの町の風景は、スイスでは味わえない。ポーランド人の彼とフランスの陽気なおっちゃんと朝食をとったあと、ヨーロッパ最高峰「モンブラン」を間近で見られる「エギーユ・デュ・ミディ」展望台へ向かう。途中、町まではポーランド人の彼と日本人のおばちゃんバックパッカーと一緒だった。その方は、もう4か月ほどヨーロッパを旅し続けているらしい。そりゃもう、とても羨ましいよ。。。<br /><br />その後、それぞれの目的地を目指して各自で別れたが、肝心の荷物を預けるところが、この町にないことが判明。再び萎える。とはいえやむを得ないので、大きい荷物を持ったまま展望台まで行くことにした。エギーユ・デュ・ミディは、ヨーロッパ屈指の人気がある展望台のため、夏には半日待ちも珍しくないという。このときも多くの観光客でにぎわっていたが、9月下旬であったため、20分ほどの待ち時間で乗れた。町から展望台までの高低差は2800m!わずか20分ほどで富士山よりも高い場所で、ヨーロッパ最高峰の景色を堪能できる。その景色はやはりスイスとは違う。<br /><br />「やっぱフランスに来てよかったなぁ~」<br /><br />っと昨日の言葉はどこへやら・・・<br />ジュネーヴへ行くバスは午後4時発。昼過ぎには町に戻っており、もう一つぐらい展望台へ行ける時間があったが、大きい荷物を持っている以上あまり移動はできない。町中のマックや広場でひたすら時間をつぶしていた。そんな、あわただしい時間はあっという間に過ぎていき、気づけばもう旅は終わろうとしている。こんな間近でアルプスの山々を眺めることももうないであろう。山々とともに、人々との様々な出会いの美しさ。一期一会の旅路はもう終わる。<br /><br />終りがあるからこそ、美しいということ。<br /><br />苦労して得たものであるからこそ、美しいということ。<br />

トップ・オブ・ヨーロッパへの旅 vol.6 ~Chamonix "Au sommet d'europe"~

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2007/09/15 - 2007/09/22

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てつや。

てつや。さん


    「トンネルを抜けると、そこはフランス
    
           旅の終わり、一つまた一つ近づく」


ツェルマットを出て2時間余り、ローヌ渓谷の谷間を列車でひたすら西へ向かう。しばらくしてトンネルを向けると、今までの素朴な丘や村が、太陽が燦々と照りつける一面のブドウ畑に早変わりする。それとともに、乗客たちの話す言葉もドイツ語からフランス語へと変わる。こんなにも狭い国の中で、こんなにも国の雰囲気がガラリと変わるのは、スイスぐらいじゃないか・・・そう感じざるをえない。

とはいえ、フランス語の不自由なこの筆者は、これ以降とかく苦労する。今まで読めていた町中の案内や看板など、読みづらくなってしまったのだから。

まぁそれだけが原因ではない。確かにあの時はついていなかった。まず、シャモニへと行く列車(モンブラン急行)が国境駅で停止してしまう。。。(のちに判明したが、どうやらフランス側の区間が工事中で、ちょうどその時は運休していた。)代行バスに拾ってもらい、辛くもシャモニ駅前に着いた時にはすでに午後7時、ツェルマット出発からすでに5時間がたっていた。
また、「地球の○き方」のシャモニの地図が明らかに間違っていて、夕暮れの寒い町中を余計に歩き回る。そしてユースホステルの位置が分からなくて途方に暮れる。(実は、ユースはシャモニの隣町にある。)
ヒマそうな駅員に行き方を教えてもらい、ローカル線で隣町まで移動したときは、すでにあたりは街灯すら少ない暗闇の中であった。もちろん右も左もわからない。

「いや~、フランスに来たの失敗したなぁ~。余計な回り道をしないで、ジュネーヴにそのまま行っていれば楽だったんじゃね?」

いろいろぼやいていると、一人の旅行者と偶然出会う。彼はシャモニから電車に乗ってユースに戻るポーランド人。彼と偶然出会ったおかげで、暗闇の中無事ユースに着くことができた。彼はイギリスで働いているらしく英語はペラペラだが、ドイツ語やフランス語混じりなので、正直会話が分からなくなる時もある(笑)

その後も何かの偶然なのか、受付のイケメンフランス人のイタズラなのか、彼と一緒の部屋となる。彼とは、いろいろ旅行について語っていた気がする。彼はジュネーヴからここに来たので、明日ジュネーヴに行く私としてはとても会話は弾んだ。地図までもらったが、フランス語で読めない~orz。気づけば今日は、朝から何も食べずに動き回り、真冬並みの寒さと慣れない土地のため疲れ果てていた。でも、あの時のシャモニの夜空の美しさは今でも忘れられない。

翌朝、雲ひとつない快晴。モンブランの雪山が眼前に迫りくるこの町の風景は、スイスでは味わえない。ポーランド人の彼とフランスの陽気なおっちゃんと朝食をとったあと、ヨーロッパ最高峰「モンブラン」を間近で見られる「エギーユ・デュ・ミディ」展望台へ向かう。途中、町まではポーランド人の彼と日本人のおばちゃんバックパッカーと一緒だった。その方は、もう4か月ほどヨーロッパを旅し続けているらしい。そりゃもう、とても羨ましいよ。。。

その後、それぞれの目的地を目指して各自で別れたが、肝心の荷物を預けるところが、この町にないことが判明。再び萎える。とはいえやむを得ないので、大きい荷物を持ったまま展望台まで行くことにした。エギーユ・デュ・ミディは、ヨーロッパ屈指の人気がある展望台のため、夏には半日待ちも珍しくないという。このときも多くの観光客でにぎわっていたが、9月下旬であったため、20分ほどの待ち時間で乗れた。町から展望台までの高低差は2800m!わずか20分ほどで富士山よりも高い場所で、ヨーロッパ最高峰の景色を堪能できる。その景色はやはりスイスとは違う。

「やっぱフランスに来てよかったなぁ~」

っと昨日の言葉はどこへやら・・・
ジュネーヴへ行くバスは午後4時発。昼過ぎには町に戻っており、もう一つぐらい展望台へ行ける時間があったが、大きい荷物を持っている以上あまり移動はできない。町中のマックや広場でひたすら時間をつぶしていた。そんな、あわただしい時間はあっという間に過ぎていき、気づけばもう旅は終わろうとしている。こんな間近でアルプスの山々を眺めることももうないであろう。山々とともに、人々との様々な出会いの美しさ。一期一会の旅路はもう終わる。

終りがあるからこそ、美しいということ。

苦労して得たものであるからこそ、美しいということ。

同行者
一人旅
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス
航空会社
スイスインターナショナルエアラインズ
  • シャモニ・モンブラン駅前に到着

    シャモニ・モンブラン駅前に到着

  • 夕日に照らされたモンブランの山々

    夕日に照らされたモンブランの山々

  • 町の広場から、お気に入りの一枚<br /><br />ちょうど日本人ツアー客が通り過ぎていた(笑)

    町の広場から、お気に入りの一枚

    ちょうど日本人ツアー客が通り過ぎていた(笑)

  • 翌朝、ユースホステル前で。

    翌朝、ユースホステル前で。

  • 町の広場、ソシュールとバルマ像

    町の広場、ソシュールとバルマ像

  • 絵葉書の写真にしたくなるような、そんな風景

    絵葉書の写真にしたくなるような、そんな風景

  • シャモニ・モンブラン駅前

    シャモニ・モンブラン駅前

  • エギーユ・デュ・ミディへのロープウェイ乗り場

    エギーユ・デュ・ミディへのロープウェイ乗り場

  • ロープウェイについに乗る・・・!

    ロープウェイについに乗る・・・!

  • ロープウェイから見た、シャモニの町並み

    ロープウェイから見た、シャモニの町並み

  • いよいよ氷河が間近に見える

    いよいよ氷河が間近に見える

  • あの山の頂上がエギーユ・デュ・ミディ

    あの山の頂上がエギーユ・デュ・ミディ

  • 展望台までの途中停車駅にて

    展望台までの途中停車駅にて

  • やがて山々の上へと上がってゆく

    やがて山々の上へと上がってゆく

  • ヨーロッパ最高峰の眺め

    ヨーロッパ最高峰の眺め

  • 展望台とモンブラン針峰群

    展望台とモンブラン針峰群

  • 展望台の上へと上がる

    展望台の上へと上がる

  • エギーユ・デュ・ミディ<br /><br />標高3842m<br /><br />富士山よりも高い

    エギーユ・デュ・ミディ

    標高3842m

    富士山よりも高い

  • ヨーロッパ最高峰<br /><br />モンブラン<br /><br />標高4809m

    ヨーロッパ最高峰

    モンブラン

    標高4809m

  • 展望台からフランス側を眺める

    展望台からフランス側を眺める

  • 白銀の世界が一面に広がり、

    白銀の世界が一面に広がり、

  • はるか眼下に見えるシャモニの町

    はるか眼下に見えるシャモニの町

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