2007/09/05 - 2007/09/05
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スキピオさん
9月5日(水)
今日は旧友4人が到着する日だ。シャルル・ド・ゴール着7:00頃の予定なので、飛行場に迎えに行くまで時間がある。
そこで、カルチェ・ラタンを散歩することにした。
写真はカルチェ・ラタンの真ん中に立つパンテオン。ここにフランスの偉人たちが眠る。ガンベッタ、ルソー、ヴォルテール、カルノー、ジャン・ムーラン、ヴィクトル・ユゴー、ゾラ、コンドルセなどなど。
この高いドームは物理学者フーコー(1819-68)の実験に最適だった。実験とは、地球の自転を証明するために、巨大な振り子を備え付けることだった(1851年)。
その振り子には、67メートルの鋼の線の先端に27キログラムの重しがつけられていた。
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【向かいの小学校】
「自由」「平等」「友愛」の文字が読める。 -
【向かいの小学校】
入り口に三色旗がたなびく。 -
【「シャ・キ・ペッシュ」通り】
カルチェ・ラタン近くのにぎやかな一郭にある、風変わりな名(「シャ・キ・ペッシュ」とは、「釣りをする猫」という意味)の通り。
この通りの一方の出口はギリシャ料理店の並ぶにぎやかな「ユシェット通り」、もう一方はノートル・ダム大聖堂が望める「モンテベロ河岸」だ。 -
【クリュニー中世美術館】
司教館の中庭にある井戸。 -
【クリュニー中世美術館】
井戸に彫られたモンスター。 -
【クリュニー中世美術館入り口】
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【クリュニー中世美術館中庭】
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【パリ大学ソルボンヌ】
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【ダンテ像】
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【ミシェル・フーコー広場】
この小さな広場に、フランス現代思想の雄、ミシェル・フーコーの名がついたのはうれしい。この広場は彼がかつて講義をしたコレージュ・ド・フランスの前にある。彼は1970年から84年までの14年間、哲学の講義を行った。 -
【コレージュ・ド・フランス】
ソルボンヌの隣にあるこの学院は知性の発信地となっている。つまり、ここで各分野の一流の学者が講義を行う。大切なのは、ここで誰でも無料で受講することができるということだ。だから、コレージュ・ド・フランスは知性の放出の場と言っても過言ではない。
スキピオもプログラムをもらいに行く。10月からだから、受講は不可能なのだが、講義予定表だけ見てもおもしろい。 -
【コレージュ・ド・フランス中庭のシャンポリオン像】
シャンポリオン(1790-1832)は、ヒエログリフ(エジプトの神聖文字)を解読した(1821年)言語の天才だ。彼はコレージュ・ド・フランスのエジプト学の講座を担当することになり、1831年に就任記念講義を行う。が、寿命があまりにも短かった。 -
【コレージュ・ド・フランス中庭のシャンポリオン像】
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【コレージュ・ド・フランス中庭】
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【パンテオン】
ソルボンヌとリセ「ルイ・ル・グラン」の間を抜け、パンテオンに出る。するとパンテオンの隣のホテルが気になった。こんなことが書いてある。
ちなみに、リセ(高校)「ルイ・ル・グラン(ルイ大王)」はロベスピエール、ドラクロワ、ヴィクトール・ユゴー、最近ではシラク、ジスカール・デスタン、ポンピドゥー真三人の大統領など有名人を多数輩出している。 -
「このホテルにおいて、1919年、春爛漫、アンドレ・ブルトンとフィップ・スーポーは、自動筆記法を編み出し、『磁場』を書き上げ、シュールレアリスムを誕生せしめた」
そうか、ここがシュールレアリスム誕生の地だったのか。スイスで生まれた、トリスタン・ツャラ率いるダダイスムがパリにやって来るのはいつだったっけ。結局は方向性を有しないダダイスムは、シュールレアリスムに吸収される。ブルトンとスーポーはその中心的存在だ。
カルチェ・ラタンの散歩はやはり文学臭がする。 -
【シュールレアリスム誕生のホテル「グラン・ゾンム・ホテル(偉人ホテル)」】
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【ホテルのマーク】
「偉人ホテル」の名は向かいのパンテオンからとっている。 -
昼時になったので、なんとなく足はムフタール通りに向かう。ムフタールは食欲増進通りとでも言うのだろうか、歩いていると空腹感に襲われる。
ところが、ムフタール通りの途中に落書きがあった。早速写真に収める。 -
【落書き】
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【落書き】
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【落書き】
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【路上のミュージシャン】
「今日は景気悪いなあ。みんな見ているだけで、ちっともコインを投げやせん。あの日本人、ただで写真撮るつもりか」 -
結局、パニーニを一つ買って、アレーヌの遺跡で食べることにする。パリには古代ローマの遺跡がそこここに残っている。最も有名なのが、先ほどのクリュニー美術館のクリュニー浴場跡だ。しかし、このアレーヌ(円形闘技場)もなかなかのものだ。だいぶ痛みが激しいせいか、モニュメントとして気取りなく、誰でも自由に入って昼食を楽しんでいる。古代ローマの遺跡が巨大なランチ・テーブルとは・・・
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【遺跡アレーヌにあるローマ風の像】
もちろんこれは複製品だ。まわりでは高校生がたくさん昼食をとっていた。 -
【「ショッセ・ダンタン・ラファイエット」駅】
4人の旧友たちと飛行場で無事合流し、まずはホテルに直行して、旅装を解き、夜のエッフェル塔に向かう。その時この駅を使う。 -
【夜のエッフェル塔】
見学を終えて、部屋で大宴会になったのは言うまでもない。
こうして今日も終わる。
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