2007　ヨルダン・エジプト旅記　0519-05

2007/05/15 - 2007/05/24

港に接岸してすぐに下船ができると思ったら、段取りが悪くて４０分近く船内で待たされる。

最初は、名前を呼ぶから呼ばれたらバスポートを受取って船を下りると係官に説明を受けるが、いっこうに名前は呼ばれず。
待たすだけ待たしてから入管で渡すと言いやがった。
これがエジプト流の洗礼らしい。
今後エジプト流儀を嫌というほど味わうことに。

何がしたかったかさっぱりわからずに船から降りろと言われる。
船から降りると外は完全に真っ暗で、船からの照明が周りを照らし出している。
船の近くに停車しているバスに乗り込むとすぐに出発した。

数分で怪しい倉庫っぽいところに連れて行かれる。
外国人旅行者一同は集められる。
これって女の子ひとりだと相当怖い感じがするんだけど・・・。

そして手荷物検査が始まる。
外国人旅行者の一人がパスポートを返してくれと言うが、後からだと撥ね付けられる。
手荷物検査が終わると、わからぬまま先行する外国人旅行者についていく。

行った先は、この捕虜収容所のような施設の出口である。
出口にいる警備員に外国人旅行者が話しかける。
パスポートの話をしていると、警備員は中に戻るように説明する。

これってたらいまわしか・・・。

すると外国人旅行者の一団に混ざっていた、台湾人らしき新婚夫婦のような二人が突破口を見つけてきてくれた。
夫婦は、我々をこの施設でわりとまともなビルの１階まで連れて行く。
ここでパスポートを受取るのだが、その前に銀行に行きビザ代を払わなくてはいけないらしい。

銀行はその建物から５０メートルほど離れた場所にある小さな建物である。
順番に並んでいると、容赦なくエジプト人が割り込んでくる。
もちろん外国人旅行者とブロックする。

外国人旅行者はバックパッカーが多い。
つまり、柔な旅人ではないので、この行為にキレそうになっている。
あちきは怒り心頭に、二人分のビザ代を払って先ほどのビルに戻る。

ここで涼しい顔したオヤジが、あちきらの苦労など知らんわ、と言わんばかりにマイペースに印紙のようなものをパスポートに貼り付けている。
これでパスポートを返されるが、エジプト入国を少しでも喜んだ者はいなかった。

これでヌエバアの入国方法は体で覚えたが、きっと二度と使わない方法に挙げられるだろう。
この入国手続きに６０分もかかった。

次は飛行機で飛ぼうと心に誓う。

エリア ヌエバア(エジプト)

爆破したくなる銀行。