2005/12/27 - 2005/12/27
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トンガリキさん
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パタゴニアでは、パイネの三本塔(Torres del Paine)へトレッキングをしました。往復9時間くらいの日帰りトレッキングです。当初はパイネで「W」ではない、グレイ氷河をはしょった「N」くらいの縦走を考えていましたが、重い荷物を背負って何日も歩く体力に自信がなかったため断念しました。
このトレッキングでパタゴニアの大自然を体感することができたので、ぜひオススメです。
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三本塔「Torres del Paine」へと出発。往復9時間くらいのトレッキングです。テントは夕方撤収するので、鍵をかけておきました。外は小雨が降ったり止んだりのあいにくの天気です。スパッツ、レインウェア、ザックカバーを装着して、いざ出発。
平坦な道をQuernosまで行く道との分岐まで歩き、そこから1時間ほど単調な登りが続きます。登りが終わると眼下にはアスセンシオ川の渓谷が広がっています。ここから山の斜面づたいを川と平行して歩きます。風がほとんど無かったので険しいポイントも問題ありませんでした。 -
川と平行して歩きます。川のせせらぎの音を聞きながら歩くトレッキングは気分も最高です。トレッカーは殆ど欧米系で日本人とはすれ違いませんでした。皆、すれ違う時は、「オラ!」と挨拶します。欧米系トレッカーは歩くのが速く、すぐに抜かされてしまいます。また、荷物が皆大きくて、よくあれだけの重い荷物を担いで、あの速さで歩けるのかが不思議です。
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この河原に山小屋があり休憩します。
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パタゴニア地方によくある南極ブナの茂みを縫って歩いてゆきます。アップダウンを繰り返しながら、出発して3時間程で三本塔のベースキャンプに到着です。
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別名「中国の提灯」。木々に植生して生える植物です。
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三本塔のベースキャンプ付近。
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三本塔の展望台(ミラドール)までの急斜面。氷河によって削られた大きな石(モレーン)が斜面一面覆い尽くされており、これをよじ登りながら1時間ほどかけて登ります。
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ようやくミラドールまでたどり着きました。しんどかった。
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三本塔(Torres del Paine)と氷河湖の絶景。ここまで登らないとこの絶景を堪能することはできません。氷河によって削られた、この岩峰の圧倒的な風景にただただ見入っていました。
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岩峰のふもとには氷河があり、それが溶けて下の氷河湖に流れ込んでいます。この景色を眺めながら食べるサンドイッチは最高です。
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三本塔。左からTorre de Agostini、中央がTorre Central、右がTorre Monzino。
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氷河湖まで下りてゆき、この水をゴクゴク飲みました。パイネ山群は動物が少なく、放牧も行っていないので、川の水は飲むことが出来ます。特にこの氷河湖の水はトレッキングの登りで堪えた身体には、美味しすぎてたまりませんでした。
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三本塔に見入って佇むトンガリキ。
徐々に霧がかかってきて、やがて三本塔も霧に隠れてしまいました。 -
この急峻なモレーンの崖を下ってゆきます。
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馬に乗ってのトレッキング。この急な斜面でよく馬に乗れるなあ。
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テント場まであと1時間くらいです。夕方のバスの時間が迫っているので、足早に歩を進めます。テントに戻り、インスタントラーメンを食べた後、テントを撤収して山小屋から出るバスに乗り込みます。アマルガ湖の管理事務所付近でバスを乗り換えて、プエルトナタレスに向かいます。
プエルトナタレスに夜8時頃到着。ガスコンロ(estufa)を返却しにレンタル店まで行きましたが閉まっていました。明朝8時30分のバスでカラファテに行くので今日どうしても返却しておく必要があります。仕方ないので近くの店に入って電話を貸してもらい、レンタル店の人と話をつけて明朝の7時過ぎに店を空けてもらえるようになりました。相手はスペイン語しか話さないので、ブロークンスパニッシュで何とか切り抜けました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- Ted@CiscoTours comさん 2009/02/14 04:40:53
- ありがとうございました
- トンガリキさん、こんにちは
パイネのトレッキング情報ありがとうございました。
お陰で、トレッキング楽しめました。お礼がおそくなり申し訳ありません。
また、早々に旅行記に訪問いただきありがとうございます。
今またトンガリキさんの旅行記を見直してみみると、行く前とは違って、とても印象深いです。
パイネの尖塔もこんな風に見えるのですね!
尖塔下の湖のお水飲むの忘れてましたが、美味しそうですね(^^)
残念ながらパイネの尖塔は近くでは見られませんでしたが、旅行記にも書いたように、とても充実したトレッキングでした。
トンガリキさんの情報なしでは、こんなに楽しめなかったと思います。
ありがとうございました。
これからもよろしく。
Ted
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- Ted@CiscoTours comさん 2009/01/05 15:22:17
- はじめまして
- トンガリキさん、あけましておめでとうございます。
Torres del Paineの展望台までの日帰りトレッキング、期待通りの素敵なハイキングの様ですね。来週行く予定で、とても楽しみ。
トンガリキさんの旅行記で全体のイメージがばっちりです。
私は前泊はHosteria Las Torresで、その日の午後3時にはアマルガ湖でカラファテ行きのバスに乗る必要があります。
往復9時間のトレッキングでは、早朝5時には出なくてはなならない様ですね。ちょっとキツソウデスガ何とか頑張っていってきます。
ヨセミテのHalfDomeの5時発の13時間トレッキングに比べると標高差は少なさそうですが、やはり結構登りはきつかったですか?
帰りも4時間は覚悟必要でしょうか?
色々質問ばかりしてすみませんが、よろしくお願いいたします。
Ted
- トンガリキさん からの返信 2009/01/05 22:09:15
- RE: はじめまして
- Tedさんへ
あけましておめでとうございます。
来週パタゴニアに行かれるのですね。ものすごく、うらやましいです。どこもすばらしいところなので、思う存分満喫して来て下さい。
アマルガ湖からカラファテ行きのバスが出ているとは知りませんでした。でも、アマルガ湖からの15時のバスに乗るためには、Hosteria Las Torresからアマルガ湖のバス停に行く送迎バスの乗り継ぎを良くしておかないと、かなり厳しいのではないかと思います。パタゴニアの夜は超短いので、出発を明け方の3〜4時くらいにしても良いかもしれません。たとえ薄暗くてもAscencio谷に着くまでに明るくなれば、それまでの道は緩やかで少し広めなので問題ないかと思います。
参考までに我々のトレッキングの詳細をお話しします。
・8時にHosteria Las Torresを出発し、Italiano Campへの分岐点までの平坦な道路を20分かけて歩く。本当は5時に出発するつもりが、雨が降っていたのでぐずぐずして遅れてしまった。
・緩やかな少し広めの坂道を1時間かけて登るとAscencio谷にさしかかる。
・谷沿いの狭い道を2時間かけて上り下りしながらCamping Chilenoに到着。
・南極ブナの森の小道を上り下りしながら50分ほどで三本塔モレーンの麓のCanmpamento Torresに到着する。
・三本塔までの巨大な石が立ちはだかるモレーンを手と足を使いながらよじ登って、1時間ほどでBase Las Torresにようやく到着。
・40分ほど昼食休憩をして、午後1時半過ぎに帰り支度をする。
・バスの帰りの時刻が迫っていたので早めに歩き午後5時過ぎにHosteria Las Torresに到着する。
・インスタントラーメンを食べた後にキャンプを撤収して、午後6時くらいのバスでHosteria Las Torresからアマルガ湖へ向かう。
私は往復約9時間かかりましたが、登りは重いリュックを背負った欧米人に抜かされまくりでしたので、山歩きに慣れていれば8時間くらいで行けると思います。登りできついのは三本塔のミラドールへのモレーンです。大きな岩をよじ登りながら進んでいくのですが、この1時間の登りを克服すれば、そこには三本塔の雄姿が待っていますので頑張りましょう。また、氷河湖の水もがぶ飲みすれば疲れも吹き飛びます。
では、お気をつけて旅を楽しんで来て下さい。
トンガリキ
- Ted@CiscoTours comさん からの返信 2009/01/07 01:01:03
- RE: RE: はじめまして
- トンガリキさん、こんにちは
早速の詳細な情報ありがとうございます。
スペイン語まるでだめの私にはとても参考になります。
楽しんできますね。
> アマルガ湖からカラファテ行きのバスが出ているとは知りませんでした。
これは、カラファテ発・着の日帰りバスツアーを前日途中下車して、翌日合流すると言うやり方で、Webで見つけて現地旅行社にとってもらいました。
なお、アマルガ湖発は午後5時でした。2時間余裕ができました。
私は若くはないし、体力も有るほうでは無いので(笑)早めに出る様にします。と言って、星空も綺麗なのでしょうね。
最初はChamp Chilenonに泊まる予定だったのですが、予約取れなかったので少し残念です。ここまで2時間半ということですね。
日の出は4時ごろですか?
私も9時間を前提に日程を組みます。
貴重な情報を本当にありがとうございます。
Ted
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