ひとり旅 No.39 想い出さがし奈良の旅＜柳生の里＞奈良県柳生町

2006/08/13 - 2006/08/15

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

　奈良公園・平城宮跡から柳生の里へ

●柳生の里
　“柳生新陰流”で知られる剣豪の里・柳生は奈良市の東北部にあり自然豊かな里です。
　柳生石舟齋宗厳（せきしゅうさいむねよし）が徳川家康に無刀取りを披露し、将軍家の兵法指南役として仕えました。
　柳生但馬守宗矩（たじまのかみむねのり）の最盛期には12,500石の大名となり、大目付けの要職にもつきました。

【手記】
　奈良の想い出さがし観光は、｢吉野山をスタート地点と決めて奈良市内各観光地・史跡を攻めながら北上、柳生・伊賀上野・紫香楽・琵琶湖畔安土城まで抜けていく｣といった計画をたてていました。…とは言っても出たとこ勝負の気儘なひとり旅ですが。

　５０代半ば、猛暑の中の歩行観光、走行中はクーラーは殆どかけずに、４枚窓＆サンルーフ全開でひとり旅をしてきました。

エリア 奈良市(奈良)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

　奈良公園・平城宮跡から柳生の里へ

●ホテル「アジール奈良アネックス」
　出発です。以前、妻と２度ほど宿泊しましたが、「奈良シティーホテル」という名前でした。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅
●ホテル「アジール奈良アネックス」
　この日は朝５時起床、柳生の里から伊賀上野、琵琶湖へ車を走らせました。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●ホテル「アジール奈良アネックス」
　懐かしいホテルでした。当時、ここでお土産をたくさん買っていましたね。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

　奈良公園・平城宮跡から柳生の里へ

●ホテル「アジール奈良アネックス」
　駐車場、さあ出発です！

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●東大寺大仏殿
　昨日、猛暑の中を歩き回って観光した東大寺大仏殿が見えます。
　柳生の里は奈良公園の新薬師寺から東の方向へ２０Ｋｍ奥に入った所にあります。
　そこへ至る街道は柳生街道と呼ばれています。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里へ
　柳生一族についてこんな逸話があります。
　宮本武蔵は柳生新陰流の創始、柳生石舟斎に戦いを挑む為、柳生を訪れます。
　その宿で同じく試合を望む吉岡伝七郎宛てに送られてきた断りの手紙に添えられている芍薬の切り口を見て武蔵はその切り口の鋭さに驚きます。
　そこで武蔵は、これほどの手腕の者がいるとは柳生一族の実態は世間でいう以上なのかもしれないと思うようになります。
　これは有名な逸話です。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
　柳生の里到着。
〜柳生一族の歴史〜
　この山間の小さな里から「無刀取り」を完成し、剣聖と讃えられた柳生石舟斉宗厳をはじめ兵法指南役として徳川秀忠、家光に仕え、大目付にまで昇進した但馬守宗矩、小説などの主人公として人気のある十兵衛三厳、宗厳から柳生新陰流の道統を継ぎ、尾張柳生の祖となった兵庫助利厳ら優れた剣客を続々と生んだ柳生一族が出ています。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生の里ごあんない」
　そして、江戸時代、諸国の多くの武芸者たちが、柳生氏の名声を慕って柳生街道を往来しました。
　柳生新陰流の極意は「無刀取り」という「抜かざる剣の道」を極めたものであり、禅の哲学を取り入れた「剣禅一如」の思想は、徳川泰平の世に天下の剣として君臨しました。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生ドットコムＨＰより」
〜柳生新陰流〜
　石舟斉宗厳は上泉信綱に新陰流兵法学び、１５６５年（永禄８）一国一人の印可を得て、柳生新陰流を創始。　道統は五男宗矩に伝えられ、宗矩はさらに沢庵禅師について禅の修業を積み、剣禅一如の崇高な境地を開きました。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生の里柳生中学校」
　宗矩が会得した剣の道は、次に長男十兵衛三厳に伝授され、十兵衛は十年の諸国遍歴をはたしたあと柳生に戻って新陰流の道場を開設しました。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生中学校の裏の小道」

〜柳生一族は隠密か忍者か〜
　兵法者として異例の出世を遂げた柳生一門をめぐっていろんな話があります。
　その一つに将軍の隠密だったという話は古くからあります。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生中学校の裏の小道」
　・・・それに加えて五味康介は忍者だったのではないかという説を唱えています。
　柳生の里は、忍者として知られる甲賀と伊賀に非常に近いところにあり、柳生一族は全国に情報網を持って、その情報網を使っていち早く事態に対応したのは事実であると・・・。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生家の家老屋敷」
　柳生藩の財政立て直しを行った家老小山田主鈴（おやまだしゅれい）の旧屋敷。
　小山田主鈴は柳生家一万石の家老でした。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生家の家老屋敷」
　主鈴は、文政９年（1826)国家老として江戸から奈良に移り、柳生藩南都屋敷を預かって藩財政の立て直しに成功、弘化３年（1846)家督を譲って退隠、さきに藩公柳生但馬守俊章から賜っていたこの地に新邸を営んで余生を送りました。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生家の家老屋敷」
　それがこの屋敷で、弘化４年（1847)８月に着工、翌嘉永元年（1848)６月に上棟したものです。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生家の家老屋敷」
　主鈴は、安政３年（1856)７５歳をもってこの世を去りましたが、その子孫は明治４年（1871)の廃藩置県後もここにとどまり、旧藩主柳生俊益も三たびこの屋敷に立ち寄っています。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生家の家老屋敷」
　顔抜き。
　昭和を迎えて米蔵その他の付属施設が撤去されたりしていますが、主屋はほぼ創建当初の姿をとどめ、奈良県下では唯一の武家屋敷の遺構です。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生家の家老屋敷」
　８年半前に妻と一緒に訪れた場所です。早朝６時過ぎなもんで開いてません。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生ドットコムＨＰより」

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生ドットコムＨＰより」

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生家の家老屋敷」
　柳生石舟齋宗厳は、徳川家康に無刀取りを披露し、将軍家の兵法指南役として仕えました。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生家の家老屋敷」
　柳生但馬守宗矩の最盛期には12,500石の大名となり、大目付けの要職にもつきました。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里パンフ
「柳生ドットコムＨＰより」

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「柳生家の家老屋敷下」
　柳生新陰流”で知られる剣豪・柳生の里は奈良市の東北部にあり自然豊かな里です。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「小山田家分家」
　家老屋敷の南隣にある小山田家分家屋敷の建物。こちらの方が立派ですね。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
「小山田家分家」
　観光客の人がよく間違えるのでしょうか、「家老屋敷は隣です」と書いてありました。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
　柳生中学校前。駐車場が見当たりませんので道路待避所へ停めています。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●柳生の里
　柳生の里をあとにして。
　８年半ぶりの柳生でした。時の流れの中を潜り抜けているようです。

■想い出さがし奈良１１５０ｋｍの旅

●Ｒ１６３号走行中
　次の訪問地は、伊賀上野城です。
　柳生の里からＲ１６３号を東へ向かいました。