中禅寺湖でイタリア気分【日光旅行記２】

2007/04/28 - 2007/04/29

奥日光・元湯温泉の帰りに、中禅寺湖に立ち寄りました。
大正・昭和の観光地？？　と思いきや、
思わぬところにリゾート地としての顔がありました。

エリア 日光(栃木)

それは中禅寺湖周辺で、お寺を拝観したりお土産屋を覗いたり、フェリーに載り損ねたりしていたときのこと。

「ここ、散歩道ちゃう？」
と、土産物屋でにぎわう湖岸の反対側に向かって、湖に沿うように遊歩道があるのをおかんが発見。
「なんやろな〜なんかこの先にあんの？」
と、次のフェリーの出発時間までぼんやり待つのも退屈と、家族でそぞろ歩いてみることに。

散歩道のその奥に、突如現れた素敵な建物が･･･。

看板が立っています。
「イタリア大使館別荘記念公園」

ふむふむ、ほーほー、大正末期から戦前にかけて、中禅寺湖畔は各国大使館の別荘が建ち並ぶ国際的避暑地として賑わっていたんだ？
その中のイタリア大使館別荘をもこの1998年に栃木県が買収し、建物を復元保存したうえで公園として公開…なるほどふーん。

見て見て！このしましま模様・・・！　素敵・・・！
レンガじゃないんすよ、これ２種類の木の皮を壁に貼付けて模様を作ってるんですよ！

しましま壁をクローズアップ★
ほらね、木の皮でしょう？

天井も手抜きなしです。木目でこんな素敵な壁や天井が作り出せるなんて…。
インテリアこそばっちり西洋テイストですが、この別荘、「和と洋の融合」が素晴らしい！　現代の日本人はすっかりライフスタイルが欧米化してしまったけれど、やはり日本の風土、日本人の魂には木の家が合う！と不肖ながらワタクシ思いますよ。
（とかいいつつ、専門外なので色々勘違いのママ、つっぱしった発言をしていると思いますがそこは笑ってスルーしてくださいまし）

先程のリビングの写真の右手は、いちめんが中禅寺湖に面したサンルームというかズバリ縁側になっていて、湖面を眺めながら優雅にお茶ができます。紙コップですが無料のお茶サービスがあってほのぼの。

サンルームならぬ縁側にて、お茶をすすりつつ湖面をうっとり眺めます。この写真には写ってないけれど、湖越しに男体山の泰然とした姿も眺める事ができます。
なんやこうしていると、カナダか北欧の湖にでも佇んでいる気分。

別荘の窓から見えていた桟橋へ趣きます。

桟橋の手前にあった看板に、戦前、各国の大使館の紳士淑女がここでボート遊びやヨットレースを楽しんだ事を伝えていました。
「へー、本当に避暑地だったんだ」
どんな土地や国に行っても自分たちのライフスタイルを変えない欧米の方々には脱帽です。でもどんな国に行ってもスパリゾートを欲しがっちゃう我々日本人も一緒か〜。
などと思いつつ顔を上げると、我が家族が乗り損ねた遊覧船が湖を横切って行きました。

それにしても美しい風景。

お土産屋さんや、白鳥ボート乗り場のあるメインストリートも楽しいのですが、中禅寺湖や山々の美しさを純粋に堪能できる、ここは素晴らしいスポットだと思います。

そもそも中禅寺湖を通るこの道は、男体山を主とする山岳信仰の道だったと聞きます。
昔の信仰心厚き人びとは、この美しい景色に心洗われたんだろうなぁ。

桟橋にて、湖面に映る自分の影に手を振ってパチリ★

まったり避暑地で過ごす気分を味わえるイタリア大使館別荘記念公園。中禅寺湖に行かれたときはぜひ、訪れてみてくださいね。