2007/06/01 - 2007/06/10
367位(同エリア494件中)
きっちーさん
ランチと中華街でのお買い物をすませ、旧市街へ戻ります。
「どこいこっか」
スダちゃんが顔をのぞき込みます。
「どこでもいいよ。ミドコロなら」
「見どころねえ・・。教会いく?フルヴィエール教会」
「朝、行っちゃった」
「え・・。なんで・・」
「だってガイドブックにでてるもん」
「じゃあ、遺跡は見た?」
「あーそれは見なかったな」
「見る?」
「みるみる」
そんでは、と歩きだすスダちゃんの後ろに、くっついて行きます。
こんなんじゃ、地理は頭に入んないな。
(ラクだけど)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
-
午前中ガッコーのテスト(むろん仏語)。
午後ワタシの観光におつきあい。
夕方からは厨房仕事の、スダちゃん。
かなり疲れてます。
「テストどうだった?」
「んー?大丈夫なんじゃない」
こやつ、大物。
また坂道をてくてく歩くのも楽しそうですが、そんなコトしたらスダちゃん死にそうなので、電車でGO。
香港のと同じです。
ヴィクトリア・ピークへあがる時の。
ロープーウェイじゃなくて、車輪でガタガタ登ってくやつ。 -
なに気にこういうの好きなので、何枚も写真を撮っちゃったりして。
地下鉄やバスと同じチケットで乗車できます。
チケットは回数券が、町の雑貨屋さんなどで買えます。
なんてエラそうに言って、「スダちゃん、言葉わかんないから、10枚セットのキップ頼んで」売店でも、ひとまかせ。
これでは、ひとり旅ではありません! -
乗客は少なめ。
観光客とお年寄りだけ。
ドアの開閉以外は自動運転なので、車掌さんは運転席にいるだけです。
新聞読んでるし。
日本でやったら、写メで撮られて夕方のニュースで叩かれそうですが、こちらではしごく当たり前のよう。
「乗ってるだけだから、いなくてもいいんだけどね」
急なレールを登るので、ちいさな座席に斜めに腰かけ、窮屈そうに身じろぎます。
「今日のヒトはまだいいよ。こないだなんかメシ食ってたもん」
うーん。
のんびりしているのか、おおざっぱなのか・・。 -
ふたたび、ノートルダム・ド・フルヴィエール大聖堂。
-
見たと言っても、もう一回来ちゃう。
朝は寄らなかった、地下の礼拝堂へ。 -
そとは、だんだんと気温があがってきて、汗ばむ陽気ですが、聖堂の中はひんやり心地良いです。
-
聖堂のわき道をくだると、博物館がみえてきます。
その奥にはローマ様式の野外劇場!
すごい、すっごーい!!
大喜びですが、その前にトイレ。
「え、トイレないよ」
「博物館で借りるよ」
「だって、しゃべれないでしょ」
「平気。『トイレカシテクダサーイ』は、世界共通語」
「嘘・・。じゃあ、オレここで待ってるから」
「ハイハイ」
洞窟のような入り口をくぐり、カウンターで「トイレカシテクダサーイ」と英語でお願いします。
まったく通じず(世界共通語が〜)。
「今日は無料日です。エレベーターで地下へ行って、あがってくる見学コースが良いでしょう」(英仏混合語)と、勧められてしまいます。
ちがくて。トイレ貸してほしいだけ。
でも、まあ、無料日っていいね。
タダなんだ。ラッキー!
ついでだし・・ね。
用をすまして、スローブの廊下を早足でのぼります。
もぐらの巣のような博物館。
フロアごとにおおきな窓があり、ガラスの向こうにさきほどの遺跡がみえます。
館内に展示されているのは、この付近で発見されたローマ美術品。
石碑や、工芸品(?)のようなものが並べられています。
ううむ。
見入ってしまうわ。
イカン、待たせてるな・・。
女性のトイレは長いのサ、そういうコトにしておこう。
急いでもどったフリで出口にたどりつくと、あきれ顔で、
「みてきたでしょ。ぜったい見てまわってると思った」
ありゃりゃ、読まれてるか。
「いいけどね。オレも学校のレポート書くので、来たことあるけど、見ごたえあるしね」
そういいながら、暇をつぶしていた売店で本を広げます。
「ホラ、すごいでしょ」
その大きな本は、リヨンの写真集。
神戸の『ルミナリエ』みたいな、ライティングアートの写真が紹介されています。
「きのう話したリヨンのお祭りのやつ。すごくない?生で見ると感動するよー」
いや、ホント好きなんだな、キレイなもの系が・・。
クリスマスとかバレンタインとか、街がキラキラしていて欲しいと思うのは、ひょっとしたら男性の願望なのでは・・・?
まてまて。
女性はキレイなものが好き、男性はそうではない、という事がそもそも後付けか。
ニンゲン個別の好みがあるってコトで。
スダちゃんはキレイなもの系が好き、なのね。 -
ローマ遺跡の方へすすむと、なにやらスタッフジャンバーを着た人がたくさん。
舞台でもパーカッションのリハがおこなわれています。
「なんかやるのかな」
「人いないから、今日じゃないんじゃない?」
しばらく眺めておりましたが、観客があつまって来るでもなく、演奏だけが延々と続いています。
なんにせよ、こういう野外で、しかも遺跡で音楽が聞けるなんてゼータク! -
遺跡をくだると、町からくる道路の出入口の所に、架設の看板と、チケットボックスがこさえてあります。
前売り券を買っているカップルも。
おおっ。
ひょっとして、今夜か?
ひとあし先に聴いちゃった!ラッキー!
「ついでだから写真とろうよ」
「いいよ、オレは」
「いいじゃん、いいじゃん」
などとやっていると、
「撮りましょうか」
いきなり日本語で話しかけられます。
ご夫婦らしき二人連れ。
ドウモです、お願いしマス。
ここに来ているのだから、地元の人ではなさそうですが、思わぬところで日本語を聞くと、ちょっとビックリしてしまいます。
旧市街へつづく、ながい坂道をくだりながら振り返ると、くたびれきったスダ殿がよろめきながらついてきます。
ゴメンね、自分だけ楽しくて。 -
「次は何がみたい?食器とか調理器具とか見てく?」↑(ここらへんが調理師モード)
「そんなお店あるの?」
「リヨン市民の、憩いの場」
どんなじゃ。
食器はちょっと持ってかえるの難しそうですが、どんなデザインがあるのか、気になります。
行こう、行こう。
てなわけで、地下鉄を乗り継ぎLyon Pert-dieu駅へ。
お。
ここは、手抜きな国鉄職員が間違って売りつけた、切符の駅ではないか。
「路面電車でも行けるんだ。帰りはそれに乗ろうね」
地下鉄駅と直結のエスカレーターをのぼると、大型ショッピングセンターが現れます。
リヨンもわりと個人経営の店が、ぱらぱらあるという感じなので、まとまった店舗にちょっと腰が引けます。
「へえ〜。こんなトコあるんだ」
「ここしかないんだよ。みんな週末になると遊びに来る」
社交場かーっ!! -
これが、リヨンの社交場。
-
吹き抜けの噴水が、ハチ公前のような待ち合わせ場所として、機能中。
-
衣料品・雑貨・本屋・食料品・CD・おみやげ・スイーツ、なんでも揃う駅ビルです。
スダちゃんに連れられ、まずは調理器具・食器コーナーへ。
厨房で使う便利グッズや、テーブルコーディネートのコーナーでしばし足が止まります。
「ねえねえ、きっちーこういうの好きでしょ!」
そう言いながら突きつけられたのは、インドチックなサイケ柄がプリントされたマグ。
嫌いではないが、どーいうイメージ?
そのほか、いんちきジャポニカなど、奇妙なものをみつけてきては「これ好きでしょ?おみやげにする?」などと、詰め寄られます。
買わなきゃ、ダメ? -
「オレがいなきゃ、レストランとか行かないでしょ?食に困ったらここへ来るといいよ」
まんまと見抜かれて、連れて来られたのが、コチラ。
メガ・マーケット。
食料品のほかに、日用雑貨があますところなく網羅された、ストアです。 -
「これ、1年間もつ牛乳」
そんなもの、飲んではイケマセン!
「フランスみやげに、岩塩なんてどう?かさばんないし、高級岩塩。まろやかだよ。オレ店で嘗めてるもん」
血圧あがるぞ。
「じゃあ、水。でかボトル10本セット。町で買うよか、安いから」
たたき売りかーっ。
相変わらず、妙な勧めとブラックなコメンタリーで、店内を案内されます。
果物や野菜の、量り売りの買い方は、日本のデパ地下でもある、
?ほしいだけ袋に入れる
?そばのカウンターで計ってもらう
?カウンターでバーコードシールを貼られ、封をされた商品を、レジで精算
という、方法。
外国のお店!
慣れないと敷居が高いですが、ひととおり教えてもらえば、どこの国もそんなに変わんないものです。
高級品として、お寿司もパック売りされています。
どーしても和食が食べたくなったら、購入できます。
リヨンでそういう状態に陥ったかたは、コチラのお店へどうぞ。 -
←これが、くだものコーナー。
ビニールに好きなだけ入れて、奥にある専用カウンターで値札を貼ってもらいます。
世界遺産の町で、どういう観光かと思われそうですが、お土産屋さんをハシゴする添乗員ツアーより、はるかに助かります。
ひとり旅では、どんなふうに食事や必需品を確保するかに、いがいと時間とられます。
ひとりじゃイイお店やレストランとかって入りづらいし、自炊しようにも地理がわからないし、店を探してむやみに歩く羽目になります。
なんといっても、地元の人が使うお店は便利。
必要に迫られたとき、何とかなるような場所を、はやい段階で知っとくのは大事。
スダちゃんって、こういうトコ気が利くよね。
良い店を教えてもらい、つぎは路面電車?
「Lyon Perrache駅から、テアンとテドゥが出てるから。
その2本しかないから簡単。
テアンに乗ること。
テドゥに乗っちゃダメだよ、違うとこ行っちゃうから」
「了解」
ところで、テアンとテドゥってなんだ?
乗り場につくと、車両識別の部分に『T1』と書かれています。
おお。
フランス語だから、ティーワンじゃなくて「テ・アン」なのね、納得。
切符は、バス・メトロ・路面電車、すべて共通。
最初に切符を通した時刻から、1時間以内なら、上記3つのどの交通機関に乗り換えてもオーケイ。
ただし、初乗りの時間を打刻しないと、罰金とられます。
『コントローラー』と呼ばれる、監視員の人たちが巡回していて、乗車口や駅構内で突然チェックをはじめます。
パリではみかけませんでしたが、小さな町リヨンでは、紺の制服に身をつつんだコントローラーに、なんどか遭遇しました。
「切符の時間が残ってて、もう自分が乗らないよっていう時は、改札機のうえに置いていくのがスマート。お金無い人が、使えるように」
世界遺産の観光地とはいえ、経済格差はあるようです。
移動手段や、乗り方、ルート、買物できる場所など、不便なくすごせるように、まんべんなくレクチャーしてくれたスダちゃん。
そろそろ、厨房での仕事の時間。 -
そのまえに、空港までのTGV切符を手配してくれるそう。
「大丈夫だよ。パリで往復の買ったから」
「えっ!買っちゃったの?」
「うん。早めに買っておけば、安心でしょ」
「片道でいいって言ったのに。じゃあ払い戻そう」
「なぜ〜」
「リヨンから、直通のTGVがあるから。
わざわざパリに戻どんなくても、直で行けちゃうよ。
ギリギリまでいなよ」
「うっそ、そんな路線があるの?」
「オレの学生証で買えば、切符代も半額になるし」
「じゃあそうする(0.1秒)!駅で払い戻せる?」
「いや、出張所がBELLECOUR(ベルクール)広場にもあるから、そこ行こ」
この広場、サンデグジュぺリと『星の王子さま』の像ができていらい、リヨンの観光名所。
そんなBELLECOUR広場を囲む建物の1階が、国鉄のオフィス。
待合室と、衝立で仕切られたブースにそれぞれパソコンが置かれ、職員さんが発券業務をおこなっています。
セロテープのような番号札を取り、順番までソファーで待ちます。
番号のランプが灯り、
「ここにいて」
飛行機の時間を確認して、スダちゃんがブースに入ります。
やりとりが長いので、まったりしていると、スダちゃんがチョイチョイと手招いています。
「どしたの」
「んー、きっちー帰るの土曜日でしょ。土曜日曜は空港行きのTGVは無いんだって」
「そうなんだ。土日無いなんて変わってるね。じゃあ、もとの切符でいいよ」
「あ、それはもう払い戻しちゃったよ」
「おいーっ」
「大丈夫。席はまだあるから。
ただ、半額で行ける学割はもう売り切れ。でも25歳以下ってコトで、三分の一くらい安くなるよ」
「スダさま〜!!」
ここら辺まですべて日本語会話ですが、不信を持った係りの女性が「本当にあなたのチケットなんですね」と、確認してきます。
「もちろん自分用です!」自信たっぷりに答えたあと、「あぶねー」
スダちゃんがいたずらっぽく笑います。 -
「あしたどうする?」
「美術館!まわりまくり」
「オレ、2時に身体あくけど、待ち合わせはヴァージン・レコードでいい?」
「うん?(なに、あしたもつき合ってくれるの??)」
「あしたはさ、地下鉄で終点まで行って、そっから徒歩でこっち戻ってくるといいよ。
古い町並みがきれいだし、騙し絵のビルもあるし。
ひたすら、くだって来れば大丈夫だから。
迷ったら川のそば行って、川沿いを歩いてくれば戻れるし」
「へえ〜。挑戦してみるか。
じゃあ、待ち合わせはヴァージンの料理本のコーナーのトコで」
「そんじゃあしたね」
「おう」
スダちゃんとは、調理師学校でわりと仲は良いほうだったと思いますが、毎日顔を突き合せていても、連日ふたりきりで過ごすというのは初めてだなあ。
旅先では、ほとんどひとりでウロウロしているので、誰か一緒にいてくれると、なんか変な感じ(笑)。
違和感を感じつつも、スーパーの買物と、パン屋をつれまわし、「ハイ、ジュース重いから半分持って」などと荷物持ちをしてもらう。
ちなみに、海外のフルーツ・ジュースは100%以外を見かけません。
あの、薬品臭ただよう10%30%なんて無いから、フルーツ・ジュース大好きな人にはウレシイ。
そんな重量も100%ジュースを持たせつつ、宿にご帰還。
ご苦労、スダ氏。
ものぐさな私だったら、遊びに来た友達に毎日つき合ったりは、しないが。
こんなにマメなのに、女の影が無いよなー。
かといって、男の影も無いよなー。
それとも、私が鈍いだけで、じつは逆に遊び人とか!(考えすぎ)
疑惑の人物が、厨房に出勤して行くのを見送り、宿の周りを散策。
夕暮れ時のはずなのに、よゆうで明るいので、部屋でくつろぐ気分になれません。
果物とパンで簡単な夕食を済ませ、出発。
ホテルから1本うらの通りには、本屋さんが!
美術専門の書店で、もちろんフランス本なので読めませんが、画集は充実。
ルーヴル美術館前書店よりも、品揃えが抱負です。
良いトコ見つけたぞ。 -
あしたは、一人でリヨンめぐり。
どうにか、旅っぽくなってきたカナ?
こっち来てから、なんも自分でやってないモンな。
ようやく日が落ちた窓の向こう。
ユゴーさんのライトアップされたお姿が。
散々「見ろー!!」とプレッシャーかけられているので、一応みとくか・・。
見おろすと、広場の噴水の真ん中に立つ、ユゴーさん。
おおっ。
ホントだ。 -
きれい?
夜間撮影がうまくできなくて、ブルーライトの写真しかとれていないのですが、赤白黄色と数秒ずつ色が変わります。
こりゃ面白いや。
(3分経過)
まあ、これで一応義務は果たしたので、就寝!
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