2007/02/24 - 2007/03/05
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ajiajiroさん
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江南地方の古鎮を訪ねる旅を続けています。
今回は蘇州郊外の太湖に突き出た風光明媚な自然と歴史に彩られた半島…東山dongshanドンシャンを訪れます。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 自転車
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
西山からモーターボートに乗っておよそ15分で着いたところがここ、東山dongshanドンシャンの陸巷luxiangルーシャン古村落です。
バスで来るなら蘇州站から502路のバスに乗って1時間45分で東山鎮に着きますのでそこで500路のバスに乗り替えておよそ30ほどでここ陸巷古村に到着します。 -
ここの門票(入場券)ひとり50元です。
ここの見所は3つある碑坊、5つの堂、寒谷仙境と名付けられた展望スポットそして往時の繁栄を偲ばせる街並みなどです。 -
陸巷luxiangルーシャンのキャッチフレーズは太湖第一古村です。
のぼりにそう書いてありますので… -
陸港古村落景点図… つまり見所の案内図です。
入場券に含まれている6ヶ所の景点以外にも開放されていないお屋敷がいくつもあるようです。 -
最初の景点の懐徳堂です。
昔のお金持ちのお屋敷です。 -
内部は細かく仕切られた狭い部屋がいくつかつながっています。
写真はここの台所の様子です。 -
狭い室内ですが… なんでも鑑定団に出したら高い値段の付きそうな品物がゴロゴロしています。
仏像2体です。 -
次の景点は懐古堂です。
-
中庭の羅漢さん?です
-
ここの2階の展示室に上がると歴史を帯びた古鎮の甍の連なりが一望できます。
大きな馬頭塀がいい感じです。
馬頭塀は江南地方に多く見られる隣家からの延焼を防ぐために設けられた様式です。
うだつが上がらないの『うだつ』の一種です。 -
陸港の典型的な路地です。
ここは村落の中はみなこのような細い路地です。
手前の七輪?から盛大に煙が上がっています。 -
もう少し歩いていきますと廃品回収?の男性とすれ違いました。
廃ペットボトルや魔法瓶の古い物を回収していました。 -
入場券と一緒に渡されたチケットです。
各景点に入るたびに一枚ずつ渡していきます。
漢数字の大字の『弐』と書いてあるのは二人用と言うことだと思います。 -
3番目の景点の恵和堂です。
ここは明代の宰相だった王鏊の故居とのことです。
たぶん、ここ陸巷で一番のお金持ちだった人だと思われます。 -
ここは、さすがにゆったりとしたスペースがあり中庭などもきれいに調和がとれています。
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ここは入り口近くのホールに懸けられていた書です。
達筆すぎて読めませんが拡大してみますとなかなか味のある文字です。
文中にはここのかつての主人だった王鏊の名も見られます。 -
これは輿でしょうか?
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麒麟でしょうか?
ビールのラベルに似ていますね。
ここに飾ってあった置物を写真に撮ってみました。 -
ここで、『桔子紅了』『小城之春』『画魂』などの電視劇(テレビドラマ)の撮影もおこなわれましたと書いてありました。
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もう、すっかり春の気配が漂っていまして…
中庭のミツマタの花に蜜蜂が来ていました。
蜜蜂の後ろ足に付いているオレンジ色のかたまりは花粉ダンゴと言われる物で花粉と蜂蜜と蜜蜂の唾液の混合物で蜜蜂達の栄養源です。 -
粹和堂です。
ここがいちばん判りにくい場所にあるかも知れません。
ここ陸巷村は昔、太湖に海賊が多くいて付近の村々をおそった名残のため、独特の造りとなっているとか…
すなわち、路地が細く迷路のように入り組んでいて、高く海賊の侵入を阻む強固な門があちこちに見られます。
写真はお屋敷の中庭側から特徴のある門を撮ったものです。
http://www.kobe-du.ac.jp/env/saiki/ro04/ro4n5e/ro4n5e.html -
ここ、陸巷のいちばんの産業はみかん栽培です。
そのみかん畑の間を登って宝倹堂を目指します。
その途中で見かけた工房?です。
梁に手作業で彫刻を施しています。
ここは自動車は絶対に入って来られないような路地の奥にあります。 -
宝倹堂に到着しました。
ここは一軒だけ離れてみかん畑の中にあるのですが、入り口に『茶』ののぼりがあってお茶も飲めるようです。
あずまやでお茶を飲まないか勧められます。 -
大きな鉢の中に季節はずれの蓮の花が咲いていましたので、写真に撮っていましたところ我々に付いてきたこのお宅の奥さんが一言。『假的jiadeニセモノよ!』
そう、花は造花でした。 -
奥さんが一緒に付いてきて一生懸命説明してくれます。
もちろん、中国語なのであまりよく判りませんが… -
ここは寝室ですが、民宿をやっているので実際にここに泊まれるとのことです。
-
ここの名物の路地につくられた碑坊です。
碑坊とは普通、功績のあった人などを顕彰するために造られた鳥居のような物なのですが、ここのものは、狭い路地に造られたためか、建物と合体した形になっています。
普通は石製の碑坊が多いのですが、ここ陸巷では木造でしかも狭い路地に造られています。 -
拡大するとこんな感じです。
書かれている文字は『解元』、『會元』、『探花』など…科挙の成績優秀者を顕彰したものです。
あらたまった場所ではなくて、街中の路地の上にある碑坊は人々の暮らしにとけ込んでいました。 -
はい、前の碑坊の下にいるご婦人です。
近くには何軒かの雑貨屋さんがありました。 -
写真は村内のとある路地で見かけた偉大的領袖『毛沢東主席』の絵です。
文革時代の遺物でしょうか… 落書きと言ってしまうのはちょっと惜しいような絵でした。 -
路地にあるとあるお宅の玄関の上で見つけたものです。
似たようなものを何カ所かで見ましたのでこの地方独特の何かのおまじないだと思われます。 -
最後の景点は寒谷仙境という太湖が一望できる見晴台のような場所です。
ちょっとガスがかかっていましたが陸巷の様子が良く判ります。
山を背にして陸巷の村落が開けています。 -
さて、陸巷古村落を後にして、次の目的地、紫金庵zijinanズーチンアンに向かいます。
ここは田舎のバスで、なんとご覧のように喫煙オッケーなのです。
写真の二人は運転手さんと雑談しながらタバコを吸っていました。 -
およそ、20分ほどオンボロバスに揺られて外の景色を見ていますと紫金庵のバス停に到着です。
ここはバスを降りてからちょっと歩かなければなりません。
屋根の上で修理をしていた人に、「紫金庵は近いですか?」と聞いたところ「直ぐそこだよ、5分だ!」との答え…
実際にかかった時間は…集落を抜けて、山道を登り、2回ほど人に尋ねての20分でした。 -
川で洗濯をしていました。
のどかな風景です。 -
山道で養蜂をしていました。
なつかしい風景でした。 -
汗だくになってやっと着いた紫金庵zijinanズーチンアンです。
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紫金庵の門票(入場券)ひとり20元です。
『三世如来』『十六羅漢像』などがあります。 -
極彩色の羅漢像が有名というなんと言うことはないお寺でしたが、ここは超高級茶の碧螺春biluochun(ピールォチュン)の産地で、門前でお年寄りが自家製らしいお茶を売っていました。
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私も冷やかしてみたのですが、最初に30元と言った小さな茶筒一杯の碧螺春がすぐに10元になったのに幻滅して買いませんでした。
本物の碧螺春がそんな値段で手に入るはずはありません。
一時、中国茶に凝っていた時、上海の一流店で買い求めたことがありますが大層お高かった覚えがあります。 -
さて、また来た道をてくてくと戻ってバスに乗ります。
途中で子供連れのお年寄りが乗ってきたので席を譲りました。
3停留所乗って、彫花楼賓館のバス亭で降ります。 -
バス停の名前のとおりここは五つ星のホテルです。
その中の一部分が彫花楼で有料で公開されています。
写真の看板は彫刻大楼となっています。 -
東山彫花楼の参観券45元です。
このお屋敷は本当の名を春在楼といい、明国十一年(1922年)から三年の年月と莫大な建設費をかけてたてられたそうです。
ちなみにここの見所は三刻と言いまして、大変に良く保存された彫られていないところはないと称される門楼のレンガ彫刻、大庁の木彫、花園の石彫だそうです。 -
よくご覧下さい。
柱という柱、梁という梁すべてに見事な彫刻が施されています。 -
これはお祭りなどのときにおこなわれる人形劇のようなものらしいのですが…
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はい、中国人の大好きな金玉満堂です。
金玉満堂jinyumantangチンユィマンタンとは、中国語で「黄金や珠玉が部屋にあふれていること」という意味です。 -
窓もなんか素敵でした。
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屋根の飾り、なんて言うのか判りませんが、その下の門の上部の飾りなどが精緻を極めています。
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この部屋は書房となっていました。
日本語ですと書斎でしょうか…
素敵なステンドグラスだと思ったのですが…
どうもアクリル板のようなものを組み合わせて作ってあるようです。
中国ですから… -
さて、盛り沢山過ぎた?東山の旅を終えて杭州まで帰ることにします。
東山鎮のバスターミナルまで歩いても15分程度ですが、だいぶん疲れてきたのと時間の節約のため、そこいらにたくさんいる輪タクに乗ってバスターミナルに向かいます。
観光地ではボラレルなどと評判の悪い輪タクですが、ここでは体重の重い夫婦二人ですがわずか3元でした。
私たちが外国人、あるいは観光客に見えなかった訳ではないと思うのですが、普通の値段でした。
バスターミナルに着き、おトイレを済ませると蘇州火車站行きの502路のバスが止まっていました。
ここいら辺のバスは乗る場所によって料金が決まっていて、始発場所から終点に近づくに従ってだんだん料金が安くなっていきます。
ですから、乗り方によっては始発から一停留所乗って4元、途中から終点まで20停留所区間乗っても2元なんて場合も出てきます。
それとワンマンバスで料金は入り口にある料金箱に乗るときに入れるのですが、基本的にお釣りは出ませんし、運転手はお金に触れてはいけない決まりになっています。
では、大きなお札しか無い場合はどうするかと、100元札、50元札は問題外ですが、10元札ぐらいなら、自分で料金箱の前に立って他の乗客から回収して精算するか、あるいは運転手に断って一端10元札を料金箱に入れて置くと、次の停留所から乗ってくる乗客に運転手が料金を箱の上に置くように言ってお釣りが戻ってくる事もあります。
しかし、混んでくると忘れられてしまう事もあるので最初の方法の方が確実です。
さて、出発前の運転手さんに聞くとこのバスは14:15分発で蘇州火車站までの所要時間は105分とのこと…
16:16発の上海行きの火車の切符を持っているのでぎりぎりセーフで間に合うかどうかの微妙な時間…
中国の列車は30分前には站(駅)に着いていたいのですが、何があるかわからないので乗り換え時間16分はかなり危険です。
たぶん、私の27年に及ぶ中国旅行体験のなかで、昨日乗った西山の無料バスについで4元の料金での1時間45分のバス乗車は時間単価ですと歴代第2位の安さです。
最初はとろとろと走っていたバスですが、それでも街を抜けるとけっこう飛ばして快適に走って行きます。
結局、蘇州火車站の手前でちょっと、渋滞して数分遅れて到着したのですが…
あーら、びっくり! 蘇州駅前は大改修工事中で降ろされたのは仮設の橋を渡った遠く離れた場所…
結局、久しぶりに猛ダッシュをしまして、もうすでにホームに入っていた火車に乗り込むことができました。
では、また。 再 見 (^_^)/~
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この旅行記へのコメント (2)
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- enyasuさん 2007/05/24 23:12:42
- 猛ダッシュ
- 最後は駆け込み乗車だったのですね。
ajiajiroさんの汗をかいた姿を想像しました。
- ajiajiroさん からの返信 2007/05/25 23:25:13
- RE: 猛ダッシュ
- enyasuさん、你好!
はい、猛ダッシュでした。
PS.北朝鮮もの… 好きです。
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