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「ロシアとパリの美術館に印象派絵画を訪ねる旅」の最終コーナー。<br />オランジェリー美術館から徒歩でセーヌ川を渡り、いよいよオルセー美術館へ。<br /><br />1900年の万博のために造リ、役割が終了した鉄道の駅舎兼ホテルを、紆余曲折の末美術館にすることになり、1848年以前の美術品はルーブルに、1914以降の作品はやはり新しく出来たポンピドウセンターに展示し、オルセー美術館は19世紀の後半から20世紀の初頭迄の作品を展示するという役割分担が決められ、その結果旧印象派館の収蔵品の全てと、ルーブルからも収蔵品が移され、いみじくもその時代の印象派や後期印象派の絵画のメッカ的美術館として1986年開館し、以後世界的に名を馳せることになった。<br /><br />建物は3階まであり、絵画は主として1階と3階、2階は彫刻や工芸品が主体。<br /><br />実は私は昨年も「フランス周遊の旅」の最終コーナーでここを訪れた。<br />既定のセーヌ川クルーズとショッピングの時間を、我々夫婦はオルセー美術館見学の時間に貰った。<br />しかしその時はガイドなしでの初めての訪問と、ルーブル見学後更にノートルダム寺院からオルセー美術館まで歩いた疲れとで、充分見学したと言うには程遠いものであった。<br /><br />今回は旅行の目的からも当然のオルセー美術館学芸員の解説付き。<br />にも拘らずオルセー美術館は展示スタイルが一般の展示スタイルとかなり異なる為、何かと戸惑いを感じながらの見学となった。<br /><br />とても一筋縄では行きそうにないが、学芸員の解説を敢えて私なりに解釈し要約すると、ここでの展示の仕方は、画家ごとに纏めて見せるのでなく、時代ごと、類似作品ごとに画家を問わず展示し、時代の流れで絵画の様式がどう変化してきたかを比較しながら見せることに主眼を置き、画家ごとの作品を追っかけるのは2の次ぎなっていることです。<br />そのために同じ画家の絵があちこちに登場します。<br /><br />そしてその時代の流れをおよそ次の3段階と見る。<br /><br />?、サロンの古典主義からの脱皮と印象派の萌芽期(1階)<br />?、印象派の開花とグループの結成の時期(3階)<br />?、印象派の成熟と個性化、次の世代の台頭の時期(3階)<br /><br />1階を見終わったら奥のエスカレーターで3階へ移るのが正当な見学ルートと云うのも案内者がいないと分かりずらい点。<br /><br />時間の余裕と関心があれば続いて2階となるが、それだけに2階は空いており長椅子も有るので、疲れたら2階へ行って休むのがお勧め。<br /><br />展示されている絵画は勿論、屋上からセーヌ川対岸のルーブル美術館の屋根越しに、モンマルトル丘のサクレクール寺院のクーポラ迄広がるパリの景観も素晴らしい。<br />モンマルトル丘は明日訪問予定です。<br /><br />残念なのはアングルの「泉」とマネの「スミレの花束を持ったベルト・モリゾ」の写真をここに掲載できないことです。<br />「泉」はルーブルでの「アングル展」に、モリゾは東京都美術館の「オルセー美術館展」に遠征中。<br />(モリゾには出発前、東京都美術館に会いに行ってきました。)

印象派 in オルセー美術館

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2007/03/31 - 2007/03/31

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67

WT信

WT信さん

「ロシアとパリの美術館に印象派絵画を訪ねる旅」の最終コーナー。
オランジェリー美術館から徒歩でセーヌ川を渡り、いよいよオルセー美術館へ。

1900年の万博のために造リ、役割が終了した鉄道の駅舎兼ホテルを、紆余曲折の末美術館にすることになり、1848年以前の美術品はルーブルに、1914以降の作品はやはり新しく出来たポンピドウセンターに展示し、オルセー美術館は19世紀の後半から20世紀の初頭迄の作品を展示するという役割分担が決められ、その結果旧印象派館の収蔵品の全てと、ルーブルからも収蔵品が移され、いみじくもその時代の印象派や後期印象派の絵画のメッカ的美術館として1986年開館し、以後世界的に名を馳せることになった。

建物は3階まであり、絵画は主として1階と3階、2階は彫刻や工芸品が主体。

実は私は昨年も「フランス周遊の旅」の最終コーナーでここを訪れた。
既定のセーヌ川クルーズとショッピングの時間を、我々夫婦はオルセー美術館見学の時間に貰った。
しかしその時はガイドなしでの初めての訪問と、ルーブル見学後更にノートルダム寺院からオルセー美術館まで歩いた疲れとで、充分見学したと言うには程遠いものであった。

今回は旅行の目的からも当然のオルセー美術館学芸員の解説付き。
にも拘らずオルセー美術館は展示スタイルが一般の展示スタイルとかなり異なる為、何かと戸惑いを感じながらの見学となった。

とても一筋縄では行きそうにないが、学芸員の解説を敢えて私なりに解釈し要約すると、ここでの展示の仕方は、画家ごとに纏めて見せるのでなく、時代ごと、類似作品ごとに画家を問わず展示し、時代の流れで絵画の様式がどう変化してきたかを比較しながら見せることに主眼を置き、画家ごとの作品を追っかけるのは2の次ぎなっていることです。
そのために同じ画家の絵があちこちに登場します。

そしてその時代の流れをおよそ次の3段階と見る。

?、サロンの古典主義からの脱皮と印象派の萌芽期(1階)
?、印象派の開花とグループの結成の時期(3階)
?、印象派の成熟と個性化、次の世代の台頭の時期(3階)

1階を見終わったら奥のエスカレーターで3階へ移るのが正当な見学ルートと云うのも案内者がいないと分かりずらい点。

時間の余裕と関心があれば続いて2階となるが、それだけに2階は空いており長椅子も有るので、疲れたら2階へ行って休むのがお勧め。

展示されている絵画は勿論、屋上からセーヌ川対岸のルーブル美術館の屋根越しに、モンマルトル丘のサクレクール寺院のクーポラ迄広がるパリの景観も素晴らしい。
モンマルトル丘は明日訪問予定です。

残念なのはアングルの「泉」とマネの「スミレの花束を持ったベルト・モリゾ」の写真をここに掲載できないことです。
「泉」はルーブルでの「アングル展」に、モリゾは東京都美術館の「オルセー美術館展」に遠征中。
(モリゾには出発前、東京都美術館に会いに行ってきました。)

旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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この旅行記へのコメント (2)

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  • Maiさん 2008/04/16 18:20:57
    オルセー美術館でしょうか?
    WT信さん、はじめまして。

    プロフィールのお写真は、オルセー美術館でしょうか?
    同じところで写真を撮りましたが、こんなにカッコよくは、
    撮れませんでした。

    フランスとドイツのお写真が、沢山ありますね。
    パワーを感じます。
    とっても、参考になります。

    また、お邪魔させてください。

    Mai

    WT信

    WT信さん からの返信 2008/05/23 12:37:50
    RE: オルセー美術館でしょうか?
    Maiさん はじめまして

    返事が遅くなりお忘れかとも思いますが、プロフィールの写真がオルセーの時計のWT信です。

    今年の6月末から北欧3国へ出かける予定です。


    Maiさんのようにご自分で作られる旅行ではありませんが、是非参考にさせて下さい。

    これからも親孝行にもお仕事にも頑張ってください。

    よろしくお願いします。

    WT信

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