
2007/04/15 - 2007/04/15
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morino296さん
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約400年の歴史があり、国の重要無形民俗文化財に指定されている湖北(琵琶湖の北部)長浜の曳山まつり、子供歌舞伎を楽しみました。
このお祭りは、長浜八幡宮の例祭として、毎年4月14〜16日に行われます。
今年は、八幡宮の格式が上がった記念で、90年ぶりに12基全部の山車が神社に勢ぞろいすることになり、昨年に続き2年連続で出掛けました。
このお祭りは、源義家が「後三年の合戦」の凱旋を現した「太刀渡り」行列が始まりとされていますが、その後、羽柴(豊臣)秀吉が男児誕生を祝い、長浜の町民に砂金を贈り、町民がこれを元手に曳山を建てて八幡宮のお祭りに曳き回したものだそうです。
現在は、毎年出場の長刀山と、4基が交替で出番山となって子供歌舞伎を上演します。今年の出番山は翁山、常盤山、萬歳楼、孔雀山の4基です。
子供歌舞伎は、4月14日の自町狂言にはじまり、15日は長浜八幡宮、道中、御旅所で披露され、そして16日の後宴自町狂言まで続きます。
連日猛練習を重ねてきた子供役者たちが名演技を披露し、観客から「待ってました」「かわいい」などと声援が送られます。
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長浜の商店街を流れる運河。
水面に映る光の加減が気に入っています。 -
長浜八幡宮の鳥居
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長刀組の太刀渡り
武者を先導する力士は、ふんどしに化粧回しです。 -
長刀組太刀渡りが行われます。
2m以上もある巨大な太刀には驚きです。 -
長浜八幡宮に勢揃いした全12基の豪華絢爛な山車。
”動く美術館”とも言われます。 -
壱番山 翁山(おきなざん)(伊部町組)
絵本太功記 十段目 尼ケ崎閑居の場(あまがさきかんきょのば) -
壱番山では、三番叟から始めます。
山車の回りは黒山の人だかりです。 -
壱番山 翁山
<外題>
絵本太功記 十段目 尼ケ崎閑居の場(あまがさきかんきょのば)
<役者>
明智十兵衛光秀 小林 剣くん(11歳)
皐月・佐藤虎之助正清 三谷 寛人くん(11歳)
武智十次郎光義 石谷 貴英くん(11歳)
真柴筑前守久吉 奥長 颯太くん(9歳)
操 三谷 亮平くん(9歳)
初菊 中川 湧貴くん(9歳)
人物の名前は、微妙に捻ってあります。 -
<あらすじ>
本能寺の変で小田春長(織田信長)を討った武智光秀(明智光秀)。
が、光秀の母皐月は主君を討った我が子ヲ恥じて尼崎の閑居にこもっている。
そこへ光秀の妻操と、息子十次郎の許婚初菊が訪ねてくる。
また、皐月は一夜の宿を求めてきた旅僧を招き入れる。
十次郎が初陣の許しを請いに訪れ、初菊との祝言の盃をあげ、鎧兜に身を固め戦場に向かう。 -
光秀は、旅僧を久吉(羽柴秀吉)と見破り、障子越しに竹槍で突くが、誤って母皐月を刺してしまう。
皐月は主君を討った天罰と攻めるが光秀は聞き入れない。そこへ、全身に傷を負った十次郎が立ち返り、敗軍の模様を伝え死んでゆく。
相次ぐ肉親の死に、さすがの光秀も悲嘆の涙にくれる。
しかし、涙にくれる間もなく、陣鉦の音。
佐藤正清(加藤清正)を伴った久吉が現れ、はやる光秀に「決戦の場は、天王山」と後日の再開を約束して分かれるのでした。 -
子供歌舞伎を終えて、観衆の拍手に送られ、神社を出発する翁山。
見送り幕が見事です。 -
弐番山 常盤山(ときわざん)(呉服町組)
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<外題>一谷嫩軍記 熊谷陣屋(いちのたにふたばぐんき くまがいじんや)
<役者>
熊谷次郎直実 宇津木 智輝くん(12歳)
熊谷妻 相模 丸山 裕也くん(9歳)
源 義経 松岡 大貴くん(11歳)
堤軍次、梶原平次景高 田沢 卓巳くん(6歳)
平 経盛室 藤の方 吉原 輝くん(8歳)
白毫弥陀六(弥平兵衛宗清)宇津木 雅輝くん(9歳) -
<あらすじ>
平敦盛が、熊谷次郎直実に討ち取られたことを知った敦盛の母、藤の方は、直実が守る生田の森の陣屋において、仇を討とうとするが、直実は押し留めて、敦盛が武士らしく潔く死んで行った様を語ってきかせる。
やがて陣屋にやってきた源義経の前で、敦盛の首であると認めるが、実はそれは直実の息子、小次郎直家の首であった。 -
実は、後白河法皇の御落胤である敦盛を救うため、義経と直実が仕組んだ芝居であったのだ。
忠義のために自分の子を犠牲にすることに世の無常を感じた直実は、妻の相模と共に出家し、名も蓮生と改め、密かに助けた敦盛を、今は石屋の老人として世を忍んでいる平宗清に託し、静かに戦場を去っていく。 -
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歌舞伎を終えて、役者が揃って挨拶をします。
「ありがとうございました」 -
演技を終えて、ほっとする子供たち。
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参番山 萬歳楼(ばんざいろう)(瀬田町組)
<外題>
仮名手本忠臣蔵 七段目 一力茶屋の場
<役者>
寺岡平右エ門 西川寛路くん(11歳)
大星由良之助 坂口泰啓くん(10歳)
傾城 お軽 花澤翔流くん(9歳)
千崎弥五郎 西川昇吾くん(9歳)
大星力弥 河島寛太くん(8歳)
仲居 お登世 杉村祐門くん(8歳)
役者の名前は少しひねってあります。 -
<あらすじ>
由良之助は敵の目、世間の目をくらますために祇園の一力茶屋へ通い詰め、遊び三昧。この茶屋は勘平の女房お軽が身を潜めていた。そこへ千崎弥五郎らが決起を促しに来る。彼の供をしてきたお軽の兄寺岡平衛門も仇討の供を願い出るが、酔った由良之助は取り合わず。そこへ師直方の間者となった九太夫が現れ、酒宴となるが、由良之助はわざと錆びた刀を置き去りにして、仇討ちする気がないと悟らせる。 -
一人になった由良之助は、力弥から送られてきた書簡を釣提灯で読むが、これを二階からお軽が鏡を使って、縁の下からは九太夫が手紙を盗み見していた。かんざしの落ちる音でお軽が覗いているのを知った由良之助は、お軽を身請けしようと言い出し、喜ぶお軽。しかし、由良之助は、身請けした後、お軽を殺す気でいる。由良之助が身請け話をしに去った後、お軽の兄平衛門が現れ、お軽の話を聞いて由良之助の真意を悟った平衛門は、お軽に父親や勘平の死を話し、お軽を切ろうとし、お軽も生きる望みを失い死のうとする。そこに、由良之助が現れ、お軽の手に刀を持ち添えて縁の下の九太夫を刺し殺し、平衛門には一味への参加を許すのであった。
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