チュニジアン･ドアの街　チュニジア旅行記２１（シディ･ブ･サイド篇）

2006/08/10 - 2006/08/19

8月18日（金）。とうとうチュニジア最後の日となってしまいました。

エリア シディ・ブ・サイド(チュニジア)

9時にホテルを出発、バスはチュニスから北東に17kmに位置するシディ・ブ・サイドへ。
30分ほどで到着、メインストリートから大まかな街の様子を40分ほどで廻り、自由行動。
写真は、ダル・エル・アンナビという博物館。アラブ伝統様式の個人宅を改装し、少し前のシディ・ブ・サイドに住む人たちの暮らしぶりが見られるそうです。結構博物館好きな私は、きっと時間が足りないなぁと思い、今回はやめてきておきました。
テラスから街並みとカルタゴ湾が見渡せるそうですが、曇りがちな天気の下、どうだったんでしょう。

土産物屋が並ぶハディ・ザブルーク通り。白とチュニジアンブルーの建物に、赤い国旗がなびきます。

アラブ人が支配し、要塞化した丘の街ですが、この町の名の由来にはこんな伝説が残っています。

1270年、十字軍を率いた聖ルイ王9世は、チュニスに侵攻中没します。しかし実はベルベル人と結婚し、イスラム教に改宗、ブ・サイドと名を変えていたというのです。”シディ”は聖人に冠す称号（「シディ・サハブ」など）で、この地で生きた彼の名が街の名として残ったという。
しかしスーフィー教団の導師だったアブ・サイドという1231年に没した聖人の墓地がこの辺りにあり、巡礼者も多いことからその名になった、というのが本当のよう。

メインストリートの突き当りが、そのアブ・サイドの墓に通じる控えの間だったというところ。今ではチュニジアで最古のカフェ「カフェ・デ・ナット」へ通じる階段になっています。

なんでもない小道も、先に何かがありそうな気にさせる表情。チュニジアは、砂漠あり、ロケ地あり、海もあり多くの遺跡もあり、イスラムの文化の中にもフランスの香りがし、様々な色を持った国ですね。あぁ、名残惜しい。

では、シディ･ブ･サイドのドア･コレクションをご覧下さい。こうやって、青い扉に黒い鋲を打ってあるのが一般的。

細かい鋲打ち！

同じチュニジアンブルーでも、結構個性のある扉周り。

シディ･ブ･サイドで唯一のノン･チュニジアンブルーの扉。花々と緑に囲まれたコントラストが綺麗。

高台から見下ろすシディ・ブ・サイドの街。遠くにモスクらしき丸い屋根と尖塔が見えます。この日は曇りからだんだんと晴れてきました。空がどっちともつかない色になっています。

土の上でくつろぐ猫。やっぱり小さい。

土産物屋の店先。陶器のデザインもさることながら、人形の表情がたまりません。何か買えばよかったな。なんで買わなかったんだろう。

横道に入ると、大抵こんな風景が待っています。

チュニジア中の土産物大集合。軒下に吊り下げられた、革の飾りがコワイです。

これで本当にチュニジアから旅立ちます。

シディ・ブ・サイドを観光後に空港へ向かい、チュニスの空港でチェックイン。私たちが団体で並んでいるのに、横から割り込んでくる輩が居たので、皆のスーツケースでブロックして入れさせず。

が、もうちょっとだけ続く、旅行記。今度はチュニスからイスタンブールへ飛び、それから日本なのです。