2007/01/01 - 2007/01/07
208位(同エリア456件中)
きっちーさん
ガイドブックに振りまわされたものの、どうにかたどりついた『西塘』。
その夜、宿のご主人に誘われた先は、なんとダンス・ホール!
渋谷系クラブじゃないっスよ。
社交ダンスってやつスよ!やっほーい。
さらに、ご主人単さんが言います。
「踊ってみない?!」
まじっすか〜。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
-
これ。
翌朝撮った写真ですが、中央のブルーのシャッターをあがった二階がダンス・ホールになっています。
小説・新宿鮫シリーズの『毒猿』で、「中国ではソシアルダンスが盛んだ」というくだりがあります。
リズムにのっていれば、それなりにサマになって見えるクラブ系ダンスと違い、きちんとした型のある社交ダンスがメジャーというのは、ちょっと信じられませんでした。
まさか、目の当たりにするとは・・。
ホールで踊っている人達は、どう見てもフツーの人たちです。
服装も普段着。どこでも見られる面々。
小さな子ども連れの家族や、そこらへんを歩いていそうなカップル。
男性同士はいませんが、女性同士で踊っている人はけっこういます。
近所の人達が集まる社交場といった、あっけらかんとした雰囲気。
なのに、どの人も巧い!
熟練したステップです。
なんなんだ、この町は!
「踊ろうよ。教えてあげるから」
単さんの呼びかけに戸惑い、どう答えてよいかわからなくて、必死に首を左右に振ります。
言葉のやり取りができないのに気づいた、お婆さんが訊ねてきます。
「彼女、日本人だよ。喋れないけど、書いてみせれば通じるんだ」
単さんが言っているのがわかります。
よほど短い言葉なら、わかるんですけど。
「あらまあ」
お婆さんが目をみはります。
そうこうしている内に、単さんの横には次々と女性が寄ってきて、パートナーに誘っています。
はじめは断っていた単さんですが、やがてじっとしていられなくなり、
「ちょっとだけ。すぐにもどるから・・・」
申し訳なさそうに詫びを入れ、腰を浮かします。
お気遣いなく〜!
お爺ちゃんとお婆ちゃんにもそれぞれお誘いがかけられ、2人とも席を立ちます。
「お呼びが掛かっちゃった」
お婆ちゃんが嬉しそうにわらい、「あなたも行かない?」と目を覗き込みます。
お気遣いなく〜!!(社交ダンスなんて出来ないよ〜っ)
思い思いの踊りの輪の中で立ち止まり。
パートナーとリズムを確かめあうと、流れるようにダンスが始まります。
う、うまいっ。
お婆ちゃん、めちゃめちゃ踊ってんじゃん! -
ミラーボールの色っぽい光の中で、離れたり引き寄せたり。
泳ぐように浮遊感のあるステップを踏みながら、単さんが周りの注目を集めています。
女性陣の引きもきらないお誘いを受けるだけあって、複雑なリズムも軽々とこなしています。
パートナーの女性もリードにおとらず、かなり踊り込んでいるよう。
曲が終わり、ホールの中央が暗くなると、休憩をかねた練習時間です。
中央のミラーボールの光が落ち、周囲を囲む椅子とテーブルの頭上にライトが明るく灯ります。
席へ戻る人、暗いスペースに残ってステップを確認する人。
インストゥルメンタルがゆるやかに流れます。
頬を赤くして戻ってきた、お婆ちゃんお爺ちゃんに手を叩いて感動を伝えると、2人とも照れ笑いを浮かべます。
だって本当にスゴイよ。
失礼かもしれませんが、こんなちゃんと踊ってるお年寄りって初めてだもん。
なんかすごく健康的!
息を弾ませながら、単さんが隣に帰ってきます。
「行こう!」
単さんが言います。
「今なら誰も見てない。簡単なステップを教えてあげるよ。大丈夫、女儿(娘)にもオレが教えたんだから」(『孫』というのは単さんの娘さん?)
ダンスというのは不思議なもので、ぜったい難しそうなのに、目の前で踊ってる人をみると「自分もやってみたい」と引きつける魅力があります。
「本当に初めてなんですよ〜!」(日本語で言っても通じないけど)
カチンコチンになりながら単さんに手を引かれ、真っ暗なダンスホールに立ちます。 -
まさか中国まで来て、生まれて初めての社交ダンスのレッスンを、受けるとは!
まあ、誰も見てないからいっか(笑)。
単さんの肩に手を置き、スタートの姿勢をとります。
「まず音楽を聴いて。リズムを感じてね」
さすがに筆談は出来ないので、言葉とジェスチャーでやりとり。
「まず、君が右足を踏み出す。つぎにオレ。君が3歩進む。それをくり返すだけ、簡単でしょ?」
むむむ・・。
出来そうな気がするな。
やってみましょう。
「音楽を聴いて、いくよ」
「は、はい・・」
うす闇の中で、足元を見ながら、うろうろ。
あっ。
足、踏んじゃった!
「対不起〜っ」「大丈夫、大丈夫」
うわっ!人にぶつかった!!
もうメタメタです・・。
単さんは「下を見ないで」などと言いません。
(ビギナーは逆に見てないと、不安なんです!)
ただ「音楽を聴いて」とくり返し、リズムをとってくれます。
ステップに慣れてくると、くるっと回転させてくれたり。
少し踊れてるかも気分を、満喫させてくれます(笑)。
おお、楽しいかも!(全然できてないけど!)
インストゥルメンタルが終わり、中央のステージが明るくなってきます。
「じゃあ、本番ね」
単さんがほほ笑みます。
む〜っ。ヤケでもいいですか〜っ。
あんだけ踊れる先生には相手不足でしょうが、一応最後まで踊れました。
緊張しつつも2回ほどトライして、すっかり満足!
なんとかついていけるようになると、彼がさりげなく周りにぶつからないよう気を配ってくれているのがわかります。
この人、ホント慣れてるな〜。
9:00になり、
「そろそろ帰りませんか?」
と言うと「じゃあ、いこっか」
あっさり同意してくれます。
お爺ちゃんお婆ちゃん、おやすみなさい。
年季の入った階段を下りると、外は霧雨が降りだしています。
寒そうにしている私に、「かぶってなさい」と帽子をかぶせてくれます。
単さん、寒くないのかな?
西塘の人たちは、わりと薄着です。
う〜。
やっぱさぶい。
冬の夜だもん。
商店街を、足早に宿へもどります。
『鳳凰賓館』の薄暗い玄関。
フロントの電灯だけが、消し忘れのように、片隅を照らします。
単さんにお礼をいって、2階の部屋へ。
あ〜。ちかれた〜。
今日は、なんだか怒涛の1日だったな・・・。 -
興奮しているせいか、明け方近くに目が覚めてしまいます。
カーテンを開けると、町にはうっすら小雨がぱらついています。
ありゃ、天気わるい。
傘をささずに歩いてる人もいるか。だいじょうぶかな。
もう眠れそうにないので、カメラを持って老街に散歩に行くことに。 -
鳳凰賓館の玄関は施錠されていましたが、物音に気がついた宿の娘さんが降りてきて、カギを開けてくれます。
朝っぱらからスミマセン!
いってきま〜す。
昨日、お祖父さんが案内してくれた道を、たどります。
まず、食堂の横っちょの路地を入ります。 -
直進していくと、左右に古民家が現れます。
-
古めかしい景観。
-
橋を渡ると・・。
-
朝もやのなか。
静かな西塘。 -
しめしめ。
誰もおらんぞ。 -
いーなー。
渋いなー。 -
あの大都会、上海からバスで1時間くらいの場所だとは、ちょっと想像つきません。
こーゆうの見ちゃうと、老後は中国に住みたいと、真剣に考えちゃいますもん。
昨日の全人代で、個人の土地の所有が認められたんですっけ?
ローン組んで、どっか古民家にくらしてみたい〜! -
ホラ、ゴミ箱も西塘スタイル☆
-
3ヶ所くらいにあったかな?
トム様の『MI?西塘ロケ』看板。
もうレンタルされているので、ご覧になった方もいるかも。
映画の最後の方で、頭に爆弾埋め込まれたT・クルーズさんが、西塘の屋根やら老街を走りまわるのですが・・。
しっかし、あの映画はヒドイよ。
こんな看板よくつくってあげたよな、と中国の懐の広さと商売的な割り切りの潔さに、見習うものを感じます。
だって一貫して映画の中では、国家ぐるみの悪役なんですよ!
西塘も『上海のどこか』としてテキトーに描かれてるし、住民にいたっては悪の組織(中国)に加担する胡散臭い集団にしか見えません。
住んでる人をなんだと思ってるんだ、ハリウッドは!
『ディパーテッド』のアカデミー賞もあきれますが、中国全般大好きのきっちーとしては、「ひとこと言ってやんなよっ!」と、かなり頭にくる映画でした。
日本もそうですけど、ああやってよその国を仮想敵国にするやり方って、すっごい気持ち悪くていやです。
いいオトナが、なにやってるかな〜。 -
興奮したのでちょっとブレイク。
運河のほとりでマイナスイオン摂取。
ささくれ立つ気分を抑えましょう。
野菜不足も怒りっぽくなる原因です。
心しましょう。 -
お寺さんのようですが、まだ開いておりません。
近所の人なのか、年配の女性達が門前を掃除したり、おしゃべりしたりしています。
少し人が出てき始めています。 -
水路沿い以外にも、古い景観が残されています。
台湾の九(人分)をおもわせる、町並み。
きっとお土産屋さんなんじゃないかな? -
扉は閉じていますが、まばらに人が行きかいます。
きのうの夜、お祖父さんと単さんが「ウチのお客さん」と紹介して歩いてくれたせいか、デジカメぶらさげた観光客スタイルでも、ヘンな人が寄ってきません。
ああゆう根回しをしてもらうだけで、一人歩きが楽チンになります。
お祖父さん、ありがとー! -
「これ昨日のバスの終点かな?」
少しひらけた駐車場にでます。
そこで西塘の地図発見!
地元の人が使う道を利用していたのですが、ガイドブックによると入場ゲートがあって、そこで入場料をとられるようなコト、書いてあったよなあ・・。
歩いた限りではそんな施設は見当たりませんでした。
どこにあるんだろ?
この地図を見ても載っていないようです。
でもでも、こういう地図って1枚あると便利だということを、平遥で実感したので、どっかで購入するか。
のんびり歩いて散歩終了。
二度寝しなきゃ!
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