2007/01/01 - 2007/01/07
221位(同エリア288件中)
きっちーさん
中山東路をこんどは西へ進みます。
右手の公園に目をやり、
「日本ではラスト・エンペラー溥儀が有名ですが、ファース・トエンペラーから3代まで、皇帝の住居はここにありました」
(間違ってたらごめんなさい。英語のヒアリングで自信がないのですが)
孫さんが解説してくれます。
いまは何も建っていませんが、付近一帯を掘り返しています。発掘復元作業がされているのかも。
部分的に聞き取って、やっとこさっとこ答えているだけなので、当然、みずから話題を切り出せない。
英語は初心者以下ですが、孫さんはなにかと話しかけてくれます。
「妻は、KAT−TUNや『千と千尋の神隠し』が大好きです!」
「私はマージャンが得意なんです。6歳からはじめました。中国の正月(旧正月)は一週間ほど休みになり、みな帰省します。出費がかさむ時期ですから、いつも集まった親戚連中をカモにして稼いでいます」
おちゃめな孫さんとの会話に、戦時中の陰惨な話は出てこず、次に行く先も国民党政府の本部だったという孫文ゆかりの施設のようで、南京を訪れた意図が彼に伝わっているのか、いまいち疑問です。
いわゆる「反日」的な発言も、論争も、彼の口からは出ません。
まあ、日本に良い感情を持たない人が案内をかってくれるとも思えませんが。
私だったら、配偶者の友人のバイト先の知り合いの教え子の言葉の通じないガイジンを案内するなんて・・・やんないなあ〜。
孫さんが尋ねたのはひとつだけです。
「日本で『南京』はどのように知られているのですか?」
本当はもっと仰りたいことも、ただしたい所もあったでしょうが、受け手がエーゴ解読能力ゼロでは難しい質問はできません。スイマセン。
「いまは『南京大虐殺』を知らない若者たちもいます。また知っていることで、南京から足が遠のく日本人もいます。教科書問題はご存知の通りです」
たどたどしい言葉がわかって貰えたかどうか。
車が『総統府』の前に停まります。
総統府の前は、巨大な図書館と地下デパート。
デパートの駐車場に車をおき、総統府へ。
「国民党政府の本部(?訳せず)が置かれた建物です」
総統府の通りをはさんだ広場(公共スペース)を指差し、
「あちらに日本の高層ビルが建てられていました。総統府を隠し、見下ろすような配置で建てられていたのです」
んんん〜!!
どこかで聞いた話ですぞ!
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 航空会社
-
銀政のお母さんの手作り海苔巻を食べた、ソウルの『景福宮(キョンボックン)』。
あの王宮も、かつて日本に壊されたり移築されたりした挙句、正面をふさぐように朝鮮総督府が建てられていました。
同じことしてんじゃん!
本当に開いた口がふさがりませんが、孫さんに促されてゲートをくぐります。
『総統府』の玄関口には孫文の書が掲げられており、みな記念撮影をしています。
「彼も孫、私も孫」
孫さんがおどけます。
同じ苗字ってだけじゃないっスかー!と突っ込みを入れたかったのですが、イングリッシュプリーズだと不能(ブーノン)。
そして、韓国と同じように中国でも『苗字』ではなく『氏』が基本だったりしたら、別に冗談ではないのかもしれないので、リアクションに困ります。 -
さて、『地球の歩き方』ではカスリもされていない『総統府』ですが、中国国内では有名な場所らしく、たくさんの人が訪れています。
歴史的な建築の内部は、国民党関連の資料展示・南京の近代史・風俗・蒋介石の執務室や会議室など、かなり見ごたえがあります。 -
お。
極東国際軍事裁判かな。 -
天皇裕仁の『無条件降伏』。
当然ながら、『人間宣言』なんて表現は出てきません。
しごく妥当なタイトル。 -
不勉強でこの旅で初めて知ったのですが、この『谷寿夫』という人が、南京では戦犯としてよく知られているようです。
孫さん以外の人からも、この人の名前が出ていました。
こうしてパネル展示もされています。
これによると、第6師団長ですね。
谷 寿夫(たに ひさお、1882年-1947年)
岡山県出身。南京大虐殺(南京事件)の責任を問われ南京裁判において処刑された。
1937年12月中支那方面軍(松井石根司令官)の隷下として第6師団も南京攻略戦に参軍する。南京攻略戦の成功により、中部防衛司令官に。
戦後、南京大虐殺(南京事件)の責任を問われ、中国側に身柄を引き渡され、南京裁判にかけられ処刑される。(Wikipedia) -
ほかにも死刑宣告された人達のパネルがいくつかあります。
日本の文献を読むと、仮名や匿名で登場する当事者がきちんと実名で登場。
『百人斬り競争』などのキーワードは知っていても、「ああ、こういう名前だったんだ」「この作戦の責任者はこの人なんだ」と今更ながらリアリティが胸に迫ります。
誰それいう名前、そんな当たり前の展示すら新鮮に感じてしまうことに、驚かされます。 -
南京城内外の古い写真。
いまでは数多くのビルがそびえ、平屋はほとんど見かけない南京ですが、写真が撮られた当時は3〜4階建でも、結構目立ちます。
そのなかにどこかで見たような建物が。
これって、ホテルにあった建物では?
孫さんがうなずきます。
え。
あれってそんな有名なものなの? -
あとで、パソコンで検索したところ国民党『励志社』の社交施設だった、というところまではわかったのですが、それ以上のヒットはなく、謎。
しかし!
中山門のところで理解できずに終わった解説の意味がわかりました。←遅いよ。
中山門は皇軍が南京城を占領した際、『入場式』をおこなった場所だったんです。
孫さんが孫文(中山)のファンだから、彼の名前を冠した門を案内したわけじゃなかったんですね〜。 -
まあ、素人ですから。
日々勉強ってコトで。
このように立派な総統府の建物ですが、部分的に解放されているオフィスもあります。
椅子に腰掛け受話器を耳に当ててポーズ。ミネラルウォーターを入れたコップを持って、蒋介石気取りができたりとお見せできませんが(笑)、かなり楽しめます! -
こちらは本物。
蒋介石が使っていたオフィス。
手前は秘書の机で、中央に写っている扉の向こうが執務室になっているようです。 -
で、蒋介石の執務室の向かい側の部屋。
トイレ?
トイレに見えるんですけど。
臭わなかったのかな・・? -
エレベーターまであります!
かなり近代的な建物だったんですね。
孫さんはこれが気に入ったようで、上下のボタンを何度も押しています。
もちろん動かないしドアも開かないのですが、人が見てるからやめてください。 -
総統府は見かけよりずっと広く、奥に進むとこのような庭園まであります。
「南京大虐殺の中国側が発行している研究書籍があったら購入したいのですが」
孫さんに尋ねると、「ここの売店にあるかもしれません」と探してくれます。
残念ながら、書籍では売っていなかったのですが、DVDが置いてありました。
『被判絞刑的
日本甲級戦犯
罪行録』(発音できなくても分かりやすい)
10元。(150円くらい)
あとで観よう。 -
敷地内の建物はテーマ別にいろいろな展示がおこなわれています。
ここでは南京市の遍歴がジオラマによって再現されています。
首都『南京城』というからには、現在の西安か或いはそれほどの大きさはないと勝手に思っていたのですが、孫さんに車で回ってもらっただけでもかなりの距離がありました。
現在は城壁は部分的に残っているだけですが、城壁に囲まれていた場所だけでも、相当大規模な都市であったことに驚きます。
広い〜。
いまから振り返ると、孫さんは孫文ゆかりの施設をからめて、南京占領に関係ある場所を案内してくれていました。
南京市は『南京大虐殺』で知られる象徴的な場所ですが、同時に孫文が眠り、彼の生きた場所でもある、誇らしい観光地でもあるわけです。
現代の南京は、孫文の街でもあるのです。
うまく言えないのですが、私の見たい南京と孫さんの伝えたい南京を、バランスよく見せて貰ったと思います。
少なくとも、孫文の本を「いちばん簡単なのを読んでみよう」という気持ちになりました〜。
でもでも、難しい本は読みたくないので、孫文DVDでも良いかな〜? -
「ここで、ちょっと待っていて下さい」
それきり、なかなか戻らない孫さんを心配していると、お菓子やジュースを買い込んだビニール袋を抱え、小走りに帰ってきます。
敷地内で、飲食類を置いた売店を見かけなかったのですが、どこまで買いにいったんでしょう??
「休憩しましょう」
そういって、ベンチに腰掛け餅菓子を勧めてくれますが、彼自身は手をつけません。
「食べないんですか?」
とたずねると
「私はいりません。食べてください」
そう言ったまま、隣で食べ終えるのを待っていてくれます。
なに、わざわざ私のために買ってきてくれた?
チョ〜いい人じゃん!
お菓子に弱い私が感動の目で見つめる相手は、かなりお疲れのようす・・。
「あのう、今日は休日なんですか?」
気になっていた事をたずねます。
「いいえ、夜のシフトなんです。8時〜6時。これから戻って仕事です」
うひゃ〜。
ホントは寝てる時間帯で、付き合ってくれてたんだ!
「写真は苦手で」
という孫さんを1枚だけ撮った写真をみると、かなりバテているのがわかります。
孫さん、本当にありがとうございます。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- 哈桑湖さん 2012/03/25 21:13:44
- 関空から出ています、宮様役に香川さん。
- きっちー様
関空から直行便が、出ています。ただ満席です。
私は上海経由です。
北京経由も満席。
あと説明が悪かったようです。
朝香宮さまに、香川さんです。
http://www.youtube.com/watch?v=IyWZcNqZyYM
この動画が映画「ジョン・ラーベ」です。
NHKで南京大虐殺を、元日本兵の証言として、取上げました。ただこの番組では、捕虜の殺害のみで、無辜の市民に対する犯罪は,取上げていませんでした、。
捕虜の殺害、これはアメリカ、ソ連、ドイツとも行なっています。これが戦争なのです。ただ一般の住民に対して、どのくらいの戦争犯罪があったのかが、
レイプ・オブ・南京というくらいなので、日本兵のかなりの人間が、この種の犯罪をしたのではと、漠然と思っていました。
「ベルリン陥落1945(正しくはEine Frau in Berlinベルリンの一人の女性)」という映画を見ました。
はじめの場面では、ソ連兵の狼藉が次々と映像に。はじめはソ連兵の全てが、このようなことをと、思っていました。
一人のドイツ人女性は、ソ連軍高級将校の愛人になることで、自分の身を守ってもらうことに決めます。
この高級将校の愛人となった彼女は、ソ連兵の全てが、野蛮人ではなく、ピアノを弾くインテリもおり、不法行為に手をするのは、一部の人間だと知ります。
ただ狼藉を繰り返す人間は、何回も繰り返します。この南京における婦女子への暴行も、被害者の数に比べると、加害者の数はもっともっと少ないのではと思います。
戦後の日本で、この手の事件がいくつかありましたが、大体が中国帰りだったようです。
この事件は、当時の日本軍が兵站を無視し、食料などは現地調達、つまり略奪を繰り返して、南京に進撃したことにありのではと思います。
実際、南京に行くと新たな発見があるかもしれません。
- きっちーさん からの返信 2012/03/25 22:37:19
- ありがとうございますー!
- なんだ、びっくりしましたー(笑)。
そうですよね。
ドイツが制作に関わってるのに、ドイツ人役でドイツ人を出せないわけがない!ですよね!!
お恥ずかしい〜(汗)。
youtubeの映像、早速拝見してきました☆
タイトルが・・・いいんですかね、こんな表現。
『売国奴』なんて少しどうなのかなと。
投稿した方の意識に、ややドン引きました。
こういった台本を読んで、その役を受けるかどうかは役者さんの自由なわけですし。
戦時犯罪を題材とした作品を観たい人だっているだろうに、上映させない人もいるなんて。
イヤなら観に行かない自由もあるわけですし、おまけに出演者を名指しで個人攻撃するのはいかがなものかと。ぶっちゃけ、やった人たちは感じ悪いなーと思いました。
映画ですけど、「見た目アジア系ならいいだろ」的な、ありがちななんちゃって日本人じゃなくて、きちんと日本語をネイティヴランゲージとしてあやつる人たち。
しかも、素人じゃなくてプロの役者さんたちを主要な将校役に起用している部分は、作り手の誠意を感じました。(安くあげようと思えば色々方法が・・)
たしかに、朝香宮が軍議の中心となり、攻略戦?掃討戦?に関して積極的な発言をおこなっていたかように描かれていますね。
史実としてはやはり浦潮斯徳さんが指摘されていたように、私も少し疑問が残る部分でした。
すべて観ていないので、全体的な描かれ方はわからないのですけれど。
反戦をテーマに史実を描く映画は、一部がストーリー的に面白くなくても史実として判明していることは忠実に描かないと、ひとつの脚色で全体をフィクションだと攻撃されかねない難しさがあります。
個人的には、戦争は史実をそのまま描くだけでじゅうぶん衝撃度MAXだと思っていますが。
浦潮斯徳さんが書かれていた、『兵站を無視し食料などは現地調達(略奪)を繰り返して南京に進撃した』という部分は、元日本兵の方の証言集を読むとリアルに納得できます。
あと、NHKの南京大虐殺の認識は・・大丈夫だったんでしょうか?
『無辜の市民』を殺すのはもちろん犯罪ですが、どんな「罪状」であっても裁判もなく捕虜を即殺害するのは、立派な戦争犯罪なのですが〜(汗)。軍事法廷だって弁護士を頼めるんだぞう〜。
なんか、そゆとこ有耶無耶にしそうだもんな、NHK・・。
書き込みを読ませていただいて、南京事件はもとよりアメリカ・ソ連・ドイツの戦争犯罪も注目していく、浦潮斯徳さんの視野に気持ちを動かされました。
ひとつの事件から普遍的な視座を、私もひらいていきたいなーと思いました。
ありがとうございます。
-
- 哈桑湖さん 2012/03/25 17:29:32
- 今度5月、南京に行きます
- きっちー様
南京行きフライトを確保しました。
一番の目的は、南京理工大学に咲乱れる、紫金草の見学と、
山口薬学博士が、中国の少女に紫金草を渡したということに、ちなんで立てられた少女の像が目当てです。
あと、南京事件についてのドイツ・フランス・中国合作の「ジョン・ラーベ」という映画ですが、南京事件の首謀者は、朝香宮様に仕立てられていますが、
南京の現地の方は、どうなのか聞いてみたいです
宮様は、お飾りとして南京戦に登場したのが、現状だとは思いますが。
ただ宮様の部下にあたる中島中将は、色々な人の証言から、捕虜を作らない方針だったようです。フランス滞在歴のあるエリート畑を歩んできたので、予備役上がりの松井大将を、なめてかかっていました。
この戦後まもなく病没した、中島中将の人身供養として、谷寿夫が中国に差し出されたと、ささやかれていました。谷は、南京戦では、天地天命に誓って、不法行為はなかったと裁判で述べています。勿論、中島の一つ上が宮様なので、中島の名前はだしませんでしたが。
愛国行進曲と軍艦マーチで松岡外相を迎えたドイツが、今になって宮様を悪者に仕立てあげたか不思議です。このジョン・ラーベ役には香川照之さんが。香川さんは、売国奴とか聞くに堪えない批判が集中しました。
ちなみにこの映画は、日本での上映は、国内の全ての映画館で拒否されました。
- きっちーさん からの返信 2012/03/25 20:15:56
- 最近は直行便があるんでしょうか?
- 浦潮斯徳さま、こんばんはー!
うっ!
私も行きたいス(涙)。
南京へは機会があれば何度でも行きたいです。
自分のなかでヒロシマ・ナガサキ的な場所ですし。
いっつも上海から列車でトコトコ行ってますが、飛行機で一気にいけると楽ですネv
香川照之さんって演技力があるせいか、アジア映画にコンスタントに出演されていますよね。
映画『ジョン・ラーベ』は知りませんでした。
上映拒否って、酷い話ですね。驚きました。
ラーべの日記『南京の真実』は、以前読みました。
近づいてくる戦争の恐怖と占領下の恐ろしさを肌で感じる、いつ読み返してもすごい本です。
南京の女性たちが、どれだけ恐ろしい目にあったのか、ラーべの冷静でちょっとシニカルな語り口でも、読むに耐えない箇所がありました。
そんなラーベが香川さんというのは、舞台ならともかく映像ではヒジョーに無理があるような気がしますが(まさかのドイツ人)。
あと、映画のなかで南京事件の『首謀者』が朝香宮というのは、少し違うんじゃないかなと思いました。上海派遣軍司令官として、南京事件に対しての責任はもちろんある、と考えますが。
とことん責任追及するなら、昭和天皇までいかないとリクツに合わない気がします??
ナチスの戦争犯罪がヒトラーに行き着くなら、日本の戦争犯罪だって当然トップに責任ナシとは行かないはず?
まあ、日本の戦争犯罪をきちんと総括するのであれば、上映拒否なんて無様な真似やドイツやフランスや正解を求めるのもおかしな話で、平和憲法の主権者たる日本国籍者としては、おもいっきし本末転倒なのかも知れません。
DVDになってるのかな?
探してみます。ありがとうございます。
日中に限らず、世界の学者さんたちが研究した南京事件の考察ついて、『南京事件70周年国際シンポジウムの記録』という本が日本評論社から出版されていますが、少々学者さん向けに広すぎて、自分には噛み砕きにくい本でした(汗)。
南京事件については良書がたくさんあるので、もしよろしかったら行かれる前にチェックしてみてください。
*『体験者27人が語る 南京事件〜虐殺の「その時」とその後の人生〜』(笠原十九司 著 高文研)
日本軍による南京攻略戦・掃討戦・占領下、南京城区内外・郊外・近郊農村での被害証言をまとめた本。
上海派遣軍司令官の朝香宮鳩彦王中将が参列する入場式にむけ、12月14日〜17日(当日も!)にかけておこなわれた大規模な残敵掃討作戦において発生した、民間人への虐殺・虐待・性暴力事件なども、生々しく報告されています。
第16師団長『中島今朝吾日記』や、第10軍司令官・柳川平助中将の命令など、殲滅命令の中身にも詳しく触れています。
*『南京戦 閉ざされた記憶を尋ねて』(松岡環 編著 社会評論社)
今度はぎゃくに、日本軍兵士からみた南京戦・南京事件の証言。
(この本は、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館で知りました〜)
「おじいさん達、よく話してくれたなあ」という反面、証言した元兵士たちの言葉は、被害者の痛みには及ばないものの、権力によって戦争に駆りだされるのが人間にとってどういうことなのかを物語っていて、南京事件は首都で起こされた未曾有の事件であったからこそ兵士達にも象徴的に語られて然りなのですが、それでも無数にあった戦争犯罪の氷山の一角なんじゃないかな、と考えさせられます。
南京事件の評価や、どう受けとめるかは、ともかく。
活字ではなく肉声で、現地の人のお話を直に聞ける貴重な機会は、とてもウラヤマシイです。
旅行にはいい季節ですし、体調に留意されて素敵な旅を楽しんできて下さい。
ではでは☆
-
- 哈桑湖さん 2011/09/06 21:26:56
- 紫金草と記念館
- きっちー様
私は来春、時間があれば、南京に行きたいと思っています。
南京事件の起きた紫金山の麓に、紫色の美しい花が咲いていたようです。
日本の薬学博士が、この花の種を日本に持って帰ったのです。
この花を紫金草と名づけ、自宅で種を増やしたのです。
現在、この紫金草が、南京の記念館に植えられているようです。
私は紫金山とこの記念館の両方に行きたいのです。
谷寿夫中将が、有名だとは、驚きました。
南京攻略戦は、朝香宮鳩彦王中将の率いる上海派遣軍と、柳川平助中将率いる第10軍とで、構成されていました。
南京での捕虜の処刑は、中島今朝吾中将の命令と言う説が強いです。ただ、中島今朝吾中将は、終戦直後に病死しています。
また、中島中将に責任ありとすると、彼のすぐ上の朝香宮鳩彦王に責任が及びます。
東京裁判で絞首刑となった武藤章は、南京事件で、まず最初に責任を問われるのは、松井石根ではなく、朝香宮鳩彦王ではないかと、言っていました。
GHQは、この宮様を戦犯にするのは、よくないと判断しました。第10軍の柳川平助は、終戦前に病死しており、中国に谷寿夫を差し出すことを、GHQが決めたようです。
戦後、朝香宮鳩彦王は、南京事件を全く知らなかったと、GHQに報告していますが。そして、ゴルフの宮様と呼ばれていたようです。
あと、731部隊記念館のお写真、有り難うございました。
- きっちーさん からの返信 2011/09/07 21:43:38
- ぜひぜひ!
- 浦潮斯徳さん、こんばんはー!
書き込みをありがとうございます☆
小心者なので、南京へ行く前は「地元の人にののしられたらどうしよう?」「掴み掛かられたら誰か助けてくれるかな?」といった、不安もあったのですが。
訪ねてみれば全然そんなコトはなく。
むしろ「日本の教科書では否定されているってホント?」「ここであったことを、日本の人にも他の国の人にたちにも、きちんと知ってほしい」という、しごく当然な言葉や、積極的に受け入れてくれた対応が、とても印象深く心に残っています。
べつにそういった印象は館内スタッフの方だけでなく、流しのタクシーのおじさんやホテル従業員の人、街中でたまたま知り合った人など、地元の普通の人たちに共通したものです。
パネル展示では、天皇および皇室関係者の戦争責任については、正直思ったほど突っ込んで触れられていなかったです。
天皇ヒロヒトの戦争責任追求は、中国側にしてみれば日本社会が主体となって総括すべき問題、というスタンスなのか、右翼の反発を警戒した政治的配慮なのかわかりませんけれども。
松井石根や谷寿夫の裁判、向井と野田による『百人斬り競争』、日本軍「慰安婦」問題は、かなりこまかく取り上げられていました。
でも、やっぱり被害証言が一番響きますね。
最近では、空爆もかなり研究がすすんでいますし、1937年8月15日長崎大村基地から飛び立った海軍航空隊がおこなった空爆を皮切りに、12月13日の南京占領まで、4ヶ月にも及んだ『南京爆撃』は日中共同の南京事件シンポジウムなどでも、けっこう詳しく発表されていました。
中国のあちこちで、侵略戦争の被害証言や住民の虐殺事件について、地元と日本の研究者がまとめた成果を、記念館や博物館の一区画などをつかって展示していますが、必ず最後に「おこった出来事を忘れることや、無かったことにしてしまう動きには注意が必要だが、中日の民衆は未来へ向かって共に手を携えていくべき」と結んであって、そうした言葉を向けてもらってるコトに恥じないようにと、肝に銘じてます。
素人旅なので、研究者や市民団体が企画したような、懇切丁寧な平和ツアーのようにはいかないんですけど、旅先で見て感じたことを読んで頂けるのは嬉しいです。
実際おなじものを見ても、いろんな方が違う視点や立場でそれぞれの感想を持たれるのが、いいんじゃないかと思います。
『侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館』へも、機会がありましたらぜひ〜。
- 哈桑湖さん からの返信 2011/09/08 20:30:06
- RE: 紫金草と記念館
- きっちー様
お便り有り難うございます。
「むしろ「日本の教科書では否定されているってホント?」「ここであったことを、日本の人にも他の国の人にたちにも、きちんと知ってほしい」という、しごく当然な言葉や、積極的に受け入れてくれた対応が、とても印象深く心に残っています。
べつにそういった印象は館内スタッフの方だけでなく、流しのタクシーのおじさんやホテル従業員の人、街中でたまたま知り合った人など、地元の普通の人たちに共通したものです」
このことは、延吉でも同じです。1日目のガイドさんも、2日目のガイドさんも、もっと知って欲しいと。
「パネル展示では、天皇および皇室関係者の戦争責任については、正直思ったほど突っ込んで触れられていなかったです。
天皇ヒロヒトの戦争責任追求は、中国側にしてみれば日本社会が主体となって総括すべき問題、というスタンスなのか、右翼の反発を警戒した政治的配慮なのかわかりませんけれども。」
そうなんですね。政治的な判断かも知れませんね。
東京裁判で、松井石根大将は、朝香宮様をかばいました。
南京事件にしても、大半の日本兵が病死した、インパール作戦も、その背景には、大本営は兵站、つまり補給を完全に無視していたから、このような事態が起きたのではと思います。
わたしは、水木しげるさんの戦記マンガを、全て読みました。ここでも、水木二等兵たちは、食料無しで、南洋の島に上陸させられています。
撫順の戦犯収容所にいた、元軍医の証言を読みました。中国人捕虜の人体実験を行なったことが、記述されていました。その当時は、お国のためと信じてやっていたようです。
戦争が終わって、少したってから、自分の過ちに気づいたようです。決して、性格異常者でも、社会的不適格者でもない、普通の一市民が、戦争犯罪をしでかすのだと思いました。
そういった意味で、先の大戦で、大陸や南洋で、どのようなことが起きたか、もっと知る必要があると思います。
あと水木しげるさんは、従軍慰安婦については、地獄の毎日だったと、そして補償すべきと思うと、おっしゃっています。
また、戦争は人間を悪魔にすると。
あと平頂山事件のお写真、有り難うございました。あのような記念館があるとは。
- きっちーさん からの返信 2011/09/09 21:35:22
- 水木しげるさん☆
- いっぱい投票していただいて、ありがとうございますー(汗)!!
水木しげるさんの戦記マンガは、残念ながらまだ読んだことがないんですが、こんど読んでみようかな。
以前、NHKで放映していた証言記録『兵士たちの戦争』をみましたが、南洋での証言は本当に凄惨でした。
水木さんはどこかのインタビューで、兵士として行った先で現地の人との心温まる交流を話していらしたのを聞いたことがありますが、そういうのは一握りか、全体のほんのわずかな部分なんでしょうね。
フィクションで、怖いのとか気持ち悪いのは(いきすぎなければ)娯楽として楽しめますけど、現実に起こしたり起こったりは、ぜったい嫌です。
ほかの国へ行くのは、やはり交流や珍しいことを見聞きしたりする、楽しみとしていくのが一番で、憎しみあったり殺しあったりは、これから先無いのが当たり前にしていかなくてはいけないと思います。
ではでは☆
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