2007/01/01 - 2007/01/07
221位(同エリア288件中)
きっちーさん
これから夜勤に入る(!)孫さんにホテルまで送ってもらいます。
「夜は『夫子廟』がお勧めです。女性が好きそうなお店がたくさんあります。そうだ、夕食はあそこでもいい」
紙にさらさらと夫子廟とホテルの住所を書き、
「これをタクシー運転手に見せてください。フロントに言えばタクシーが呼べます。内線番号も書いておきましたので、困ったことがあったらここにかけてください」
「アーハー、アーハー。イエス、センキュー・・」
孫さんの英語は、たどたどしいものでなくまっとうな英語なので、逆に聞き取るのに時間がかかります。
つーか、わからない私がどうなのかという感じですが、何度か繰り返して貰ってようやく、
『こう言ってるのか・・な?』という有様です。
ありがとうございますー。
お礼を述べていると、正面ロビーから2階へ続く大階段を、ピッチリとした制服に身を包んだいかにも『やり手』という雰囲気の男性が降りてきます。
「支配人です」
孫さんは目礼すると中国語に切り替え、私を紹介しているようです。
中国語を話してるの初めてみた。
支配人が微笑みます。
「你好」
「你好」
お。
ようやく「ニーハウ」って言えたじゃん。
張先生、成果はみせました。
バッチリ。
上司とのやりとりの後いよいよ仕事の時間らしく、のほほんとしていた彼の顔が引き締まります。
「私はもう行かなくてはいけませんが、明日は『中山稜』と『南京博物院』をみて来られるといいでしょう。きっちーさんはあさって『杭州』へ発たれるという事ですので、高速バスの時間を調べさせておきます。タクシーもフロントで手配させます。チェックアウトのときにはすべて準備しておきますので、ゆっくり南京を楽しんで下さい」
本当に何から何まで、有難うございます!
縁もゆかりもない外国人にここまでして下さったことに、感謝と敬意を。
お仕事の関係とものぐさな私のスケジュールで、このあと直接お会いすることは無かったのですが、彼のさり気ない気遣いはホテル『鍾山賓館』を発つときまで続きます。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
-
孫さんの保護下を離れて、今夜から個人行動になります。
部屋に戻り、中国でのお出かけセット(縮小地図やメモ帳)を身につけると、若干の不安といつもの気楽な感覚が戻ってきます。
フロント・マネージャーの孫さんはカウンターには出ていないので、チェックインの手続きをしてくれた女性にメモを見てもらいます。
『南京で一番大きい書店を教えてもらえますか?』
『新華書店』
おお、聞いたことある本屋さんだ。
チェーン展開してるんですね。
地図で位置を教えてもらい、ホテル前に出てタクシーを停めます。
新華書店は南京の中心繁華街『新街口』に、ビル丸ごと一棟の本屋さんです。
中心部から『黄埔路』の鍾山賓館とは地図上ではそんなに距離が無いようですが、南京はやったら広いので思ったより走ります。
中国ではガソリンの高騰にともない、一部の地域でタクシー料金が値上がっています。
一回の乗車で、プラス1元。
南京と杭州では、タクシーの助手席にステッカーを貼って乗客に告示しています。
トラブルを防ぐためか、どの運転手さんも必ず領収書を渡してくれます。
さて、ここ新華書店では荷物を預けるシステムはとっていないので、そのまま入店。
人気は任侠小説と漫画のようで、そこのフロアはけっこう混んでいます。
私が買いたかった、南京大虐殺の関連書籍は見当たりませんでした。
む〜。
せっかくきたのに〜。
でも本屋さんは好き。明日また来よう。
お腹も空いてきたし。
さっそくタクシーを停め、お勧めの『夫子廟』へ。 -
『夫子廟』へ伸びる仲見世通りは、歩行者天国になっており、タクシーは商店街がはじまる門の入り口で停まります。
門をくぐり、人のあふれる通りをまっすぐ歩きます。
スニーカーやアクセサリー、マックやケンタなどのファースト・フードに、銀や玉細工の伝統工芸品の店が延々と伸びる道は夜なのにけっこうな賑わいで、行きかう年齢層も学生から20代ぐらいの若年層が圧倒的。
四方から続く華やかな通りがぶつかる中心に、ありました。
『夫子廟』です。 -
このとき、何時だったかな?
夜7時前後だったと思うのですが、よく開いてたな〜。
閉まっていてもおかしくない時間ですが、このあたりは夜が本番なのか、夫子廟も営業中。
周囲の店先には保護者を同伴していない、中学生くらいの男女のグループがけっこうたむろしていて、PTAはいい顔しなそうですが、治安はすこぶるイイ感じ。
あやしい夜の繁華街ではなく、健全な夜の繁華街といった雰囲気です。
ま、いいや。
とりあえず入ってみます。
『夫子廟』自体はご覧のようにひと気がナッシング。 -
学生の皆さん、孔子様ですよ〜。
学問の神様ですよ〜。
触っとくと、ご利益あるかもしれませんよ〜。
廟内、学生おらずっ!
表通りには、たくさん歩いてるのにな(笑)。
いるのは若干名の観光客(おばさんおじさん)と、管理人さんたち(おばさんおじさん)のみ。
学者を祭った廟の周りが、アンチスタディーの歓楽街っていうのも、面白いかも?
天井の高い内部は美しい玉の細工で、孔子のエピソードが語られ、現代作家の作品と思われる石像も生き生きとした描写で迫力があります。
戦時中この廟も付近の商店も、日本によって破壊されつくしたそうです。
本当にロクなことをしない自称『美しい国』ですが、そこから来た人間にも、商店の人達はとても親切。
周囲の小さな路地裏をのぞくとジャンクな小物も扱う、楽しい楽しいナイトスポット。
親しみやすい周囲の雰囲気に、夜もウェルカムな孔子様がひと役といった所でしょうか。 -
学生や観光客が夜遊びできる場所?
いいえ、それだけじゃありません。
まあ、ぶっちゃけこの辺りは、イルミネーションきらきらのデート・スポットになっとります。
見てください、この夜景!
川が流れ、貸しボートなんかあったりして、カップルの皆さんはラブラブです。
あ。
なんか、夜風が・・。
身にしみちゃう。
ちょっと孔子のおじさん、勉強はいいから。
トニー・レオンと陳道明と阿部ちゃんを足して割ったようなイイ男を紹介してくれ〜。 -
色気より食い気!
ご飯にしましょう。
ところがこのへん、なかなか一人でも入れるお手ごろな食堂がないんですよね。
高級レストランは一人じゃ断られるだろうし、マックやケンタは日本でだってお世話になりません。
ようやくみつけた「ここなら1人でも平気かなあ・・」と思われるレストランへ。
入り口のお姉さんに、
「席空いてますか?座ってもいいですか?」
とたずねますが、思いっきり眉をひそめられます。
やべ。
通じてない?
彼女に代わって近づいてきた年長のウエートレスさんに同じ言葉をくり返すと、なぜかレジカウンターに。
さらに同じ言葉をレジの人に言うと、
「こちらへ」
誘導されます。
おお。
ようやく通じた?
でも客席と反対方向なんですけど。
案内された先は・・・。
なぜかトイレー!!
いや〜んっ、違う。
「トイレ貸して」とは言ってない。
「席に座っていいか」って訊いたんです〜。
典型的な四声違い。
『座(ズォ)』と『厠(ツォ)』。
『ズ』と『ツ』を間違えても、四声さえ合っていれば通じてしまうそうですが。
この「座(口馬)?ズォマ」をあとで張先生と万和楼のご主人に聞いてもらったところ・・。
「トイレって聞こえますね」
「そうねえ、聞こえるね。でも難しいからねえ。しょうがないよ」
とのコト。
結局、このお店で食べるのは・・。
あきらめました。ハイ。
別の店へ行きます。
で、こちらが、牛肉面!
美味しそうでしょ?
清真(ムスリム)食堂にまたお世話になってしまいました〜!
もう、中国行くと必ず清真食堂へ行っておりますが、それだけたくさんのお店があるんですよね。
お値段もだいたい10元前後とお手ごろで、味もいい。
このお店では入り口で食券を買って、カウンターで料理を受け取る『社食方式』。
お腹いっぱい食べて、ホテルに戻ります。
はあ〜。
今夜はなんとかご飯にありつけたけど、もっと会話をなんとかせねば。
食いっぱぐれるうえに、トイレに案内されてしまうぞ。
反省! -
翌朝。
孫さんに貰った朝食バイキング券で、朝ごはんを頂きます。
孫さん、ありがとうございます〜。
ロビーやフロントを見回しても、孫さんの姿はありません。
もう、帰っちゃったかな?
まいっか。
そのうち会えるでしょ。←薄情
ホテル前のバス停『明故宮』から中山東路をまっすぐ。
きのう来た中山門のすぐ前のバス停、『中山門』が「南京博物院」前になります。
ホントにすぐ隣。
ゲートを進み、広い敷地に入ります。
観光シーズンはすごい人出なのでしょうが、いまの時分は誰もおりません。
目の前のは同じような建物が2つ。
どっちが博物院なんでしょう?
宝物の展示館になっているのは敷地の『南京博物院』と看板が掲げられた建物では無く、なぜか向かって左手にあるこの建物。
背後にでっかいホテルが建っています。
新館? -
まだ、時間が早いのかな?
外に人影は無く、中もガラガラ。
もう9:00過ぎなんですけど・・。
館内はテーマごとに部屋がわかれており、それぞれの入り口に警備員さんが立っています。
見学者がいないので、警備の人もヒマそう。
きちんとあとをついてくる人もいますが、たいていの警備員さんは入り口から5メートルほどで、引き上げてしまいます。
なので、のんびり気ままに鑑賞。
この部屋はシルクのコーナー。
宮廷で使われた物や、美しい古刺繍が展示されています。 -
ここの博物院の特徴は、展示している文物の製造過程もあわせて紹介しているところです。
シルクのコーナーでは巨大な織り機がおかれ、民族衣装を着た女性達が、ネクタイやら刺繍やらを売っていたりもします。
値札がついていないところが怖いのですが(笑)。
玉や陶器の部屋の横では、美しい細工の玉や展示品の精巧なレプリカが売っており・・・。
商売上手だぜ・・。
いかん。
お買い物心をくすぐる博物院だわ。 -
おお〜っ!!
これっ!これっ!
見たことありません!?
一回、日本にも来たことありますよね!
全身ヒスイの副葬品です。
ここにあったのか〜という感じですが、こんな近くで、しかも一人で見られるなんて、すっげー贅沢でボ〜ッとしてしまいます。 -
とりあえず、撮っとかなきゃ!
デジカメ、デジカメ。
南京博物院では写真撮影オーケイ。
角度を追求して『足の裏』からも撮影してみましたが、ヘンな写真なのでやっぱり普通に撮りましょう(笑)。
でも絶対こんなん、上野の特別展じゃ人ごみでおちおち見てらんないだろうな。
もちろん写真なんか言語道断。
いま私はすっげー贅沢してるよなー!
ひとりだもん。
警備員さん、何でココ、こんな人がいないの?? -
台北に世界四大博物館のひとつ、『故宮博物院』がありますが『書』の部門さえのぞけば、この南京博物院はじゅうぶん勝てるんじゃないかと思うほど、見事な展示品が並びます。
どこの国にも器用な人がいるんだなあ。 -
南京博物院の面白コーナー。
『ヒスイ(玉?)のできるまで』。
川から原石を探してきて。 -
いろいろな工程を経て・・・。
高く売りつけます(笑)!
このジオラマ、2枚しかアップしませんでしたが、本当はもっと続いていて、しかもけっこう細かくつくられています!
ご来場の際はチェックしてみてください。 -
『陶器の展示室』には自然光の入る部屋の中央に、焼き釜が再現されています。
美術館・博物館ってどこも照明が絞ってあるので、長時間いると穴の中いるような気分になってきます。
こうやって吹き抜けのようにデザインされた建物だと、明るくて開放的な雰囲気。
大英博物館のエントランスを思い出します。
やっぱこの建物って新館かもな。 -
再度、薄暗い室内へ。
ハート型だ!
ハートって中東だか中央アジアだかが、発祥なんでしたっけ?
どこでしたっけ?
テレビで見たんだけど、忘れちゃった。
お城のタイルのデザインに、ハート型が使われているんですよね。
詳しくご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。 -
不思議なデザイン。
モヒカンのスフィンクス? -
皇帝の椅子!
-
カラス天狗〜!!
こうやって見てくと、中国ってホント広い。
ついつい持ってしまう『シノワズリ』的な中国のイメージって、こうやって博物館に行くだけでも全然変わってきてしまいます。
1時間くらいで済まそうと思っていたのに、結局3時間近くも居座ってしまいました。
確かに孫さんの言うとおり、必見スポットです。 -
おっしゃ!
つぎは『中山陵』じゃ。
南京博物院の前の中山東路に立ちます。
目の前には昨日つれて来て貰った『中山門』。
南京城を占領した皇軍が、入場式を行なった場所です。
あとから知ったことですが、皇軍によってこの巨大な城門の上で南京市民が虐殺され、突き落とされたそうです。
南京市内のいたる所に、このような怖いエピソードにまつわる場所がありますが、このときはそんな事情も知らずバス停を探してキョロキョロ。
この辺りから、観光客向けの『遊バス』が出ているはずなんですが・・。
目の前を『遊』の文字が入ったバスが、走り去ります。
いやあああッ。
あれに乗りたかったのにィ〜。
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