2006/10/19 - 2006/10/19
109位(同エリア189件中)
まみさん
2006/10/19(木)第12日目:ショプロン
ふたりのムーア人の家、聖ミハーイ教会と墓地散策、聖ヨハネ教会とパン博物館(入れず)、中央広場の火の見の塔、シュトルノーの家、ファブリチウスの家の考古学博物館と市民の家、山羊教会(再び)、旧シナゴーグ、オルソリヤ広場と聖ウルスラ教会、セーチェーニ広場とドミニコ教会
ショプロン発18:12の列車でブダペスト・ケレーティ(東)駅着20:50頃
馬蹄形の城区域外北側の散策がいくら気に入ったといっても、ショプロンのハイライトはやっぱり城区域内です。
Lonely Planet では、「城区域内は、ほとんど全ての建物が興味深いとはいえ、ショプロンにはこれといって重要なモニュメントがあるわけでもない(Though virtually every building in the Inner Town is of interest, Sopron has relatively few specific monuments of importance)」などと微妙な書きぶりですが、まさしくショプロンは、どこもかしかもどんくりの背比べ───ただし、ものすごくレベルの高いどんぐりぞろいです。
昨日のシュトルノーの家の豪華さにはかなり度肝を抜かれたものの、見どころはだいたいどれも、ものすごぉぉぉい良かった、というよりは、なかなか良かったという及第点な感想です。
でも、だから、かえって、ものすごいものを見た後のものが色褪せるということなく、ゆったりと落ち着いて穏やかに長く楽しむことができた気がします。
それに、街角写真撮影には、ものすごぉぉぉいところよりも、どれもこれも甲乙つけがたくて、私自身のカメラワーク次第で印象が変わる、という所の方が、チャレンジしがいがあるというものです。
11時45分に火の見の塔に入ったのをはじめとして、16時半まで城区域内で過ごしました。
例によって昼食抜きなので、ぶっつづけ約5時間近くです。
写真撮影もさりながら、ミュージーアムが多い町との期待に違わず、中小規模な面白そうなミュージーアムも目白押しです。
興味あるところ全てはとても回り切れませんでした。もっとも、行ってみても入れなかったところもありますけれど。
この旅行記では、ショプロン2日目の午後の城区域内散策で撮った写真のうち、教会にかかわるもの以外を集めてみました。
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城区域(Varkerulet)のヨーロッパ門近くの館
昨日はどうやら火の見の塔とは違うところから城区域内に入りましたが、今回は火の見の塔の下をくぐって入ることにしました。
その手前にあった建物です。
この家屋が作るL字型の空間込みで、惹かれました。
「ローマ帝国時代には通商路の中継地として栄え、ドイツ語で「エーテンブルク」と呼ばれていた。ハンガリー語で「スプルン」と呼ばれるようになったのは12世紀のこと。これが後にショプロンとなる。町は17世紀後半に大火災に見舞われ、その後、新しい町の再建が始まる。18世紀になるとショプロンはバロック様式の美しい町に生まれ変わった。その当時の建物が今日も町のそこかしこに残っている。」
(「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」(日経BP社)より) -
火の見の塔の下部の「忠誠の門」
火の見の塔をくぐり、振り返ってみて、豪華な門だなぁと思って写真を撮りました。
その後で、ああ、そうだった、これがかの「忠誠の門」だったんだ、と思い出しました。
この写真ももちろん、通行人が通ったところを狙っています。
しばらく待ち構えて何枚か撮った中で最終的に選んだ一枚です。
門上のレリーフは、ショプロンが「忠誠の町」と呼ばれるようになったのを記念して、1928年に作られたものだそうです。
中央の女性がハンガリーを表わしているのだと思います。
「?最も忠実な町?と言われているショプロンである。町のタイトルにもつけられている、この「最も忠実な」とは一帯何なのだろうか。それは第一次世界大戦まで1つの国だったハンガリーとオーストリアが戦後それぞれに分かれた時、市民の大半がオーストリア国民ではなく、ハンガリー国民になることを望んだことだった。
(中略)
ショプロンは、第一次世界大戦でオーストリア=ハンガリー二重帝国が崩壊した時、オーストリアに属するかハンガリーに属するかを市民の投票によって決めた。結果は多数決により、ハンガリーへの帰属となった。
(中略)
距離的にブダペストよりウィーンに近いショプロンは、二重帝国時代、むしろハプスブルグ帝国に近い都市だった。
(中略)
一般投票はショプロン市と周辺の農村も含めて行われた。ショプロン市民の半数以上はオーストリア帰属を希望。商業都市として繁栄を保つには、経済力のあるオーストリアに入る方が得策と考えた。しかし周辺の農村は全てハンガリー帰属を希望したため、ハンガリーの都市となったのである。」
(「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」(日経BP社)より)
「ショプロンは、ハプスブルグ帝国崩壊後のオーストリアの国境を定めた1919年のサン・ジェルマン条約によれば、オーストリアに帰属するはずだったが、この地が本来ハンガリーにあることでハンガリー側が異議を唱えて投票に持ち込んだ。当時はドイツ系住民が6割だったが、投票当日にハンガリー人が多数流れ込んで、7割以上の賛成票でハンガリー帰属が決定した。」
(「ハプスブルグ帝国を旅する」加賀美雅弘著(講談社現代新書)より抜粋要約) -
白亜のバロックチックな建物を背景に、三位一体の像
フェー(中央)広場にて
昨日は素直に写真を撮る気になれなかった三位一体の像ですが、今日は昼の光を燦々と浴び、おかげでその魅力が際立って見えましたので、喜んで写真を撮りたくなりました。
昨日とうって変わって、広場の、とくにこの三位一体の像のそばには観光客らしき人が途切れることはありませんでした。
それにしても、人影のある写真を撮ることにはまった私ですが、最初からこうして座っていられると……逆にちょっとどいて欲しいなぁと思ってしまうのが、我ながらワガママ@
「中央広場に立つ三位一体像は、ここに住むレーベンブルク伯爵が、町をペストから救うために17世紀末に作った。台座に跪いているのが伯爵とその妻。周りには聖者たちが立っている。バロック様式の群像としてハンガリーに残る、数少ない傑作である。」
(「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」(日経BP社)より) -
正午の陽を浴びて白く輝く火の見の塔
昨日も似たようなアングルでこの火の見の塔の写真を撮っていますが、昼の光を浴びたところも撮りたくなりました。
左手はシュトルノーの家、右手は市庁舎。
それにしても、寒いくせに日差しはくっきりと強いので、影の部分がかなり濃くなってしまいます。
曇りだと町がどんより見えて撮影意欲が減退することがあるのに、天気が良すぎると影が濃くて困るなんて、なかなか難しいです。
でもやっぱり天気が良いにこしたことはないか@
「ショプロンのシンボルはかつての市門だった「火の見塔」。中央広場の北端にある高さ61メートルの見張り塔で、基礎部分にローマ時代の遺跡を利用している。ただ単に町の治安と火事番に使われただけではない。中世では時を知らせるために塔の上から楽士がラッパを吹いていた。昔はこの塔に大きな市門があった。今は「
忠誠の門」と呼ばれる小さな門があるだけ。」
(「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」(日経BP社)より)
「15世紀に創建され、17世紀の火事による焼失後再建。中間部はルネサンス、上部はバロック。下に忠誠の門がある。」
(「東欧の郷愁」(新潮社)より) -
火の見の塔から見下ろしたショプロン旧市街
火の見の塔。昨日は入ろうと思えば入れたのに、のんびりしていたために入り損ねたため、城区域内の観光は、まず火の見の塔のリベンジから始めることにしました。
入場料は、300フォーリントでした。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円)
塔の高さは61mです。
展望台へ上るのはすべて階段ですが、苦になる高さではなく、すぐに展望台のレベルに上り切りました。
展望台は、覚悟していましたが、風がものすごく強かったです。ごおごお唸り声をあげて吹き付けてきて、小さな子供などは吹き飛ばされてしまうのではないかと思いました。
上から眺めるショプロンは、オレンジ屋根の連なりがとてもすてきです。塔はそれほど高くないのですが、さすが古い街並みがよく保存されているだけのことはあります。
写真は、午前中に回った聖ミハーイ教会の塔が見える方向です。
手前に、屋根裏の窓が面白い家屋が2軒あります。まるで目蓋のような窓です。明かり取り窓でしょうか。
とはいえ、実はハンガリーにこういう目のような屋根裏窓があったことに気付いたのは帰国後のことです。
このタイプの屋根裏窓に目をつけたのは、今回の旅行の後半3分の1を費やして訪れたルーマニアでのことなのです。
すごく可愛い!とルーマニアでこのような窓のある家屋の写真を撮りまくったのですが、帰国後にハンガリーにもあることに気付きました。
もっとも、私が今回旅したルーマニアは、第一次世界大戦終戦まではハンガリー領だったトランシルヴァニア地方でしたから、同じような家屋が両国にあっても不思議ではありません。 -
火の見の塔から中央広場を見下ろして
目の前に見えるのは山羊教会です。
山羊教会の塔も、聖ミハーイ教会の塔に似ています。
三位一体の柱のてっぺんが黄金色に光っています。
遠景に見える丘は、方向から、おそらくレヴェーレクの丘だと思います。
ハンガリー政府観光案内所のHPのステップ・バイ・ステップ・ハンガリー(http://www.hungarytabi.jp/index2.htm)のショプロン観光案内によると、「ショプロン自然保護区に属しており、ハイキングに理想的な場所。一番高い山はカーロイ山(Karoly-magaslat:398m)で、360度のパノラマを楽しめる高さ23mの展望台がある」そうです。 -
ファブリチウスの家の考古学博物館にて
地下室の墓標コレクションの一つ
火の見の塔の次は、シュトルノーの家の隣にあるファブリチウスの家に入ることにしました。
ファブリチウスの家は、1階と地下に考古学博物館があり、2階と3階(日本式の数え方)に17〜18世紀の市民の家の展示とがあり、入場料はそれぞれ600フォーリントずつかかります。
つまり、両方入りたかったら、計1,200フォーリントです。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円)
実は、今朝、ペンションの部屋で「地球の歩き方」をひっくり返しているときに、欄外に書かれたミュージーアムチケットに初めて気付きました。というか、それまですっかり忘れていました。
「シュトルノの家をはじめ、パン博物館など、10以上のショプロンの美術館や博物館に入ることができる共通チケット」で「シュトルノの家のチケット売り場で販売」していたそうです。
昨日のうちに気付いていれば、シュトルノの家に入るときにこの共通券のことを問い合わせたでしょうに。
「地球の歩き方」には料金2,000フォーリントとありますが、たとえインフラでこれより値上がりしていても、昨日のシュトルノーの家で900フォーリント、このファブリチウスの家で考古学部門と市民の家の両方に入って1,200フォーリント。かなりお得だったにちがいありません。
でも、もう今さらです。一つ一つバラでチケットを買ってもそう高くないので、共通券はあきらめることにしました。
考古学部門では、展示室のパネルの英語版の説明を読んで、ショプロン地方を中心とするハンガリーの先史から中世までの歴史をおさらいしました。
地下室にあった墓標コレクションは、古代ローマ時代のものだと思います。
そこはさらっと見て回ったコーナーですが、キスするようにえさをつつきあっているこの鳥の浮き彫りが可愛くて、つい写真を撮ってしまいました。 -
ファブリチウスの家から見た中央広場
この写真は、ファブリチウスの家の17〜18世紀の市民の家の展示の窓の一つから撮りました。やや逆光気味ですが。
中央に三位一体の柱、右手には山羊教会が見えています。
入場前の話に戻りますが、入口の料金表を見て、値段が倍になっても、入れるところはどんどん中に入ろうと思案していると、館員のおじさんが、料金表を前にハンガリー語でしきりに説明してくれます。
たぶん考古学博物館と市民の家の展示の両方入りたいなら600フォーリントずつかかると説明してくれてるのだろうと思ったのでカタコトのドイツ語で確認すると、OH!と合点がいったように嬉しそうな顔をしました。
ショプロンはオーストリアに近いだけあって、英語よりもドイツ語の方が通じます。
といっても、ここの人たちは、私のつたないドイツ語程度には、英語も分かっているようでしたけれどね。 -
ファブリチウスの家
家屋の中から中庭を見たところ
この写真は、ファブリチウスの家の17〜18世紀の市民の部屋の展示の見学が終わった後、出口へ向かって階段を下りている途中で撮りました。
といっても、実は、私の前を歩いていた観光客がカメラを構えていたおかげで、私も、おっ、なかなかいい撮影ポイントではないか、と気付いたのです。
ショプロンの城区域内の観光は、常に賑わっているとの下調べ情報に反してそれほど賑わってなく、かといって昨日の夕方ほどには閑散としていなくて、ゆったりと落ち着ける、と思ったのですが、あいにくファブリチウスの家の市民の部屋の展示のところでは、団体客と鉢合わせて窮屈な思いをしました。
でもそこだけでしたけれどね。
それに部屋の展示では館員がエスコートしていたのですが、団体客といっしょにわいわいと見学することになったので、エスコートは気になりませんでした。
ただし、それほど広くない部屋に団体客が押し掛けているのですから、ちょっと窮屈でしたけれどね。
エスコートする館員が複数いたのも、団体客が入ったせいだと思いますけれどね。
部屋ごとに英語の説明書がありました。部屋の家具の簡単な説明で、おおよその製造時代と材質が書かれてありました。オーク材やクルミ材の家具が多かったです。
部屋の豪華さではシュトルノーの家の方に圧倒的に軍配があがりますが、ファブリチウスの家も重厚でアンティークで、なかなか見応えありました。 -
旧シナゴーグ
やや奥まったところにある旧シナゴーグ。
どことなぁくプラハのシナゴーグを思い出せさました。
これも通行人が入るように狙って撮りました。
だけど入口から次々出てくる団体の観光客は、入らないようにしました。
人を入れる街角写真を撮りたいといっても、人が入ればいいというものではないのです。私が入れたいと思うのは、偶然通りかかったような通行人の姿なのですから@
旧シナゴーグの入場料は500フォーリントでした。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円)
まあ、旧シナゴーグは、正直言ってやや期待はずれでした。
本当に建築に関心があればそれなりに興味深い建物ではあると思うのですが、私の建築に対する興味は美術への興味の延長で、中途半端なのです。
もっと豪華なシナゴーグ、あるいはシナゴーグの内部見学ついでに宝物も見られるかな、と余計な期待したせいで、ちょいと拍子抜けしました。
でも英語でショプロンのユダヤ人とシナゴーグの歴史の解説が展示されていました。これはかなり興味を引いたのですが……他にもたくさん待ち受けている見どころを優先させることにして、読まずにすぐに出てきてしまいました。 -
オルショヤ広場(Orsslya ter)
表紙にも選んだとおり、この写真は一番のお気に入りです。
このオルショヤ広場には昨日も来ています。また寄ったのは、ここの広場にある聖ウルスラ教会に入りたかったためと、昨日、この広場で写真を撮った時にはだいぶあたりが薄暗くなっていたので、明るい昼間に撮り直そうと思ったからです。
この広場に到着して、街灯のそばに自転車がとまっている、どこにでもありそうな街の風景にまず目を引かれました。
そして所在なさげに扉の前でたむろする少年たち。
これらがとても絵になると思い、とっさにシャッターを切りました。
子供たちがいる背後の建物は、学校かもしれません。このあと、子供たちがこの扉からぞろぞろ出てきましたから。 -
オルショヤ広場(Orsslya ter)のマリアの噴水
聖ウルスラ教会を見学した後に撮った写真です。
石畳の地面の放射状の模様もなかなかすてきです。
しかし、中央にあるこれ、「地球の歩き方」には「マリアの噴水」と確かにあるのですが……これって、噴水?
かつては水が噴き出していたのかしら。
子供たちが遊んでいたので、教会の入口の柱にもたれて、こっそりパチパチ写真を撮りました。
もっと大勢写っている写真や、石の柱のようなものに座って倒してしまったところなど何枚も撮ったのですが、広場と子供たちとのバランスを考えて、この1枚が残りました。
そう、写真の子供たちの背後に石柱みたいなのが倒れていますが……君たちが倒してる現場は、ばっちり目撃してしまいましたよぉ@ -
フェギヴェルタール(Fegyvertar)通り6番のお洒落な館
この家は昨日の夕方にも撮りましたが、あたりが薄暗く、赤い壁が青っぽくなってしまっていたので、撮り直しにやってきました。
ちょっと車が邪魔だと思ったのですが、仕方がありません。
なかなか通行人が通らないのと、狭い道なのでカメラを構えていると、通りかかる人に自分が撮られているとバレてしまうので、あらぬ方向を見たりして、撮るに苦労しました。 -
フェギヴェルタール(Fegyvertar)通り6番のお洒落な館
柱部分のアップ
白い漆喰がちょっと新しすぎですが、なかなか可愛い装飾です。
扉の渦巻き模様も気に入っていますよ。 -
テンプロン(Templom)通りとコロスター(Kolostar)通りの交差する一角
16時半になったので観光を切り上げ、ペンションに荷物を取りに戻った帰り道に撮った写真です。
これももちろん、人がいるところを狙って撮りました。
この一角がいいな、と思ったところに、ちょうど人がいたので、それほど待たずに撮ることができました。 -
テンプロン通りの緑の家
この淡い緑色が気に入りました。
もちろん、この長方形を規則正しく重ねたような壁の家もね。
ここはあまり人通りがなかったので、ちょうど良い具合に人が通るのをしばらく待たなくてはなりませんでした。
最初はテンプロン通りを通る人をファインダーに入れていたのですが、私のいる位置から近すぎて、通行人が大きく写り過ぎるので、どれも気に入りませんでした。
おかげで、私はどうも、人の入った街角写真を撮りたいといっても、その人影は、街角の一つのパートのように溶け込む程度に小さくなくては満足できないらしい、と気付きました。
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