2024/09/23 - 2024/09/30
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bunkichiさん
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ド素人ながらアールヌーヴォー様式を中心にこれまでヨーロッパ各地の建築めりをしてきましたが、今回はマジャール文化が溶け込んだ独特の建築が拝みたいとハンガリー、ドイツをウロウロしてみました。
最初に訪ねたブダペストは、前年訪ねたプラハ同様にバロック、新古典、ネオ・ルネサンス、ネオ・ゴシック、アール・ヌーヴォーなど多様な様式の建造物が建ち並び、建築好きにはたまらない都市です。
アールヌーヴォー建築に関しては、今も約1,000ほど残る、世界一アールヌーヴォー建築数が多い都市です。
とりあえず、「ハンガリーのガウディ」とも云われているレヒネル・エデンの建築だけでもとブダペストの街をウロウロしましたが、ブダペストだけというのも勿体ないので、ハンガリー南東部のキシュクンフェーレジハーザ( Kiskunfélegyháza)とケチケメート (Kecskemét)にも足を伸ばしてウロウロしてみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ずーとブダペストの街をウロウロするのも勿体ないので、ブダペスト西駅よりハンガリー南東部のキシュクンフェーレジハーザ(Kiskunfélegyháza)に行ってみました。
当初は、南部国境のセゲド(Szeged)まで行こうと思っていたのですが、その時分、セゲドの手前が鉄道工事中のため、振替バスに乗らねばなりません。
セゲドより近いキシュクンフェーレジハーザを調べてみると、なかなか興味深い建物があることが分かり、ブダペストにより近いキシュクンフェーレジハーザに行くことにしました。 -
予定より10分ほど遅れて9時40分頃、キシュクンフェーレジハーザ駅に到着しました。
(乗車時間:約1時間50分) -
(キシュクンフェーレジハーザ駅)
キシュクンフェーレジハーザは、人口3万人程のハンガリー平原の真ん中にある小さな街です。 -
目的の建物に向かって、並木道のコシュート・ラヨン通りを進みます。
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約15分程歩くと、なんとも可愛らしい建物が現れました。
これこそ目的の「キシュクンフェレジェハーザ市庁舎」です。 -
「キシュクンフェレジェハーザ市庁舎」(1909-1911)
設計:ヴァス・ヨージェフ、モルビッツァー・ナンドル
この建物は、応募された12の設計案のなかから、前旅行記でもお馴染みの《レヒネル・エデン》によって審査されたそうです。 -
ファサードはジョルナイ工房のマジョリカ焼き、チューリップのモチーフ、ハンガリー(マジャール)の装飾が施されています。
完成当時、この市庁舎は、『そびえ立つ繊細な平原の花のようだ 』と語られたと云われてます。 -
(ジョルナイ工房のマジョリカ焼きの装飾)
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市庁舎事務所より見学OKとの事前連絡をもらえていたので、内部の写真撮影だけできれば良いと思って訪問したところ、事務所のAnitaさんが高校生の見学グループと一緒に案内してくました。
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(エントランス天井)
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(議会場)
議会場内は、アール・ヌーヴォー独特の色彩と自然モチーフのデザインで溢れていました。
w(°o°)w !! -
(議長席側)
大きな半円形の窓縁には色とりどりのモザイクタイルが飾られています。 -
(天井)
天井一杯にアール・ヌーヴォー装飾が広がっていました。 -
(議長席より)
半円形に組まれた議会席は当時のままで、200席あるそうです。
ブダペストの国会議事堂の金ピカ装飾より遙かに落ち着きます。 -
市庁舎塔にも案内されました。
途中のステンドグラス窓です。 -
モルビツァーによって設計されたこの3階建ての塔は高さ45メートルで、塔内には遠くからでもはっきり見える塔時計が設置されています。
また最上階には展示室が設けられています。 -
約140段の階段を登り、最上階の展示室に到着しました。
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ここのバルコニーから眺めです。
マジャール平原の真ん中なので山が全く見えません。 -
遠くを眺めるより、この鮮やかなジョルナイ工房の屋根瓦に目を引かれました。
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見学希望の場合は、事前にメールで連絡すれば、おそらく柔軟に対応してくれると思います。
Kiskunfélegyházá HP
https://kiskunfelegyhaza.hu/hivatal/varoshaza/ -
駅に戻る途中に、なかなか日本ではお目にかかれない交通標識がありました。
この交通標識は、馬車専用道路の意味ではありません。
正しくは『この通りでは馬車は許されない』です。 -
次の目的地は、ケチケメート(Kecskemét)です。
キシュクンフェーレジハーザ駅からは約15分程で到着しました。 -
ケチケメートは人口約11万人で 古くから農業、食品加工業が盛んな土地で、ハンガリーでも有数のアールヌーヴォー建築が多い都市です。
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1867年のユダヤ人解放令以後、各地にユダヤ人の資本による多くの銀行が設立され、地方都市を発展させましたが、ここにもユダヤ人達の拠り所である立派なシナゴーグがありました。
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「装飾宮殿《Cifra palota》」(1902) マールクシュ・ゲーザ
当初は「ユダヤ人カジノ」と呼ばれる商店、住宅を含む複合施設でしたが、現在は美術、歴史、考古学等の展示会場です。
設計者マールクシュ・ゲーザはレヒネルと同様に『ハンガリー様式』を求めた建築家でしたが、ハンガリー人が東方起源だからといって安易に東洋の建築の要素に基づくことは、現代のハンガリーにはそぐわないと反対し、民芸から出発して外国の既存の様式に頼らない建築を創り出そうとしていたそうです。 -
楽しみにしていた「装飾宮殿」ですが、なんとカバーに覆われています。
ブダペストの「応用美術館」同様にお情けで絵が描かれてます。
オシャレな外壁を期待していたのに.....。
"く(""0"")>なんてこった!!"
内部は公開していましたが、落胆のあまり入場する気になれませんでした。 -
とりあえず、カバーに覆われていないジョルナイ工房の屋根タイルと
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屋根のオブジェの写真を撮って去りました。
下記のHPに掲載されている姿をお目に掛かりたかった。
KKM HP:https://kkjm.hu/cifrapalota -
「ケチケメート市庁舎」(1890-97)レヒネル・エデン
レヒネル・エデンがセゲド市に続いて手がけた市庁舎です。
また従来の歴史主義から独自の(マジャール)アールヌーヴォー様式に大きく転換する直前の建築と云われています。 -
ルネサンス様式を基調としながら、正面破風や中央のバルコニーなど中世の要素を混在させるなど歴史主義様式がまだ残されています。
しかし、パステルカラーの色遣いや民芸の植物文様の使用など、既に独自のハンガリー(マジャール)様式の手法を見ることができます。 -
正面のファザードを飾る鐘は、ハンガリーの大作曲家、コダーイのメロディを毎時間ごとに鳴り響かせているそうですが・・・・・・
ちょうど狭間に訪問していたらしく.....聴いてないよ! -
ジョルナイ工房のタイルが屋根、壁と存分に使われていました。
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素敵なデザイン且つ、色合いです。
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長い間ピンク色に塗られていた外壁は、近年の修復でオリジナルのクリーム色に戻されました。
個人的には、やはりクリーム色の方が似合いますね。 -
議会場には入れませんが、エントランス・ホールには入ることができます。
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天井も床もジョルナイ工房の模様タイル満載です。
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(アーチ天井画)
太陽を囲む植物(蔓)文様のタイルが美しい。 -
(花の幾何学模様のステンドグラス)
(^◇^ ;) ほぇ~ -
ブダペストに戻り、再びアールヌーヴォー建築巡りを始めました。
しかし、現在使用中の建物、内部撮影不可ばかりだったので、内部も拝めたところだけ記します。 -
「グレシャム宮殿(元グレシャム保険会社 現フォーシーズンホテル)」(1904-06)
設計:クヴィットネル・ジーグモンド、ヴァーゴー・ヨーゼフ
世界遺産にも登録されているこの建物は、元々はグレシャム社のオフィスビルおよび上級スタッフの住居として使われてましたが、その後は赤軍が兵舎として使用し、ハンガリー人民共和国時代にはアパートとして使用されていたそうです。
大改修したとはいえ、よくぞ復元できたものです。フォーシーズンズホテルグレシャムパレスブダペスト ホテル
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ファサードの外壁には、多くの彫像が並び、細かいレリーフ装飾が施されています。
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その外壁には、ウィーンでよく見た金箔装飾が施され、アール・ヌーヴォー様式、特にウィーン分離派の影響を反映していることが分かります。
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室内に入ってみます。
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内側からのシルエットを見ると、細かい装飾が施されていることが良く分かり、驚かされます。
しかしこの驚きは、まだまだ続きます。 -
(エントランスホール)
w(°o°)w おおっ!! -
(天井)
w(☆o◎)w スゲー -
そしてこの装飾は奥の部屋に続いていました。
参考URL:【BUDAPEST SZECESSZIÓS ÉPÜLETEI】
https://www.szecessziosmagazin.com/budapesthely.php?kerulet=05&cim=szechenyi-i-t-5&cimtxt=Sz%C3%A9chenyi%20Istv%C3%A1n%20t%C3%A9r%205 -
「リスト音楽学院(1904-07) ゴルブ、K・ギエルグル
修復のため2010年から閉鎖されてましたが、1907年当時の状態に復元され、2013年に再オープンされました。
『アールヌーボー様式の建物』と紹介がよくされてますが、外観を見る限りは、ファサード中央にリストの彫像が鎮座している厳めしい古典主義的建物です。音楽アカデミー (リスト音楽院) 劇場・ホール・ショー
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しかし内に入れば、金箔、大理石、ジョルナイタイル等を惜しげなく使用し、アール・ヌーヴォー装飾満載の豪華絢爛の空間でした。
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(大理石とモザイクタイルで装飾された壁泉)
中央下の顔は貝殻で作られていました。 -
(手荷物預かり所?のステンドグラス)
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(大理石の階段)
手摺り両端部にはエオシン釉の球が飾られていました。 -
(2階のホール前のホワイエ1)
細かいアール・ヌーヴォー意匠の装飾が施され、大きなフレスコ画が展示されていました。 -
フレスコ画「芸術の泉」アラダール作
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(大ホール)
金色がふんだんに使われていてとても華やかです。
w(°o°)w おおっ!! -
(煌びやかな天井装飾)
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(匠なレリーフ)
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建物見学希望の場合は、ZeneakadémiaのHPから申し込めます。
https://koncert.zeneakademia.hu/epuletlatogatas
参考URL:【BUDAPEST SZECESSZIÓS ÉPÜLETEI】
https://www.szecessziosmagazin.com/budapesthely.php?kerulet=06&cim=liszt-f-t-8&cimtxt=Liszt%20Ferenc%20t%C3%A9r%208 -
「House of the Hungarian Millennium」(1985)
ブダペストにはこんなに多くのアールヌーヴォー建築が残っている理由のひとつに1896年の「建国千年祭」が大きな原動力になったと云われてます。
セーチェーニ温泉もあるCity Parkのなかにあるこの建物は1885年の全国博覧会の美術展示場として建てられ、1896 年の千年祭の際には展示スペースとして使用されていたそうです。
2017年から再建・改装され、今はジョルナイ工房のタイル、陶器で外壁が装飾された文化コミュニティスペースとなっていました。 -
「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」(2014-21)藤本壮介
この現代建築も同じCity Parkのすぐ近くに建っています。
じっくり拝もうとしたら、なんとイベント入替え日で近寄ることすら許されません。
まさかここも見学出来ないとは思いませんでした。
"く(""0"")>なんてこった!!" -
建築巡りで疲れてビールを注文したら、見なれぬ栓が付いたビール瓶が出されました。
『Bügelverschluss』という栓です。
開け方が分かりませーん.....。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Emi さん 2025/03/04 01:38:03
- アール・ヌーヴォー建築巡り
- こんにちは。はじめまして。
投票ありがとうございました。
私もアール・ヌーヴォー建築を見て回るのが好きです。
(もちろんど素人ですが)
表紙のマジョリカ焼きの装飾、本当に美しいですね!
私もフォーシーズンズ グラシャムパレスの装飾を見に行ったことがあり、
またハンガリーに行きたくなりました。
- bunkichiさん からの返信 2025/03/04 09:58:13
- Re: アール・ヌーヴォー建築巡り
- こんにちは。Emiさん
こちらこそ投票頂きありがとうございます。
アールヌーヴォー建築好きでハンガリーに行ったことのある方なら分かって頂けると思うのですが、今回本当にアールヌーヴォー建築だらけで写真を絞るのに苦労しました。
旅行記を書くと行きそびれた場所を思い出してしまい、また行きたくなってしまいます。
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