2006/10/09 - 2006/10/09
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まみさん
2006/10/09(月)第2日目:ブダペスト
デアーク広場〜ヴェルシュマルティ広場(再訪)、英雄広場(再訪)と市民公園のヴァイダフニャド城、オペラ座ガイドツアー、聖イシュトヴァーン大聖堂(再訪)、ドゥナ・パロタでフォークロア・ショー、ベスト側から夜景撮影
2年前の2004年の初ブダペストでは、ブダイ・ヴィガドーというところで、ハンガリー国立舞踊団のフォークロア・ショーを見ました。
それが私にとって初の東欧のフォークロア・ショーです。
(ロシアを東欧に含めるとしたら、2000年のロシア旅行のときにもサンクト・ペテルブルグで見ているのですが、ロシアのフォークロア・ショーとハンガリーやスロヴァキアのフォークロア・ショーとはだいぶ違うという印象を受けたので今は勘定に入れませんでした。)
2年前もショーをそれなり楽しみましたが、初めてなので、あれよあれよと終わった気がします。
2004年のブダイ・ヴィガドーでの初フォークロア・ショー体験記
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/10505097/
関連の旅行記
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10038942/
その後、日本で、来日してきたスロヴァキア舞踊団スルクのショーを見ました。
ハンガリーとスロヴァキアの舞踊団をいっしょくたにするのはどうかと思いますが、こういった各地の村に残る舞踊や歌を収集して1つのショーにまとめたところなどは両方共通していましたし、スロヴァキアの一部は第一次大戦前まではハンガリーに属していたこともあり、スルクのショーの中にもハンガリーの村や町の舞踊も含まれていました。
なので3回目ともなれば、もう少し分析的に、要するに少しは分かったようなつもりになって、落ちついて鑑賞することができるに違いありません。
ブダペストでフォークロア・ショーを上演している舞踊団はハンガリー国立舞踊団を含め3つほどあるようです。
10月も週3ほど、これらの舞踊団が代わる代わるフォークロア・ショーを上演しています。
できれば2年前と違う舞踊団、違う舞台で見たいと思いました。
今回ブダペストに10泊しますが、翌日に出発が早かったりとか、日帰り旅行や地方への1〜2泊旅行の帰りの日だったりとかするため、ゆっくりナイトライフを楽しむことができるのは、本日10月9日と、15日、22日の3晩くらいです。
そのうち15日はオペラ「バンク・バーン」の予約を入れました。
本日の夜は……というと、ホテルのレセプションで見つけたフォークロア・ショーの予定のちらしでチェックしたところ、都合いいことに、2年前と違う場所(ドナ・パロタ)で、2年前と違う舞踊団(ドナウ・フォーク・アンサンブル)のフォークロア・ショーが上演されることがわかりました。
早速、朝一番で、デアーク広場近くの観光案内所でチケットを予約しました。
どうせならと一番高い席にしました。
それでも5,600フォーリントです。日本で観劇することに比べると、格段に安いです。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円)
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ドゥナ・パロタのホールの天井
ドゥナ・パロタは聖イシュトヴァーン大聖堂からそう遠くないところにあります。
2年前のブダイ・ヴィガドーみたいな建物を想像していたので、一度入口を見逃してしまいました。
外観は比較的新しくて、入口は両隣りの建物からそう目立って見えなかったのです。
でも一歩中に入ると、なかなか素敵で豪華な建物でした。 -
ドゥナ・パロタのホールの壁の一部
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ドゥナ・パロタのホールの壁の一部
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上演中に撮るのは難しいです。観るのに集中できなくなってしまいます。
でもやっぱり何枚か撮りたいと思って、挑戦してみました。
スカートがぱあっと広がるところがなかなか良かったので、狙いました。
ハンガリーのフォークロアは哀しい歴史があります。
ロシアのフォークロアの方は歴史は調べていないので断言できないのですが、その哀しい歴史ゆえにロシアのフォークロア・ショーとハンガリーのフォークロア・ショーは全く違うようだと区別したのです。
ハンガリーの舞踊の中には、募兵の踊りもあります。
(ロシアの舞踊の中にもあったかもしれませんが……調べていないのであしからずっっっ)
ハプスブルグ支配下のハンガリーでは、1715年から募兵制度が採られました。
なので、軍は常に新兵を補充する必要がありました。
軍隊への勧誘のために、募兵部隊は地方の小さな町や村で、人々の集まる広場や市で踊りと歌で人々の注意を引き、見学している若者たちを軍隊に入るように「そそのかし」ました。
歌と踊りで、軍隊がいかに楽しいところであるかをアピールしたのです。
当時は娯楽も少なくて、辛く単調な日々の繰り返しである農業に携わる純朴な青年たちの中には、華やかな踊りに引き込まれて兵士となった者も多かったのです。
彼らの大半は、軍に入ったら本当は何をさせられるか、はっきり自覚していなかったでしょう。
この募兵のための音楽と踊りが「ヴェルブンコシュ」という1つの様式として18世紀後半にハンガリー中で大流行し、19世紀末までにはヨーロッパでも知られるようになりました。
(参考「読んで旅する世界の文化と歴史 中欧」新潮社)
ヴェルブンコシュは、そのような哀しい歴史を秘めているのに、一度見たら、1番気に入ってしまいました。
ちょび髭を生やし、短いマントとシルクハットのような帽子と長いブーツの軍服を来た男性たちが、膝を叩いて、ぴょんぴょん楽しそうに飛び跳ねる姿は、童心に返ったようで、とても可愛らしく見えました。
それに確かに、リズミカルでスピーディで、とても魅力的な踊りだったのです。
こういう踊りが踊れることに憧れて軍に志願した村の若者がいたというのも、納得できると思いました。
でも写真のこれはヴェルブンコシュではなく、むしろ、「チャールダーシュ」と呼ばれる男女のカップルダンスではないかと思います。 -
正面を向いて踊っているところを撮れました。
チャールダーシュと呼ばれるカップルダンスは、チャールダ(野外に席を設けた居酒屋のこと)で男女がカップルになって踊ったダンスが発祥で、ジプシーによって盛んに踊られたそうです。
労働者たちは1日の仕事を終えるとチャールダに集い、食事を囲んで酒を飲み交わし、1日の疲れを癒したのです。
ただ、チャールダーシュは憂鬱と悩みを深く潜ませたような、甘く切ないメロディーが特徴とのことなのですが……この踊りのメロディーは、そんなに甘く切ないものだったような覚えがないです。うむむ。
2年前と違う舞踊団だけあって、一概にハンガリーのフォークロア・ショーといっても、ショーの内容はだいぶ違いました。
2年前のハンガリー国立舞踊団では、男女別の踊りが多く、男性は飛んだりはねたりのヴェルブンコシュが目立ち、女性は輪をつくってゆっくり踊るものが多かったですが(かーごめかごめ、みたいなかんじ@)、今回はこのように男女のカップルダンスの方が印象に残っていますし、女性の踊りもなかなかエネルギッシュでした。
また、ハンガリー国立舞踊団ではジプシー音楽をもう少し前面に出して、踊りなしで音楽だけでも披露されたのを覚えていますが、今回はそういうのはありませんでした。 -
ドゥナ・パロタの客席と舞台
素敵なホールなので、幕が降りて人がいなくなったところを見計らって撮りました。
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この旅行記へのコメント (3)
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- さすらいおじさんさん 2007/01/29 12:56:28
- ブダペスト
- まみさん
ブダペストを懐かしく拝見しました。
ツアーの自由時間に地下鉄で移動したり、国会議事堂に行ったりしたのですが、細かく見ていなかったです。
まみさんの細かい観察に、また感心しました。
ハンガリーのフォークロアは軍隊に勧誘するために、華やかな世界だと見せかける誘い水だったのですか。
知りませんでした。次回見るときは見方が変わります。ありがとうございます。
いろんな国のダンスを見ても、ほとんど何を表現しているのか解らずぶんやり見ています。
ダンスの訴える意味が解ればもっと感動するだろうなあ、と思いました。
- まみさん からの返信 2007/01/29 19:02:43
- RE: ブダペスト
- さすらいおじさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
一度さらっと訪れて、町の輪郭を覚えるとまた行きたくなるのは、方向音痴だけど町を知ったつもりになって悠々とあるける快感があるかもしれません。
フォークロアショーについては、ナイトライフ兼東欧旅行というと、ぜひ外せません。
というわけで、序々に情報を得ました。
2年前の初ブダペストのときは、訳が分からずに鑑賞していたものです。
でも、踊りは、娯楽の少なかった当時は、とても魅力的だったと思います。
それで募兵しようと考えた人は、かなり頭が良かったかもしれません。
軍隊に所属してしまえば、毎日踊る代わりに武器をもって人殺しをしなくてはならなくても、話が違う!と文句を言えなかったでしょうからね。
フォークロア文化に詳しいわけではないですが、踊りも歌も民話も、どれも庶民の苦難が裏に潜んでいる気がします。
- さすらいおじさんさん からの返信 2007/01/29 20:21:50
- RE: ブダペスト
- まみさん
お誕生日おめでとうございます。
ほかの皆さんの書き込みで気付ました。
ごめんなさい。
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