2006/10/09 - 2006/10/09
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まみさん
2006/10/09(月)第2日目:ブダペスト
デアーク広場〜ヴェルシュマルティ広場(再訪)、英雄広場(再訪)と市民公園のヴァイダフニャド城、オペラ座ガイドツアー、聖イシュトヴァーン大聖堂(再訪)、ドゥナ・パロタでフォークロア・ショー、ベスト側から夜景撮影
2年前の2004年の初ブダペストのときは、他の見どころを優先させて、別にいいや、とスキップした国立オペラ座内部ガイドツアー。
たぶん、その前の年にウィーンのオペラ座を見ているので、それでいいやと思ってしまったのかもしれません。
ガイドツアーは毎日催行とはいえ、なんだかんだと午後3時や4時にオペラ座近くに行く都合がつかなかったせいもあります。
でも、だからこそ、今回は狙っていました。
2年前に行き損ねたせいもあります。
博物館が軒並み閉館の月曜日にも中に入れる貴重な見どころの1つであるせいもあります。
でもなによりも、ブダペストのオペラ座のことを、ウイーンのオペラ座よりは小さいけれど、内部の美しさはより優れていると評価する人も多いからと聞いたからです。
豪華、大好き@
ぜひ、見たいです@
ブダペストの国立オペラ座は、1867年のオーストリア・ハンガリー二重帝国成立後のマジャール民族独立のシンボルの1つです。
だからこそ、ウィーンのオペラ座よりも華麗に豪華に造られたのでしょう。
ただし、規模(客席数)をウィーンのオペラ座より大きくする許可は得られなかったようです。
ウィーン宮廷が、豪華さの点でウィーンのオペラ座を凌いではいけないと命令を出すのを忘れたのは、出来あがった後のことで、もうすでに後の祭りだったとか。
内部ガイドツアー中は写真撮影は禁止されていたので、今回ご紹介できるオペラ座の写真には内部の写真はほとんどありません。
内部の写真は、ハンガリーのオペラ「バンク・バーン」を見に行った10月15日にじゃんじゃん撮りました。
オペラを見るなら、ガイドツアーに参加しなくてもよかったんじゃないか、ですって?
まあね。
でも、ガイドツアーでなければ見られないところもあるんです。
また、ガイドツアーで説明してくれなければそうだとわからず、見すごしたに違いないです。
皇帝専用の入口「国王の階段」や「赤のサロン」、皇妃エリジュベートが一人で観劇したときの「シシィ・ロージェ」など、教えてくれなければわからなかったでしょう。
また、ガイドツアーから聞いたオペラ座がらみのエピソードもなかなか興味深く、面白かったです。
-
地下鉄M1でヴェルシュマルティ広場駅からオペラ座駅に到着しました。
駅を出たところで目の前に現れたかっこいい建物。
おおーっ、これがオペラ座ね。
……違います。
これはオペラ座とアンドラーシ通りを挟んだお向かいにある建物でした。
でも特に正面のテラス部分が素敵な建物で、気に入りました。 -
ブダペストの国立オペラ座
これが正解です@
ああ、ウィーンのオペラ座に似ています。
同じような時代に造られたものですからね。時代の流行に合わせ、正面はこんな風に列柱がつきものでしょう。
1875年〜84年にかけて建築。
ネオ・ルネサンス様式。
ハンガリー人建築家イブル・ミクローシュの代表作。 -
ブダペストの国立オペラ座の正面玄関の天井
かっこいいです。
基本的に黒の線描で、金箔がアクセントになっています。
地味でありそうながら、よっくみるととても凝っていてとても派手。
こういうの、好みです@ -
ブダペストの国立オペラ座内部の向って左の階段
このあたりまでなら、パチパチ写真を撮れます。
左手はギフトショップの入口になります。
オペラ座内部見学ツアーのチケットはギフトショップで買います。
2,500フォーリント。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円) -
オペラ座ショップにて
このモーツアルト・キャラクター、可愛い@
Tシャツは余るくらいあるので、買う代わりに写真を撮っちゃいました。
このときオペラ座ショップは完全にひやかしでまわり、特に買いたいものはなかったのですが、後日、10月23日にもう一度足を運びました。
10月15日に見たオペラ「バンク・バーン」が気に入ったので、CDが欲しくなったのです。
最初は日本でアマゾンで手に入れられるからいいやと思っていましたが、ハンガリーにいるうちにCDを買った方が手っ取り早いと気付いたのです。
そのときについでに "The Hungarian State Opera House" という短い英語の写真付パンフレットも買いました(300フォーリント)。 -
国立オペラ座の前の建物
国立オペラ座ではありません(笑)。
オペラ座の入口の列柱の間から撮ってみました。 -
国立オペラ座の前の建物
レトロな街灯と一緒に撮りました。 -
国立オペラ座の脇の入口の天井
正面の入口の天井と同じですが、気に入ったのでもう1枚@
正面は入ってすぐのチケット売り場が閉鎖中で、代わりに脇のオフィスでチケットを購入することになっていたので、ぐるっと廻ったのです。 -
国立オペラ座内部
英雄広場とヴァイダフニャド城を見に行いった後、3時からの内部見学ツアーに参加するためにオペラ座に戻ってきました。
3時からのツアーは、ものすごぉぉぉぉっく混んでいました。
あまりの混雑に、4時からのツアーに切り替えた人もいたようです。
でも私は、このあと聖イシュトヴァーン大聖堂をゆっくり見学したかったので、3時からのツアーに参加しました。人数制限をしていたわけではなかったですからね。
英語グループだけでも3つくらい出ることになったようです。
この写真はツアー開始を待っているときに撮りました。 -
国立オペラ座の正面テラス
内部ガイドツアーでは写真は撮らせてもらえませんでしたが、途中で正面のテラスに出たときは、外側の写真は撮り放題でした。
内部は確かに豪華でした。一部アール・デコ風なのも、リフレッシュされたかんじでなかなかいいです。
修復された後なのでやや新しく見えるところがちょっとモノ足りませんでしたが、豪華さにはううーんとうなりました。
ここからはガイドから聞いた話です。
このブダペストの国立オペラ座には、皇妃エリジュベートは何度も足を運びましたが、皇帝は一度しか訪れませんでした。
その理由は、皇帝自身はオペラは好きではなくて、すぐに寝てしまうくらい退屈してしまうせいもあったようですが、ウィーンのオペラ座よりも豪華だったのが気に入らなかったという説もあるとか。
質実剛健を好む皇帝は、もともと装飾過多な内部も好みではなかったようです。
なので皇帝・皇妃のロイヤルボックスは彼らのために一度しか使われませんでした。
というのも、当時は皇妃だけが一人で訪れたときには、ロイヤルボックスは使わせてもらえなかったからです。
そのため、彼女は別の場所に席をとりましたが、好んでとったボックス席はいつも決まっていました。
しかし、その席は、ボックス席の中では安い部類に入ります。
なぜなら、1番舞台に近い脇の席で、舞台はとても見づらいのです。
むしろ彼女は、自分の姿を観客に披露するために好んでその席をとったといわれています。
また、このオペラ座は建物は相当な規模なのですが、客席数は1,342席しかありません。
ウィーンのオペラ座の2,000席より多くすることはできませんでした。
代わりに舞台のスペースがとても大きくて、例えば「アイーダ」のような大掛かりな舞台装置を必要とするオペラにはおあつらえむきだそうです。
それを聞いて、10月15日に観劇予定の「バンク・バーン」の舞台装置も期待できそう、と今から楽しみになりました。
オペラ座のシーズンは9月〜翌年の6月までと長いです。
チケットはウィーンや他の名高いオペラ座に比べるとずっとおトクな値段だそうです。
私がとった「バンク・バーン」のチケット代は、ロイヤルボックスを除いて上から二番目くらいの値段のカテゴリーでしたが、6,500フォーリントでした。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円)
ただし、チケットの価格でもっとぶっとんだのは(驚いたのは)、ルーマニアの首都ブカレストの国立オペラ座です(週末の割高値段で1番高い席で日本円にして900円かかりませんでした)が、その話はまた後日@
オペラ座ではバレエも上演するし、オペラは必ずオリジナルの言語で上演されて、字幕も出るそうです。
そうか、「バンク・バーン」も字幕で観劇できるのね!
と、一瞬、喜びましたが……よく考えたら「バンク・バーン」はハンガリーのオペラなのでハンガリー語で上演されます。
たとえ字幕があってもハンガリー語だとしたら私には無用の長物ですなぁ。
オペラ座は第2次大戦中にかなり破壊され、いまでも修復中だそうです。
ガイドツアーではその中でもきれいに修復されているところを中心に案内してくれました。
規模の大きさがたたって、修復にお金と時間がかかっていてなかなか進んでいないそうです。
オリジナルの装飾を復元するにも、当時と同じレベルの技術を持つ技術者やアーティストを集めるのが困難で、たとえば内部の壁画など、レベル落ちは免れないのだとか。
説明を聞いているときに写真を撮りたくてうずうずしましたが、大丈夫、観劇のときに撮れるので、そのときを楽しみにしましょう。
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