2006/10/09 - 2006/10/09
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まみさん
2006/10/09(月)第2日目:ブダペスト
デアーク広場〜ヴェルシュマルティ広場(再訪)、英雄広場(再訪)と市民公園のヴァイダフニャド城、オペラ座ガイドツアー、聖イシュトヴァーン大聖堂(再訪)、ドゥナ・パロタでフォークロア・ショー、ベスト側から夜景撮影
聖イシュトヴァーン大聖堂は、2年前の2004年の初ブダペストのときに、現地の市内バスツアーでバスから降りて中を見学したところの1つです。
今回、ぜひ再訪したいと思っていました。
なんてったって、今回初デジカメ持参ですもの。きっと内部の写真も撮れると思うのです。
それに2年前のツアーのときは、宝物館には入り、聖イシュトヴァーンの手を見てきましたが、塔に上ってブダペスト市内を見下ろすということはしませんでした。
塔の展望の回廊をぐるりと一周すると、ブダペストの町全体を見ることができるそうです。
今回は、ぜひ、そんなブダペスト眺望の写真も撮りたいです。
国立オペラ座内部ガイドツアーは3時から参加し、4時前には終わりました(45分)。
オペラのチケットを予約したりなど、なんだかんだと大聖堂に着いたときには4時40分頃になっていました。
でも大丈夫、年中無休で夜7時まで開いているはずなのですから。
とはいえ、本日は8時からドゥナ・パロタでフォークロア・ショーを見るよ予定です(午前中に観光案内所でチケットを予約しました)。
その前に夕食をとったりするから、そんなめいいっぱい遅くまで見学しているつもりはありませんけれど。
実際に大聖堂を見学したのは4時40分頃から5時15分までとなりました。
塔の展望台に上ったとはいえ、比較的ゆっくり過ごした方だと思います。
宝物館は、確かそれほど豪華な宝物があった覚えがないのでカットしました。
昼食を抜いていたので、お腹がぐーぐーいって我慢できなくなってきたせいもあります。
写真撮影は、思った以上に内部の撮影に夢中になってしまいました。
なぜなら、あるものがあったからです。
-
聖イシュトヴァーン大聖堂(背後から)
このアングル、いいですーぅ!
と思ったのですが、逆光です。
露出を+1にしてなんとか建物が真っ暗にならずにすみました。
しかし、空が真っ白にとんでしまったので、近くの木々の葉で空の部分は隠しました。
といっても、こういう茂みや葉っばを枠にする撮り方は、私のお気に入りなのです@ -
聖イシュトヴァーン大聖堂と街灯
-
聖イシュトヴァーン大聖堂の上部
収容人数は8500人という壮大な大聖堂です。
大聖堂前は広場になっていて、後ろにもっとさがれば全体を写すことができますが、こういうのもいいでしょう@
(今から中に入るので、全体像を写すために後ろに下がるのはちょっと面倒だった、というのがホンネ)
大聖堂の名称となっているイシュトヴァーンは、ハンガリー初代国王です。
彼は、西のローマ・カトリック教を国教とすることでハンガリーをヨーロッパの仲間入りさせ、国内の統一をはかりました。
そのため、1083年に聖人に列されました。
彼は1000年に、それまで敵対していた神聖ローマ帝国のオットー2世の後押しで国王の地位につきました。
イシュトヴァーンのことを、英語では、スティーブンといいます。
……。
えええっーっ!
イシュトヴァーンがスティーブン!?
やめてくれ〜、なんかイメージが違いすぎてまぎらわしいぃ。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂の扉の鉄細工
こういう鉄細工、好きです。
デジカメでは気に入ったものはばんばん撮れるので、この聖イシュトヴァーン大聖堂の扉に限らず、今回の旅行では、こういった鉄細工の写真もばんばん撮っています。
初代国王イシュトヴァーンは、短期間でハンガリー全土のキリスト教化に成功させたため聖人化されましたが、ハンガリーにキリスト教が必要と判断したのは彼の父ゲーザ公でした。
ハンガリーはビザンツ皇帝とローマ教皇の両方から誘われていましたが、最終的にはローマ・カトリックを選択しました。
ゲーザ公はキリスト教の導入にあたって、反対派を強行に退けました。
ゲーザ公は、甥であり、イシュトヴァーンより上の首長相続権を持つコパーニュを退けて、息子のイシュトヴァーンを後継者としました。
イシュトヴァーンは首長の座を継ぐ前に、古来からの宗教を崇める勢力を倒さなければなりませんでした。
イシュトヴァーンの王妃ギーゼラは、ドイツのバイエルン公女でした。
息子のイムレ王子は、若くして亡くなります。狩りの最中に猪に突き刺されて亡くなります(なのになぜ聖人に列されたのか、私にはよくわかりません。何か別に功績があったのかな)。
そのため結局、イシュトヴァーンの後を継いだのは、皮肉なことに彼が後を継ぐときに倒したコパーニュの息子たちの系列で、しばらくまたハンガリー国内は混乱したようです。
そのイシュトヴァーンの生涯を描いたオペラを見つけました。
見つけたというのは、ブダペストのショッピングセンターのかなり大きなミュージックショップでCD(英語訳のテキスト付)を見つけたのです。
作曲はハンガリーのオペラ作曲家エルケル・フェレンツです。
オペラを見ていなけれど、エルケルのもう1つのオペラ「バンク・バーン」の音楽がとても良かったので、思い切って買ってしまいました@ -
聖イシュトヴァーン大聖堂の入口のレリーフ
果物をモチーフにしていて、可愛い〜@ -
聖イシュトヴァーン大聖堂のドーム内部の天井
まだ元気なうちに、と先に塔の展望台へ行くことにしました。
やっと、展望台へ出る出口が見えてきました。
エレベータを降りてから、「何段か上れば」いいとあったのですが、何段どころか、随分上るじゃなーいっ!
と内心文句たらたらで上りました。
後から気付いたのですが、途中から階段コースとエレベータコースに分かれていて、私がそれに気付かなかっただけでした。
ちなみに、その分かれるところのフロアにトイレがあります。無料で使わせてもらえます。
もちろん、その前に、塔に上るのにはチケットが必要ですけれど(500フォーリント)。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円) -
聖イシュトヴァーン大聖堂の塔から
手前に見える聖イシュトヴァーン大聖堂の塔を中心に
塔に上ってみると、確かに一周ぐるりとブダペスト市内を見回すことができますが、写真の場合は逆光という問題があります。
午後遅くに塔に上ると、ぜひ写真を撮りたいドナウ川とブダ王宮は逆光になってしまい、写真が非常に撮りづらいことがわかりました。
ちなみに、塔からの眺望に限らず、市内撮影のヒントとして、ペスト側から王宮側を撮りたいのであれば午前中、逆にブダ側から国会議事堂などペスト側を見下ろすのは午後の方が良いとあったのですが、この逆光の問題のせいと納得しました。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂の塔から
国会議事堂のドームを真ん中に
ここから目立つ黒いあの建物は何でしょうねぇ。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂の塔から
聖イシュトヴァーンの塔と塔の展望台の一部を中心に -
聖イシュトヴァーン大聖堂の塔から
国会議事堂のドームを中心にズームで撮ってみました。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂の塔から
屋根の美しい建物を見つけました。
ジョルナイ陶器の屋根でしょうか。
郵便貯金局かなぁと思ったのですが、手持ちの本の写真と照らし合わせると、このような屋根をもっているようには見えません。
応用美術館の屋根に似ていますが、方向が違うし、屋根のドームが見当たりません。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂の塔から
ぐるぐると廻りましたが、反対側はあまり写真意欲をそそられませんでした。
この塔が気に入ったのでアングルを変えてもう1枚@ -
聖イシュトヴァーン大聖堂の塔に上る途中のフロア
このフロアにトイレがあります。
ここから階段を上ることも、さらにエレベータに乗ることもできます。
この絵画展みたいなのもゆっくり見たかったのですが、近付こうとしたらダメと断られました。
うーん、確かに準備中みたいでしたが、だから?
この写真は近付いちゃダメと言われるま前に撮ったものですよ@
こんなかんじの絵がたくさん並んでいたのに、残念です。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂の内部
大聖堂内は、午後遅いせいか薄暗くて、あまり写真には向かないなぁと思いました。
大聖堂の巨大さをファインダーに収めるのも難しいなぁと思いました。
主祭壇もあまり近付けなかったので、写真を撮る気にはなりませんでした。
でも、内部からドームを見上げて撮ってみました。
シャンデリアはシャドウとなりますが、そのまま入れてみました。
この1枚を機に、堰を切ったように内部写真もたくさん撮ってしまいました。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂内部
おお、これがかの有名な絵ですね。
跡継ぎのイムレ王子を亡くしたイシュトヴァーン王が、聖母マリアに向って「このハンガリーの王冠を、一体誰に与えればよいのでしょうか」と尋ねている情景。
彼の王冠は、皮肉にも彼が王座を得るために倒した従兄弟の子供たちに継がれることになるのです。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂内部
イシュトヴァーン王がハンガリーの王冠を誰に与えたらよいのか、と聖母マリアに尋ねている情景を描いた有名な絵のある祭壇。
その絵の下を見てみたら、あらーっ、カロチャ刺繍のテーブルクロスで飾られているではないですか。
おおっ、これは、私が2年前におみやげに買って帰り、うちのダイニングのテーブルを飾っているのとおんなじ模様です@
(模様が同じなだけで、私が買ったテーブルクロスはこんなに大きくないですけど) -
聖イシュトヴァーン大聖堂内部
カロチャ刺繍で飾られた祭壇は他にもありました。
いやん、いやん、可愛いすぎます@ -
聖イシュトヴァーン大聖堂内部
また見つけました、カロチャ刺繍で飾られた祭壇@ -
聖イシュトヴァーン大聖堂内部
さきほどのキリスト磔の絵の祭壇の下部です。
カロチャ刺繍もいいですが、見れば見るほど豪華な祭壇です。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂内部
また見つけました、カロチャ刺繍で飾られた祭壇@
きりがないと分かっていても、写真を撮ってしまいます。 -
聖イシュトヴァーン大聖堂内部
カロチャ刺繍で飾られた祭壇の全体
祭壇の絵は、もしかしたらイムレ王子とゲッレールトかもしれません。
ゲッレールトの丘の名称のゲッレールトは、イムレ王子の教育のためにイタリアから呼ばれました。
しかし、後の異教徒の反乱の歳に、樽につめられて丘の上からドナウ側に突き落とされて殉死しました。
そのため、聖人に列せられています。
そして、その突き落とされた丘がゲッレールトの丘と呼ばれているわけです。
(参考「旅名人ブックス ハンガリー “千年王国”への旅」日経BP社) -
聖イシュトヴァーン大聖堂を出たところの天井
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夕陽を浴びて黄金色に染まる聖イシュトヴァーン大聖堂
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おまけ
聖イシュトヴァーン広場の建物
なかなか華麗です。
どこかヴェネツィアの館を連想しました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- wiz さん 2006/11/05 21:11:42
- いいお天気☆
- まみさん、お帰りなさーい!
たしか11月頃には4TRAに復活だったはず・・・
と思い、そろそろ・・・と思ったら、
すでにたくさん「お帰りなさい」メッセージが!
ブダペストお天気ですね!!
青空に建物が映えていいですねーー☆
聖イシュトヴァーン大聖堂の塔からの風景や
大聖堂の細部まで撮られていて楽しめました♪
デジカメってほんとついついたくさん撮っちゃいますよね!
旅程も拝見!これからの旅行記も楽しみです!
それに前よりたくさんケチケメートの写真も拝見できるかしら〜(ワクワク)♪♪
- まみさん からの返信 2006/11/06 17:42:55
- RE: いいお天気☆
- voodooさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
はい、お天気には恵まれました。
なにせ曇りの日はあったとはいえ、23日間の間にたったの15分程度しか雨に降られなかったんですよ@
それも2回に分けて、ぱらぱらっと。
傘を出したら止みました。
ほんと、天候に恵まれてとてもラッキーでした。
じゃなくちゃ、かなーり寒かったと思います。
デジカメを手にしてから、やたら細部の写真を撮ったり、アングルを変えたりとしつこく撮るようになってしまいました。
それが故の2000枚です@@
ケチケメートはまだ先ですが、町中の写真をいろいろ撮りましたよ。
あそこはですね、素朴派美術館とおもちゃ博物館の写真も撮れたので、もーーう嬉しくってばしばし撮りました@
voodooさんが期待するケチケメートの写真かどうかわかりませんが、気長に待っていてくださいまし〜。
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